月: 2017年7月

ドル相場は過大評価、ユーロ・円・人民元総じて適正水準=IMF News

ドル相場は過大評価、ユーロ・円・人民元総じて適正水準=IMF

[ワシントン 28日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は28日公表した年次「対外セクター報告書」で、ドルは米経済の短期的なファンダメンタルズに基づくと、10─20%過大評価されているとの認識を示した。ユーロ、円、人民元に関してはおおむねファンダメンタルズに沿っているとした。

北朝鮮がミサイル発射、日本のEEZ内に落下 米韓中ロと圧力強化へ=安倍首相 News

北朝鮮がミサイル発射、日本のEEZ内に落下 米韓中ロと圧力強化へ=安倍首相

[ 29日 東京 ロイター] - 北朝鮮は28日午後11時42分ごろ、同国中部から日本海に向け、ミサイル1発を発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。安倍晋三首相は29日未明、記者団に対し、北朝鮮に対し、厳重に抗議したと述べるとともに「米韓中ロなど国際社会と緊密に連携し、さらに圧力を強化していくしかない」と語った。

米4-6月期GDP2.6%増、予想と一致 個人消費や設備投資が貢献 News

米4-6月期GDP2.6%増、予想と一致 個人消費や設備投資が貢献

[ワシントン 28日 ロイター] - 米商務省が28日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)の速報値は、年率換算で前期比2.6%増と、前期の1.2%増から成長が加速し、市場予想と一致した。個人消費や設備投資が増えたほか、貿易も押し上げ要因となった。第1・四半期の成長の弱含みが一時的であったことを示した。

コラム:ブラックスワンは舞い降りるか、6つのリスクを考える News

コラム:ブラックスワンは舞い降りるか、6つのリスクを考える

[東京 28日 ロイター] - 世界経済は好調だが、2008年9月のリーマンショック直前も、似たような楽観ムードが広がっていた。ブラックスワンはどこから舞い降りてくるのか。今はスーパーテールリスクだが、現実化すると大きなショックを与えかねない6つの「地雷」について考えてみた。 

売り材料のないFOMC後になぜ米ドル安? 気をつけろ! それは相場反転のサインだ ブログ

売り材料のないFOMC後になぜ米ドル安? 気をつけろ! それは相場反転のサインだ

■FOMC後に米ドルが急落、米ドル安が一段と進む 米ドル安が一段と進んでいる。7月26日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)を受けた後の急落もあって、ドルインデックスは一時93.15の安値にトライし、2016年6月以来の安値を更新、ユーロ/米ドルは2015年1月以来の高値にトライしている状況だ。

ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)

ユーロ/米ドル 週足(出所:Bloomberg)

 米ドル/円に至っては、112円前半の抵抗を再度確認、中段保ち合いを余儀なくされている。

米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)

 米ドル安トレンドの進行は、トレンドフォローの視点では当然の成り行きなので、本コラムが強調してきた「ユーロは買うのみ」という考え方もロジック的に正しかった。

■ユーロは「買うのみ」から「買ってもよいが、気をつけて」へ しかし、ここまで来て、このロジックを若干修正する必要が出ている。慎重なスタンスも取り入れて、「ユーロは買うのみ」から「買ってもよいが、気をつけて」へ変更したいと思う。

 まず、テクニカルの視点では、米ドル安のトレンドがこれからも続くと思われるが、目先の状況は明らかに「オーバーシュート」(売られすぎ)であり、少なくともいったんスピード調整(切り返し)を起こす確率が高いだろう。

 場合によっては、オーバーシュートの深刻さと比例して、切り返しも相応の値幅になるかと思う。

■米ドル全体が「売られすぎ」のサインが随所に オシレーター系の中では、RSIがもっとも代表的指標なので、同指標をもって週足を見ると、足元でRSIの安値は2012~2013年の位置を下回り、2011年5月安値に接近する勢いを見せている。

 一方、昨日(7月27日)、ドルインデックスは93.15の安値にトライし、2016年6月安値に迫ったものの、2011年5月の安値(約72.70)に比べれば、はるかに高いレベルにあるのがわかる。

ドルインデックス 週足(出所:Bloomberg)

 こうなると、答は1つしかないだろう。すなわち、米ドル全体が売られすぎている。あまりにも売られすぎているから、RSIは記録的な安値に接近しており、マーケットの「一辺倒」が逆に近々の反転可能性を暗示している。

■FOMCの声明内容はドル売り材料になるようなものだった? この見方は、ファンダメンタルズ上の視点でも検証される。7月26日(水)のFOMCを受けて米ドル全体が急落したが、FOMC自体が材料であったかと言えば、非常に微妙なところだ。

 一部巷の解釈では、FOMC声明に「ハト派」と受け取られる節があったから米ドルが売られた云々もあったが、結果論にすぎず、恣意的な解釈であろう。

 実際のところ、金利の据え置きにしても、これからのスタンスに関する声明にしても、マーケットの予想どおりだったのだから、米ドル売り自体は材料の中身と関係なく進められた側面が大きい。

 これこそトレンドの慣性であり、また行きすぎの証拠の1つである。なにしろ、米ドル売りは「材料なし」、または予想どおりのFOMCが「意外な材料」として利用されたのである。このような「ネコも杓子も」米ドル売りにつながる状況は「正常」ではない。

 米ドル売りモメンタムの強さに感心させられるが…