ブログ
NYダウ配当相当額月6万円ペース くりっく株365買いポジションを5枚追加
昨日くりっく株365口座で、NYダウ買いポジションを5枚増やしています。同時に日経225売りポジションも5枚追加しているので、合計15枚の両建てポジションとなっています。くりっく株365 高配当と安定性 私の使い方
リピート系自動売買は自動売買ではない 私の誤認識
FX自動売買、2017年のテーマは「リピート系自動売買」です。トラリピに代表される自動売買はコツコツ稼げるシステムとして人気があります。私は、トライオートFXから始めて「iサイクル」「ループイフダン」「トラリピ」と運用規模と対象を拡げてきました。昨年くらいから運用が軌道に乗ってきたところです。「低リスク運用でも安定的に年20%くらいは出来そうだ」そんな自信がついてきたところです。そこで、今回の連載で私の考え方とやり方についてまとめていきます。
米ドル/円のGMMAでイワシがクジラに 食われた!? 115.50円のブレイクは近い!
■ドルインデックスがついに底打ち!? その根拠とは? 米ドル全体の底打ちのサインが明確になってきた。同サインがホンモノなら、2017年年初来の米ドル全体の調整はすでに終焉しており、これからブル(上昇)トレンドへ復帰する公算が大きい。
ドルインデックスの週足から考えると、2017年年初来の反落で形成された「下落ウェッジ」というフォーメーションは、今週(5月8日~)の安値をもって完成した公算が高まっている。
ドルインデックス 週足(出所:Bloomberg)
いったん安値を更新してから、先週(5月1日~)や先々週(4月24日~)の高値を超えているから、今週(5月8日~)の上昇が「リバーサル」のサインを点灯し、また「アウトサイド」、すなわち「かぶせ」の形態が底打ちの可能性を示唆した。
【参考記事】
●陳満咲杜氏監修、欧米流プライスアクションがMT4チャート上へ表示できるように!
さらに、先々週の週明け(4月24日)に形成された「ギャップ」を「埋めた」から、同サインの信憑性は高いとみる。
また、50週移動平均線によるサポートも見逃せない。同線がサポート、また、レジスタンスの役割を果たしてきただけに、今週(5月8日~)底打ちした可能性がより強化されているとみる。
2017年年初あたりから形成されてきた「下落ウェッジ」は、100.50前後のレジスタンスを突破できれば、上放れを果たすことになり、米ドルの上昇モメンタムを強めるであろうから、これから2017年年初来高値の更新が視野に入る見通しだ。
■ユーロ/米ドルはこれから年初来安値にトライか となると、もっとも推測しやすいのがユーロ/米ドルの値動きであろう。ユーロ/米ドルは、2017年年初来高値を更新してから反落し、先週(5月1日~)、安値を割り込んで「リバーサル&アウトサイド」のサインを点灯し、切り返しの終焉が示唆された。
【参考記事】
●陳満咲杜氏監修、欧米流プライスアクションがMT4チャート上へ表示できるように!
