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窓を埋めて「売りシグナル」の豪ドル/円は、 84.5円以上に損切りを置いて売り場を探せ!
■豪ドル/円は月足でボックス相場を割り込む 今回は豪ドル/円の分析を行なう。まずは、月足チャートをご覧いただきたい。
月足チャートを見ると、一番右のサポート・ライン「緑の破線」に沿った上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」を点灯させて上昇したことがわかる。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この「買いシグナル」で、豪ドル/円は、105円台の高値を付けているが、105円台から86円台にまで大きく急落している。
86円台からは、再び大きく反発(上昇)して、102円台後半の高値を付けている。
俯瞰すると、豪ドル/円は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成したと考える。このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えていた。
豪ドル/円は、まず、右端のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んで、最初の「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、この「売りシグナル」が発せられた時点でのターゲットは、
このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)であったと考える。
■2015年の動きは2007年、2008年頃の値動きに似ている 焦点を2007年、2008年頃の値動きに向ける。豪ドル/円は「ピンクの破線」でボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この頃は、ボックス相場「ピンクの破線」の内側で、サポート・ライン「緑の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を何回か発したのだが、その都度、反発(上昇)している。
しかし、最終的には、ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、明確な「売りシグナル」を発し、その後、大きく下落した。
このボックス相場「ピンクの破線」の値動きと、ボックス相場「赤の破線」の値動きが、よく似ている、と感じていた。つまり、時間が経過すると、ボックス相場「赤の破線」を割り込むことで明確な「売りシグナル」を発することになるのではないか、と考えていたわけだ。
月足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、明確な「売りシグナル」を発したと考える。
難しく考える必要もないので、単純に従来の安値(86.00円近辺)を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えてもかまわない。大きな「ダブル・トップ」を形成して、「売りシグナル」を発した、とも言える。
2番天井の102円台を起点にしたレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。
このレジスタンス・ラインの引き方次第では、このレジスタンス・ラインを上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考えることもできる。
しかし、大局では、トレンド転換は起こっておらず、「下落トレンド」が持続している、と考えるので、このレジスタンス・ライン「緑の破線」の傾きを緩やかに修正した。
そして、ボックス相場「茶色の破線」を表示した。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は91.00円近辺、下限は72.00円近辺、と考える。
ただし、豪ドル/円が高値を更新する場合は、改めてトレンド転換の可能性を考える必要がある。
今のところ、米国大統領選挙後の急上昇で、87円台の高値を付けている。
86.00円近辺が、過去の重要なチャート・ポイントだったので、その水準近辺で、いったん上値を抑えられた格好だ。
■週足では2009年半ばから2012年までボックス相場 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は2009年半ばから2012年までの期間、「緑の破線」で示した「下値72円-上値90円の18円幅のボックス相場」を作った。
豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
上の週足チャートは、2010年の半ば頃からの表示だ。つまり、このボックス相場「緑の破線」は、もっと横に長いものである。言い換えれば、かなり期間の長いボックス相場を形成した、ということだ。
2013年の初めに、このボックス相場を上に抜けたことで「買いシグナル」を発して、上昇を始めた。
ボックス相場のセオリーに従うならば、ボックス相場上抜けの場合は、上限からボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。
このケースでは、上限が90.00円、ボックス相場の値幅が18円だから、ターゲットは、108円になる。しかし、すでにこのターゲットは達成したと考える。
この時点での高値は、105円台半ば(105.40円-50円)程度だ。ターゲットは108円程度なので、まだ2円ほど余地がある、と考える人もいることだろう。
しかし、チャート分析でのターゲットは、そのような厳密なものではなく、「だいたいこのくらい」といった「いいかげんなもの、大まかなもの」だ。
■サポートラインとボックス相場下限を割り込み… 豪ドル/円は105円台の高値から下落に転じ、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
そして、ボックス相場「紫の破線」の上限を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
月足チャートに表示したボックス相場「赤の破線」を、週足チャートにも同じように「赤の破線」で表示した。
豪ドル/円は、サポート・ライン「青の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、新たな「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、82.00円近辺まで下落したが、82.00円近辺から反転、急上昇している。
