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オレは高値づかみさせられたのでは…。 ロング筋はおびえ、戦々恐々としている ブログ

オレは高値づかみさせられたのでは…。 ロング筋はおびえ、戦々恐々としている

■トランプ政権の実行力への不安が、米ドル下落の最大要因 米ドル安が続いている。

米ドルvs世界の通貨 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルvs世界の通貨 4時間足)

 米ドルが米利上げ後に反落したり、米株安を背景に下落したりしているのは、大きく進行した「トランプ・ラリー」に対する反動という視点において、トランプ政権の実行力に対する不安がもっとも大きな要因だと思う。

 オバマケア代替法案の採決が見送られたことに象徴されるように、マーケットがトランプ政権の「現実的妥協」の可能性に備えようとしていることが、米株安、米ドル安をもたらしている、もっとも大きな原因だとみる。

■米ドル&米国株、足元の調整はまだ「初歩」的? 強硬で不遜な態度で知られるトランプ大統領が、いざ国政運営に入ると、周りをまとめられず、政策を推進できないなら、「トランプ・ラリー」どころか、むしろ「トランプ・ライト」のリスクが大きいのでは…と市場関係者が警戒しているのは確かだ。

政策推進がはかどらないトランプ政権のリスクを、市場関係者は警戒し始めている。

(C)Chip Somodevilla/Getty images

 そもそも、「トランプ・ラリー」自体が行きすぎた側面が大きかったから、いまさら大きな声で言えなくても、「オレは高値づかみさせられたのでは」とロング筋がおびえ、戦々恐々としているのが実情だ。

 この意味では、足元の米国株や米ドル全体の調整は、まだ「初歩」的な段階にすぎない可能性がある。

 そして、米国株にしても、米ドルにしても、ロング筋の憂鬱は含み損を抱えていることよりも、実はそこにあるのではないかと推測される。

■「トランプ・ラリー」便乗があまりにうまくいったので… 換言すれば、トランプ氏が「有言実行」してくれないと、今までのスタンスが180度転換される、というリスクの現実味が増し、一部市場関係者が真剣に「ドテン」の可能性を考え始めているということだ。

 もっとも、金融市場における戦略は、大成功を収めることはあっても、永久に有効といった事例は1つもなかった。言うまでもないが、こういった戦略が存在すれば、市場自体が壊れるから、当たり前のことといえばそのとおりだ。

 しかし、あまりにも長く、またパフォーマンスがよかった戦略につい錯覚を覚えてしまう事例は、枚挙に暇がない。「トランプ・ラリー」に便乗する戦略、すなわち米株買い、債券売り、そして、米ドル買いがあまりにも成功し、また、あまりにも大きな成果を挙げたから、「トランプ・トレード」に錯覚があったとしても、別におかしくなかろう。

 だからこそ、足元で広がっている懐疑、葛藤または恐怖といったセンチメントは、本当のところはむしろ健全な市場心理だといえる。

■トランプ氏の主張の多くは最初から不確実性が高かった なにしろ、トランプ氏の主張の多くは最初から不確実性が高く、大型財政支出計画に具体性が欠けるといった批判が多かった。にもかかわらず、マーケットは期待先行で評価してきたから、時間の推移につれ、反動が出るのは自然の成り行きであり、また、なお許容範囲にとどまっているとみる。

 ゆえに、「トランプ・トレード」の失速が確認されていること自体は「健全」な動きであり、「トランプ・ラリー」に対する反動が一段とみられたとはいえ、「ドテン」されるほど深刻化していないと思う。

 言い換えれば、「トランプ・ラリー」に対するスピード調整がある程度延びた方が、逆に「トランプ・ラリー」が完全に終わっていないという可能性を保つことができる。

 この視点から言えば、米国株に比べ、為替市場の状況がより「健全」かもしれない。何しろ、ドルインデックスは2017年年初から調整してきたわけだから、足元で米ドル全面安とはいえ、それは基本的には2017年年初からの調整変動の一環と見なされる。

ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)

 調整のスパンがだいぶ長くなり、「トランプ・ラリー」に対する懸念が強まる足元だからこそ、実はスピード調整の終盤が近い、といった可能性もある。

 トランプ大統領の支持率が、また最低水準を更新した…
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トルコリラ円おすすめ 低スプレッドと高スワップポイント揃ったFX口座 2つの留意点

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トランプ政権への不安がドル/円の重し!? たとえ戻りがあっても、頭は重くなりそう ブログ

