月: 2017年7月

なぜ英国への投資機運は高まらないのか? 中長期的に英ポンドは続落の可能性高まる ブログ

なぜ英国への投資機運は高まらないのか? 中長期的に英ポンドは続落の可能性高まる

■ドル/円は1カ月続伸し、114円台半ばへ到達後に調整へ… みなさん、こんにちは。

 米ドル/円はこのコラムでご紹介させていただいたように、6カ月サイクルをきれいにトレースする形で上昇。

【参考記事】

●米ドル/円の6カ月サイクルは継続中!上昇トレンドは不変! 中期的には120円へ(7月6日、西原宏一)

●米ドル/円は半年サイクルでトレンド転換! FOMCきっかけの米ドル高は継続か?(6月22日、西原宏一)

 6月14日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)前後に108.83円でボトムアウトした後は、目立った押し目もなく、ほぼ一本調子に上昇しました。

 7月11日(火)には、114.49円まで急騰。

 わずか1カ月弱で、約5.60円急騰したことになります。

米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

 ECB(欧州中央銀行)の緩和解除観測が高まっていることを背景に、ユーロ/円も一時130.77円まで急騰しました。

ユーロ/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)

 その後、本稿執筆時点では米ドル/円で112.86円、ユーロ/円では129.08円まで調整しています。

 米ドル/円、ユーロ/円の急騰が一本調子であったため、どちらも調整することには違和感はないのですが、調整を深くする要因となりそうなのが、英ポンド/円の148円台の重さ。

■英ポンド/円は重要なレジスタンスをブレイクできず… 米ドル/円、ユーロ/円同様、英ポンド円も6月中旬の138円台から急騰。

 ただ、英ポンド/円は148円というかなり重要なレジスタンスがあり、英ポンド/円は今回もそのレベルがブレイクできず反落しています。

 以下は、英ポンド/円の日足チャートです。

英ポンド/円 日足(出所:Bloomberg)

 英ポンド/円は、

(1)2016年12月15日(木)の148.46円

(2)2017年5月10日(水)の148.11円

 と、148円台でダブルトップをつけて反落しています。

 今回、このレベルを抜けるかどうかにマーケットの注目が集まっていましたが、今回は148円台までも届かず反落。

 日足ではTDシーケンシャル(※1)もMACDプレディクター(※2)も調整を示唆しており、テクニカル分析では、今回も英ポンド/円は148円台をトップとして調整を示唆しています。

(※1 編集部注:「TDシーケンシャル」とは、トーマス・R・デマーク氏が開発したテクニカル指標の1つ)

(※2 編集部注:「MACDプレディクター」とは、ジョー・ディナポリ氏が開発したテクニカル指標の1つ。MACDをローソク足の上に表示したもの)

 この英ポンド/円の調整が、ユーロ/円や米ドル/円の調整を深くしています。

ユーロ/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 4時間足)

米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)

 では、中期での英ポンドの動向は…
なぜ英国への投資機運は高まらないのか? 中長期的に英ポンドは続落の可能性高まる ブログ

なぜ英国への投資機運は高まらないのか? 中長期的に英ポンドは続落の可能性高まる

■ドル/円は1カ月続伸し、114円台半ばへ到達後に調整へ… みなさん、こんにちは。

 米ドル/円はこのコラムでご紹介させていただいたように、6カ月サイクルをきれいにトレースする形で上昇。

【参考記事】

●米ドル/円の6カ月サイクルは継続中!上昇トレンドは不変! 中期的には120円へ(7月6日、西原宏一)

●米ドル/円は半年サイクルでトレンド転換! FOMCきっかけの米ドル高は継続か?(6月22日、西原宏一)

 6月14日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)前後に108.83円でボトムアウトした後は、目立った押し目もなく、ほぼ一本調子に上昇しました。

 7月11日(火)には、114.49円まで急騰。

 わずか1カ月弱で、約5.60円急騰したことになります。

米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

 ECB(欧州中央銀行)の緩和解除観測が高まっていることを背景に、ユーロ/円も一時130.77円まで急騰しました。

ユーロ/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)

 その後、本稿執筆時点では米ドル/円で112.86円、ユーロ/円では129.08円まで調整しています。

 米ドル/円、ユーロ/円の急騰が一本調子であったため、どちらも調整することには違和感はないのですが、調整を深くする要因となりそうなのが、英ポンド/円の148円台の重さ。

■英ポンド/円は重要なレジスタンスをブレイクできず… 米ドル/円、ユーロ/円同様、英ポンド円も6月中旬の138円台から急騰。

 ただ、英ポンド/円は148円というかなり重要なレジスタンスがあり、英ポンド/円は今回もそのレベルがブレイクできず反落しています。

 以下は、英ポンド/円の日足チャートです。

英ポンド/円 日足(出所:Bloomberg)

 英ポンド/円は、

(1)2016年12月15日(木)の148.46円

(2)2017年5月10日(水)の148.11円

 と、148円台でダブルトップをつけて反落しています。

 今回、このレベルを抜けるかどうかにマーケットの注目が集まっていましたが、今回は148円台までも届かず反落。

 日足ではTDシーケンシャル(※1)もMACDプレディクター(※2)も調整を示唆しており、テクニカル分析では、今回も英ポンド/円は148円台をトップとして調整を示唆しています。

