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レバレッジ付き定期外貨取引 米ドル円上昇につき自動購入停止
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南アフリカランド円 暴落後の反動狙いの鉄則検証 ZARJPY概論10回
南アフリカランド円を買いで取る戦略として「暴落後の反動狙い」を有効にする方法は前回までで書かせて頂きました。今回は、前2回でご紹介した、南アフリカランド円の買い基準をもう少し使える形にしてみることにしました。これまでの経験から確実性の高い売買ができそうな気がしたためです。先日の基準をEA化して検証することで面白い特徴が見えてきました。
NYダウ、原油、中国株反騰は限界に近い。 <i style=”font-style:normal;font-size: 97%;”>105~106円へのドル/円下落は時間の問題</i>
■休暇前のポジション調整もあり、米ドルの反騰が拡大 米ドル全体が切り返しの基調を強めている。
FRB(米連邦準備制度理事会)幹部は、タカ派発言を繰り返し、市場関係者たちに「年内最低2回利上げ、来月利上げに踏み切る」といった警戒心を抱かせた。
その上、本日(3月25日)からのイースター休暇を控えたポジション調整も見られ、米ドルの反騰を拡大させていると思われる。
米ドルVS世界の通貨 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
ただし、FRB幹部の発言、明らかにこの前の声明文と異なる基調だ。
3月FOMC(米連邦公開市場委員会)では、慎重な言い回しに終始していたから、市場は2016年内の利上げは、せいぜい2回、場合によっては1回しかないと織り込んでいたところ、ややサプライズを受けている模様。
【参考記事】
●米株上昇と金&円上昇、ニセモノはどっち?桜満開のころ、ドル/円は105~106円へ!(3月18日、陳満咲杜)
ベルギーのテロが安全資産、あるいはリスク回避先である金や円、スイスフランの上昇をもたらせなかったことも米ドル上昇を加速させた一因として挙げられるかと思う。
■米ドルのブル基調への回復はハードルが高い ところで、ドルインデックスを見る限り、17日(木)の安値94.65を起点とした切り返しが継続されてきたものの、その値幅は大きいとは言えず、またブル基調へ回復するにはハードルが高いとみる。
なにしろ、100.51を起点とした下落波、大型ジグザグの変動パターンを示し、また、98.58を起点とした下落が進行していることがはっきり見えるから、この構造が否定されるまでは性急な判断を避けたい。
その上、明白なサインとして見逃せないのが、3月10日(木)と16日(水)のチャートの意味合いであった。
両日はともに、上ヒゲ大陰線を形成したのみでなく、「フェイク セットアップ」のサインを灯していたからだ。
【フェイク セットアップの参考記事】
●「■フェイク セットアップとは?」 (「ユーロのトップアウトがもたらす全面円高。杞憂ではなく相場の「天」は時に落ちる!」(2015年5月9日、陳満咲杜)より)
ドルインデックス 日足(出所:CQG)
要するに、ザラ場の高値は、過去数日の高値よりも高かったものの、終値をもって安値を更新したから、強力な売り線として解釈され、また、その役割を果たしたからこそ、ドルインデックスの安値打診につながったわけだ。
したがって、こういった「ダブル・フェイク」が存在している以上、米ドルのブル基調回復が、少なくとも一気にできるという余地は小さいだろう。
現実的な見方として、3月16日(水)の高値を更新できない限り、目先のリバウンドを過大評価せず、さらなる下値打診を警戒といったスタンスが望ましいだろう。同日高値が97.06だったことに鑑み、容易なブレイクは想定されにくい。
ゆえに、米ドル全体の調整波はなお進行中で、目先スピード調整の段階にあり、スピード調整の拡大があってもポジション調整の範疇に留まるだろう。
さらに、ファンダメンタルズ上の理由から見ても、米ドル全体のブル基調回復には、時間がかかる公算が大きいかと思う。
米利上げ観測に左右されるドルインデックスの強弱だが、年内2回の利上げがあっても、米ドル全体を押し上げていくには力不足だ。
なにしろ、2015年末の時点では2016年に4回の利上げが想定されていたわけだから、4回未満の利上げ回数では物足りない感が強いからだ。
■FRB幹部の発言は信用できない側面が大きい その上、何よりもFRB幹部たちの発言には、信用できない側面が大きい。