トランプ政権への不安がドル/円の重し!? たとえ戻りがあっても、頭は重くなりそう

■特段、米ドルを買う材料がないまま調整が続く 先週(3月13日~)は、15日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)後から米ドルロングのポジション調整が急速に行われました。

米ドルVS世界の通貨 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)

 前回のコラムで指摘したように、「本来であれば、金利引き上げの方向性がはっきりしてきているわけであるから、もう少し米ドル高レベルでの推移となっていなければつじつまが合わない」との違和感は変わらず持ち続けています。

【参考記事】

●米利上げ実施。なのにドルは全面安に! 神経質な動きの原因は、トランプ大統領?(3月16日、今井雅人)

 しかし、やはり何度もお伝えしているとおり、市場はトランプ政権の行方にまだまだ確信が持てず、「特段、米ドルを買っていく材料がない」まま、米長期金利の動向についてまわるように、米ドル/円は連日、上値を切り下げる動きが続いています。

米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)

■G20や日米財務相会談は市場のテーマとしては材料不足 3月17日(金)~18日(土)にはG20(20カ国・地域財務大臣・中央銀行総裁会議)が独バーデン=バーデンで開催されましたが、コミットされた声明文は大方の予想どおりの結果。

 簡単にまとめれば、為替に関する文言は一言一句、前回の中国成都で行われたG20から変更はなく、為替レートに対して何ら問題提起されていないことがわかりました。

 そのかわり、米国の要請で前回まで盛り込まれていた「我々はあらゆる形態の保護主義に対抗する」との文言が削除されたと同時に、「我々は、経済成長の追求にあたって、過度の世界的不均衡を縮小し、更なる包摂性及び公正を促進し、格差を削除するために努力する」という文言が付け加えられました。

 「自由貿易」から「貿易不均衡是正」へと焦点が移された形となりましたが、あくまでも「経済成長追求」のためという理由づけとなっており、表面的には「米国のため」という一国の主張ではないという配慮も施されています。

 同時に開催された日米財務相会談でも、「為替の急変は世界経済の安定に悪影響を与えるとの考えで一致した」ことが表明されましたが、そもそも「無秩序な動きではない為替市場」に注文をつけるワケもなく、こちらもまた「市場のテーマ」とするには材料不足だったといえます。

 そんななか、米下院では本日…
米利上げ後の米ドル安継続、米ドル/円は 110円割れへ。下値模索はなぜまだ続く? ブログ

米利上げ後の米ドル安継続、米ドル/円は 110円割れへ。下値模索はなぜまだ続く?

■FOMC後のセル・ザ・ファクトによる米ドル安継続 みなさん、こんにちは。

 前回、前々回と当コラムでご紹介してきた、FOMC(米連邦公開市場委員会)の利上げ後の「米ドル安・円高」は今週(3月20日~)に入って加速しています。

【参考記事】

●FOMC後のセル・ザ・ファクトを警戒! 米ドル/円が115円を突破するカギは…!?(3月9日、西原宏一)

●FOMC後の米ドル下落は想定どおり。ドル/円は113円台へ下落。上値は重いか…(3月16日、西原宏一)

●セル・ザ・ファクトによる米ドル安が継続。ドル/円は111.60円、節目110円も視野に?(3月20日、西原宏一&大橋ひろこ)

 米ドル/円は、2月の安値である111.60円をも割り込み、一時110.73円まで急落。

米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

 この米ドル安は対円である米ドル/円だけでなく、ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドルなど、主要通貨に対して広範に米ドル安が進行しています。

米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)

 FOMCでの利上げが織り込まれている場合、利上げ後はセル・ザ・ファクトで米ドル安が進むという、マーケットの教科書どおりの相場が展開されました。

■トランプ政策への懸念で米国株の調整が鮮明に では、この米ドル安はどこまで続くのでしょうか?

 今週(3月20日~)、米ドル安・円高が加速した背景には、米国株の下落があります。

NYダウ 日足(出所:Bloomberg)

 米国株の調整が鮮明になってきた背景は、トランプ政策への懸念。

 トランポノミクス(※)への期待から続伸してきた米国株ですが、今月(3月)に入っても「トランプ米政権の減税、インフラ投資、金融規制緩和」の具体的な内容が示されないことに失望感が広がっています。

(※編集部注:「トランポノミクス」とは、ドナルド・トランプ氏とエコノミクス(経済学)を合わせた造語で、トランプ氏が掲げる経済政策のこと)

 きっかけとなったオバマケア(米医療制度改革法)の改廃を巡る迷走が収まらないと、米国株の調整は続き、米ドル安・円高も継続することになります。

米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)

 ここで昨年(2016年)12月、FOMCが利上げをしたあと、米ドル/円で…
目先は上昇傾向にある豪ドル/円だが、 大局で下落は変わらず!ターゲットは67円!? ブログ

目先は上昇傾向にある豪ドル/円だが、 大局で下落は変わらず!ターゲットは67円!?

