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G20での「通貨安競争回避」の影響は? ユーロ/米ドルの売りシグナルはどうする? ブログ

G20での「通貨安競争回避」の影響は? ユーロ/米ドルの売りシグナルはどうする?

■週足チャートでユーロ/米ドルの値動きを確認 今回は、ユーロ/米ドルの分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。

 週足チャートに、長期のレジスタンス・ライン「赤の破線」を表示している。1.20ドル台からの上昇で、サポート・ライン「紫の破線」を表示した。

 中長期のチャート(週足チャート)で見ると、ユーロ/米ドルは、レジスタンス・ライン「赤の破線」とサポート・ライン「紫の破線」で、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成していたと考える。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、サポート・ライン「紫の破線」を割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

■目先はサポートラインを割り込み「売りシグナル」 従来の安値1.18ドル台ミドル程度に、「赤の破線」で水平線を表示した。従来の安値を更新した時点で、「売りシグナル」を発した、と考える。

 一番右のレジスタンス・ライン「青の破線(太線)」を表示した。

 このレジスタンス・ライン「青の破線(太線)」は、その傾きを、実際の相場に合わせて調整している。

 このレジスタンス・ライン「青の破線(太線)」は、直近(2016年02月12日)の高値(1.13ドル台後半)に合わせて表示している。

 ユーロ/米ドルは、週足チャートに、「緑の破線」で示したボックス相場を形成中、と考える。 

ユーロ/米ドル 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 チャートの形状を見ると、1.18ドル台ミドルの水平線「赤の破線」が目先のレジスタンス(上値抵抗)だ。

 つまり、今のところ、このレジスタンス(上値抵抗)を上に抜けていないので、ユーロ/米ドルのダウン・トレンド(=下落傾向)に変化がない、と考える。

■日足では2015年年初の「窓(Gap)」がいまだ埋まらず 続いて、日足チャートをご覧いただきたい。ユーロ/米ドルは2015年1月に、1.2000ドルを割り込み、「窓(Gap)」を空けて急落した。 

ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 今のところ、この「窓(Gap)」は、窓埋めをしていない。

 窓を埋めても、このまま窓を埋めなくとも、この「窓(Gap)」自体が、「売りシグナル」だ。

 上述の1.2000ドル近辺「窓(Gap)」で、「売りシグナル」を発してから、

ユーロ/米ドルは、大きく急落した。節目の1.1500ドルを割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、急落して、この時点では、1.1100ドル近辺(1.10ドル台後半)の安値をつけている。

 1.1100ドル近辺からは、反発しているが、この反発は1.2000ドルを割り込んでからの下落が、大きく速かったので、その調整が起こっているだけ、と考えていた。

 つまり、調整が終われば、安値を更新して下落する可能性が高い、と考えていた。

 この時点での相場は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成中、と考える。 

ユーロ/米ドル 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、事前に想定していたとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(1.1100ドル近辺)を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 ボックス相場「赤の破線」の下限(1.1100ドル近辺)を下に抜けることは、新安値を更新することだ。

 安値を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えることもできる。

 キリの良い数字である1.1000ドルを割り込み、さらに「売りシグナル」を発した、と考える(一般的に、キリの良い数字は、チャート・ポイントになりやすい)。

 これらの「売りシグナル」どおりに下落して、今のところ1.0500ドル割れ(1.04ドル台後半)の安値をつけている。

 1.0500ドル割れ(1.04ドル台後半)の安値をつけてからは…
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アナリストの予想がはずれまくる理由とは? 英ポンド/円は暴落濃厚だが目先は一服か

■2016年はアナリスト受難の年! 2016年は多くのアナリストやストラテジストにとって受難の年となり、またウォール街に限らず、金融業界に身を置くいわゆるプロたちが自信を喪失している年でもあろう。

 何しろ、あの天下のゴールドマンサックスの2016年ベストストラテジー(計6つ)が、たった6週間足らずで全滅し、日本株を含め、多くのアナリストが一生懸命書いていた「2016フォーカス」といった年間予想も2カ月たらずで紙くずとなったほどだ。

日経平均 日足(出所:株マップ.com)

 あまりの衝撃なのか、先日、あるアナリストの「自虐レポート」がウォール街で話題を呼んでいた。

 このアナリストはモルガンスタンレーのシニア・ストラテジスト、パーカー氏。彼はわざわざレポートを出し、「これからは株のPERなどは予想不可能で、自分たちのアドバイスの逆を張れば儲かるかもしれない」とクライアントにアドバイスをしたのだ。

 もちろん、氏が率いるアナリストチームが出したレポートが大きくはずれた結果を受けた反省に基づく話だが、なんと正直な!と大いに受けたわけだ。

 対照的に、ここ日本では、日本株急落や円の急騰で見方がはずれたセンセイたちが言い訳したり、逆切れしたりという光景がよく見られるから、同じアナリストの立場でも、これだけ違うのかと感服するばかりである。 

米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

■アナリストの予想はなぜこんなにもはずれるのか? さて、問題はアナリスト個人の資質や素直さではなく、アナリストたちの予想が、なぜこんなにもはずれるのかにある。

 原因の1つは、前回のコラムにて指摘したように、世界主要中央銀行の思惑と逆に行っている相場に、従来のロジックが通用しなくなっていることが挙げられる。

【参考記事】

●2016年は「中銀の裏に道あり、花の山」。為替は中央銀行の思惑と逆に動く!(2016年2月19日、陳満咲杜)

 もう1つは、やはり、グローバルな金融市場が大きな転換点に位置しているため、普段必ずしも必要とされないほど大きな、マクロ的な視点が必要になってきているからではないかと思う。

 換言すれば、従来のロジックや従来のアナリシスが従来の相場に通用したようには現在の相場には通用しないし、また、通用しなくなってきたからその反動も大きく、また、総じてその反動がオーバーしがちであるということだ。

 従来のロジックと従来のアナリシスで相場を張ってきた方が多かったので、通用しないとわかれば皆が一斉に手仕舞うから、反動も大きくなったわけだ。ゆえに、偉いアナリストほど、見方がはずれるわけだ。

 とはいえ、はずれて言い訳するのは…
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ぴたんこテクニカル「ユーロ円半自動売買」 遅まきながら2016年初売買

ぴたんこテクニカルの売買シグナルによる半自動売買、2016年最初のポジションを作りました。2015年の売買を終えてから売買ルールを固めていたため大分遅くはなったのですが、その分堅実にやって行きたいと思っています。売買ルールは、2016年ぴたんこテクニカル「ユーロ円半自動売買」 修正版でまとめたものです。