この反転急上昇で、90円台まで大きく反発したが…
月足チャートを見ると、一番右のサポート・ライン「緑の破線」に沿った上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」を点灯させて上昇したことがわかる。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この「買いシグナル」で、豪ドル/円は、105円台の高値を付けているが、105円台から86円台にまで大きく急落している。
86円台からは、再び大きく反発(上昇)して、102円台後半の高値を付けている。
俯瞰すると、豪ドル/円は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成したと考える。このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えていた。
豪ドル/円は、まず、右端のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んで、最初の「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、この「売りシグナル」が発せられた時点でのターゲットは、
このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)であったと考える。
■2015年の動きは2007年、2008年頃の値動きに似ている 焦点を2007年、2008年頃の値動きに向ける。豪ドル/円は「ピンクの破線」でボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この頃は、ボックス相場「ピンクの破線」の内側で、サポート・ライン「緑の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を何回か発したのだが、その都度、反発(上昇)している。
しかし、最終的には、ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、明確な「売りシグナル」を発し、その後、大きく下落した。
このボックス相場「ピンクの破線」の値動きと、ボックス相場「赤の破線」の値動きが、よく似ている、と感じていた。つまり、時間が経過すると、ボックス相場「赤の破線」を割り込むことで明確な「売りシグナル」を発することになるのではないか、と考えていたわけだ。
月足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、明確な「売りシグナル」を発したと考える。
難しく考える必要もないので、単純に従来の安値(86.00円近辺)を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えてもかまわない。大きな「ダブル・トップ」を形成して、「売りシグナル」を発した、とも言える。
2番天井の102円台を起点にしたレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。
このレジスタンス・ラインの引き方次第では、このレジスタンス・ラインを上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考えることもできる。
しかし、大局では、トレンド転換は起こっておらず、「下落トレンド」が持続している、と考えるので、このレジスタンス・ライン「緑の破線」の傾きを緩やかに修正した。
そして、ボックス相場「茶色の破線」を表示した。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は91.00円近辺、下限は72.00円近辺、と考える。
ただし、豪ドル/円が高値を更新する場合は、改めてトレンド転換の可能性を考える必要がある。
今のところ、米国大統領選挙後の急上昇で、87円台の高値を付けている。
86.00円近辺が、過去の重要なチャート・ポイントだったので、その水準近辺で、いったん上値を抑えられた格好だ。
■週足では2009年半ばから2012年までボックス相場 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は2009年半ばから2012年までの期間、「緑の破線」で示した「下値72円-上値90円の18円幅のボックス相場」を作った。
豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
上の週足チャートは、2010年の半ば頃からの表示だ。つまり、このボックス相場「緑の破線」は、もっと横に長いものである。言い換えれば、かなり期間の長いボックス相場を形成した、ということだ。
2013年の初めに、このボックス相場を上に抜けたことで「買いシグナル」を発して、上昇を始めた。
ボックス相場のセオリーに従うならば、ボックス相場上抜けの場合は、上限からボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。
このケースでは、上限が90.00円、ボックス相場の値幅が18円だから、ターゲットは、108円になる。しかし、すでにこのターゲットは達成したと考える。
この時点での高値は、105円台半ば(105.40円-50円)程度だ。ターゲットは108円程度なので、まだ2円ほど余地がある、と考える人もいることだろう。
しかし、チャート分析でのターゲットは、そのような厳密なものではなく、「だいたいこのくらい」といった「いいかげんなもの、大まかなもの」だ。
■サポートラインとボックス相場下限を割り込み… 豪ドル/円は105円台の高値から下落に転じ、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
そして、ボックス相場「紫の破線」の上限を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
月足チャートに表示したボックス相場「赤の破線」を、週足チャートにも同じように「赤の破線」で表示した。
豪ドル/円は、サポート・ライン「青の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、新たな「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、82.00円近辺まで下落したが、82.00円近辺から反転、急上昇している。
この反転急上昇で、90円台まで大きく反発したが…
窓を埋めて「売りシグナル」の豪ドル/円は、 84.5円以上に損切りを置いて売り場を探せ!
