月: 2017年7月

ユーロ/ドル、ECBの姿勢に関心集中 ブログ

ユーロ/ドル、ECBの姿勢に関心集中

先月27日に欧州中銀(ECB)のドラギ総裁が「すべての兆候はユーロ圏の景気回復の強まりと広がりを示しています。デフレ圧力はリフレに変わった」などとタカ派的発言を行いました。これをきっかけとしてECBの緩和縮小観測が強まると、ユーロ/ドルは今月18日に1.1580ドル台まで上昇して昨年5月高値(1.16160ドル)に迫りました。こうした中で迎える本日のECB理事会に、市場の関心が集まっています。ECBは今年12月までの期限で毎月600億ユーロの資産買い入れを実施しているが、来年1月以降の具体的なスケジュールについては9月の理事会で発表するとの見方が大勢となっています。したがって、本日の理事会では買い入れ縮小に向けた地ならしが行われるかに注目です。「見通しが悪化すれば緩和を追加」との文言を削除するなど「タカ派的」な内容となれば、ユーロ買いが一段と活発化する公算です。昨年5月高値を突破すると、2015年8月高値(1.17127ドル)が否応なく意識されると見ます。

ただ、シカゴIMMでのユーロのロングポジションが2011年5月以来の高水準となる83788枚まで積みあがるなど、ユーロ上昇に過熱感も窺えます。そうした中、ドラギECB総裁がユーロ高けん制発言を行ったり、早急な出口論に慎重な見方を示すようならば、前のめりの緩和縮小期待が巻き戻される事もあり得ます。思惑が交錯する中、直後は荒れた展開となる可能性が高そうです。
今夜の注目材料は?7/20 ブログ

今夜の注目材料は?7/20

 東京市場のドル/円は、112円台を回復するなど堅調に推移しました。日銀がインフレ目標達成時期の見通しを先延ばしにした事で円売りが強まる場面もありました。欧米市場に入る前に注目イベントを確認しておきましょう。 7/20(木)17:00   ユーロ圏5月経常収支17:30   英6月小売売上高指数20:45☆ ECB政策金利発表21:30☆ ドラギECB総裁、会見21:30☆ 米新規失業保険申請件数21:30   米7月フィラデルフィア連銀製造業指数23:00   ユーロ圏7月消費者信頼感・速報値23:00   米6月景気先行指数未定    南ア中銀政策金利発表 ※☆は特に注目の材料
 日銀は、予想通りに大規模緩和の維持を決定。黒田日銀総裁の会見がこれから始まりますが、大きな波乱を呼ぶ可能性は低く、市場の関心は欧州中銀(ECB)に向かいそうです。ECBについても政策変更の可能性はほぼゼロと見られていますが、量的緩和(QE)縮小に向けたヒントが出るか注目が集まっています。ドラギ総裁の会見などを通じてECBの政策スタンスが市場に「タカ派的」と受け止められれば、ユーロ/円経由でドル/円にも上昇圧力がかかる可能性もあります。
米国とロシア、北朝鮮ミサイルの種類巡り安保理で対立 News

米国とロシア、北朝鮮ミサイルの種類巡り安保理で対立

[国連 19日 ロイター] - 北朝鮮が今月4日に発射した弾道ミサイルの種類を巡り、米国とロシアが国連安全保障理事会で対立している。複数の外交官によると、ヘイリー米国連大使は17日のブリーフィングで、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したと主張した。一方、ロシアは今月8日、安保理理事国の15カ国に宛てた書簡で、ロシアのレーダーがとらえた情報に基づくと、北朝鮮が発射したのは中距離のミサイルだったとしている。