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<i style=”font-style:normal;font-size: 97%;”>ドル/円下落はアベクロ失敗を宣言するもの。</i> 2016年中に100円の大台割れもあり得る! ブログ

<i style=”font-style:normal;font-size: 97%;”>ドル/円下落はアベクロ失敗を宣言するもの。</i> 2016年中に100円の大台割れもあり得る!

■円高は既定路線、米ドル/円は107円台に一時突入! 桜が散り始め、米ドル/円も一時、107円台に突入してきた。 

米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

 円高は既定路線なので、今さら驚き、また後解釈を繰り返す者の多くは、市場の本質をわかっていないと言わざるを得ない。円高が既定路線とわかっていたとしても、円高のスピードが速い云々と言うのも的外れである。

 こういった見方の多くは、潜在的な先入感、すなわち、「日本政府は米ドル/円の110円の大台割れを阻止する用意があり、また、マーケットはそれを危惧するので、110円以下のレベルに米ドル/円を推し進められないのでは」といった、根拠の薄い憶測に基づいていたからだ。

 つまるところ、マーケット自体の内部構造に専念できれば、巷の俗論やいわゆる市場関係者たちの憶測に流されずにすむ。その上、最近の米ドル/円の内部構造や値動きは、どちらかというとわかりやすいものだと思われ、トレンドフォローをやっていけば、利益を得やすい時期だと考えられる。

■円高を予測できた市場の内部構造の見方とは? 市場の内部構造を測るには、別に複雑なアプローチをする必要はなく、ごく基本的な見方さえ身につければ、本来、誰でも結論を出せるはずだ。以下は筆者が月曜日朝(4月4日)に書いたレポートだが、今週(4月4日~)の値動きをシンプルな見方でとらえられたのでは…と思う。

 同レポートをもって説明したいことは以下の2点に集約される。

1.円高の構造がしっかりしており、また、円高トレンドにおける途中のスピード調整は長かったものの、モメンタムが弱かったので、円高トレンドが強く推進される公算が大きかった。

2.110円の節目における政府の防衛はあり得ず、この節目を割れれば、トレンドが一段と強まる予想が得られやすかったこと。

米ドル/円 日足(出所:CQG)

アナリシス:先週反落、2月安値から形成された円高トレンドにおけるスピード調整、すでに終盤に入っていることを示唆。米イエレン議長のハト派発言が材料視され、米雇用統計が好調でも利上げ後ずれの観測が強まり、先週ドル売りの基調を強めた。従って、円高トレンドへの復帰、何等かの材料なしでは更に後ずれの可能性が低下しており、今週も続落の公算が大きいでしょう。もっとも、昨年8月安値115.90割れをもって日足における「ヘッド&ショルダーズ」といったフォーメーション成立をもたらし、同ターゲットの105/106円台へ進む、といったメイントレンドは不変、従って、先々週安値の111.20割れがあれば、保ち合い状況の打破が見られ、一段と下値余地を拓きやすいでしょう。更に、中期スパンにおいてのメインレジスタンスゾーン、115関門~115円後半に位置、2月安値を起点とした保ち合い、同メイン抵抗をタッチできずにいったことに鑑み、スピード調整とはいえ、実に弱かったことが示唆される。3月29日罫線は「リバーサル」のサインを点灯、足許の安値打診につながり、同日高値113.80も2月安値をから引かれたトライアングルの抵抗ラインと合致しただけに、ベアトレンドへ復帰した、といった判断の蓋然性も一段と高まる。先週の指摘通り、再度ドル売り/円買い好機だったことに鑑み、出遅れるショート筋が今週参入してこよう。110円台後半~111円台前半におけるサポートゾーン、2月~3月にかけて形成され、同サポートゾーンを割り込むまでなお保ち合いの可能性が示唆されるものの、割り込めば下落トレンドの加速につながる。110は心理大台、また日銀介入云々の思惑もあるが、國際協議なしでは介入があっても更なる円買いを招くだけで、現時点あり得ないと見る。従って、今週110大台割れを覚悟、105/106といったメインターゲットへ一段と近づく公算。

予想レンジ:107.60~112.00、           メインストラテジー:戻り売り

 日本ほど自国通貨安を渇望している国はない。しかし…
安倍首相が米国に「介入しない」と宣言!? 上海合意で、米ドル/円は100円も視野に! ブログ

安倍首相が米国に「介入しない」と宣言!? 上海合意で、米ドル/円は100円も視野に!