■豪ドル/円は月足でボックス相場を割り込む 今回は豪ドル/円の分析を行なう。まずは、月足チャートをご覧いただきたい。
月足チャートを見ると、一番右のサポート・ライン「緑の破線」に沿った上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」を点灯させて上昇したことがわかる。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この「買いシグナル」で、豪ドル/円は、105円台の高値を付けているが、105円台から86円台にまで大きく急落している。
86円台からは、再び大きく反発(上昇)して、102円台後半の高値を付けている。
俯瞰すると、豪ドル/円は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成したと考える。このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えていた。
豪ドル/円は、まず、右端のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んで、最初の「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、この「売りシグナル」が発せられた時点でのターゲットは、
このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)であったと考える。
■2015年の動きは2007年、2008年頃の値動きに似ている 焦点を2007年、2008年頃の値動きに向ける。豪ドル/円は「ピンクの破線」でボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この頃は、ボックス相場「ピンクの破線」の内側で、サポート・ライン「緑の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を何回か発したのだが、その都度、反発(上昇)している。
しかし、最終的には、ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、明確な「売りシグナル」を発し、その後、大きく下落した。
このボックス相場「ピンクの破線」の値動きと、ボックス相場「赤の破線」の値動きが、よく似ている、と感じていた。つまり、時間が経過すると、ボックス相場「赤の破線」を割り込むことで明確な「売りシグナル」を発することになるのではないか、と考えていたわけだ。
月足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、明確な「売りシグナル」を発したと考える。
難しく考える必要もないので、単純に従来の安値(86.00円近辺)を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えてもかまわない。大きな「ダブル・トップ」を形成して、「売りシグナル」を発した、とも言える。
2番天井の102円台を起点にしたレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。
このレジスタンス・ラインの引き方次第では、このレジスタンス・ラインを上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考えることもできる。
しかし、大局では、トレンド転換は起こっておらず、「下落トレンド」が持続している、と考えるので、このレジスタンス・ライン「緑の破線」の傾きを緩やかに修正した。
そして、ボックス相場「茶色の破線」を表示した。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は91.00円近辺、下限は72.00円近辺、と考える。
ただし、豪ドル/円が高値を更新する場合は、改めてトレンド転換の可能性を考える必要がある。
今のところ、米国大統領選挙後の急上昇で、87円台の高値を付けている。
86.00円近辺が、過去の重要なチャート・ポイントだったので、その水準近辺で、いったん上値を抑えられた格好だ。
■週足では2009年半ばから2012年までボックス相場 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は2009年半ばから2012年までの期間、「緑の破線」で示した「下値72円-上値90円の18円幅のボックス相場」を作った。
豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
上の週足チャートは、2010年の半ば頃からの表示だ。つまり、このボックス相場「緑の破線」は、もっと横に長いものである。言い換えれば、かなり期間の長いボックス相場を形成した、ということだ。
2013年の初めに、このボックス相場を上に抜けたことで「買いシグナル」を発して、上昇を始めた。
ボックス相場のセオリーに従うならば、ボックス相場上抜けの場合は、上限からボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。
このケースでは、上限が90.00円、ボックス相場の値幅が18円だから、ターゲットは、108円になる。しかし、すでにこのターゲットは達成したと考える。
この時点での高値は、105円台半ば(105.40円-50円)程度だ。ターゲットは108円程度なので、まだ2円ほど余地がある、と考える人もいることだろう。
しかし、チャート分析でのターゲットは、そのような厳密なものではなく、「だいたいこのくらい」といった「いいかげんなもの、大まかなもの」だ。
■サポートラインとボックス相場下限を割り込み… 豪ドル/円は105円台の高値から下落に転じ、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
そして、ボックス相場「紫の破線」の上限を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
月足チャートに表示したボックス相場「赤の破線」を、週足チャートにも同じように「赤の破線」で表示した。
