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トランプ氏が失脚してもしなくてもドル安は 続かず。大統領辞任なら大幅なドル高に!
■ドルインデックス全幅戻しでトランプ・ラリー終焉! トランプ米大統領が弾劾されるかもしれない、といったリスクの浮上で市場は混乱している。一昨日(5月17日)の米国株の急落とともに、米ドル全体は続落、円は大きく買い戻され、昨日(5月18日)いくぶん緩和されたものの、米ドル全体の弱気変動が続く。
NYダウ 4時間足(出所:Bloomberg)
世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
ドルインデックスでみると、一昨日(5月17日)、97.33まで下落、昨年(2016年)11月9日(水)終値の97.58と照らして考えると、ある状況がしっかり確認されたことがわかる。すなわち、「トランプ・ラリー」の「全幅戻し」だ。
ドルインデックス 4時間足(出所:Bloomberg)
トランプ氏が大統領に当選したのは2016年11月9日(水)であり、当日の金融市場が非常に高い変動率をもって反転したことは、記憶に新しい。
ここまで下落してくると、少なくとも為替市場における「トランプ・ラリー」の終焉を意味する。「トランプ・ラリー」はもはや過去のものだから、米ドル安が続くのでは…とウォール街の大手投資銀行を含め、多くの市場関係者たちは米ドル安のシナリオに傾き始めている。
ユーロ/米ドルの見通しに関して、ちょっと前に「パリティ、パリティ」と連呼した者が一転して1.15ドルや1.17ドルへの上昇を予測し、「君子豹変」ぶりをうかがわせる。
■「トランプ・ラリー終焉」と「米ドル高基調終焉」は別物! はたして、そうなるのだろうか。
市場の行方は誰も事前に断定できないが、為替市場が大きな分岐点に差し掛かっていることは確かだ。
仮に米ドル全面安のトレンドがこれからも続くなら、足元で確認すべき前提条件があると思う。言い換えれば、この前提条件を確認できていないうちに、米ドル高の終焉を認定するのは性急であり、また、リスキーな判断だと思う。
それはほかならぬ、記憶に新しいあの「トランプ・ラリー」が始まった2016年11月9日(水)の値動きだ。
ユーロ/米ドルでいえば、当日1.1299ドルまで一時急伸し、そのあと1.0906ドルまで急落したほどの逆転相場であり、波乱相場だったので、「トランプ・ラリー」が終焉したとはいえ、本格的な米ドル安相場の到来は、やはり、当日高値1.1299ドルの更新が前提条件になるのではないだろうか
ユーロ/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
逆説的になるが、今はトランプ氏の辞任があり得るかも…といった「トランプ・ショック」の真っ只中だから、もし、米ドル安トレンドが本物なら、ユーロ/米ドルは当日の高値を突破していくのも当然の成り行きだと思われる。
だからこそ、ドルインデックスの当日安値(2016年11月9日安値95.89)割れの有無を確認してから、米ドル高の終焉を判断しても遅くないと思う上に、この安値を割り込まない限り、米ドル高基調の終焉は認定できないとみる。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
「トランプ・ラリー」が終焉したとはいえ、米ドル高基調が終焉したとは限らないので、このあたりを区別することが重要であると思う。
もっとも、「トランプ・ラリー」は行きすぎていた、だからこそ、それに対する反動も大きかった。しかし、その反動自体も最終段階にある疑いが大きく、今「トランプ・ショック」と騒がれているからこそ、そろそろ米ドル全体が底打ちするタイミングが近いのではないかと思う。
■トランプ氏が辞任となれば当選時と同じ値動きに!? なにしろ、今回の騒動が仮にトランプ氏の弾劾、あるいは辞任で収束するとすれば、それこそ米共和党の「思うツボ」だと思われる。
トランプ氏は共和党から出馬していたが、そもそも商人出身で政治人脈が薄く、また、選挙当初から党内での軋轢が続いていた。言ってみれば、共和党には「勝てる人物」がいなかったから、共和党はトランプ氏を支持していたのだ。トランプ氏があらゆる意味合いにおいて伝統的な「共和党人」でなかったこと、また、いわゆる「政治家」でなかったことは、今となってはもはや周知の事実だ。
