デジタルゴールドとも呼ばれるビットコイン(BTC)が金より優れている3つのポイント
デジタルゴールドとも呼ばれるビットコイン(BTC)。たびたび金との比較されることがあります。そこで今回は、ビットコインがゴールドよりすぐれている3つのポイントについて解説していきます。
ビットコイン(BTC)はデジタルゴールドと呼ばれます。度々、金との類似点を比較されることがあり、こういった表現はもはやほとんどの人にとって馴染みがあるのではないでしょうか。ビットコインとゴールドの共通点と相違点は下記のコラムで整理しました。
【関連】
・ビットコイン(BTC)がデジタルゴールドと呼ばれる理由、金との違いとは?
では、ビットコインがゴールドより優れている点があるとすればなんでしょう?本コラムでは、それを3つのポイントに整理して紹介します。
ビットコイン(BTC)は送金手数料が安い
まずビットコインがゴールドより優位な点をあえて挙げるのならば、その保管と輸送に関わるコストの差でしょう。2020年4月には、WTI原油先物がマイナス価格を記録したことも記憶に新しく、これは需要がない石油の保管コストと輸送コストが高いために先物価格がマイナスに転じたのです。現物の貯蔵及び輸送コストを顕在化さた出来事でした。
一方で保管と輸送の観点では、ゴールドもまたコストがかかります。それに対して、ビットコインはそのコストが極めて安価です。現物をそのまま決済に応用することも工夫次第では可能であるくらいに輸送コストは安価です。
この保管コストが高いという点は、先物の受け渡しという観点でもそうですが、別の視点もあります。それは、ある政府が金の現物保管を海外の銀行で行い、返還を求める際に苦労をするというパターンです。
2020年6月30日には、取引所ビットスタンプ(Bitstamp)に1,000億円相当のビットコインが送金がされてましたが、その送金手数料はわずか50円だったことに注目が集まりました。
1,000億円相当の金を物理的に移動させようとした場合に、その負担は大きくビットコインほど気軽に送金することはできないでしょう。
ビットコインでは偽造品による詐欺が不可能
中国武漢本社のゴールドの採掘と、販売会社であるキングゴールド社が約28億ドル(約3,000億円)のローンの担保として信託していた83トンのゴールドが偽物だったとの報道がありました。銅にメッキを塗ってゴールドと偽って、それを担保に資金を借り入れすることで投資資金に回していたことが明らかになっています。同社は米国ナスダック市場にも上場する企業で、決して小さな会社ではありません。
こういった偽造は、ビットコインであれば起こり得ない詐称であり、ビットコインであれば、秘密鍵での署名で確実に本物の証明ができ、それを実行するのは手間でもありません。
将来のインフレーションレート
最後に投資家にとって重要な視点は、将来のインフレーションレートです。ゴールドもビットコインも価値の保存(Store of Value)のを期待する投資家が多いです。つまり将来の希少性が重要な観点です。
この点について、ゴールドの場合は年間約1.8%が現在の供給量に対して新規採掘されています。ビットコインはマイニングされる量は年間1.8%です。これは2020年7月時点であり、2020年の半減期を反映したインフレーションレートです。
そして、この数値は2024年の半減期では0.9%になります。2028年の半減期においては0.5%以下です。これらを加味すると、将来的のインフレーションレートという観点で、ビットコインはゴールド以上に投資家にとって魅力的な側面があります。
【関連コラム】ビットコインは2024年には3000万円にまで上昇?将来の価格を予想する理論とは?
いかがだったでしょうか?いずれもビットコインの魅力を考えたり、長期投資の視点では重要なポイントであると言えます。参考になれば幸いです。
【こんな記事も読まれています】
・ビットコイン(BTC)のアート的・詩的な魅力を改めて考える
・機関投資家がビットコイン(BTC)市場に参入する場合にどのような指標を見るのか
・ビットコイン(BTC)価格上昇への期待、S&P500の最高値更新に続くのか
HashHub Researchでは、ブロックチェーン業界の動向解説から、更に深いビジネス分析、技術解説、その他多くの考察やレポート配信を月に25本以上の頻度で行なっています。コミュニティでは議論も行えるようにしており、ブロックチェーン領域に積極的な大企業・スタートアップ、個人の多くに利用頂いています。
▼HashHub Research 未来を思考するための離合集散的コミュニティ
https://hashhub-research.com/
参照元:CoinChoice