■上海合意の信ぴょう性増し、米ドル安要因に… 新年度入りした為替マーケットでは、米ドル/円が続落。

米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)

 その背景には、前回コラムでご紹介した原油が200日移動平均線で上値を抑えられ、反落したこともありますが、さらなる米ドル安要因は、上海合意。

【参考記事】

●4月以降、国内は円安材料満載。それでもドル/円が105円へ下落する展開はある?(3月31日、西原宏一)

 上海合意とは、2月26日~27日に上海で開催されたG20(20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議)において、非公式ではあるのものの為替市場でのゲームチェンジとなる合意が交わされたのではないか?というマーケットの憶測。

 その内容は以下の2点。

・FRB(米連邦準備制度理事会)は資源国の通貨や株の暴落をさけるために利上げを急がないという国際公約をした

・中国人民元の切り下げを含め、各国の通貨安戦争を回避する

 当初、この上海合意は、1985年のプラザ合意と同様の文脈で報道されたこともあり、一部のマーケット参加者の憶測にしか過ぎなかったのですが、信ぴょう性を増したのが、まず、3月末のFOMC(米連邦公開市場委員会)でなされた、イエレン議長の声明でした。

■イエレン議長のハト派声明を受けて米ドル下落 3月は多くの米地区連銀総裁がタカ派なコメントを繰り返し、米国では2015年12月に続き、FRBの利上げ期待が高まっていました。

 その状況下、3月末に開催されたFOMCで、イエレン議長が想定以上にハト派的なコメントをしたことが報道されます。

 この報道は、前述の「FRBは利上げを急がないという国際公約をした」とのマーケットの憶測と合致します。

3月末に開催されたFOMCでイエレン議長は想定以上にハト派的なコメントをした。これは上海合意によるマーケットの憶測と一致する (C)Bloomberg

 マーケットでは、米国の連続利上げを織り込みつつあったため、このコメントにより、米ドルは反落。

米ドルVS世界の通貨 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)

 米利上げ予測の後退により、米国株は続伸。

NYダウ 日足(出所:CQG)

 ここまではリスクオンの流れですが、一方、日本株は反落。

日経平均 日足(出所:株マップ.com)

 イエレン議長のハト派コメントを受け、対円でも米ドル安が進行。

 日本株は「米ドル安・円高」への耐久性がなく、円高により日経平均はあっさり反落。

 この日本株の円高への耐久性のなさは、4月1日(金)に発表された日銀短観も大きく影響しています。

 4月1日(金)に発表された日銀短観で大企業・製造業の経常利益見通しは、2016年度はマイナス1.9%と減益見通し…。さらに、この業績見通しの前提として使われている為替レートは117円。

 発表された時の米ドル/円の為替レートは111円台でしたので、乖離幅は6円。仮にさらなる円高となると企業の減益幅が大きくなることから、この局面では通常以上に、日本株は円高に対する耐久性がなかった状態とも言えます。

 急激な為替の変動に対しては、当局が「介入」という手段をとるとも言われていますが、こちらも後述の安倍首相へのインタビューにより否定され、4月6日(水)の欧米市場で、米ドル/円は110円の大台をあっさり割り込んでしまいます。

米ドル/円 30分足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 30分足)

  急速な円高のきっかけは、次のとおり、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が安倍首相へ…
何が原因で想定より早く円高が進行した? ドル/円の目先サポートレベルは105.195円 ブログ

何が原因で想定より早く円高が進行した? ドル/円の目先サポートレベルは105.195円

■予想よりも早くレンジが崩れてしまった 前回のコラムでは、依然としてレンジ相場が続くのではないかという見方をしていましたが、結果は、かなり円高が進行しています。

【参考記事】

●イエレン議長発言で米ドル高ムード一変もドル/円、111円台へ下落はあまり想定せず(3月31日、今井雅人)

