月: 2019年1月

ECB理事会で、ユーロ乱高下

ECB理事会で、ユーロ乱高下

ECB理事会とドラギ総裁の会見がありました。ユーロ円はレンジ内のままですが、ユーロドルは1.13ドル前半まで下がったものの、反発してきています。ドル円は109円台で推移したままですね。ユーロドルは1.13-1.15で横ばい、ドル円は109円台で膠着。ポンドだけ動いていますが、ユーロポンドがレンジ下限付近まで来ていることもあり、ここからポンドがどこまで上がれるのか、注目されるところです。ポンドドルであれば、1.31~1.32ドル
英ポンド/円はわずか3週間で12円弱反発! 合意なきEU離脱懸念後退で上値余地拡大。 ブログ

英ポンド/円はわずか3週間で12円弱反発! 合意なきEU離脱懸念後退で上値余地拡大。

 今週からコラムを再開させていただきます。

 本年もよろしくお願いします。

■フラッシュ・クラッシュをこなし、米ドル/円はもみ合いへ… 2018年11月~12月のコラムでご紹介させていただいたとおり、2019年の注目通貨の1つは米ドル/円。ターゲットは、まず、105.00円。

 株の動向次第では100.00円割れの可能性もあるというのが、米系のマーケット参加者のコンセンサスでした。

【参考記事】

●2019年の米ドル/円は105円台へ下落か。リスクオフ相場到来なら100円近くまで想定(2018年12月27日、西原宏一)

 そして、その最初のターゲットである105円台に、今年(2019年)のマーケットが始まった直後に到達しました。

 1月3日(木)の米ドル/円は、早朝の薄い時間帯にあっという間に104円台まで暴落しています。

 この短時間での急落は「フラッシュ・クラッシュ」の動きとなり、その後の米ドル/円は急速に値を戻す展開。

米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)

 本稿執筆時点での米ドル/円は、109.70円で推移。

 このレベルは、今年(2019年)の米ドル/円のスタート時点のレートです。

 過去のユーロ/スイスフランや英ポンド/米ドルで起きたように、一度、フラッシュクラッシュで急落を演じた相場は、当面、方向感のない持ち合い相場に終始する傾向があります。

2012年4月前半のユーロ/スイスフラン 1時間足(出所:Bloomberg)

2016年10月前半の英ポンド/米ドル 1時間足(出所:Bloomberg)

 米ドル/円の中期トレンドは、変わらず「米ドル安・円高」。

 ただ、前述のように、年初の米ドル/円はフラッシュ・クラッシュで5円超の暴落を演じたため、当面108.00~111.00円での調整相場を演じる公算が高まっています。

米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)

■合意なきEU離脱懸念後退で英ポンドは上昇 そして、その米ドル/円の代わりに、為替相場の主役に躍り出たのが英ポンドです。

 年末、年始の英ポンドは「合意なきEU離脱」懸念が拡大し、続落。

 1月3日(木)に米ドル/円がフラッシュクラッシュを引き起こした局面では、英ポンド/円は、一時131.70円台まで急落しています。

 しかし、急落後の英ポンドは一転して大きく値を戻し、本稿執筆時点では143円台まで急反発しています。

英ポンド/円 日足(出所:Bloomberg)

 その要因は「合意なきEU離脱」懸念の後退。

 後述するように、ゴールドマン・サックスを筆頭に、英ポンドに対する強気、もしくは楽観的なコメントが増えてきました。

ポンドは全面高へ-ゴールドマンが「ソフト」か「ノー」ブレグジット予想

ゴールドマン・サックス・グループは、ポンドが今年すべてのG10通貨に対して上昇する可能性があると指摘する。

英国の合意なき欧州連合(EU)離脱(ハードブレグジット)のリスクが後退したとみているためだ。

出所:Bloomberg

 たしかに、英ポンド/米ドルは…
英ポンド/円はわずか3週間で12円弱反発! 合意なきEU離脱懸念後退で上値余地拡大。 ブログ

英ポンド/円はわずか3週間で12円弱反発! 合意なきEU離脱懸念後退で上値余地拡大。

 今週からコラムを再開させていただきます。

 本年もよろしくお願いします。

■フラッシュ・クラッシュをこなし、米ドル/円はもみ合いへ… 2018年11月~12月のコラムでご紹介させていただいたとおり、2019年の注目通貨の1つは米ドル/円。ターゲットは、まず、105.00円。

 株の動向次第では100.00円割れの可能性もあるというのが、米系のマーケット参加者のコンセンサスでした。

【参考記事】

●2019年の米ドル/円は105円台へ下落か。リスクオフ相場到来なら100円近くまで想定(2018年12月27日、西原宏一)

 そして、その最初のターゲットである105円台に、今年(2019年)のマーケットが始まった直後に到達しました。

 1月3日(木)の米ドル/円は、早朝の薄い時間帯にあっという間に104円台まで暴落しています。

 この短時間での急落は「フラッシュ・クラッシュ」の動きとなり、その後の米ドル/円は急速に値を戻す展開。

米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)

 本稿執筆時点での米ドル/円は、109.70円で推移。

 このレベルは、今年(2019年)の米ドル/円のスタート時点のレートです。

 過去のユーロ/スイスフランや英ポンド/米ドルで起きたように、一度、フラッシュクラッシュで急落を演じた相場は、当面、方向感のない持ち合い相場に終始する傾向があります。

2012年4月前半のユーロ/スイスフラン 1時間足(出所:Bloomberg)

2016年10月前半の英ポンド/米ドル 1時間足(出所:Bloomberg)

 米ドル/円の中期トレンドは、変わらず「米ドル安・円高」。

 ただ、前述のように、年初の米ドル/円はフラッシュ・クラッシュで5円超の暴落を演じたため、当面108.00~111.00円での調整相場を演じる公算が高まっています。

米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)

■合意なきEU離脱懸念後退で英ポンドは上昇 そして、その米ドル/円の代わりに、為替相場の主役に躍り出たのが英ポンドです。

 年末、年始の英ポンドは「合意なきEU離脱」懸念が拡大し、続落。

 1月3日(木)に米ドル/円がフラッシュクラッシュを引き起こした局面では、英ポンド/円は、一時131.70円台まで急落しています。

 しかし、急落後の英ポンドは一転して大きく値を戻し、本稿執筆時点では143円台まで急反発しています。

英ポンド/円 日足(出所:Bloomberg)

 その要因は「合意なきEU離脱」懸念の後退。

 後述するように、ゴールドマン・サックスを筆頭に、英ポンドに対する強気、もしくは楽観的なコメントが増えてきました。

ポンドは全面高へ-ゴールドマンが「ソフト」か「ノー」ブレグジット予想

ゴールドマン・サックス・グループは、ポンドが今年すべてのG10通貨に対して上昇する可能性があると指摘する。

英国の合意なき欧州連合(EU)離脱(ハードブレグジット)のリスクが後退したとみているためだ。

出所:Bloomberg

 たしかに、英ポンド/米ドルは…
劉鶴副首相の訪米、経済や貿易で踏み込んだ議論へ=中国商務省 News

劉鶴副首相の訪米、経済や貿易で踏み込んだ議論へ=中国商務省

中国商務省は24日、来週予定されている劉鶴副首相の訪米について、経済や貿易に関する諸問題を巡って踏み込んだ協議を行うと説明した。劉鶴副首相は1月30─31日に訪米する。中国商務省の高峰報道官は記者団に、米中は現在、訪問に関する調整を行っていると述べた。