近年、彼らは言いたい放題の傾向にあり、また、お互いに矛盾した見方を披露していることもある。これがマーケットに混乱をもたらしたり、中銀の信頼性を損なうといった懸念を引き起こしたりして、市場関係者のひんしゅくを買ったこともしばしばあった。
マーケットは、ときどき彼らの発言に振り回されるが、結局は中銀自体のスタンスにしたがった値動きになりやすい。
3月FOMC声明文を見る限り、FRBは「経済指標次第」よりも「市場次第」のスタンスに転換しており、現在は市場が落ち着いているとはいえ、これから波乱が起こらないという保証はどこにもない。
したがって、「市場次第」なら、結局、相場のことは相場に聞くしかない。
■NYダウのリバウンドは限界に近い NYダウは、たしかに2016年1月の安値から大きく反騰して、再度1万7515ドルの高値を打診しているから、目先の相場に安心感はある。
しかし、よくよく見ると、2015年11月高値1万7977ドルを超えない限り、NYダウの反騰はあくまでリバウンドという位置づけであり、むしろ、リバウンドの限界に近いことがわかる。
NYダウ 日足(出所:CQG)
落ち着いた相場はあくまで目先の現象で、いつ波乱が起きてもおかしくないといった感触が得られる。
もっとも2015年からの相場の急変は…
FRB(米連邦準備制度理事会)幹部は、タカ派発言を繰り返し、市場関係者たちに「年内最低2回利上げ、来月利上げに踏み切る」といった警戒心を抱かせた。
その上、本日(3月25日)からのイースター休暇を控えたポジション調整も見られ、米ドルの反騰を拡大させていると思われる。
米ドルVS世界の通貨 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
ただし、FRB幹部の発言、明らかにこの前の声明文と異なる基調だ。
3月FOMC(米連邦公開市場委員会)では、慎重な言い回しに終始していたから、市場は2016年内の利上げは、せいぜい2回、場合によっては1回しかないと織り込んでいたところ、ややサプライズを受けている模様。
【参考記事】
●米株上昇と金&円上昇、ニセモノはどっち?桜満開のころ、ドル/円は105~106円へ!(3月18日、陳満咲杜)
ベルギーのテロが安全資産、あるいはリスク回避先である金や円、スイスフランの上昇をもたらせなかったことも米ドル上昇を加速させた一因として挙げられるかと思う。
■米ドルのブル基調への回復はハードルが高い ところで、ドルインデックスを見る限り、17日(木)の安値94.65を起点とした切り返しが継続されてきたものの、その値幅は大きいとは言えず、またブル基調へ回復するにはハードルが高いとみる。
なにしろ、100.51を起点とした下落波、大型ジグザグの変動パターンを示し、また、98.58を起点とした下落が進行していることがはっきり見えるから、この構造が否定されるまでは性急な判断を避けたい。
その上、明白なサインとして見逃せないのが、3月10日(木)と16日(水)のチャートの意味合いであった。
両日はともに、上ヒゲ大陰線を形成したのみでなく、「フェイク セットアップ」のサインを灯していたからだ。
【フェイク セットアップの参考記事】
●「■フェイク セットアップとは?」 (「ユーロのトップアウトがもたらす全面円高。杞憂ではなく相場の「天」は時に落ちる!」(2015年5月9日、陳満咲杜)より)
ドルインデックス 日足(出所:CQG)
要するに、ザラ場の高値は、過去数日の高値よりも高かったものの、終値をもって安値を更新したから、強力な売り線として解釈され、また、その役割を果たしたからこそ、ドルインデックスの安値打診につながったわけだ。
したがって、こういった「ダブル・フェイク」が存在している以上、米ドルのブル基調回復が、少なくとも一気にできるという余地は小さいだろう。
現実的な見方として、3月16日(水)の高値を更新できない限り、目先のリバウンドを過大評価せず、さらなる下値打診を警戒といったスタンスが望ましいだろう。同日高値が97.06だったことに鑑み、容易なブレイクは想定されにくい。
ゆえに、米ドル全体の調整波はなお進行中で、目先スピード調整の段階にあり、スピード調整の拡大があってもポジション調整の範疇に留まるだろう。
さらに、ファンダメンタルズ上の理由から見ても、米ドル全体のブル基調回復には、時間がかかる公算が大きいかと思う。
米利上げ観測に左右されるドルインデックスの強弱だが、年内2回の利上げがあっても、米ドル全体を押し上げていくには力不足だ。
なにしろ、2015年末の時点では2016年に4回の利上げが想定されていたわけだから、4回未満の利上げ回数では物足りない感が強いからだ。
■FRB幹部の発言は信用できない側面が大きい その上、何よりもFRB幹部たちの発言には、信用できない側面が大きい。