世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)

 2016年年初より、「2016年は円高・株安の1年」という予想をしていましたので、方向性としては間違ってはいないのですが、当面は材料難でレンジ相場が続くと考えていたので、自分が考えていたより早くレンジ相場が崩れてしまうことになってしまいました。

【参考記事】

●急激な円高は一服か。けれど2016年は強気相場にならない。1月に日銀追加緩和も…(今井雅人)

■円高・株安が進んだきっかけは日銀短観の結果 きっかけは、何だったのか。

 3月29日(火)のイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の利上げに対しての慎重な発言が米ドル安をもたらしたということの影響が、先週、3月31日(木)に当コラムを公開した段階での私の予想より大きかったということかもしれません。

 しかし、それ以上に影響が大きかったのは、4月1日(金)に発表された日銀短観の結果ではなかったかと思っています。

 短観の内容はひと言で言えば、非常に悪いです。

 最近の景況も軒並み悪化していますが、それ以上に先行きの景況感の悪化が著しくなりました。

 たとえば、製造業で見ると、大企業は前回に比べマイナス3、中堅企業でマイナス7、中小企業でマイナス2。非製造業で見ると、大企業は前回に比べマイナス5、中堅企業でマイナス8、中小企業でマイナス7となっています。

■アベノミクス始まって以来! 日経平均7日間続落… これが日本株に効きました。

 日銀短観発表の当日(4月1日)、日経平均は555円安となり、その後も軟調に推移しています。

日経平均株価 日足(出所:株マップ.com)

 昨日4月6日(水)まで7日間続落という、アベノミクス始まって以来の不名誉な記録が達成されました。

 これが、リスクオフの状況を作り出し、為替市場でも円高傾向が鮮明となってきたのだと思っています。

 その結果として、米ドル/円だけでなく、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)においても円全面高となってきているということでしょう。

 さて、ここからの動きでありますが…
FXのレバレッジ安全に調整する方法 「能力の限界」を把握しながら成功する ブログ

FXのレバレッジ安全に調整する方法 「能力の限界」を把握しながら成功する

相場に秘伝ありとすれば、それは自分の資力と能力の限界を知ることである。~あるプロ相場師の言葉「資力と能力の限界を知る」というのは、当たり前のように聞こえるかもしれません。そして、「相場運用のテクニックとは直接関係しない」と感じている方もいるかもしれません。そういう意味では、プロ相場師の「相場の秘伝」というのは大袈裟に感じるでしょう。でも、ここは大切なポイントなのです。
米雇用統計の結果は良かった! なのに 米ドル/円のじり安が続いている理由とは? ブログ

米雇用統計の結果は良かった! なのに 米ドル/円のじり安が続いている理由とは?

■米ドル/円はすでに約4年間も上昇トレンドが続いてきた 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まずは、月足チャートをご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、2007年6月の高値124円台から始まった米ドル/円の下落トレンドを示すレジスタンス・ライン「緑の破線」を、2012年2月に上に抜けたことが読み取れる。

米ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 換言すれば、この「緑の破線」を中長期のレジスタンス・ラインととらえるならば、2012年2月に下落トレンドから上昇トレンドに転換した、と言える。

 2012年2月にトレンド転換したと考えるならば、約4年もの期間「米ドル高・円安トレンド」が続いてきたことに留意する必要がある。

 ところが2012年の時点では、米ドル/円は2012年3月以降、下落に転じ、絶対水準で80.00円を割り込み、70円台で推移したことから、2012年は円高傾向の印象が強い状態となった。

 そして、2012年の時点では、確かに米ドル/円が安値75.32円を下に抜けると、つまり新値を更新すると(=歴史的最安値を更新すると)、「円高トレンド」が継続していると判断すべき状態だった、と考える。

 しかし、2012年11月の衆院解散の決定をきっかけに、米ドル/円は急上昇を始めた。政権交代が起これば(民主党政権から自民党政権に交代すれば)、金融緩和策が採られる、といった思惑が働いた、と考える。そして、この急上昇で、「米ドル/円のトレンドは、下落から上昇に転換した」ことが確認できた。

