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月足終値で1.40ドル割れなら31年ぶり! 英ポンドを暴落させたボリスショックとは? ブログ

月足終値で1.40ドル割れなら31年ぶり! 英ポンドを暴落させたボリスショックとは?

■2016年注目通貨ペアの英ポンド/円が下落再開! みなさん、こんにちは。

 年初のコラムでご紹介したように、今年(2016年)の最注目通貨ペアの1つが英ポンド/円。

【参考記事】

●2カ月で16円暴落!ポンド/円は想定どおり急落! 株安・円高のカギはNYダウが握る(1月7日、西原宏一)

 その英ポンド/円は昨年(2015年)11月19日(木)の高値188.82円から一気に163.99円まで急落。約25円急落したことで、いったん調整に入っていたのですが、再び下げ足を早めています。

英ポンド/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 日足)

 そして今週(2月22日~)、英ポンド/円を長期にわたってサポートしてきた200週移動平均線が位置している162.95円を下抜けたことから下落が加速し、一気に154.73円まで急落。再びマーケットの注目を集めています。

【参考記事】

●ポンド急落の原因はロンドン市長にあり!? 6月国民投票で英国はEUを離脱するのか?(2月23日、西原宏一&松崎美子)

英ポンド/円 週足(出所:CQG)

■英ポンド下落の要因はロンドン市長のEU離脱支持 その英ポンド急落の要因は、ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏(以下、ジョンソン氏)が、EU(欧州連合)からの離脱か残留かを問う国民投票で、「離脱」派を支持する考えを表明したことでした。

EU離脱派を支持する考えを表明した、ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏 (C) Getty Images News

ロンドンのボリス・ジョンソン市長(51)が、英国が6月に行う欧州連合(EU)からの離脱か残留かを問う国民投票で、「離脱」派を支持する考えを表明した。与党・保守党の盟友で、人気が高いジョンソン氏のEU離脱支持は、残留を訴えるキャメロン首相に痛手となりそうだ。

ジョンソン氏は21日、報道陣に「根本的なEU改革ができるとは誰も本気でいえない」と述べ、「ずいぶん頭を悩ませたが、他の余地はない」と決意を語った。

出所:朝日新聞

 このロンドン市長のコメントで一気に急落して始まった今週(2月22日~)の英ポンドですが、通常こうした相場展開は、「ヘッドラインリスク」と言われ、他の要人が逆の意見のコメントをすると一気に反発することが多く、警戒すべきところです。

 しかし、週明けのアジア市場で急落した英ポンドは、ロンドン市場が始まっても売り圧力が収まらず、英ポンド/米ドルは重要なサポートである、1.4000ドルを一気に下抜けてきました。

英ポンド/米ドル 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 4時間足)

 ここまで英ポンドが下落したのは、ジョンソン氏という人物が、イギリス国内での支持率がもっとも高い政治家であり、次期首相の最有力候補であるため、単なる「ヘッドラインリスク」としては片づけられないということのようです。

 ロンドン在住の松崎美子さんの言葉を借りれば、「私の近所の人たちもみんなボリスが大好きだし、影響力は非常に大きい」とのこと。

【参考記事】

●ポンド急落の原因はロンドン市長にあり!? 6月国民投票で英国はEUを離脱するのか?(2月23日、西原宏一&松崎美子)

  一方、EU残留を支持するのは、もちろんキャメロン首相。ジョンソン氏はキャメロン首相の…
2月配当金 前年度比33%増加 FTSE100高配当シーズン好調推移 ブログ

2月配当金 前年度比33%増加 FTSE100高配当シーズン好調推移

FTSE100の配当金が2月に入り大幅に増加しています。もともと2月からは高配当シーズンであることはわかっていた(参考記事:FTSE100 2月配当金は1月の5倍?)のですが、前年比を上回る配当相当額が連発といううれしい悲鳴が出る状況です。高配当シーズンはまだまだ始まったばかりですので、これからも期待できそうです。くりっく株365 高配当と安定性 私の使い方
ポンド/円は150円近辺まで下落余地あり! EU離脱問題で揺れる英国と欧州に注目! ブログ

ポンド/円は150円近辺まで下落余地あり! EU離脱問題で揺れる英国と欧州に注目!

■円高・株安を基本認識としたトレード戦略 前回までのコラムの中で、中国経済の問題、原油安の影響、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による官製相場の終焉などを背景に、円高・株安になるという見通しを、一貫して説明してきたと思います。

【参考記事】

●中国景気減速による試練はまだまだ続く!もみ合いのあとはジリジリと円高・株安へ(2月18日、今井雅人)

●マイナス金利導入はなぜタイミングが悪かった?介入がもしあれば絶好の売り場(2月12日、今井雅人)

 そういう状況認識のもと、2016年に入ってからは、円高・株安を基本認識としてトレード戦略を練ってきました。

 具体的に言うと、日本株の売り・円買いというのを基本としながら、スピードが速すぎるときは、少しだけ逆に張ってみるというプランです。

■ユーロ/円の売りで、それなりの利益を出せた 為替相場としては、米ドル/円、ユーロ/円のどちらかで取引をしてきましたが、ここ1週間(2月18日~)は、ユーロ/円のショートを続けてきました。

 正直、この1週間は少しもみ合いになるかもしれないと感じていましたが、結果的には全体的に円高になったので、それなりの利益を出すことはできました。

ユーロ/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 4時間足)

 ただ、この先、一気に円高に向かうというイメージではないので、いったん手仕舞いをして、また売りのチャンスを待つという姿勢で相場を見ています。

■英ポンドの下落には手が出せなかった… ところで、ここ最近の動きを見ていると、米ドル/円やユーロ/円よりも、はるかに下落傾向が鮮明な通貨ペアがありました。

 英ポンド/円です。

英ポンド/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 4時間足)