ユーロ/米ドル 週足(出所:FXブロードネット)
ドルインデックスが2017年年初来高値にトライする余地があれば、ユーロ/米ドルも2017年年初来安値を試す可能性がある。
もちろん、これは中期スパンの話で、一気に下落することは想定していないということは、改めて記しておきたい。
ユーロ/米ドルの今週(5月8日~)の頭打ち、そして反落で、2016年5月高値から同11月高値を連結したレジスタンスラインの役割が再確認されたわけだから、ベア(下落)トレンドの継続が有力視される。
GMMAチャートでは、短期移動平均線グループ(青・鰯)が長期移動平均線グループ(ピンク・鯨)とクロスしようとしているのが確認されているものの、結果的に失敗となる可能性が高いから、いわゆる「鰯食い」のサイン(ゴールデンクロスの失敗)が点灯する公算が大きい。
そうなると、2017年年初来の値動きが一変してユーロの下落トレンドになる、と想定しておくのも当然の成り行きであろう。
■米ドル/円は早晩3月高値をブレイクか 米ドル/円の週足では、114円台の打診をもって2017年年初来の下落チャネルのブレイクが明確となった。
米ドル/円 週足(FXブロードネット)
2016年9月安値からの値動きを、大型「上昇フラッグ」というフォーメーションと見なした場合、2017年年初来108.10円までの下落自体が「フラッグ」を形成していたことが確認できる。
足元の高値トライを考えると、明らかに「上昇フラッグ」の指示どおり、またブルトレンドへ復帰してきた可能性が大きいから、早晩3月高値115.50円のブレイクを果たし、ブル基調がより明確になるだろう。
GMMAチャートとの整合性から考えると、先々週週明け(4月24日)にて形成された「ギャップ」は、いわゆる「鰯食い」シグナルの一環として捉えられる。
要するに、4月安値108.10円のトライに伴い、短期移動平均線グループ(青・鰯)と長期移動平均線グループ(ピンク・鯨)の「デッドクロス」が試されていたが、結果的に失敗に終わり、鰯が鯨に食われたというイメージで元のトレンド(上昇)に復帰してきたわけだ。だから、同「ギャップ」は重要な役割を果たしている。
言ってみれば、同「ギャップ」は2017年年初来の下落トレンドを修正するサインであり、また、これから上昇トレンドを維持していく原点になる存在で、これからしばらく否定されることはないだろう。
115.50円を突破する前に、いくぶんスピード調整も想定されるが、先々週(4月24日~)安値109.59円以下の深押し、といったリスクはだいぶ後退したといえる。
換言すれば、米ドル/円に限っては、出遅れたロング筋が深い押しを期待するなら、また失望させられる可能性が大きい。
もっとも、米ドル/円の切り返しは、ユーロ/円、英ポンド/円の…
ドルインデックスの週足から考えると、2017年年初来の反落で形成された「下落ウェッジ」というフォーメーションは、今週(5月8日~)の安値をもって完成した公算が高まっている。
ドルインデックス 週足(出所:Bloomberg)
いったん安値を更新してから、先週(5月1日~)や先々週(4月24日~)の高値を超えているから、今週(5月8日~)の上昇が「リバーサル」のサインを点灯し、また「アウトサイド」、すなわち「かぶせ」の形態が底打ちの可能性を示唆した。
【参考記事】
●陳満咲杜氏監修、欧米流プライスアクションがMT4チャート上へ表示できるように!
さらに、先々週の週明け(4月24日)に形成された「ギャップ」を「埋めた」から、同サインの信憑性は高いとみる。
また、50週移動平均線によるサポートも見逃せない。同線がサポート、また、レジスタンスの役割を果たしてきただけに、今週(5月8日~)底打ちした可能性がより強化されているとみる。
2017年年初あたりから形成されてきた「下落ウェッジ」は、100.50前後のレジスタンスを突破できれば、上放れを果たすことになり、米ドルの上昇モメンタムを強めるであろうから、これから2017年年初来高値の更新が視野に入る見通しだ。
■ユーロ/米ドルはこれから年初来安値にトライか となると、もっとも推測しやすいのがユーロ/米ドルの値動きであろう。ユーロ/米ドルは、2017年年初来高値を更新してから反落し、先週(5月1日~)、安値を割り込んで「リバーサル&アウトサイド」のサインを点灯し、切り返しの終焉が示唆された。
【参考記事】
●陳満咲杜氏監修、欧米流プライスアクションがMT4チャート上へ表示できるように!
