月: 2017年4月

訂正:東芝、4月末までのシンジケートローン延長を銀行団が承諾=関係筋 News

訂正:東芝、4月末までのシンジケートローン延長を銀行団が承諾=関係筋

[東京 14日 ロイター] - 東芝が銀行団に要請していた4月末までのシンジケートローン(協調融資)の延長について、取引金融機関のほとんどが承諾し、融資継続が決まった。同時に東芝によるメモリー株などの担保提供についても、全金融機関が応諾する見通しになった。関係筋が14日、明らかにした。

来週の日本株は軟調、米国や北朝鮮の動向巡り神経質な展開 News

来週の日本株は軟調、米国や北朝鮮の動向巡り神経質な展開

[東京 14日 ロイター] - 来週の東京株式市場は、軟調な展開となりそうだ。米国や北朝鮮の動向を巡り、引き続き地政学リスクが相場の重しとなりそうだ。情勢がさらに悪化すれば一段と下押す懸念もある。為替の円高基調を背景に、企業業績の改善期待も膨らみにくい。買い戻しも限定的とみられている。

コラム:米大手銀、華やかな見かけでも不安な内実 News

コラム:米大手銀、華やかな見かけでも不安な内実

[ニューヨーク 13日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米大手銀行は華々しく着飾っているが、内実としては成長できる分野は乏しい。シティグループとJPモルガン、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)の第1・四半期利益はいずれも市場予想を上回った。しかし減税や金融規制緩和を巡る熱狂的な期待は後退し、融資の伸びは鈍化しつつある。

コラム:戦後初の市場リスク環境、多様な変数と心理のあや News

コラム:戦後初の市場リスク環境、多様な変数と心理のあや

[東京 14日 ロイター] - 東京市場が「地政学リスク」に直面している。中東戦争やイラク戦争など日本から「遠い」地域での有事は「ドル買い」と単純に反応してきたが、朝鮮半島有事の場合は日本国内も多様なリスクにさらされ、それをどのように市場価格へと結びつけるのか、頭を悩ませている市場関係者が多い。

オープン外債・クレジットに軸足=17年度・三井住友海上運用計画 News

オープン外債・クレジットに軸足=17年度・三井住友海上運用計画

[東京 14日 ロイター] - 三井住友海上火災保険の2017度運用計画では、地政学リスクや政治リスクがくすぶる中でも対応に翻弄されることなく、従来通りの投資スタンスを継続する考えだ。オープン外債投資を進める一方、低金利が続く日本国債への投資は様子見を継続する。円金利資産は社債への投資や融資が軸になる見通しだ。

トランプ氏の米ドル高牽制発言で、米ドル安 終焉!? 米ドル/円は200日線の攻防に注目! ブログ

トランプ氏の米ドル高牽制発言で、米ドル安 終焉!? 米ドル/円は200日線の攻防に注目!

■リスクオフとトランプ氏の米ドル高牽制で円高に 米ドル/円の110円節目割れが示したように、地政学リスクの高まりで円がリスクオフ通貨として選好される傾向はなお強い。

 そして、トランプ米大統領の米ドル高牽制発言も重石となり、円の続伸(円高)をもたらした。

 一方、ドルインデックスでみると、トランプ氏の発言が市場にもたらし影響は、短命に終わる可能性がある。

ドルインデックス 1時間足(出所:Bloomberg)

 4月12日(水)のWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)のインタビューで、トランプ米大統領は「米ドルが強すぎるのは、人々が私を信頼しているためだから、自分のせいだ」と語り、米ドルの急落をもたらしたが、昨日(4月13日)、ドルインデックスはだいぶ戻り、米ドルの下落分を帳消しとする可能性を示唆している。

トランプ米大統領は「米ドルが強すぎるのは、人々が私を信頼しているためだから、自分のせいだ」と語り、米ドルの急落をもたらした。(C)Alex Wong/Getty Images

 トランプ米大統領の米ドル高牽制は、本来かなりインパクトの強い発言であったにもかかわらず、「意外」とその影響力が限定的と思われる節があるとすれば、それはほかでもない、トランプ氏がほぼ同時に、あまりにも多くの前言を翻したからだ。

 選挙時に中国を名指しして、「為替操作国」と非難したトランプ氏は、インタビューの中で一転して、「為替操作国ではない」と明言した。

 また、FRB(連邦準備制度理事会)に関しては、低金利を維持するのが好ましいと言い、イエレン議長の留任も暗示したが、周知のとおり、選挙時には、FRBの低金利政策を非難し、イエレン議長の解任までほのめかしていた経緯があった。

 君子豹変もいいところだが、トランプ米大統領の前言撤回はさらに続く。

 NATO(北大西洋条約機構)は「時代遅れではない」と言い直し、合衆国輸出入銀行も「支持」すると表明した。

 もちろん、氏はつい最近まで、「NATO自体はもはや時代遅れ」と繰り返し、合衆国輸出入銀行は米国雇用を犠牲にした組織と批判していた。その経緯は記憶に新しいところだ。

■米ドル高はトランプ氏への信頼ではなく、失望の現れ? 商人出身のトランプ米大統領の「変節」は、よく言えば現実的で柔軟性がある、悪く言えば「節操なし」の範疇に入ると思われるが、ここで重要なのは、氏の言葉を真面目かつ深刻に受け取る必要がないことを、マーケットが習得しているかもしれないことだ。

 だから、米ドル高牽制発言がもたらした影響が短命に終わる可能性があっても、おかしくなかろう。

 そもそもトランプ氏がいう「米ドル高は自分のせい」というところは否定しないが、「人々が私を信頼しているため」かどうかはかなり微妙だ。

 基本的に、「トランプ・ラリー」がもたらした米ドル急伸は、人々がトランプ氏を信頼していたというよりも、氏の経済政策への強い期待感の現れであった。ここへきての米ドル下落が物語るのは、そういった氏への期待がかなり裏切られた、という失望感の表れではないかと思う。

 ゆえに、「トランプ・ラリー」がすでに失速し、また米ドル高もかなり修正されてきた目先、トランプ氏の「自画自賛」がやや滑稽に見えたのも仕方がない。

 さらに、米ドル高の本質が米金利の正常化が進む段階に…