テゾス(Tezos)がスイスビットコイン協会などと共同でBTC価格に裏打ちされたトークン発行
テゾス(Tezos)上にビットコイン(BTC)をトークン化
テゾス財団(Tezos Foundation)とスイスビットコイン協会(BAS:Bitcoin Association Switzerland)を含む数社は、近日中にテゾス(XTZ:tezos)のブロックチェーン上で、ビットコイン(BTC:Bitcoin)に裏打ちされた「tzBTC」トークンが発行されることを発表しました。
tzBTCはTezosブロックチェーンにおける分散型金融(DeFi)の手段になるとされ、BAS代表のルーカス・ベッチャート(Lucas Betschart)氏は、「tzBTCはテゾスのブロックチェーンに、ビットコインのブランドと流動性をプラスし、テゾスのスマートコントラクトと合わせて、より豊かな機能性をもたらすだろう。」とも述べています。
tzBTCはテゾスブロックチェーンで機能すると同時に、ビットコインとしても機能するという相互運用性をもたらす他、テゾスの分散型アプリケーション(DApps)でも利用できます。また、tzBTCはエアギャップ(Airgap)やレジャー(Ledger)などのウォレットで管理できるとのことです。
tzBTCはどのように機能するのか
tzBTCのステークホルダーは、ゲートキーパー(Gatekeepers)とキーホルダー(Keyholders)の2つの役割に分かれています。ゲートキーパーはユーザーに対して、ビットコインとtzBTCの交換を行います。また金融仲介として、顧客確認(KYC)とマネーロンダリング防止(AML)レギュレーションへの適合を確認します。トーラス(Taurus)、ビティ(Bity)、ビットコインスイス(Bitcoin Suisse)、ウートン(Woorton)、シグナム(Sygnum)などの企業がその役割を担っています。
そして、イナクタ(Inacta)、スイス・クリプト・トークン、トーラスなどがキーホルダーの役割を持ち、トークンの発行やバーンに関わります。
tzBTCはビットコインの安定性と流動性を利用すると同時に、ビットコインの機能性を拡張して、ビットコインそのものの価値を高めるともされています。tzBTCのシステムには、マルチシグフレームワークを採用し、中央発行者を必要とせず透明性も保証されているとしました。
また、TezosはPoSブロックチェーンでの投資を強化するため、分散型自治組織(StakerDAO)の立ち上げを進めています。テゾス・キャピタル社(Tezos Capital)のCEOジョナス・ラミス(Jonas Lamis)氏は、StakerDAOの安全性と確実な分散化を確保したとのことです。このStakerDAOは2020年4月のうちにローンチ予定になっています。
参考
・Swiss Partnership Launches New Bitcoin-Backed tzBTC Token on Tezos Blockchain
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参照元:CoinChoice