Polygon(ポリゴン)のエコシステムDeFi(分散型金融)でも活用進む
Polygon(ポリゴン)は、日本国内のプロジェクトのマイクリプトヒーローズやNFTマーケットプレイスのnanakusaなどで活用されているイーサリアムのスケーラビリティを助けるフレームワークです。
イーサリアム(Ethereum)上でトランザクションを行おうとすると、ネットワークの混雑とガス代の高騰でなかなかスムーズに使えない思いをしたことがある人もいるのではないでしょうか。Polygonなら安く、早く快適に取引することが可能です。
今回はどのようなプロジェクトでPolygonが活用されているのかを紹介します。
Polygon(ポリゴン)のエコシステム概観
Polygonを採用しているプロジェクト一覧が掲載されているウェブサイトでは、4月後半時点で下記のようになっています。
- DeFi:100プロジェクト(Sushi, Aave, InstaDappなど)
- NFT:103プロジェクト(OpenSea、Decentraland、Aavegotchiなど)
- DAO:12プロジェクト(Autonio、DAO ventures、PHOENIXDAOなど
- ビジネス関連:8プロジェクト(ヘルスケア、保険、サプライチェーンなど)
- ウォレット:11プロジェクト(Metamask、Trust Wallet、TMath Walletなど)
- オラクル:8プロジェクト(Band Protocol、Chainlink、API3など)
- 開発者向けツール:19プロジェクト(Remix、HardHat、Decentologyなど)
日本発のプロジェクトや企業ではBlockbase(ブロックベース)やマイクリ、マイクリプトサーガなどが見受けられます。
DeFi(分散型金融)にも浸透
2021年4月はDeFiの主要なプロジェクトによるPolygon対応のアナウンスメントが目立ちました。
イーサリアム上では多少の利益を吹き飛ばすガス代の高さでなかなか少額のユーザーは手を出しにくかったDeFiもPolygon版があることでハードルが下がるのではないでしょうか。
SushiSwap(スシスワップ)
SushiSwapはイーサリアム上のDEXの中でもトップ3に入る大型プロジェクトです。3月にCTO(最高技術責任者)のJoseph Delong氏がSushiSwapのコントラクトがPolygon上にもデプロイされたことを発表しています。
Aave(アヴェ)
2021年4月12日より、MATICの総供給量の1%(~4000万ドル)をPolygon Aaveの市場でのリクイディティマイニングに割り当てるプログラムがスタートしました。
Aaveはオープンソースかつノンカストディアルのプロトコルで、ユーザーは暗号資産を貸したり借りたりすることができ、貸し手は変動または固定金利で利息を得ることができます。AaveはTVL(プロトコルにロックされている金額)が60億ドルを超え、DeFiで最も広く使用されているレンディングプロトコルの1つです。
関連記事:Aaveのポリゴンマーケット、MATIC総供給量の1%(4000万ドル相当以上)が流動性マイニング報酬に
Curve(カーブ)
4月23日にはCurveとPolygonの連携が発表されました。Curveはステーブルコイン同士の交換ができるDEXで、ユーザーは流動性提供をして手数料を得ることができます。
CurveのAave USDプールでは、500万ドルのリクイディティマイニングプログラムが発表されています。
InstaDapp(インスタダップ)でも数クリックでPolygonへ
DeFiを簡単に使えるインターフェースを提供するInstaDappもPolygonに対応しています。下記のリンクにある動画の通りAave v2のポジションを数クリックするだけで、Aave Polygonに移行させることができます。
反映されるまでに30分程度待つことになる点は留意しておく必要がありますが、非常に簡単で便利です。
動画:Instadapp – Migration from Ethereum AAVE v.2 -> AAVE Polygon on Matic
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参照元:CoinChoice