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120円を割り込むも急反発のユーロ/円、 今後のトレンドを判断するポイントとは? ブログ

120円を割り込むも急反発のユーロ/円、 今後のトレンドを判断するポイントとは?

■ユーロ/円は週足で2009年高値更新で「買いシグナル」 今回はユーロ/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。週足チャートに「94.00円-112.00円のボックス相場」(赤の破線)を表示した。 

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 いわゆる「ダブル・ボトム」を作り、その上限(ネック・ライン)を上抜けして「買いシグナル」を発した、と言える。

 ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。 

そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。

■149.75-80円水準の高値をつけた後は下落に転じる この高値(145円台)をつけてからのユーロ/円は、調整局面を迎えて、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。

 ユーロ/円は、最高値(145円台ミドル)を更新して、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、上昇して、149.75-80円水準の高値をつけている。

 ユーロ/円が、高値を更新したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。

 ユーロ/円は149.75-80円水準の高値をつけてから、下落に転じている。それで、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していると考えた。

 ユーロ/円は急落してサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

■売りシグナル点灯後、特殊な状況の影響で反発 そして、134.00円を割り込んだので、ボックス相場「緑の破線」を下にブレイクし、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。「134.00円を下に抜けた」ということは、「新安値を更新した」ということなので、当然に「売りシグナル」だ。

ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場のセオリーは、「ボックス相場の下限を割り込む場合は、下限から、その値幅分下落する」である。

 つまり、下限は134.00円近辺、ボックス相場の値幅は16円だから、ターゲットは118.00円近辺になる。「緑の破線(両端矢印)」で表示しているのが、その値幅だ。

 週足チャートを見てのとおりに、上述のターゲットは、ほぼ達成した。

 ユーロ/円は、134.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、

130円台前半(安値は130.10-15円水準)にまで急落したが、いったんそこから反発している。

 この反発で、136円台の戻り高値をつけたが、再度急落して、今度は130.00円を割り込み、新値を更新した。

 ユーロ/円は、126.00円近辺に急落したが、126.00円近辺から、反転急騰している。

 2015年のゴールデン・ウィークの直前あたりからは、ポジション調整による「ユーロの買戻し」が出ていた、と考える。

 2015年のゴールデン・ウィークが始まると、市場参加者が極端に少ない中で、スパイラルに急上昇した、と考える。

 ユーロ/円が上昇を続けたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。

 このサポート・ライン(3)「ピンクの破線」がこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」が、有効な間は、(=このラインを割り込まない場合は、)ユーロ/円が、高値圏での保ち合いを続けている、と判断した。

 この時点でのユーロ/円は、ボックス相場「青の破線」を形成した、と考える。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「青の破線」の上限は141.00円近辺、下限は126.00円近辺、と考える。

 そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/円はこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、130.00円を割り込み下落したのだが、2015年の12月3日(木)の129円台から134円台への急上昇で、相場は攪乱された、と考える。

 2015年12月3日(木)の急上昇は、「クリスマス相場」の特殊な値動きではないかと考える。

 つまり、相場が落ち着きを取り戻せば、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込んで発せられた「売りシグナル」が有効と、改めて確認できるのではないか、と考えた。

 昨年(2016年)の初日(1月4日)の動きで、130.00円を割り込み…
ソーシャルレンティングをより安全にやる一策 maneoとGMOクリック証券内「maneo」 募集案件が違う理由 ブログ

ソーシャルレンティングをより安全にやる一策 maneoとGMOクリック証券内「maneo」 募集案件が違う理由

先日より始めたソーシャルレンティング、最大手のmaneoはGMOクリック証券口座内で資金振替えや案件投資ができます。私もこの方式でやっているのですが、この間maneo本体の公式ページをみてビックリしました。募集案件の数が全く違うのです。その理由をGMOクリック証券さんに問い合わせたところ回答を頂きましたので皆様と共有させていただきます。GMOクリック証券口座で「maneo」をするには、CFD取引どうようの証券取引口座が必要となります。GMOクリック証券CFD
【要注意】  デューカスコピージャパンは値洗い方式(現在日本唯一) スワップ放置投資派 十分にご注意ください。 ブログ