近年、彼らは言いたい放題の傾向にあり、また、お互いに矛盾した見方を披露していることもある。これがマーケットに混乱をもたらしたり、中銀の信頼性を損なうといった懸念を引き起こしたりして、市場関係者のひんしゅくを買ったこともしばしばあった。
マーケットは、ときどき彼らの発言に振り回されるが、結局は中銀自体のスタンスにしたがった値動きになりやすい。
3月FOMC声明文を見る限り、FRBは「経済指標次第」よりも「市場次第」のスタンスに転換しており、現在は市場が落ち着いているとはいえ、これから波乱が起こらないという保証はどこにもない。
したがって、「市場次第」なら、結局、相場のことは相場に聞くしかない。
■NYダウのリバウンドは限界に近い NYダウは、たしかに2016年1月の安値から大きく反騰して、再度1万7515ドルの高値を打診しているから、目先の相場に安心感はある。
しかし、よくよく見ると、2015年11月高値1万7977ドルを超えない限り、NYダウの反騰はあくまでリバウンドという位置づけであり、むしろ、リバウンドの限界に近いことがわかる。
NYダウ 日足(出所:CQG)
落ち着いた相場はあくまで目先の現象で、いつ波乱が起きてもおかしくないといった感触が得られる。
もっとも2015年からの相場の急変は…
豪ドル円ー南アフリカランド円 チャート状況 2016年3月25日
毎日記入している豪ドル円手書きグラフと売り用に観察している南アフリカランド円の状況です。どちらも比較的狭い範囲での往来相場が続いています。そろそろ、動きそうなんですけどねぇ。
先週は「せいぜい2回」だった米利上げが 今週は「最低でも2回」へ急速に変化!
■FOMCを経て、年内2回の利上げを織り込んだ ちょうど前回のコラムでは、3月16日(水)にFOMC(米連邦公開市場委員会)が政策金利を発表したばかりとあって、その決定を踏まえた市場センチメントの変化をお伝えしました。
【参考記事】
●米利上げ回数は4回から2回へ下方修正。どうして利上げ見通しは引き下げられた?(3月17日、今井雅人)
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
FOMCメンバーが示した四半期ごとの「経済・金利見通し」での予測によると、2016年末時点のFF金利(※)誘導目標は中央値で0.875%になり、これは前回の1.375%から50bp(ベーシスポイント)引き下げられたことになります。市場は、はっきりと目に見える形での金利水準を前にして、「年内2回の利上げ」を織込むことになりました。
(※編集部注:「FF金利」とは、フェデラルファンド金利のことで、FFレートとも呼ばれる。米国の政策金利)
しかも、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が定例記者会見で「リスク」について強調したこともあり、わかりやすく言えば、「できてもせいぜい2回の利上げ」との認識が植えつけられました。
■ハト派からの発言が相次いでセンチメント変化 ところが、今週(3月21日~)に入って、その認識を修正させられる結果となっています。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
日本が休場となった週明け3月21日(月)には、昨年のFOMC投票メンバーの中では中立的存在として、その発言が常に注目されていたロックハート米アトランタ連銀総裁が、「利上げは早ければ4月FOMCで正当化される」との見解を表明しました。
翌22日(火)には、ハト派で知られているエバンズ米シカゴ連銀総裁が「2016年2回の利上げはまったく不合理ではない」と、こちらも驚きの発言となりました。
FOMCのハト派といえば、「年内利上げなどもってのほか」との認識だったはずですが、そのハト派からこういった発言が飛び出すという事実は、やはり、何らかの意図を感じざるを得ません。
■「せいぜい2回」から「最低でも2回」へ急速に変化 さらに、翌23日(水)には、2016年のFOMC投票メンバーであるブラード米セントルイス連銀総裁が「FOMCは4月に行動する可能性がある。インフレのオーバーシュートを招く可能性がある」との見解を表明しました。
一連の発言を受けて、市場は、これまでの「できてもせいぜい2回の利上げ」から、「最低でも2回の利上げ」というセンチメントへ急速に変化してきています。
「経済・金利見通し」の「ドットチャート」が、あたかも「フォワードガイダンス」のような扱いとなってきていることに対する当局の警戒感、つまり、「もっと曖昧にしておきたい」といった意思が、ブラード米セントルイス連銀総裁が、「この見通しへの参加の棄権も考えた」と嫌悪感を隠さなかったところからも、ひしひしと伝わってきます。
本日、3月24日(木)は…
【参考記事】