 残念ながら、これには手が出ませんでした。

■6月にはEU離脱を問う二者択一の国民投票実施 英国では今年(2016年)、重要なイベントが予定されています。

 それは、6月23日(木)に実施されるEU(欧州連合)に残るかどうかを問う国民投票です。

 国民投票の質問は、「英国はEUのメンバーに留まるべきか、EUから離脱すべきか」の二者択一。

 キャメロン英首相は、「改革後のEUに留まることで、英国はより安全で、より強靭で、より豊かになり、離脱すれば経済や安全保障にとって脅威になる」と国民に残留への支持を訴えています。

 しかし、状況はそれほど単純ではない…
豪ドル/米ドルの反発は調整にすぎない? ゆくゆくは0.86ドルを割込むとみる理由とは ブログ

豪ドル/米ドルの反発は調整にすぎない? ゆくゆくは0.86ドルを割込むとみる理由とは

■豪ドル/米ドルは週足でサポートラインに従って上昇 今回は豪ドル/米ドルの分析を行なう。まず、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/米ドルは大きく上昇したが、その上昇過程では、サポート・ライン「緑の破線」に従っていたと考える。

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 豪ドル/米ドルは、「赤の破線」で示した「下値0.8000ドル-上値0.9400ドルのボックス相場」を上に抜けたことで、「買いシグナル」を発して上昇した。

 そして、ボックス相場のセオリーどおりに、ボックスの値幅分(1400ポイント)上昇してターゲットを達成したと考える。

 「赤の破線」で示したボックス相場を上抜けしてからは、「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル-上値1.1100ドルの約1700ポイント幅のボックス相場」へ移行(シフト)したと考える。

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 その後、2013年5月上旬に中長期のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ。「売りシグナル」を発したと考える。

 そして、「紫の破線」で示したボックス相場の下限0.9400ドルを割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。  

 ボックス相場のセオリーに従えば、ボックス相場の下限0.9400ドルからボックスの値幅分(1700ポイント)下落したところがターゲットになる。つまり、0.7700ドル程度がターゲットだ。

 週足チャートを見てのとおりに、上記のターゲットはすでに達成したと考える。

 この「紫の破線」で示したボックス相場を下に抜けた時点で、大きく急落する可能性が高いことを示唆していた、と考える。

■ボックス相場下抜けのターゲットを次々と達成 2013年から2014年にかけての豪ドル/米ドルは、「ピンクの破線」で示したボックス相場を形成していた、と考える。

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 以前は、このボックス相場の上限は0.9800ドル近辺、下限は0.8800ドル近辺と考えていた。 

 だから、このボックス相場の下限(0.8800ドル近辺)を割り込み、「売りシグナル」を発したと考えた。 

 相場は、この「売りシグナル」に従い、0.86ドル台まで下落したが、0.86ドル台ミドルを底値に、0.9500ドル近辺にまで大きく反発上昇している。


 それで、ボックス相場の下限は0.86ドル台と想定し直す必要がある、と考えた。

 つまり、このボックス相場は「上限0.9800ドル近辺-下限0.8600ドル近辺」と考えた。

 ボックス相場「ピンクの破線」の下限を考え直したが、その修正した下限の0.8600ドルを割り込み、「売りシグナル」発した、と考える。

 それまでの安値を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えた。

 この「売りシグナル」に従い相場は大きく急落して、まずは1700ポイントのボックス相場「紫の破線」を下抜けした場合のターゲットを達成した。

 そして、週足チャートを見てのとおりに、1200ポイントのボックス相場「ピンクの破線」を下抜けした場合のターゲットも、達成した。

■直近はボックス相場を2つ下抜けて「売りシグナル」 週足チャートに、ボックス相場「赤の破線(細線)」とボックス相場「緑の破線(細線)」を表示した。 

豪ドル/米ドル 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このところの豪ドル/米ドルは、ボックス相場「赤の破線(細線)」の下限(0.7500近辺)を割り込み、「売りシグナル」を発して下落し、そして、ボックス相場「緑の破線(細線)」を形成中、と考える。

 0.6900ドルを割り込み、それまでの最安値を更新して「売りシグナル」を発した、と考えることもできるが、目先の相場が、0.68ドル台前半を安値に反発しているので、ボックス相場「緑の破線(細線)」が持続している、と判断する。

 0.68ドル台前半の最安値を更新する場合は、ボックス相場「緑の破線(細線)」の下限を下に抜けて、新たな「売りシグナル」点灯となるので、要注意だ。

■レジスタンスラインとその平行線の間を上下しながら下落 続いて、レジスタンス・ライン「赤の破線」と、その平行線「赤の破線」を表示した、別の週足チャートをご覧いただきたい。 

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 豪ドル/米ドルはこれらの2本の平行線のインサイド(内側)で、上下動を繰り返しながら下落した(下落している)、と言える。

 別な言い方をすれば、現在の豪ドル/米ドルは、このレジスタンス・ライン「赤の破線」の傾きに従うスピード(速度)で下落している、と言い切れる。

 別な言い方をすれば、2013年から2015年半ばまでの豪ドル/米ドルは、このレジスタンス・ライン「赤の破線」の傾きに従うスピード(速度)で、下落していた、と判断できる。

 つまり、2013年から2015年半ばまでの豪ドル/米ドルは、一定のスピードでの下落が持続していた、と言える。

 そして、上の週足チャートを見てのとおりに、レジスタンス・ラインの平行線「赤の破線」を割り込んだ。

 下落スピードが加速した、と言える。

 時間軸を短くして、レジスタンス・ライン「紫の破線」と…
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