【要注意】  デューカスコピージャパンは値洗い方式(現在日本唯一) スワップ放置投資派 十分にご注意ください。

先日口座開設したデュージャスコピージャパンですが、現在日本ではほとんど取扱いのない「値洗い方式」の口座であることがわかりました。私もポジション保有してから気づき、報告が遅れてしまいました。この方式は、毎日未決済ポジションの含み損含み益を吐き出すという計算を行います。このため、含み損益は解消されてすぐに現実の損益となります。この仕組みを知らずに長期保有ポジションを持っていると、後でビックリすることにもなります。この方式は、ポジションを長期保有していくスワップ放置投資系のポジションではいろんな不具合があります。逆に、短期売買では特に問題はない方式です。同じスワップ系運用でも、スワップ金利サヤ取り(異業者両建)では翌年2018年までにポジションを決済すれば最終的につじつまを合わせることができます。もしも、スワップ金利サヤ取り系のポジションを既にお持ちの方はすぐに決済する必要はありません。いつも通り、スワップポイント変動でも起きない限り、ある程度利益が溜まるまでお待ちくださいませ。私がデューカスコピージャパンさんの記事を初めて書いたのは先週からですので、口座開設手続き中の方も多いかと思います。トルコリラ円や南アフリカランド円の超狭スプレツドを利用して単純なスワップ投資を検討されていた方は、ちょっとお待ちになってくださいませ。現在問い合わせ中のこともあるので、詳しいことは明日まとめさせていただきます。この辺のことを既に把握したうえで口座開設をされている方もおおいかもしれませんが、取り急ぎ注意喚起をさせていただきます。
2月はFX税金対策開始の月 2017年からはマイナンバーが本領発揮 ・・・FX税金2017第1回 ブログ

2月はFX税金対策開始の月 2017年からはマイナンバーが本領発揮 ・・・FX税金2017第1回

新連載はFX税金です。ご存知のように、2月は確定申告の時期です。それと同時に「税金対策開始検討に調度良い月」でもあります。FXの節税対策は、短期で大きく税金を減らせるような技は私の知る限り「ふるさと納税」くらいです。そのため、11・12月になって利益が沢山でてから慌てても手遅れとなってしまいます。ある程度運用技術の定着している方は、2017年もFXで利益を計上する可能性も高いです。とはいえ、「やりすぎ」は禁物です。FXの調子を崩して予定していた利益が出ないことだってあるからです。この辺が、FX税金対策の難しさでもあります。これらの諸要素を考慮しながら、今のうちに有効に使えそうな対策は打っておかねばなりません。なので、対策を練るのは2月が最適なのです。このFX税金の連載も毎年のようにやってきています。基礎知識はある程度お持ちの方も多いでしょう。そこで今回は、基礎部分の復習はできるだけ簡易にして、税金対策に繋がりそうな周辺知識を中心にまとめていくつもりでおります。「確定申告しないで誤魔せないだろうか?」と思っている方もいるかもしれませんので、先日の私のエピソードから始めさせていただきます。
日米首脳会談でリスクオフの警戒は不要! なぜドル全体の底打ち確定近しと言える? ブログ

日米首脳会談でリスクオフの警戒は不要! なぜドル全体の底打ち確定近しと言える?