●米利上げ回数は4回から2回へ下方修正。どうして利上げ見通しは引き下げられた?(3月17日、今井雅人)
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
FOMCメンバーが示した四半期ごとの「経済・金利見通し」での予測によると、2016年末時点のFF金利(※)誘導目標は中央値で0.875%になり、これは前回の1.375%から50bp(ベーシスポイント)引き下げられたことになります。市場は、はっきりと目に見える形での金利水準を前にして、「年内2回の利上げ」を織込むことになりました。
(※編集部注:「FF金利」とは、フェデラルファンド金利のことで、FFレートとも呼ばれる。米国の政策金利)
しかも、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が定例記者会見で「リスク」について強調したこともあり、わかりやすく言えば、「できてもせいぜい2回の利上げ」との認識が植えつけられました。
■ハト派からの発言が相次いでセンチメント変化 ところが、今週(3月21日~)に入って、その認識を修正させられる結果となっています。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
日本が休場となった週明け3月21日(月)には、昨年のFOMC投票メンバーの中では中立的存在として、その発言が常に注目されていたロックハート米アトランタ連銀総裁が、「利上げは早ければ4月FOMCで正当化される」との見解を表明しました。
翌22日(火)には、ハト派で知られているエバンズ米シカゴ連銀総裁が「2016年2回の利上げはまったく不合理ではない」と、こちらも驚きの発言となりました。
FOMCのハト派といえば、「年内利上げなどもってのほか」との認識だったはずですが、そのハト派からこういった発言が飛び出すという事実は、やはり、何らかの意図を感じざるを得ません。
■「せいぜい2回」から「最低でも2回」へ急速に変化 さらに、翌23日(水)には、2016年のFOMC投票メンバーであるブラード米セントルイス連銀総裁が「FOMCは4月に行動する可能性がある。インフレのオーバーシュートを招く可能性がある」との見解を表明しました。
一連の発言を受けて、市場は、これまでの「できてもせいぜい2回の利上げ」から、「最低でも2回の利上げ」というセンチメントへ急速に変化してきています。
「経済・金利見通し」の「ドットチャート」が、あたかも「フォワードガイダンス」のような扱いとなってきていることに対する当局の警戒感、つまり、「もっと曖昧にしておきたい」といった意思が、ブラード米セントルイス連銀総裁が、「この見通しへの参加の棄権も考えた」と嫌悪感を隠さなかったところからも、ひしひしと伝わってきます。
本日、3月24日(木)は…
イースターに向けて調整相場入り。通貨高 牽制など売り材料多い豪ドルは急落警戒!
■イースター休暇前で調整が入りやすい地合い みなさん、こんにちは。
今週(3月21日~)末から、欧州勢はイースター休暇に入ります。休暇前の為替相場は、今年(2016年)前半トレンドを明確に形成していた相場の調整が入りがち。
その通貨の筆頭は、前回コラムでもご紹介した豪ドル/米ドル。
【参考記事】
●鉄鉱石価格が急上昇後に急落!その影響受ける豪ドルの反落を警戒!(3月17日、西原宏一)
豪ドル/米ドルは今年(2016年)1月15日(金)に0.6827ドルの安値をつけてから、ほぼ一方的に上昇。3月18日(木)には0.7681ドルの高値まで到達しています。
豪ドル/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 日足)
この要因は、前回のコラムでもご紹介したように、オーストラリアの底堅い雇用環境を背景とした堅調なオーストラリア経済、そして、米国株の反発、原油を筆頭とした商品相場の一時的な反発などが挙げられます。
【参考記事】
●鉄鉱石価格が急上昇後に急落! その影響受ける豪ドルの反落を警戒!(3月17日、西原宏一)
鉄鉱石などの商品価格が堅調さを維持できれば、オーストラリアはある程度の通貨高(豪ドル高)を許容できます。
しかし、鉄鉱石価格は上げ止まり。
そして、石炭が反落している状況での通貨高(豪ドル高)進行は好調なオーストラリア経済の足を引っ張ることになります。
■豪中銀が通貨高けん制コメントを頻繁に出すと… そこで、前回のコラムでも紹介したように、まずRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])のデベル総裁補佐が通貨高に関してけん制コメントを表明しています。
【参考記事】