トランプ氏が辞任すれば、副大統領のマイク・ペンス氏、あるいは下院議員のポール・ライアン氏の大統領就任が想定されるが、両氏はともにベテランの政治家である。よって、米両院を支配する共和党にとっては、「異人・怪人」で「問題児」とされるトランプ氏を外してもらった方が政策推進しやすい、というメリットが大きいと言える。
だから、トランプ氏が弾劾され、また辞任となれば、マーケットの反応は2016年11月9日(水)と同じく、最初は米ドル売りが進み、その後、すぐ逆転し、大幅な米ドル高になるのではないかと推測される。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
言ってみれば、トランプ氏の辞任があっても米国が困ることはほとんどなく、政策推進しやすく、また、米国内における政治対立を緩和するのにむしろ好都合だから、市場はそれを好感し、米ドル高・株高につながると推測される。
場合によっては、氏の辞任があっても米ドル売りになるタイミングさえなく、一気に米ドル高の局面となることもあり得る。
逆にトランプ氏がこの困難な局面を乗り越えれば…
NYダウ 4時間足(出所:Bloomberg)
世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
ドルインデックスでみると、一昨日(5月17日)、97.33まで下落、昨年(2016年)11月9日(水)終値の97.58と照らして考えると、ある状況がしっかり確認されたことがわかる。すなわち、「トランプ・ラリー」の「全幅戻し」だ。
ドルインデックス 4時間足(出所:Bloomberg)
トランプ氏が大統領に当選したのは2016年11月9日(水)であり、当日の金融市場が非常に高い変動率をもって反転したことは、記憶に新しい。
ここまで下落してくると、少なくとも為替市場における「トランプ・ラリー」の終焉を意味する。「トランプ・ラリー」はもはや過去のものだから、米ドル安が続くのでは…とウォール街の大手投資銀行を含め、多くの市場関係者たちは米ドル安のシナリオに傾き始めている。
ユーロ/米ドルの見通しに関して、ちょっと前に「パリティ、パリティ」と連呼した者が一転して1.15ドルや1.17ドルへの上昇を予測し、「君子豹変」ぶりをうかがわせる。
■「トランプ・ラリー終焉」と「米ドル高基調終焉」は別物! はたして、そうなるのだろうか。
市場の行方は誰も事前に断定できないが、為替市場が大きな分岐点に差し掛かっていることは確かだ。
仮に米ドル全面安のトレンドがこれからも続くなら、足元で確認すべき前提条件があると思う。言い換えれば、この前提条件を確認できていないうちに、米ドル高の終焉を認定するのは性急であり、また、リスキーな判断だと思う。
それはほかならぬ、記憶に新しいあの「トランプ・ラリー」が始まった2016年11月9日(水)の値動きだ。
ユーロ/米ドルでいえば、当日1.1299ドルまで一時急伸し、そのあと1.0906ドルまで急落したほどの逆転相場であり、波乱相場だったので、「トランプ・ラリー」が終焉したとはいえ、本格的な米ドル安相場の到来は、やはり、当日高値1.1299ドルの更新が前提条件になるのではないだろうか
ユーロ/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
逆説的になるが、今はトランプ氏の辞任があり得るかも…といった「トランプ・ショック」の真っ只中だから、もし、米ドル安トレンドが本物なら、ユーロ/米ドルは当日の高値を突破していくのも当然の成り行きだと思われる。
だからこそ、ドルインデックスの当日安値(2016年11月9日安値95.89)割れの有無を確認してから、米ドル高の終焉を判断しても遅くないと思う上に、この安値を割り込まない限り、米ドル高基調の終焉は認定できないとみる。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
「トランプ・ラリー」が終焉したとはいえ、米ドル高基調が終焉したとは限らないので、このあたりを区別することが重要であると思う。
