イーサリアム2.0(ETH2)の2020年ローンチ目前のカウントダウンへ 現在の進捗は?
どうも墨汁うまい(@bokujyuumai)です。イーサリアム(Ethereum)は、ワールドコンピュータの完成版となるイーサリアム2.0、通称ETH2の初期段階であるフェイズ0を2020年内にローンチを予定しています。そんな中リーストオーソリティ(Least Authority)によるETH2の2回目の監査が終了、ローンチ目前へと迫っています。
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ETH2の監査で7つのバグを発見
2020年3月24日、ソフトウェア監査のランタイム・ベリフィケーション(Runtime Verification)社のBeacon Chainデポジットコントラクトの監査の次に行われたLeast Authority社によるETH2フェイズ0の監査終了が発表されました。同社はイーサリアムやZcashといった、ブロックチェーン技術の最先端の開発を行うチェーンを監査しており、イーサリアムのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)の監査をイーサリアムファンデーションの依頼で行った過去を持ちます。
この監査は2019年12月に委託することが発表されており、今回の監査で7つの問題を発見し、問題AとBは既に修正済みとなっています。この2点は主にブロックやメッセージなどの伝達を意図的にDoS攻撃を行うことで、バリデータノードのリソースを過剰に消費させETH2ネットワークの遅延、または停止の可能性があるというものでした。
残りの5つの問題点においても解決策と実装が予定されており、今後ETH2のセキュリティがより高いものになるでしょう。
イーサリアム2.0ローンチロードマップ
2020年2月にイーサリアム2.0リサーチャーは、デポジットコントラクトの監査後「ETH2フェイズ0のローンチまでの開発状況は99%」と述べており、今回のLeast Authority社による監査でローンチ前の開発はほぼ完了となりました。
次のロードマップはETH2のマルチクライアントテストネット、つまり8つ存在するETH2のクライアントが最低でも3クライアントでネットワークを検証できるテスト環境のローンチ、バグテスト、修正です。約2ヶ月間問題なく稼働ができれば、最終的なメインネットローンチとなり32ETHをステーキングすることでバリデータとなり、報酬を得ることができます。
またイーサリアム発明者のヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏はイーサリアムの今後5~10年の開発ロードマップ構想を考えており、ETH2フェイズ0はブロックチェーンの新たな時代の始まりとなるでしょう。
イーサリアム発明者のVitalikによるETH2の5~10年の構想。ETH1.xの秘密会議から大幅な改良と言え、個人的にETH1とETH2のマージからのPoW廃止が楽しみです。壮大な計画ですが、最先端を走ってきたイーサリアムだからこそ本当に実現してしまうでしょうね #イーサリアム #Ethereum #仮想通貨 #ETH2 pic.twitter.com/pLKWrsmVHx
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) March 19, 2020
ETH2マルチクライアントは4月を予定
ヴィタリック氏はインタビューにおいて、ETH2フェイズ0ローンチ目前となるこのマルチクライアントテストネットは4月にはローンチできるとし、「ETH2フェイズ0のローンチには、2015年にイーサリアム1.0(現在稼働しているイーサリアムネットワーク)と同様のプロセスを行う。まず最初にマルチクライアントテストネットをローンチし、問題なく稼働できるかを確認できればローンチとなる。」と述べています。
またメインネットでのローンチの予想は難しいとしてはいるものの、予定ではイーサリアム5周年となる2020年7月30日のローンチを目標としており、マルチクライアントテストネットのローンチは4月になる可能性が高いだろうとしています。つまりETH2のローンチは最終段階のカウントダウンへと入っており、2020年はイーサリアムの年となること間違いないでしょう。
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参照元:CoinChoice