ユーロ/米ドル 週足(出所:FXブロードネット)
ドルインデックスが2017年年初来高値にトライする余地があれば、ユーロ/米ドルも2017年年初来安値を試す可能性がある。
もちろん、これは中期スパンの話で、一気に下落することは想定していないということは、改めて記しておきたい。
ユーロ/米ドルの今週(5月8日~)の頭打ち、そして反落で、2016年5月高値から同11月高値を連結したレジスタンスラインの役割が再確認されたわけだから、ベア(下落)トレンドの継続が有力視される。
GMMAチャートでは、短期移動平均線グループ(青・鰯)が長期移動平均線グループ(ピンク・鯨)とクロスしようとしているのが確認されているものの、結果的に失敗となる可能性が高いから、いわゆる「鰯食い」のサイン(ゴールデンクロスの失敗)が点灯する公算が大きい。
そうなると、2017年年初来の値動きが一変してユーロの下落トレンドになる、と想定しておくのも当然の成り行きであろう。
■米ドル/円は早晩3月高値をブレイクか 米ドル/円の週足では、114円台の打診をもって2017年年初来の下落チャネルのブレイクが明確となった。
米ドル/円 週足(FXブロードネット)
2016年9月安値からの値動きを、大型「上昇フラッグ」というフォーメーションと見なした場合、2017年年初来108.10円までの下落自体が「フラッグ」を形成していたことが確認できる。
足元の高値トライを考えると、明らかに「上昇フラッグ」の指示どおり、またブルトレンドへ復帰してきた可能性が大きいから、早晩3月高値115.50円のブレイクを果たし、ブル基調がより明確になるだろう。
GMMAチャートとの整合性から考えると、先々週週明け(4月24日)にて形成された「ギャップ」は、いわゆる「鰯食い」シグナルの一環として捉えられる。
要するに、4月安値108.10円のトライに伴い、短期移動平均線グループ(青・鰯)と長期移動平均線グループ(ピンク・鯨)の「デッドクロス」が試されていたが、結果的に失敗に終わり、鰯が鯨に食われたというイメージで元のトレンド(上昇)に復帰してきたわけだ。だから、同「ギャップ」は重要な役割を果たしている。
言ってみれば、同「ギャップ」は2017年年初来の下落トレンドを修正するサインであり、また、これから上昇トレンドを維持していく原点になる存在で、これからしばらく否定されることはないだろう。
115.50円を突破する前に、いくぶんスピード調整も想定されるが、先々週(4月24日~)安値109.59円以下の深押し、といったリスクはだいぶ後退したといえる。
換言すれば、米ドル/円に限っては、出遅れたロング筋が深い押しを期待するなら、また失望させられる可能性が大きい。
もっとも、米ドル/円の切り返しは、ユーロ/円、英ポンド/円の…
「決済トレール」利益「せま割」超える トラリピ新設定投下
トラリピ口座で新設定を稼働開始しました。決済トレールの活躍状況と今後の運用予定についてまとめました。マネースクウェア・ジャパン(m2j) トラリピ検証中
なぜ、VIX指数は24年ぶりの低水準に!? 円売りに慎重にならざるを得ない理由とは?
■VIX(恐怖)指数が24年ぶりの低水準に! その要因は? 前回のコラム以降、結局のところ、米国、日本ともに株価は堅調に推移し、為替相場も円安方向に動いてきています。
【参考記事】
●「お化け」騒ぎの後、市場で何が起きた? 「化ける」可能性があるのはユーロ/円!(5月2日、今井雅人)
その原因となっていることとして、市場環境が非常に安定していることが挙げられています。
それを端的に表しているのが、恐怖指数と呼ばれるVIX指数の動きです。
VIX指数は、1993年以来という、実に24年ぶりの低水準になっています。5月9日(火)には、一時9.56という水準まで低下しました。
VIX指数 日足(出所:Bloomberg)
それだけVIX指数が低下してきている直接的な要因は、北朝鮮での武力衝突の危険性が遠のいてきていること、そして、仏大統領選挙で、親EU(欧州連合)派のマクロン氏が勝利したことなどが挙げられています。
■VIX指数低下の背景には、経済状況の安定がある しかし、北朝鮮の状況は小康状態に入っただけで、問題が解決されたわけではありません。
実際、5月9日(火)のNY市場では、「北朝鮮6回目の核実験を実施へ」とのヘッドラインが流れて、一時的にせよ、市場はリスクオフの動きとなりました。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
マクロン氏が勝利したことに関しても、これまでもその程度のイベントリスクは数限りなくあったはずです。