もっとも、「トランプ・ラリー」は行きすぎていた、だからこそ、それに対する反動も大きかった。しかし、その反動自体も最終段階にある疑いが大きく、今「トランプ・ショック」と騒がれているからこそ、そろそろ米ドル全体が底打ちするタイミングが近いのではないかと思う。
■トランプ氏が辞任となれば当選時と同じ値動きに!? なにしろ、今回の騒動が仮にトランプ氏の弾劾、あるいは辞任で収束するとすれば、それこそ米共和党の「思うツボ」だと思われる。
トランプ氏は共和党から出馬していたが、そもそも商人出身で政治人脈が薄く、また、選挙当初から党内での軋轢が続いていた。言ってみれば、共和党には「勝てる人物」がいなかったから、共和党はトランプ氏を支持していたのだ。トランプ氏があらゆる意味合いにおいて伝統的な「共和党人」でなかったこと、また、いわゆる「政治家」でなかったことは、今となってはもはや周知の事実だ。
トランプ氏が辞任すれば、副大統領のマイク・ペンス氏、あるいは下院議員のポール・ライアン氏の大統領就任が想定されるが、両氏はともにベテランの政治家である。よって、米両院を支配する共和党にとっては、「異人・怪人」で「問題児」とされるトランプ氏を外してもらった方が政策推進しやすい、というメリットが大きいと言える。
だから、トランプ氏が弾劾され、また辞任となれば、マーケットの反応は2016年11月9日(水)と同じく、最初は米ドル売りが進み、その後、すぐ逆転し、大幅な米ドル高になるのではないかと推測される。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
言ってみれば、トランプ氏の辞任があっても米国が困ることはほとんどなく、政策推進しやすく、また、米国内における政治対立を緩和するのにむしろ好都合だから、市場はそれを好感し、米ドル高・株高につながると推測される。
場合によっては、氏の辞任があっても米ドル売りになるタイミングさえなく、一気に米ドル高の局面となることもあり得る。
逆にトランプ氏がこの困難な局面を乗り越えれば…
ネガティブチェック+マネパカードの不正利用対策について
読者の方より「マネパカードは不正利用時に補償されない。この対策はどうしたらよいか」というメールがありました。今回は私なりの対策と、ちょうど同時期に私のマネパカードで「不正利用?」と勘違いしてしまったネガティブチェックでの1円引落もありましたので、併せて記事にまとめさせて頂きます。マネパカード+パートナーズFXnano「元手最低0円からのFX」
「ロシアゲート」問題勃発でリスクオフ! 米ドル/円急落で今後のカギを握るのは…!?
■ドル/円の115円台半ば突破は時間の問題だったが… みなさん、こんにちは。
先週(5月8日~)は、懸念されたフランス大統領選が中道派のマクロン氏の勝利で終わったこと、東アジア問題も(解決にはほど遠いものの…)いったん沈静化したこと、加えて原油も減産継続が報道されるなど、一連のリスクオフ要因は霧散し、ユーロ/円中心にヘッジの買い戻しが活発化。
【参考記事】
●93年以来! 低水準の恐怖指数は何を意味する? 好材料多いユーロ/円が相場牽引!(5月15日、西原宏一&大橋ひろこ)
米ドル/円は114円台で底堅く推移し、日経平均も2万円超え目前と、米ドル/円の115.50円台ミドル超えは時間の問題といった展開でした。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/円も節目の125.00円を突破し、一時125.82円まで急騰しました。
ユーロ/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 4時間足)
■FBI長官解任に加え、トランプ大統領の機密情報漏洩も… ところが、この「円安トレンド」を一変させたのが「ロシアゲート」問題。
まず先週、5月9日(火)にトランプ大統領がコミーFBI(米連邦捜査局)長官を解任したことから、トランプ政権は不安定に。
今週(5月15日~)に入り、トランプ大統領がロシアの高官に機密情報を漏らしたという報道で雲行きが怪しくなると、コミーFBI長官に対し、フリン前安全保障担当補佐官のロシア疑惑に関する捜査打ち切りを要請していたことが明らかになり、問題は深刻化。
捜査打ち切りを要請していたとの見方から、ニクソン大統領が自らの不法行為との関係を捜査していた特別検察官を解任し、正副司法長官を辞任させたウォーターゲート事件にちなみ、「ロシアゲート」という言葉も飛び出し、トランプ政権の土台が揺らぎかねない展開に。