 再掲載した、下の月足チャートには、新たな中長期のレジスタンス・ライン「ピンクの破線」を表示している。 

米ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 個人的には、「このライン『ピンクの破線』は、時間が経過するとなくなる(=引く必要がなくなる)のではないか?」と考えていた。

 上述のとおりに、「2012年2月に『上昇トレンド』に転換した」と考えるので、このライン「ピンクの破線」は引かなくてもよい、と考える。

 つまり、「緑の破線」が中長期のレジスタンス・ラインであり、この「緑の破線」を上に抜けた時(2012年2月)に、トレンド転換が起こった、と考えるので、この「ピンクの破線」は必要ない、とも言える。

 ただし、相場を読む際に、便宜上、このライン「ピンクの破線」を表示しておいた方が都合が良い、と考える。

 この「ピンクの破線」を上に抜ける場合が、「買いシグナル」だった、と考えるからだ。

 月足チャートに、サポート・ライン「赤の破線」を表示した。 

米ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 米ドル/円は、比較的小さな調整はあるとしても、このサポート・ライン「赤の破線」に従って、大局では上昇が続いていた、と判断している。

 長期のレジスタンス・ライン「青の破線」を表示した。

 110円を上に抜けたことで、このレジスタンス・ライン「青の破線」を上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考える。

 米ドル/円は、この「買いシグナル」に従い上昇して、124円台前半を上に抜けて、2007年6月の最高値を更新した。

 最高値の更新で、「買いシグナル」を発して上昇し、昨年(2015年)の6月初旬に、高値125.80-85円レベルをつけている。

 しかし、高値(125.85円)をつけた後は、最高値を更新した後での調整局面に入った、と考える。

 125.85円から120円台ミドルへ下落し、そこからは反転上昇して、再び、125円台をつけている。

 昨年(2015年)の8月に、この2度目の125円台から下落し、120.00円を割り込み、116円台前半に急落した。

 この時(2015年8月)は、中国株(上海総合)の急落や、中国経済に対する不安に起因する世界同時株安から、リスク回避の動きが広がり、米ドル/円が売られた(=円が買われた)、という図式だ。

 116円台からは、反転上昇して、121円台を回復したが、その後は、120.00円程度を中心レートに、上下動を繰り返した。 

米ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 昨年(2015年)の11月6日(金)の米国雇用統計では、事前予想よりも、圧倒的に良い結果が発表された。

 これを材料に、12月の「米国の利上げ開始」の思惑が広がり、米ドル/円は、121円台から123円台に上昇している。

 2015年12月15日(火)、16日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)の直前は、120円台程度だったが、FOMCで米国の利上げ開始が発表されたことで、123円台にまで上昇している。

 しかし、昨年(2015年)末の相場は、ポジション調整から円高気味に推移して、年末(2015年12月31日)のクローズ(終値)は、120.00円近辺だった。

■2016年年初は中国株式市場の影響で120円台を割り込む 年初(2016年1月4日)の値動きに注目していたが、年初(2016年1月4日)に、120円を割り込んだ。

 この日の中国株式市場でサーキットブレーカーが発動し、中国株式市場が取引停止になったことが、材料になった。

 この下落で、月足チャートに示したサポート・ライン「赤の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。 

米ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ただし、今後の相場で、米ドル/円の下落が、それほど激しいものではなく、反発(上昇)に転じる場合は、サポート・ライン「赤の破線」の傾きを緩やかにして、修正する可能性があった。

 しかし、2016年2月9日(火)の東京市場で、重要な節目の115.00円を割り込んだので、このサポート・ライン「赤の破線」の傾きを修正しないで良い、と考える。

 つまり、このサポート・ライン「赤の破線」を割り込んで「売りシグナル」を発した、と判断する。

 重要なチャート・ポイントである115.00円を割り込んだので、トレンド転換の可能性を考える必要が出てきたと、考える。

 今のところ、明確な下値のメドは、不明(わからない)、と考える。

 続いて週足チャートを…