そうしたことだけでは、VIX指数が24年ぶりの低水準になっているということに対して、説明がつきません。
おそらくそこには、2007年のサブプライムショック(※)から10年が経過し、先進国の失業率などが正常値に戻ってきていることに代表されるように、経済状況が安定してきたということが、大きな背景としてあるのでしょう。
(※編集部注:「サブプライムショック」とは、2007年~2009年にかけて起こった米国の住宅バブル崩壊に端を発する世界的な金融危機のこと。リーマンショックなども、この流れのなかで起こった)
■不安材料…それはズバリ、トランプ政権! ただ、それでも不安材料は残ります。
それは、言うまでもなくトランプ政権です。
言うまでもなくトランプ政権は、不安材料の1つ…。低金利政策の継続や米ドル安を望むトランプ大統領と6月利上げの可能性が高まっているFOMC。政府と中央銀行の間で政策の方向性がズレている…!? (C)Mark Wilson/Getty Images
トランプ米大統領は、大規模な景気刺激策と貿易赤字の縮小を同時に掲げながら、低金利政策の継続と米ドル安を望んでいます。
しかし、FOMC(米連邦公開市場委員会)は、2017年6月に追加利上げをする可能性が非常に高まっています。市場でも、ほぼ8割以上が6月の利上げを織り込んできています。
利上げをすれば、米ドル高になりやすいのは言うまでもありません。つまり、米国では政府と中央銀行の間でズレが生じているということになります。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
そこで、今の状況を改めて…
【参考記事】
●「お化け」騒ぎの後、市場で何が起きた? 「化ける」可能性があるのはユーロ/円!(5月2日、今井雅人)
その原因となっていることとして、市場環境が非常に安定していることが挙げられています。
それを端的に表しているのが、恐怖指数と呼ばれるVIX指数の動きです。
VIX指数は、1993年以来という、実に24年ぶりの低水準になっています。5月9日(火)には、一時9.56という水準まで低下しました。
VIX指数 日足(出所:Bloomberg)
それだけVIX指数が低下してきている直接的な要因は、北朝鮮での武力衝突の危険性が遠のいてきていること、そして、仏大統領選挙で、親EU(欧州連合)派のマクロン氏が勝利したことなどが挙げられています。
■VIX指数低下の背景には、経済状況の安定がある しかし、北朝鮮の状況は小康状態に入っただけで、問題が解決されたわけではありません。
実際、5月9日(火)のNY市場では、「北朝鮮6回目の核実験を実施へ」とのヘッドラインが流れて、一時的にせよ、市場はリスクオフの動きとなりました。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
マクロン氏が勝利したことに関しても、これまでもその程度のイベントリスクは数限りなくあったはずです。
そうしたことだけでは、VIX指数が24年ぶりの低水準になっているということに対して、説明がつきません。
おそらくそこには、2007年のサブプライムショック(※)から10年が経過し、先進国の失業率などが正常値に戻ってきていることに代表されるように、経済状況が安定してきたということが、大きな背景としてあるのでしょう。
(※編集部注:「サブプライムショック」とは、2007年~2009年にかけて起こった米国の住宅バブル崩壊に端を発する世界的な金融危機のこと。リーマンショックなども、この流れのなかで起こった)
■不安材料…それはズバリ、トランプ政権! ただ、それでも不安材料は残ります。
それは、言うまでもなくトランプ政権です。
言うまでもなくトランプ政権は、不安材料の1つ…。低金利政策の継続や米ドル安を望むトランプ大統領と6月利上げの可能性が高まっているFOMC。政府と中央銀行の間で政策の方向性がズレている…!? (C)Mark Wilson/Getty Images
トランプ米大統領は、大規模な景気刺激策と貿易赤字の縮小を同時に掲げながら、低金利政策の継続と米ドル安を望んでいます。
しかし、FOMC(米連邦公開市場委員会)は、2017年6月に追加利上げをする可能性が非常に高まっています。市場でも、ほぼ8割以上が6月の利上げを織り込んできています。
利上げをすれば、米ドル高になりやすいのは言うまでもありません。つまり、米国では政府と中央銀行の間でズレが生じているということになります。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
そこで、今の状況を改めて…
120円が見えてきた! 3月には跳ね返された ドル/円の115円台、今回はブレイク濃厚!