●鉄鉱石価格が急上昇後に急落! その影響受ける豪ドルの反落を警戒!(3月17日、西原宏一)
RBA's Debelle: Says would like a lower AUD (豪ドルはより低い水準が望ましい)
日本・米国・欧州が通貨に関してのコメントを控えている中、RBAは通貨(豪ドル)に関するコメントを頻発します。
このスタンスに米国側が批判しているという報道も目立ってきました。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)が豪ドル安の誘導とも受け取れる表現を昨年用いたことをめぐり、米国が懸念を示していたことが分かった。米側は自由に変動する為替相場へのコミットメントにあらためて言及し、豪当局に注意を促した。
21日の米財務省の議会報告書によれば、国際通貨基金(IMF)の米国代表事務所は昨年9月の段階で豪州について、「為替レートの望ましい方向に関する当局の公式なステートメントに関する懸念」を表明した。
豪中銀のスティーブンス総裁は7月の政策決定会合後の声明で、豪ドルの「下落の可能性は高く、必要と思われる」との認識を示したが、8月の会合後の声明では「豪ドルは主要商品価格の大幅な値下がりに順応しつつある」と表現を修正した。
出所:Bloomberg
ただ、オーストラリア当局は米国側に対して周到に根回しが済んでいるのか、今週(3月21日~)は総裁補佐ではなく、総裁であるスティーブンス氏が通貨高(豪ドル高)けん制コメントを表明しています。
「深刻な景気悪化なら他の大半の国々より緩和余地大きい」
「地域経済は改善しており、金融システムはより回復している」
「為替相場の動きが行き過ぎとなっている多少のリスクある」
「通貨高を好む中銀を探すのは難しい」
RBAは為替市場に介入しているわけではありませんが、RBAからの通貨高(豪ドル高)けん制コメントが頻繁に出るような局面では、マーケットに過熱感が出ていることが多く、時間を置いて、RBAが指摘するとおり、豪ドルは反落する傾向があります。
豪ドル/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 日足)
■豪ドル/米ドルはテクニカル的にも調整を示唆 豪ドル/米ドルに次のようなA、B、Cの3点を取ってみます。
・今年(2016年)の安値である1月15日(金)安値の0.6827ドルをA点
・2月4日(木)高値の0.7244ドルをB点
・2月9日(火)安値の0.6973ドルをC点
これに対して、フィボナッチ・エクステンションを用いたとき、目標値のひとつとなる161.8%(1.6180)は0.7648ドルになります。
3月18日(金)高値は0.7681ドルですから、豪ドル/米ドルの上昇相場はいったん調整を演じることが示唆されています。
豪ドル/米ドル 日足(出所:CQG)
加えて、3月23日(水)には、3DMA(※)を割り込み、テクニカル的には調整相場入りが徐々に濃厚となっています。
(※編集部注:DMAとはDiaplaced Moving Averageのことで、ずらした移動平均線を意味する。たとえば日足の3*3DMAとは、3日単純移動平均線を3日先行させたものになる)
また、3月23日(水)には原油相場も反落しており、豪ドル/米ドルの調整での急落に注目。
NY原油先物 日足(出所:CQG)
豪ドル/米ドル 日足(出所:CQG)
豪ドル/米ドル以外に、2016年の第1四半期に注目された通貨ペアと…
今週(3月21日~)末から、欧州勢はイースター休暇に入ります。休暇前の為替相場は、今年(2016年)前半トレンドを明確に形成していた相場の調整が入りがち。
その通貨の筆頭は、前回コラムでもご紹介した豪ドル/米ドル。
【参考記事】
●鉄鉱石価格が急上昇後に急落!その影響受ける豪ドルの反落を警戒!(3月17日、西原宏一)
豪ドル/米ドルは今年(2016年)1月15日(金)に0.6827ドルの安値をつけてから、ほぼ一方的に上昇。3月18日(木)には0.7681ドルの高値まで到達しています。
豪ドル/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 日足)
この要因は、前回のコラムでもご紹介したように、オーストラリアの底堅い雇用環境を背景とした堅調なオーストラリア経済、そして、米国株の反発、原油を筆頭とした商品相場の一時的な反発などが挙げられます。
【参考記事】
●鉄鉱石価格が急上昇後に急落! その影響受ける豪ドルの反落を警戒!(3月17日、西原宏一)
鉄鉱石などの商品価格が堅調さを維持できれば、オーストラリアはある程度の通貨高(豪ドル高)を許容できます。
しかし、鉄鉱石価格は上げ止まり。