■豪ドル/円は月足でボックス相場を割り込む 今回は豪ドル/円の分析を行なう。まずは、月足チャートをご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、一番右のサポート・ライン「緑の破線」に沿った上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」を点灯させて上昇したことがわかる。

豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 この「買いシグナル」で、豪ドル/円は、105円台の高値を付けているが、105円台から86円台にまで大きく急落している。

 86円台からは、再び大きく反発(上昇)して、102円台後半の高値を付けている。

 俯瞰すると、豪ドル/円は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成したと考える。このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えていた。

 豪ドル/円は、まず、右端のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んで、最初の「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、この「売りシグナル」が発せられた時点でのターゲットは、

このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)であったと考える。

■2015年の動きは2007年、2008年頃の値動きに似ている 焦点を2007年、2008年頃の値動きに向ける。豪ドル/円は「ピンクの破線」でボックス相場を形成した、と考える。

豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 この頃は、ボックス相場「ピンクの破線」の内側で、サポート・ライン「緑の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を何回か発したのだが、その都度、反発(上昇)している。

 しかし、最終的には、ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、明確な「売りシグナル」を発し、その後、大きく下落した。

 このボックス相場「ピンクの破線」の値動きと、ボックス相場「赤の破線」の値動きが、よく似ている、と感じていた。つまり、時間が経過すると、ボックス相場「赤の破線」を割り込むことで明確な「売りシグナル」を発することになるのではないか、と考えていたわけだ。

 月足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、明確な「売りシグナル」を発したと考える。

 難しく考える必要もないので、単純に従来の安値(86.00円近辺)を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えてもかまわない。大きな「ダブル・トップ」を形成して、「売りシグナル」を発した、とも言える。

 2番天井の102円台を起点にしたレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。

 このレジスタンス・ラインの引き方次第では、このレジスタンス・ラインを上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考えることもできる。

 しかし、大局では、トレンド転換は起こっておらず、「下落トレンド」が持続している、と考えるので、このレジスタンス・ライン「緑の破線」の傾きを緩やかに修正した。

 そして、ボックス相場「茶色の破線」を表示した。

豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は91.00円近辺、下限は72.00円近辺、と考える。

 ただし、豪ドル/円が高値を更新する場合は、改めてトレンド転換の可能性を考える必要がある。

 今のところ、米国大統領選挙後の急上昇で、87円台の高値を付けている。

 86.00円近辺が、過去の重要なチャート・ポイントだったので、その水準近辺で、いったん上値を抑えられた格好だ。 

■週足では2009年半ばから2012年までボックス相場 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は2009年半ばから2012年までの期間、「緑の破線」で示した「下値72円-上値90円の18円幅のボックス相場」を作った。 

豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 上の週足チャートは、2010年の半ば頃からの表示だ。つまり、このボックス相場「緑の破線」は、もっと横に長いものである。言い換えれば、かなり期間の長いボックス相場を形成した、ということだ。

 2013年の初めに、このボックス相場を上に抜けたことで「買いシグナル」を発して、上昇を始めた。

 ボックス相場のセオリーに従うならば、ボックス相場上抜けの場合は、上限からボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。

 このケースでは、上限が90.00円、ボックス相場の値幅が18円だから、ターゲットは、108円になる。

 しかし、すでにこのターゲットは達成したと考える。

 この時点での高値は、105円台半ば(105.40円-50円)程度だ。

 ターゲットは108円程度なので、まだ2円ほど余地がある、と考える人もいることだろう。

 しかし、チャート分析でのターゲットは、そのような厳密なものではなく、「だいたいこのくらい」といった「いいかげんなもの、大まかなもの」だ。

■サポートラインとボックス相場下限を割り込み… 豪ドル/円は105円台の高値から下落に転じ、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。 

豪ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、ボックス相場「紫の破線」の上限を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 月足チャートに表示したボックス相場「赤の破線」を、週足チャートにも同じように「赤の破線」で表示した。

 豪ドル/円は、サポート・ライン「青の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、新たな「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、82.00円近辺まで下落したが、82.00円近辺から反転、急上昇している。

 この反転急上昇で、90円台まで大きく反発したが…
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