コミーFBI長官の解任に加えて、トランプ大統領がロシアの高官に機密情報を漏らしたとの報道もあって、トランプ政権の土台が揺らぎかねない展開に (C)Mark Wilson/Getty Images
この「ロシアゲート」問題が深刻化するにしたがって…
先週(5月8日~)は、懸念されたフランス大統領選が中道派のマクロン氏の勝利で終わったこと、東アジア問題も(解決にはほど遠いものの…)いったん沈静化したこと、加えて原油も減産継続が報道されるなど、一連のリスクオフ要因は霧散し、ユーロ/円中心にヘッジの買い戻しが活発化。
【参考記事】
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米ドル/円は114円台で底堅く推移し、日経平均も2万円超え目前と、米ドル/円の115.50円台ミドル超えは時間の問題といった展開でした。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/円も節目の125.00円を突破し、一時125.82円まで急騰しました。
ユーロ/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 4時間足)
■FBI長官解任に加え、トランプ大統領の機密情報漏洩も… ところが、この「円安トレンド」を一変させたのが「ロシアゲート」問題。
まず先週、5月9日(火)にトランプ大統領がコミーFBI(米連邦捜査局)長官を解任したことから、トランプ政権は不安定に。
今週(5月15日~)に入り、トランプ大統領がロシアの高官に機密情報を漏らしたという報道で雲行きが怪しくなると、コミーFBI長官に対し、フリン前安全保障担当補佐官のロシア疑惑に関する捜査打ち切りを要請していたことが明らかになり、問題は深刻化。
捜査打ち切りを要請していたとの見方から、ニクソン大統領が自らの不法行為との関係を捜査していた特別検察官を解任し、正副司法長官を辞任させたウォーターゲート事件にちなみ、「ロシアゲート」という言葉も飛び出し、トランプ政権の土台が揺らぎかねない展開に。
コミーFBI長官の解任に加えて、トランプ大統領がロシアの高官に機密情報を漏らしたとの報道もあって、トランプ政権の土台が揺らぎかねない展開に (C)Mark Wilson/Getty Images
この「ロシアゲート」問題が深刻化するにしたがって…
「ロシアゲート」問題勃発でリスクオフ! 米ドル/円急落で今後のカギを握るのは…!?
■ドル/円の115円台半ば突破は時間の問題だったが… みなさん、こんにちは。
先週(5月8日~)は、懸念されたフランス大統領選が中道派のマクロン氏の勝利で終わったこと、東アジア問題も(解決にはほど遠いものの…)いったん沈静化したこと、加えて原油も減産継続が報道されるなど、一連のリスクオフ要因は霧散し、ユーロ/円中心にヘッジの買い戻しが活発化。
【参考記事】
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米ドル/円は114円台で底堅く推移し、日経平均も2万円超え目前と、米ドル/円の115.50円台ミドル超えは時間の問題といった展開でした。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/円も節目の125.00円を突破し、一時125.82円まで急騰しました。
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■FBI長官解任に加え、トランプ大統領の機密情報漏洩も… ところが、この「円安トレンド」を一変させたのが「ロシアゲート」問題。
まず先週、5月9日(火)にトランプ大統領がコミーFBI(米連邦捜査局)長官を解任したことから、トランプ政権は不安定に。
今週(5月15日~)に入り、トランプ大統領がロシアの高官に機密情報を漏らしたという報道で雲行きが怪しくなると、コミーFBI長官に対し、フリン前安全保障担当補佐官のロシア疑惑に関する捜査打ち切りを要請していたことが明らかになり、問題は深刻化。