■米ドル/円は115円台に向けてじわじわ回復 みなさん、こんにちは。
米ドル/円は前回のコラムでご紹介した115円台に向け、じわじわと回復しており、現在、114円台前半で推移しています。
【参考記事】
●仏大統領選を無事通過してリスクオン再開。米ドル/円は115円に向けて反発する公算大(4月27日、西原宏一)
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■過去2カ月のマーケットを振り返る ここで、ゴールデンウィークを挟んでのマーケットを振り返ってみます。
過去2カ月、マーケットはグローバルなリスクオフ要因に振り回される展開。
フランス大統領選挙でのルペンリスクや東アジアの地政学リスクが高まるにつれて、投資資金はどうしてもリスクオフに備えざるを得ない展開でした。
結果、米ドル/円も安値圏で推移。
【参考記事】
●地政学リスクはシリアから東アジアへ! 北朝鮮有事は円高要因か? 円安要因か?(4月13日、西原宏一)
●今週はセル・ザ・ファクトのユーロ安に注意。豪ドルが示すリスクオン相場の盲点とは?(5月8日、西原宏一&大橋ひろこ)
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
日経平均も上値が重い展開でした。
それが、東アジア情勢の沈静化で、米ドル/円も少しずつじり高に推移しており、本稿執筆時点で、114円台前半で推移しています。
■米ドル/円反発の要因は3つ 米ドル/円反発の要因はまずドル金利の反発。
米長期金利(米10年物国債利回り)(出所:Bloomberg)
そして、2万円近くまで急騰している日経平均の動向。
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
それに加えて、英ポンド/円の上昇。
このコラムなどでも紹介させていただいたように、昨年(2016年)のBrexit(英国のEU離脱)決定以降、英ポンド/円と米ドル/円の相関は極めて高いものがあります。
【参考記事】
●仏大統領選を無事通過してリスクオン再開。米ドル/円は115円に向けて反発する公算大(4月27日、西原宏一)
その英ポンド/円は本稿執筆時点では、147.80円と堅調推移。
これは、英ポンド/円の重要なレジスタンスである75週移動平均線の147.31円を超えてきています。
英ポンド/円 週足(出所:Bloomberg)
そして、今週(5月8日~)になって、英ポンド/円に加えて米ドル/円を…
米ドル/円は前回のコラムでご紹介した115円台に向け、じわじわと回復しており、現在、114円台前半で推移しています。
【参考記事】
●仏大統領選を無事通過してリスクオン再開。米ドル/円は115円に向けて反発する公算大(4月27日、西原宏一)
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■過去2カ月のマーケットを振り返る ここで、ゴールデンウィークを挟んでのマーケットを振り返ってみます。
過去2カ月、マーケットはグローバルなリスクオフ要因に振り回される展開。
フランス大統領選挙でのルペンリスクや東アジアの地政学リスクが高まるにつれて、投資資金はどうしてもリスクオフに備えざるを得ない展開でした。
結果、米ドル/円も安値圏で推移。
【参考記事】
●地政学リスクはシリアから東アジアへ! 北朝鮮有事は円高要因か? 円安要因か?(4月13日、西原宏一)
●今週はセル・ザ・ファクトのユーロ安に注意。豪ドルが示すリスクオン相場の盲点とは?(5月8日、西原宏一&大橋ひろこ)
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
日経平均も上値が重い展開でした。
それが、東アジア情勢の沈静化で、米ドル/円も少しずつじり高に推移しており、本稿執筆時点で、114円台前半で推移しています。
■米ドル/円反発の要因は3つ 米ドル/円反発の要因はまずドル金利の反発。
米長期金利(米10年物国債利回り)(出所:Bloomberg)
そして、2万円近くまで急騰している日経平均の動向。
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
それに加えて、英ポンド/円の上昇。
このコラムなどでも紹介させていただいたように、昨年(2016年)のBrexit(英国のEU離脱)決定以降、英ポンド/円と米ドル/円の相関は極めて高いものがあります。
【参考記事】
●仏大統領選を無事通過してリスクオン再開。米ドル/円は115円に向けて反発する公算大(4月27日、西原宏一)
その英ポンド/円は本稿執筆時点では、147.80円と堅調推移。
これは、英ポンド/円の重要なレジスタンスである75週移動平均線の147.31円を超えてきています。
英ポンド/円 週足(出所:Bloomberg)
そして、今週(5月8日~)になって、英ポンド/円に加えて米ドル/円を…
+27,789円 スワップ金利サヤ取り決済失敗事例 失敗は成功の元とはいうものの・・
スワップ金利サヤ取りで保有中のUSDCHFポジション20万通貨を決済しています。一部決済を「トレール注文」でやってみたのでその結果報告もかねて記事にさせていただきます。
複数の時間足で買いシグナルの米ドル/円 だが113~114円水準で買わない方が良い?
