ブロックチェーンがシンガポールでの2021年の技術トレンド予想2位に
シンガポールのブロックチェーン業界を調査したレポート「シンガポールブロックチェーンエコシステムレポート」が12月7日に発表された。
3~5年以内にブロックチェーンの成長が加速
今回の調査対象企業は、70%がシンガポールに本社を置いている。4%がシンガポール以外の東南アジアに本社を置き、その他は欧州諸国や米国、インドに本社を構えている。44%が過去1年以内に創業し、5年以上事業を継続しているブロックチェーン関連企業は4%だった。全体の41%の企業が、100万シンガポールドル(約7,800万円)を超える収益を上げている。
これらの企業のブロックチェーンに関する見解は、43%がブロックチェーンを主要なソリューションだと認識。40%が主要な製品とサービスを補完するものと回答していた。
また今後3~5年のシンガポールでのブロックチェーンの見通しに関する質問では、45%がブロックチェーンの成長が加速し、利用方法と機会が増加すると回答。ほかの回答としては、安定した速度で成長を続けると回答した割合は22%、ブロックチェーンが主流のソリューションになるとの回答が20%、ブロックチェーン以外の技術がより早く主流になるとの回答が12%だった。
「ブロックチェーンのリーダーは日本」13%が回答
個人の見解でブロックチェーンのリーダーとなっている地域についての質問では、81%がアメリカで最多だった。2位以下は中国(68%)、ヨーロッパ(62%)、シンガポール(55%)と続いた。同じ質問で13%が日本と回答していた。
2021年のシンガポールで上位3つの技術トレンドは何か?という質問では、91%と最も多い回答の「AIと自動化」が1位。2位はブロックチェーンで70%、3位が自律技術/IoTの64%だった。
そんなブロックチェーンの使用法や利用ケースを表しているものはどれかという質問については、「資産追跡と追跡可能性」が52%で1位だった。デジタルトークンが2位となっている。今回のレポートではこの結果を、サプライチェーンの改善にブロックチェーンを使用する企業が増えていることを反映したものだと分析した。
参考
・2020 SINGAPORE BLOCKCHAIN ECOSYSTEM REPORT
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参照元:CoinChoice