月: 2018年3月

実質的な月末

実質的な月末

本日は実質的な月末です。明日は海外勢が祝日のため、月末フローは今日に出てきます。昨日もドル買いのフローが出ていました。本日は債券市場が短縮取引なので、今夜から来週月曜ま...
本丸は貿易戦争! 北朝鮮リスクの後退は 格好のポジション調整材料になっただけ!? ブログ

本丸は貿易戦争! 北朝鮮リスクの後退は 格好のポジション調整材料になっただけ!?

■過去にあまり見たことがないようなポジションの変化! 先週(3月19日~)から今週(3月26日~)にかけて、為替市場の中で、私が注目した大きな変化がありました。

 それは、IMM(国際通貨先物市場)のポジション動向です。

 今年(2018年)に入ってから、米ドル/円は、ずっと円高傾向で推移してきたにも関わらず、投機筋の米ドル/円のロング(=買い)ポジション、つまり、米ドルに対する円の売り越しは、積み上がったままでした。

 相場の変化の割には、円の売り越しの減少幅が、非常に小さい状況が続いていたのです。

 しかし、先週末(日本時間3月24日)に公表された数字では、米ドル/円のロングポジションが激減していました。

IMM(国際通貨先物市場)のポジション状況(米ドル/円)3月20日時点(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)

 1週間で、ここまでポジションが変化したのは、あまり見たことがありません。

■短期間にしては極端だった印象も この背景としては、前回のコラムで紹介したように、米国の貿易政策に対する懸念があります。

【参考記事】

●米経済面の最大のリスク要因は貿易政策! ドル/円は崩れれば100円に向かう可能性も(3月22日、今井雅人)

 そして、そのことによって、米ドル/円が、1つの節目として意識されていた1ドル=105.00円を割り込んだことも、大きかったと思います。

 その結果、米ドル/円のロングの投げ売りだけではなく、短期的にショート(=売り)にする投機筋も、かなり増えました。

米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

 私も、個人的に、これは短期間にしては極端だなという印象で、多少、逆戻りする可能性はあると感じていました。

■北朝鮮の動きがショートカバーの格好の材料に そこに、中国の習近平国家主席と、北朝鮮の金委員長が会談したというニュースが飛び込んできました。

 さらには、6月初旬にも、日朝首脳会談が開かれるかもしれないという報道も出てきています。

 米ドル/円は、ちょうど下方向に大きく傾いたときに、こうしたニュースが出てきたために、ショートカバーの格好の材料にされたというのが実態ではないかと思います。

米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)

 北朝鮮問題に関しては、平昌オリンピックをきっかけに…
日銀金融政策、年内の出口メニュー提示が望ましい=渡辺元財務官 News

日銀金融政策、年内の出口メニュー提示が望ましい=渡辺元財務官

[東京 29日 ロイター] - 元財務官の渡辺博史・国際通貨研究所理事長は29日、ロイターとのインタビューで、日銀の金融緩和に関連し、国内景気のピークアウトなど課題の多い2019年に先立ち、年内にも引き締め(出口)方向への政策手段について説明するのが望ましいとの見解を示した。米政権の保護主義的経済政策に対しては、厳しい対日要求を突きつけてくる可能性はあるが毅然とした姿勢を貫くのが望ましいと指摘した。

20年代は財政需要拡大、社会保障が年0.9兆円増など=諮問会議 News

20年代は財政需要拡大、社会保障が年0.9兆円増など=諮問会議

[東京 29日 ロイター] - 政府が29日開いた経済財政諮問会議で、このままでは20年代にかけて社会保障費はこれまでの年間9000億円程度の増加に膨らみ、老朽化インフラの維持更新には2.3%ずつ増加する試算が示された。民間議員からは新財政計画でも、従来のように毎年度予算編成に何らかの目安を設けて財政健全化を図る仕組みが必要との提言がなされ、歳出改革を織り込んだ上で実質2%・名目3%を上回る成長シナリオを検討すべきとの見解が示された。

南北首脳会談、4月27日開催 朝鮮半島非核化など議題は今後調整 News

南北首脳会談、4月27日開催 朝鮮半島非核化など議題は今後調整

[ソウル 29日 ロイター] - 韓国の政府当局者は29日、南北首脳会談を4月27日に開催することを明らかにした。韓国当局は29日に北朝鮮側と閣僚級会議を行い、その後に会談日程を発表した。韓国の統一省高官は記者団に対して、4月4日に実務者協議を行い、警備や記者会見など首脳会談の詳細を詰めると説明した。

Facebookに続きAmazonも…! 米ハイテク株 反落とトランプ政権の通商政策で円高継続 ブログ

Facebookに続きAmazonも…! 米ハイテク株 反落とトランプ政権の通商政策で円高継続

■年度末、月末、週末が重なり今週は調整が続く みなさん、こんにちは。

 今週(3月26日~)は、年度末、月末、週末が重なり、ファンダメンタルズやテクニカル分析とは別に、月末の特殊フローでマーケットが乱高下しやすい環境。

 今月(3月)のリバランスは、総じて米ドル買いのようで、対円のみならず、対ユーロでも米ドル高が進行。28日(水)のNY市場での米ドル/円は、一時107.01円まで反発しました。

米ドル/円 4時間足(出所:Bloomberg)

ユーロ/米ドル 4時間足(出所:Bloomberg)

 米ドル/円は、104.50円のバリアオプションを崩せなかったことに加え、期末要因の米ドル買い需要も加わり、いったん調整局面入り。

 ただ、米国に目を向けると、リスクオフに転じるような要因が増えています。

■Facebookに続き、Amazonも急落… 前回のコラムでご紹介させていただいたケンブリッジ・アナリティカ騒動をきっかけにしたFacebook株の下落は、収まらずに続落。

【参考記事】

●Facebook株急落で市場に不透明感…。株安・円高継続で、ドル/円は100円の過程(3月22日、西原宏一)

Fecebook株 日足(出所:Bloomberg)

 さらには、トランプ大統領がAmazonに対し、既存のビジネスを破壊していると指摘。

 そして、課税強化の対象にする、もしくは独占禁止法を使った取り締まりを検討しているとの報道で、Amazon株は、大きく値を下げています(ホワイトハウスは、この報道を否定)。

Amazon株 日足(出所:Bloomberg)

 結果、28日(水)のナスダック総合指数は、節目の7000ポイントを割り込んで、6949ポイントでクローズしました。

ナスダック総合指数 日足(出所:Bloomberg)

 米国経済を牽引してきたFANG系(※)の下落が、ナスダック総合指数を押し下げる展開です。

(※編集部注:「FANG」とは、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグルの頭文字。アップルを加えて「FAANG」とする場合もある。いずれも読み方は「ファング」)

 連れて、NYダウも軟調な展開。

NYダウ 日足(出所:Bloomberg)

 このハイテク株の動向が、米国株全体を押し下げ、下値余地を拡大させているので要注意です。

 このほか、日経新聞などで報道されているわりに、あまり…
コラム:北朝鮮の金正恩氏、「変心」は本物の可能性 News

コラム:北朝鮮の金正恩氏、「変心」は本物の可能性

[香港 28日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 北朝鮮の独裁者、金正恩・朝鮮労働党委員長が、突然「いい人」を演じている。平昌冬季五輪で韓国と関係改善に向け動き出した金氏は今週、北京を訪れ、中国の習近平国家主席と会談。米国との交渉再開に前向きな姿勢を示し、「非核化」にも言及したという。