■2010年以降の米ドル/円週足を分析 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。
週足チャートには、「75.00円-86.00円のボックス相場」を、「赤の破線」で表示している。 下限は、歴史的最安値の75.32円と断定することもできるので、「75.32円-86.00円のボックス相場」と考えてもOKだ。
米ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
2010年半ばから2012年12月末まで2年以上にわたり、このボックス相場が続いた。このボックス相場の上限86.00円を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。その形状を見ると、ダブル・ボトムを完成した、と考える。
米ドル/円は、急上昇して、103円台後半の高値をつけたが、その高値(103.85円)から、93円台にまで大きく急落した。
93円台からは反転し、101円台へ大きく急上昇している。
この乱高下で、「緑の破線」で示したように、「三角保ち合い(ウェッジ)」を作った。そして、この「三角保ち合い(ウェッジ)」「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
このウェッジ「緑の破線」を上に抜けたことで発せられた「買いシグナル」に従い、米ドル/円は、大きく上昇した。
この「買いシグナル」に従い、この時点では105円台ミドルをつけている。
しかし、105円台ミドルの高値をつけてから、調整局面に入り、米ドル/円は、100円台後半にまで下落した。ただし、100円台後半は、底堅く推移した。
結果的に、米ドル/円は、「ピンクの破線」で示した新たな「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。
この三角保ち合い(ウェッジ)「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
■2014年10月31日の日銀追加緩和で急騰 そして、従来の高値であった105円台ミドルを上に抜けたことで、さらに米ドル/円は上昇して、110円台に乗せた。
米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
いったん110円台に乗せた後で、米ドル/円は105円台に急落している。110円台から105円台への急落は、「調整の下落」だった、と考える。
105円台からは反転して上昇気味だったが、2014年の10月31日(金)に、「日銀の追加緩和策」が発表されると、それまでの最高値であった110円台前半を上に抜けて、大きく上昇した。
この時の「日銀の追加緩和策」は、俗に「黒田バズーカ」と呼ばれる。
この時点では121円台後半の高値をつけている(この時の高値は、121.80-85円水準)。
■さらに新たなウェッジを形成し、買いシグナル点灯 121円台後半の高値を付けてからの米ドル/円は、「紫の破線」で示したように、新たな三角保ち合い(ウェッジ)を形成した、と考える。
米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
そして、2015年5月下旬に、高値(122.00円近辺)を明確に更新した時点で、三角保ち合い「紫の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発したと考える。
この「買いシグナル」に従い、2015年6月初旬に、高値125.80-85円レベルをつけている。
■最高値更新後は下落に転じ、「売りシグナル」点灯 125円台をつけて最高値を更新した後の米ドル/円は、下落に転じている。
米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
120円台ミドルにまで急落したが、120円台ミドルから反発して125円台を回復し、三角保ち合い(ウェッジ)「紫の破線」のサポート・ラインに支えられている状態だった。
ただし、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込む場合は、「売りシグナル」なので、要注意だと考えていた。
上述のように考えていたところ、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した。
この「売りシグナル」で、パニック気味に116円台前半まで急落したが、116円台前半からは反発急騰して、121円台を回復した。
しかし、その後は120.00円程度を中心レートに、上下動を繰り返した。
2015年11月6日(金)の米国雇用統計をきっかけに、米ドル/円は、121円台から123円台に急上昇している。
2015年12月15日(火)、16日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)の直前は、120円台程度だったが、FOMCで、米国の利上げ開始が発表されてからは、123円台をつけている。
しかし、この年(2015年)の年末相場は、円高気味に推移し、2015年年末のクローズは、120.00円近辺だった。