■ドルインデックスは6週連続の陰線引けに終止符か 米ドルは反騰してきた。ドルインデックスをみると、今週(2月6日~)は陽線引けになりそうで、ここまでの連続6週間の陰線引けに終止符を打つ公算が高い。

ドルインデックス 週足(出所:Bloomberg)

 今年(2017年)に入ってから、米ドル全体の反落が一貫して進んできただけに、いろいろな思惑が噴出してきた。

 しかし、昨年(2016年)11月9日(水)から始まり、2016年年末まで続いていた、いわゆる「トランプ・ラリー」の行きすぎから考えると、先週(1月30日~)安値までの反落は、単純に言えばスピード調整というほかあるまい。これ以上の解釈も、これ以下の解釈もいらないと思うほど、シンプルな値動きだったのではないだろうか。

 だから、先週(2月3日)のコラムで指摘したように、米ドルの反落は一服しやすく、大型「下落ウェッジ」というフォーメーションの示唆するとおりなら、反転してくる公算も大きかったわけだ。

【参考記事】

●2月3日の米雇用統計で米ドルは反発!? クロス円の動向に相場の大きなヒントあり(2017年2月3日、陳満咲杜)

 この「下落ウェッジ」に対する反転がすでに確認された以上、米ドル全体の反騰も継続されやすいだろう。


 ただし、米ドル全体の底打ちは、ある「転換点」の通過をもって証左されるので、目先、なお「通過待ち」の状態である。

 その転換点とは1月30日(火)の高値(101.02)であり、同日の陰線が「弱気リバーサル」のサインを点灯し、「下落ウェッジ」の拡大につながったから、再度ブレイクがあれば、米ドルの底打ちが確定するだろう。

ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)

 目先の市況に照らして考えると、その可能性は高いとみる。

■材料はトレンドのあとを追う存在。今回も然り 巷では、トランプ米大統領や側近による日本の為替政策批判を「トランプ・ショック」ととらえ、また、米ドル下落の理由と解釈する向きが多かったが、これらは米ドルがすでに反落し、また、反落が続いているときに出た材料であったことは見逃せない。

 要するに、材料というものは、往々にしてトレンドのあとを追う存在であり、トレンドを決定する要素というよりも、トレンドを証左する要素である、といった性質が強い。

 だから、先週(1月30日~)、ドルインデックスがすでに底を打ち、また、今週(2月6日~)に入って反騰してきたため、昨日(2月9日)は米ドル高を加速する材料があとを追う形で出てきたというわけだ。

 もちろん、今回もトランプ氏の話となるが、「驚異的」税制改革案を示唆したり、側近が日米トップ会談では為替問題は優先議題ではないと言ったと伝えられたりして、米ドル高に寄与する材料が出始めたことも全然サプライズではない。サプライズどころか、当然の成り行きと思うほどの出来事で、仮にこれから米ドル高が継続していけば、トランプ氏が一転して米ドル高のメリットを語り始めても筆者は別に驚きはしない。

■米ドル高と米ドル安、どちらが良いか悩むトランプ氏!? おもしろいのは、米ハフィントン・ポストの報道によると、2月7日(火)の午前3時、トランプ氏が「米ドル高と米ドル安のいずれが米経済に良いのか」で悩み、フリン大統領補佐官(国家安全保障担当)に電話したという。軍人出身のフリンは「自分はわからない、エコノミストに聞くべきだ」と答え、トランプ氏の悩みが深まった模様だ。

「米ドル高と米ドル安のいずれが米経済に良いのか」で悩み、フリン大統領補佐官に電話したとされるトランプ米大統領 (C)Alex Wong/Getty Images

 報道が事実(おそらく事実であろう)であれば、トランプ氏にしても、トランプ政権にしても、まだはっきりした為替政策を持っていないことが露呈される。氏の日欧批判は、これまでの主張からすれば、一貫性があるものの、気まぐれの部分もかなり大きかったといえる。もっとも、トランプ氏の性格からして、このような「気まぐれ」も想定されやすかったので、今さら驚くことではなかろう。

 だから、我々トレーダーはいちいち高官たちの発言に振り回されるのではなく、相場の内部構造をもっと注意深くフォローしていけば、いち早くサインを発見でき、また、トレードに応用できるだろう。

 この場合、高官発言をあとづけの材料と見なして、材料が出てからは、むしろ一部ポジションの利益確定に動くことも可能であり、また、賢明なやり方だと言える。

 米ドル/円を例として挙げてみると、安値111.58円を…