捜査打ち切りを要請していたとの見方から、ニクソン大統領が自らの不法行為との関係を捜査していた特別検察官を解任し、正副司法長官を辞任させたウォーターゲート事件にちなみ、「ロシアゲート」という言葉も飛び出し、トランプ政権の土台が揺らぎかねない展開に。
コミーFBI長官の解任に加えて、トランプ大統領がロシアの高官に機密情報を漏らしたとの報道もあって、トランプ政権の土台が揺らぎかねない展開に (C)Mark Wilson/Getty Images
この「ロシアゲート」問題が深刻化するにしたがって…
先週(5月8日~)は、懸念されたフランス大統領選が中道派のマクロン氏の勝利で終わったこと、東アジア問題も(解決にはほど遠いものの…)いったん沈静化したこと、加えて原油も減産継続が報道されるなど、一連のリスクオフ要因は霧散し、ユーロ/円中心にヘッジの買い戻しが活発化。
【参考記事】
●93年以来! 低水準の恐怖指数は何を意味する? 好材料多いユーロ/円が相場牽引!(5月15日、西原宏一&大橋ひろこ)
米ドル/円は114円台で底堅く推移し、日経平均も2万円超え目前と、米ドル/円の115.50円台ミドル超えは時間の問題といった展開でした。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/円も節目の125.00円を突破し、一時125.82円まで急騰しました。
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■FBI長官解任に加え、トランプ大統領の機密情報漏洩も… ところが、この「円安トレンド」を一変させたのが「ロシアゲート」問題。
まず先週、5月9日(火)にトランプ大統領がコミーFBI(米連邦捜査局)長官を解任したことから、トランプ政権は不安定に。
今週(5月15日~)に入り、トランプ大統領がロシアの高官に機密情報を漏らしたという報道で雲行きが怪しくなると、コミーFBI長官に対し、フリン前安全保障担当補佐官のロシア疑惑に関する捜査打ち切りを要請していたことが明らかになり、問題は深刻化。
捜査打ち切りを要請していたとの見方から、ニクソン大統領が自らの不法行為との関係を捜査していた特別検察官を解任し、正副司法長官を辞任させたウォーターゲート事件にちなみ、「ロシアゲート」という言葉も飛び出し、トランプ政権の土台が揺らぎかねない展開に。
コミーFBI長官の解任に加えて、トランプ大統領がロシアの高官に機密情報を漏らしたとの報道もあって、トランプ政権の土台が揺らぎかねない展開に (C)Mark Wilson/Getty Images
この「ロシアゲート」問題が深刻化するにしたがって…
トランプリスク再燃で米ドル/円に投げ売り! 混乱の時こそドルの買い場と考えるワケは?
■入り方を間違うと痛い目に…。難しい相場展開 先週(5月8日~)は、恐怖指数と呼ばれるVIX指数が1993年以来という、実に24年ぶりの低水準になったことが市場の話題となっていたのですが、前回のコラムでは、それと同時に「トランプ政権」への不安材料が残っていることもお伝えしたと思います。
【参考記事】
●なぜ、VIX指数は24年ぶりの低水準に!?円売りに慎重にならざるを得ない理由とは?(5月11日、今井雅人)
今の状態は、「普通に経済状況だけを考えれば、米ドル高・株高という動きになる環境にある」が、「トランプ政権が何をやらかすかわからない」というリスクが常に存在していると指摘しました。
前回のコラムでお伝えしたとおり、相場は、「安定すると米ドル高・円安・株高傾向になるのですが、それがある程度進むと、何か事件が起きたりして相場が混乱し、逆流します。そして、それが落ち着くと、また元の軌道に戻ります」といった動きを繰り返しており、入り方を間違うと痛い目に合ってしまいます。
非常に難しい相場展開が続いています。
■メモの存在が報じられ、「トランプリスク」再燃 私は先週まで、「また何かが起きてもおかしくない」という不安感から、円売りには慎重な姿勢で臨んでいましたが、やはり、市場もそういった不安を少しずつ感じていたような展開となりました。
そして、昨日5月17日(水)は、ついに、その「トランプリスク」が再燃。NY市場では、一気にリスクオフの動きとなってしまいました。