(※1 編集部注:「TDシーケンシャル」とは、トーマス・R・デマーク氏が開発したテクニカル指標の1つ)

(※2 編集部注:「MACDプレディクター」とは、ジョー・ディナポリ氏が開発したテクニカル指標の1つ。MACDをローソク足の上に表示したもの)

 この英ポンド/円の調整が、ユーロ/円や米ドル/円の調整を深くしています。

ユーロ/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 4時間足)

米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)

 では、中期での英ポンドの動向は…
豪ドル/円、リスク・オンの恩恵で年初来高値が視野に ブログ

豪ドル/円、リスク・オンの恩恵で年初来高値が視野に

昨日はドル/円を始め6日移動平均線を割り込むクロス円が相次ぐ中、豪ドル/円は同線を割り込む事無く堅調に推移しました。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が利上げを緩やかに進める方針を示した事に反応した欧米株の全面高が、上昇を後押ししたようです。前日の欧米株高に反応して本日のアジア株が比較的堅調に推移する中、11日に付けた今月高値(87.257円)を突破しており、地合いの強さを感じさせます。

豪州では来週18日のRBA議事録まで主だった経済イベントが予定されていないため、主要国株価の動向が豪ドル/円相場の注目材料となるでしょう。昨日のイエレンFRB議長発言に反応して欧米株の堅調推移が続くようならば、豪ドル/円も上昇基調が続く公算が大きいと見ます。3月以降上値抵抗となっている87.50円レベルを超えると、2月に付けた年初来高値(88.177円)に向けた一段高も考えられます。 
日経平均は小反発、米ダウ最高値更新で買い先行 円強含みが重し News

日経平均は小反発、米ダウ最高値更新で買い先行 円強含みが重し

[東京 13日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小反発。円安基調が一服したものの、前日の米国株式市場ではダウが最高値を更新。イエレン連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で緩やかな利上げペースを示唆したことが米株市場に安心感を与え、日本市場でもハイテク関連などが堅調に推移した。ただ、取引時間中に為替が1ドル112円台後半まで円高に進むと、指数はマイナス圏に沈む場面もあった。東証1部の売買代金は2営業日連続2兆円を下回った。

ファーストリテ、9―5月期は強含み推移 減損見込みで通期変更せず News

ファーストリテ、9―5月期は強含み推移 減損見込みで通期変更せず

[東京 13日 ロイター] - ファーストリテイリングは13日、2016年9月―17年5月期の連結営業利益(IFRS)が前年同期比23.9%増の1806億円になったと発表した。海外ユニクロ事業がけん引し、会社計画を上回っている。ただ、店舗や一部事業の減損の可能性があること、為替相場の見通しが不透明なことなどから、2017年8月期の通期見通しは据え置いた。6―8月期は営業赤字見通しとなっている。

円キャリートレード継続! 金利先高感が 強まった通貨を中心にクロス円チェック! ブログ

円キャリートレード継続! 金利先高感が 強まった通貨を中心にクロス円チェック!

■イエレン議長、最後(?)の議会証言はハト派 昨日、7月12日(水)に、注目されていたイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長による半期に一度の議会証言が行われました。

 この、慣例となっている米上下両院におけるFRB議長の金融政策に関する証言ですが、イエレン議長にとって「おそらく最後になるだろう」ということもあってか、いつも以上に市場の注目が集まったといえます。

イエレンFRB議長の任期は2018年2月3日まで。最後の議会証言になりそうで、市場の注目度は高かったが… (C) Bloomberg/Getty Images

 議会証言に先立って、FRBが日本時間21時30分に公表した証言原稿には、「向こう数年にわたって政策金利の段階的な引き上げを継続する必要がある」との見方を示した一方、「インフレは目標を下回っており、最近は低下傾向」、「経済に対するインフレの反応が重要な不確実性」との見解が示されました。

 また、「金利は中立水準に達するまで大きく上昇する必要ない」と考えていることが判明したほか、「米財政政策も不確実性をもたらしている」と、全般的にハト派な内容となりました。

■タカ派な期待が裏目に… 米ドル/円はポジション調整 その後、日本時間23時から開始された米下院金融サービス委員会における証言では、「バランスシートの縮小を年内の比較的早期に開始する」ことが確認できたものの、具体的な計画はそれ以上、明らかになりませんでした。

【参考記事】

●米バランスシート縮小開始は9月が濃厚!? ユーロ中心の円キャリートレード戦略維持(7月6日、今井雅人)

 市場は、それまでに、かなりタカ派的な内容を期待していたこともあってか、米ドル売りで反応しました。

 特に、米ドル/円は議会証言の前日7月11日(火)に114.495円と、目先の重要なレジスタンスレベルとして意識されていた5月11日(木)の高値114.37円を上抜けて、買いに勢いがついていた後だっただけに、短期筋を中心としたポジション調整の売りに押されることとなりました。

米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

 米長期金利も、2.30%台まで低下しています。

米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)

 7月11日(火)のNY市場に、ブレイナードFRB理事も「最近のインフレ軟化を踏まえて金利軌道を検証する必要がある」との見解を示していましたが、全般的に前のめりに傾いてしまっていた市場のセンチメントを「少々冷やす」きっかけになったのかもしれません。

 為替市場を見てみると、米長期金利の動向が…