そして、石炭が反落している状況での通貨高(豪ドル高)進行は好調なオーストラリア経済の足を引っ張ることになります。
■豪中銀が通貨高けん制コメントを頻繁に出すと… そこで、前回のコラムでも紹介したように、まずRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])のデベル総裁補佐が通貨高に関してけん制コメントを表明しています。
【参考記事】
●鉄鉱石価格が急上昇後に急落! その影響受ける豪ドルの反落を警戒!(3月17日、西原宏一)
RBA's Debelle: Says would like a lower AUD (豪ドルはより低い水準が望ましい)
日本・米国・欧州が通貨に関してのコメントを控えている中、RBAは通貨(豪ドル)に関するコメントを頻発します。
このスタンスに米国側が批判しているという報道も目立ってきました。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)が豪ドル安の誘導とも受け取れる表現を昨年用いたことをめぐり、米国が懸念を示していたことが分かった。米側は自由に変動する為替相場へのコミットメントにあらためて言及し、豪当局に注意を促した。
21日の米財務省の議会報告書によれば、国際通貨基金(IMF)の米国代表事務所は昨年9月の段階で豪州について、「為替レートの望ましい方向に関する当局の公式なステートメントに関する懸念」を表明した。
豪中銀のスティーブンス総裁は7月の政策決定会合後の声明で、豪ドルの「下落の可能性は高く、必要と思われる」との認識を示したが、8月の会合後の声明では「豪ドルは主要商品価格の大幅な値下がりに順応しつつある」と表現を修正した。
出所:Bloomberg
ただ、オーストラリア当局は米国側に対して周到に根回しが済んでいるのか、今週(3月21日~)は総裁補佐ではなく、総裁であるスティーブンス氏が通貨高(豪ドル高)けん制コメントを表明しています。
「深刻な景気悪化なら他の大半の国々より緩和余地大きい」
「地域経済は改善しており、金融システムはより回復している」
「為替相場の動きが行き過ぎとなっている多少のリスクある」
「通貨高を好む中銀を探すのは難しい」
RBAは為替市場に介入しているわけではありませんが、RBAからの通貨高(豪ドル高)けん制コメントが頻繁に出るような局面では、マーケットに過熱感が出ていることが多く、時間を置いて、RBAが指摘するとおり、豪ドルは反落する傾向があります。
豪ドル/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 日足)
■豪ドル/米ドルはテクニカル的にも調整を示唆 豪ドル/米ドルに次のようなA、B、Cの3点を取ってみます。
・今年(2016年)の安値である1月15日(金)安値の0.6827ドルをA点
・2月4日(木)高値の0.7244ドルをB点
・2月9日(火)安値の0.6973ドルをC点
これに対して、フィボナッチ・エクステンションを用いたとき、目標値のひとつとなる161.8%(1.6180)は0.7648ドルになります。
3月18日(金)高値は0.7681ドルですから、豪ドル/米ドルの上昇相場はいったん調整を演じることが示唆されています。
豪ドル/米ドル 日足(出所:CQG)
加えて、3月23日(水)には、3DMA(※)を割り込み、テクニカル的には調整相場入りが徐々に濃厚となっています。
(※編集部注:DMAとはDiaplaced Moving Averageのことで、ずらした移動平均線を意味する。たとえば日足の3*3DMAとは、3日単純移動平均線を3日先行させたものになる)
また、3月23日(水)には原油相場も反落しており、豪ドル/米ドルの調整での急落に注目。
NY原油先物 日足(出所:CQG)
豪ドル/米ドル 日足(出所:CQG)
豪ドル/米ドル以外に、2016年の第1四半期に注目された通貨ペアと…
FTSE100配当金発生額 3ヶ月で30万円突破
本日は、くりっく株365口座 FTSE100買いポジションにて配当相当額が5,085円発生しています。発生合計も3ヶ月で30万円を超えてきていて、当初想定していたよりも良いペースです。現在の2口座の状況をまとめました。CFD取引初心者向け FTSE100配当金生活
スワップ金利サヤ取り(異業車両建て) 久々の100円差発生中
南アフリカランド円売りスワップポイントー50円まで引き下げた業者さんが登場しています。南アフリカランド円スプレッドとスワップ金利比較 2016年最新情報で上位常連のくりっく365の140~150円との差は約100円です。よ~し、スワップ金利サヤ取り(異業者両建)の大チャンス!こう思った方、ちょっと待って下さいね。利用時の留意点をまとめました。