アジア時間の朝方から、トランプ米大統領が先日解任したばかりのコミー前FBI(連邦捜査局)長官に対し、辞任したフリン前大統領補佐官への捜査を打ち切るように要請したとするメモの存在が、NYタイムズで報じられたことがわかると、米ドル/円は売りが強まることとなりました。
■トランプ大統領弾劾の可能性浮上で、リスクオフに… NY時間に入ると、米長期金利が急激な低下となったほか、NYダウや日経平均先物も急落。
米長期金利(米10年債利回り)(出所:Bloomberg)
NYダウ 1時間足(出所:Bloomberg)
日経平均先物 1時間足(出所:Bloomberg)
米ドル/円は、投げ売りが断続的に持ち込まれ、一時110.795円まで売り込まれました。
市場参加者から話を聞いてみると、「トランプ米大統領の弾劾の可能性もある」といった認識が高まったことで、リスクオフの動きを助長してしまったようです。
そして、本日のアジア時間に入って、米ドル/円は再びストップロスを誘発。一気に110.538円という安値まで売られてしまいました。まさに、セリングクライマックス(※)的な動きとなっています。
(編集部注:「セリングクライマックス」とは、下落相場の最終局面に起こる暴落のこと。これが起こると一般的に、その後、相場は反転すると言われている)
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
では、この状況で、どう相場に臨んでいけば…
【参考記事】
●なぜ、VIX指数は24年ぶりの低水準に!?円売りに慎重にならざるを得ない理由とは?(5月11日、今井雅人)
今の状態は、「普通に経済状況だけを考えれば、米ドル高・株高という動きになる環境にある」が、「トランプ政権が何をやらかすかわからない」というリスクが常に存在していると指摘しました。
前回のコラムでお伝えしたとおり、相場は、「安定すると米ドル高・円安・株高傾向になるのですが、それがある程度進むと、何か事件が起きたりして相場が混乱し、逆流します。そして、それが落ち着くと、また元の軌道に戻ります」といった動きを繰り返しており、入り方を間違うと痛い目に合ってしまいます。
非常に難しい相場展開が続いています。
■メモの存在が報じられ、「トランプリスク」再燃 私は先週まで、「また何かが起きてもおかしくない」という不安感から、円売りには慎重な姿勢で臨んでいましたが、やはり、市場もそういった不安を少しずつ感じていたような展開となりました。
そして、昨日5月17日(水)は、ついに、その「トランプリスク」が再燃。NY市場では、一気にリスクオフの動きとなってしまいました。
アジア時間の朝方から、トランプ米大統領が先日解任したばかりのコミー前FBI(連邦捜査局)長官に対し、辞任したフリン前大統領補佐官への捜査を打ち切るように要請したとするメモの存在が、NYタイムズで報じられたことがわかると、米ドル/円は売りが強まることとなりました。
■トランプ大統領弾劾の可能性浮上で、リスクオフに… NY時間に入ると、米長期金利が急激な低下となったほか、NYダウや日経平均先物も急落。
米長期金利(米10年債利回り)(出所:Bloomberg)
NYダウ 1時間足(出所:Bloomberg)
日経平均先物 1時間足(出所:Bloomberg)
米ドル/円は、投げ売りが断続的に持ち込まれ、一時110.795円まで売り込まれました。
市場参加者から話を聞いてみると、「トランプ米大統領の弾劾の可能性もある」といった認識が高まったことで、リスクオフの動きを助長してしまったようです。
そして、本日のアジア時間に入って、米ドル/円は再びストップロスを誘発。一気に110.538円という安値まで売られてしまいました。まさに、セリングクライマックス(※)的な動きとなっています。
(編集部注:「セリングクライマックス」とは、下落相場の最終局面に起こる暴落のこと。これが起こると一般的に、その後、相場は反転すると言われている)
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
では、この状況で、どう相場に臨んでいけば…
含み益+192,613円 スワップ金利サヤ取り 2017年5月状況
スワップ金利サヤ取りでコツコツ売買を続けています。只今の状況と2017年5月のスワップ金利サヤ取り情勢についてまとめました。
仏大統領選後のユーロ/円は損切りを巻き 込んで急騰、上昇トレンドになったのか!?
