「6月の現物取引の取引量が51.6%減」デジタル資産リサーチのクリプトコンペアが発表
デジタル資産のリサーチなどを行っているクリプトコンペア(CryptoCpmpare)は7月13日、ツイッターの公式アカウントで15の大手仮想通貨取引所の月別現物取引量を公開した。5月との取引量の比較では、6月の取引量が平均で51.6%減少したことを明かしている。
バイナンスなどで現物取引量が6月に大幅減
取引所ごとの現物取引量の比較では、バイナンス(Binance)が1位となった。しかし5月と比較してバイナンスの6月の現物取引量は56%減少の6,680億ドル(約73兆円)となった。このように6月の現物取引の取引量が減少した理由について、クリプトコンペアは中国のマイニング禁止が原因だと見ている。
また同社は仮想通貨取引所8社の4月から6月までの現物取引量の比較も行っている。この比較によると、フォビグローバル(HuobiGlobal)では、6月の現物取引量は5月から40.2%減少の1,620億ドル(約18兆円)となった。またOKExの6月の現物取引量は、5月から41.6%減少の1,410億ドル(約16兆円)だった。
6月のデリバティブ取引量も減少
クリプトコンペアは7月14日、大手仮想通貨取引所のデリバティブの取引量の推移も公開した。この推移によると、4月に大手取引所のデリバティブ取引の取引量で最大となったのは18日の2,583.3億ドル(約28兆円)だった。5月には19日に同取引量が最大となり、3,977.7億ドル(約44兆円)となっている。しかし、6月の同取引量では、最大となった22日でも1,870億ドル(約21兆円)だった。なお、6月のデリバティブ取引の取引総量は40.7%減少した。クリプトコンペアは、この現象の原因を価格低下とボラティリティによるものだと見ている。
取引所別にデリバティブ取引の取引量で見ると、6月のデリバティブ取引でもバイナンスが1.73兆ドル(約190兆円)で首位となった。しかし5月のデリバティブ取引の取引量の比較では29.7%減だった。2位だったOKExの6月のデリバティブ取引量は、5月から49.1%減少の5,080億ドル(約56兆円)だった。3位バイビット(Bybit)でも5月から37.0%減少の3,600億ドル(約40兆円)となっている。
In June, spot volume from the 15 largest #TopTier exchanges decreased 51.6% on average (vs May).@binance remained the largest Top-Tier spot exchange by volume, however, its trading volume still plummeted a huge 56% to $668bn in the wake of China's #crypto mining ban. pic.twitter.com/02LTGvtika
— CryptoCompare (@CryptoCompare) July 12, 2021
【こんな記事も読まれています】
・2021年上半期にDeFi(分散型金融)はどれだけ成長したか
・イーサリアム(ETH)時代の到来?新規ウォレットアドレスが1ヵ月で約500万増加
・仮想通貨利用可能なビザカードの使用額が2021年上半期で約1,100億円に到達
参照元:CoinChoice