2015年末の時点では、120.00円がサポート(チャート・ポイント)に…
週足チャートには、「75.00円-86.00円のボックス相場」を、「赤の破線」で表示している。 下限は、歴史的最安値の75.32円と断定することもできるので、「75.32円-86.00円のボックス相場」と考えてもOKだ。
米ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
2010年半ばから2012年12月末まで2年以上にわたり、このボックス相場が続いた。このボックス相場の上限86.00円を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。その形状を見ると、ダブル・ボトムを完成した、と考える。
米ドル/円は、急上昇して、103円台後半の高値をつけたが、その高値(103.85円)から、93円台にまで大きく急落した。
93円台からは反転し、101円台へ大きく急上昇している。
この乱高下で、「緑の破線」で示したように、「三角保ち合い(ウェッジ)」を作った。そして、この「三角保ち合い(ウェッジ)」「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
このウェッジ「緑の破線」を上に抜けたことで発せられた「買いシグナル」に従い、米ドル/円は、大きく上昇した。
この「買いシグナル」に従い、この時点では105円台ミドルをつけている。
しかし、105円台ミドルの高値をつけてから、調整局面に入り、米ドル/円は、100円台後半にまで下落した。ただし、100円台後半は、底堅く推移した。
結果的に、米ドル/円は、「ピンクの破線」で示した新たな「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。
この三角保ち合い(ウェッジ)「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
■2014年10月31日の日銀追加緩和で急騰 そして、従来の高値であった105円台ミドルを上に抜けたことで、さらに米ドル/円は上昇して、110円台に乗せた。
米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
いったん110円台に乗せた後で、米ドル/円は105円台に急落している。110円台から105円台への急落は、「調整の下落」だった、と考える。
105円台からは反転して上昇気味だったが、2014年の10月31日(金)に、「日銀の追加緩和策」が発表されると、それまでの最高値であった110円台前半を上に抜けて、大きく上昇した。
この時の「日銀の追加緩和策」は、俗に「黒田バズーカ」と呼ばれる。
この時点では121円台後半の高値をつけている(この時の高値は、121.80-85円水準)。
■さらに新たなウェッジを形成し、買いシグナル点灯 121円台後半の高値を付けてからの米ドル/円は、「紫の破線」で示したように、新たな三角保ち合い(ウェッジ)を形成した、と考える。
米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
そして、2015年5月下旬に、高値(122.00円近辺)を明確に更新した時点で、三角保ち合い「紫の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発したと考える。
この「買いシグナル」に従い、2015年6月初旬に、高値125.80-85円レベルをつけている。
■最高値更新後は下落に転じ、「売りシグナル」点灯 125円台をつけて最高値を更新した後の米ドル/円は、下落に転じている。
米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
120円台ミドルにまで急落したが、120円台ミドルから反発して125円台を回復し、三角保ち合い(ウェッジ)「紫の破線」のサポート・ラインに支えられている状態だった。
ただし、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込む場合は、「売りシグナル」なので、要注意だと考えていた。
上述のように考えていたところ、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した。
この「売りシグナル」で、パニック気味に116円台前半まで急落したが、116円台前半からは反発急騰して、121円台を回復した。
しかし、その後は120.00円程度を中心レートに、上下動を繰り返した。
2015年11月6日(金)の米国雇用統計をきっかけに、米ドル/円は、121円台から123円台に急上昇している。
2015年12月15日(火)、16日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)の直前は、120円台程度だったが、FOMCで、米国の利上げ開始が発表されてからは、123円台をつけている。
しかし、この年(2015年)の年末相場は、円高気味に推移し、2015年年末のクローズは、120.00円近辺だった。
2015年末の時点では、120.00円がサポート(チャート・ポイント)に…