■身動きが取れなくなった金融市場 世界の金融市場は、まったく動かなくなりました。
年初の混乱に疲れて、相場も方向感をなくし、市場関係者も身動きが取れなくなってきています。
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
次のテーマは何か、じっと待っている状態です。もう何週間も、同じことを紹介していますが、当面の材料と言えば、おそらく3つでしょう。
【参考記事】
●米ドル/円は110円あたりが当面の上限か!? 落ち着いた相場で取るべき投資戦略は…?(1月18日、今井雅人)
■対話路線の中国VS強硬姿勢の米国 1つ目は、米中貿易摩擦です。
中国は、完全対決から対話路線に方向転換し、何とか合意を取り付けようとしていますが、米国側は依然として、かなり強硬姿勢のようです。
合意ができれば、株価も急伸し、円安と米ドル高の展開になってくるでしょう。そうなれば、米ドル/円も110.00円を、しっかりと上に抜けてくるに違いありません。
【参考記事】
●米ドル/円は110円あたりが当面の上限か!? 落ち着いた相場で取るべき投資戦略は…?(1月18日、今井雅人)
●2019年は米ドル高にも円安にもなりにくい。米ドル/円は100円割れまで下落の可能性!(1月11日、今井雅人)
●金融市場大荒れの背景に3つの要因あり! 米ドル/円は、当面110円~112円程度で推移(2018年12月27日、今井雅人)
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
■英国のEU離脱問題で再び市場が混乱!? 2つ目は、英国のEU(欧州連合)離脱問題です。
この問題については、やや先送りになった感はありますが、なにひとつ、方向性が出ているわけではありません。
そんなに遠くないうちに、再び市場を混乱させる材料になってくる可能性があります。
【参考記事】
●2019年は米ドル高にも円安にもなりにくい。米ドル/円は100円割れまで下落の可能性!(1月11日、今井雅人)
英ポンド/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 日足)
3つ目は、米国の金融政策です。すでに…