■ユーロ/円は週足でダブル・ボトムのネックラインを上抜け 今回はユーロ/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。週足チャートに「94.00円-112.00円のボックス相場」(赤の破線)を表示した。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。いわゆる「ダブル・ボトム」を作り、その上限(ネック・ライン)を上抜けして「買いシグナル」を発した、と言える。
ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。
そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。
■149.75-80円水準の高値をつけた後は下落に転じる この高値(145円台)をつけてからのユーロ/円は、調整局面を迎えて、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「紫の破線」の上限は145円台ミドル、下限は134.00円、と考える。
2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。
ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」の上限(145円台ミドル)を上に抜けて、この時点での最高値を更新して「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、上昇して、149.75-80円水準の高値をつけている。
ユーロ/円が、高値を更新したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。
ユーロ/円は149.75-80円水準の高値をつけてから、下落に転じている。それで、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していると考えた。
ユーロ/円は急落してサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
■売りシグナル点灯後、特殊な状況の影響で反発 そして、134.00円を割り込んだので、ボックス相場「緑の破線」を下にブレイクし、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。「134.00円を下に抜けた」ということは、「新安値を更新した」ということなので、当然に「売りシグナル」だ。
ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場のセオリーは、「ボックス相場の下限を割り込む場合は、下限から、その値幅分下落する」である。
つまり、下限は134.00円近辺、ボックス相場の値幅は16円だから、ターゲットは118.00円近辺になる。「緑の破線(両端矢印)」で表示しているのが、その値幅だ。
週足チャートを見てのとおりに、上述のターゲットは、ほぼ達成した。
ユーロ/円は、134.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、
130円台前半(安値は130.10-15円水準)にまで急落したが、いったんそこから反発している。
この反発で、136円台の戻り高値をつけたが、再度急落して、今度は130.00円を割り込み、新値を更新した。
ユーロ/円は、126.00円近辺に急落したが、126.00円近辺から、反転急騰している。
2015年のゴールデン・ウィークの直前あたりからは、ポジション調整による「ユーロの買戻し」が出ていた、と考える。
2015年のゴールデン・ウィークが始まると、市場参加者が極端に少ない中で、スパイラルに急上昇した、と考える。
ユーロ/円が上昇を続けたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。
このサポート・ライン(3)「ピンクの破線」がこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」が、有効な間は、(=このラインを割り込まない場合は、)ユーロ/円が、高値圏での保ち合いを続けている、と判断した。
この時点でのユーロ/円は、ボックス相場「青の破線」を形成した、と考える。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「青の破線」の上限は141.00円近辺、下限は126.00円近辺、と考える。
そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/円はこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
2016年1月29日(金)の日銀政策決定会合で…
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。いわゆる「ダブル・ボトム」を作り、その上限(ネック・ライン)を上抜けして「買いシグナル」を発した、と言える。
ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。
そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。
■149.75-80円水準の高値をつけた後は下落に転じる この高値(145円台)をつけてからのユーロ/円は、調整局面を迎えて、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「紫の破線」の上限は145円台ミドル、下限は134.00円、と考える。
2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。
ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」の上限(145円台ミドル)を上に抜けて、この時点での最高値を更新して「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、上昇して、149.75-80円水準の高値をつけている。
ユーロ/円が、高値を更新したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。
ユーロ/円は149.75-80円水準の高値をつけてから、下落に転じている。それで、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していると考えた。
ユーロ/円は急落してサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
■売りシグナル点灯後、特殊な状況の影響で反発 そして、134.00円を割り込んだので、ボックス相場「緑の破線」を下にブレイクし、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。「134.00円を下に抜けた」ということは、「新安値を更新した」ということなので、当然に「売りシグナル」だ。
ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場のセオリーは、「ボックス相場の下限を割り込む場合は、下限から、その値幅分下落する」である。
つまり、下限は134.00円近辺、ボックス相場の値幅は16円だから、ターゲットは118.00円近辺になる。「緑の破線(両端矢印)」で表示しているのが、その値幅だ。
週足チャートを見てのとおりに、上述のターゲットは、ほぼ達成した。
ユーロ/円は、134.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、
130円台前半(安値は130.10-15円水準)にまで急落したが、いったんそこから反発している。
この反発で、136円台の戻り高値をつけたが、再度急落して、今度は130.00円を割り込み、新値を更新した。
ユーロ/円は、126.00円近辺に急落したが、126.00円近辺から、反転急騰している。
2015年のゴールデン・ウィークの直前あたりからは、ポジション調整による「ユーロの買戻し」が出ていた、と考える。
2015年のゴールデン・ウィークが始まると、市場参加者が極端に少ない中で、スパイラルに急上昇した、と考える。
ユーロ/円が上昇を続けたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。
このサポート・ライン(3)「ピンクの破線」がこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」が、有効な間は、(=このラインを割り込まない場合は、)ユーロ/円が、高値圏での保ち合いを続けている、と判断した。
この時点でのユーロ/円は、ボックス相場「青の破線」を形成した、と考える。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「青の破線」の上限は141.00円近辺、下限は126.00円近辺、と考える。
そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/円はこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
2016年1月29日(金)の日銀政策決定会合で…
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