豪ドル/円は、サポート・ライン「青の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、新たな「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、82.00円近辺まで下落したが、82.00円近辺から反転、急上昇している。
この反転急上昇で、90円台まで大きく反発したが…
月足チャートを見ると、一番右のサポート・ライン「緑の破線」に沿った上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」を点灯させて上昇したことがわかる。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この「買いシグナル」で、豪ドル/円は、105円台の高値を付けているが、105円台から86円台にまで大きく急落している。
86円台からは、再び大きく反発(上昇)して、102円台後半の高値を付けている。
俯瞰すると、豪ドル/円は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成したと考える。このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えていた。
豪ドル/円は、まず、右端のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んで、最初の「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、この「売りシグナル」が発せられた時点でのターゲットは、
このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)であったと考える。
■2015年の動きは2007年、2008年頃の値動きに似ている 焦点を2007年、2008年頃の値動きに向ける。豪ドル/円は「ピンクの破線」でボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この頃は、ボックス相場「ピンクの破線」の内側で、サポート・ライン「緑の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を何回か発したのだが、その都度、反発(上昇)している。
しかし、最終的には、ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、明確な「売りシグナル」を発し、その後、大きく下落した。
このボックス相場「ピンクの破線」の値動きと、ボックス相場「赤の破線」の値動きが、よく似ている、と感じていた。つまり、時間が経過すると、ボックス相場「赤の破線」を割り込むことで明確な「売りシグナル」を発することになるのではないか、と考えていたわけだ。
月足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、明確な「売りシグナル」を発したと考える。
難しく考える必要もないので、単純に従来の安値(86.00円近辺)を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えてもかまわない。大きな「ダブル・トップ」を形成して、「売りシグナル」を発した、とも言える。
2番天井の102円台を起点にしたレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。
このレジスタンス・ラインの引き方次第では、このレジスタンス・ラインを上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考えることもできる。
しかし、大局では、トレンド転換は起こっておらず、「下落トレンド」が持続している、と考えるので、このレジスタンス・ライン「緑の破線」の傾きを緩やかに修正した。
そして、ボックス相場「茶色の破線」を表示した。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は91.00円近辺、下限は72.00円近辺、と考える。
ただし、豪ドル/円が高値を更新する場合は、改めてトレンド転換の可能性を考える必要がある。
今のところ、米国大統領選挙後の急上昇で、87円台の高値を付けている。
86.00円近辺が、過去の重要なチャート・ポイントだったので、その水準近辺で、いったん上値を抑えられた格好だ。
■週足では2009年半ばから2012年までボックス相場 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は2009年半ばから2012年までの期間、「緑の破線」で示した「下値72円-上値90円の18円幅のボックス相場」を作った。
豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
上の週足チャートは、2010年の半ば頃からの表示だ。つまり、このボックス相場「緑の破線」は、もっと横に長いものである。言い換えれば、かなり期間の長いボックス相場を形成した、ということだ。
2013年の初めに、このボックス相場を上に抜けたことで「買いシグナル」を発して、上昇を始めた。
ボックス相場のセオリーに従うならば、ボックス相場上抜けの場合は、上限からボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。
このケースでは、上限が90.00円、ボックス相場の値幅が18円だから、ターゲットは、108円になる。しかし、すでにこのターゲットは達成したと考える。
この時点での高値は、105円台半ば(105.40円-50円)程度だ。ターゲットは108円程度なので、まだ2円ほど余地がある、と考える人もいることだろう。
しかし、チャート分析でのターゲットは、そのような厳密なものではなく、「だいたいこのくらい」といった「いいかげんなもの、大まかなもの」だ。
■サポートラインとボックス相場下限を割り込み… 豪ドル/円は105円台の高値から下落に転じ、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
そして、ボックス相場「紫の破線」の上限を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
月足チャートに表示したボックス相場「赤の破線」を、週足チャートにも同じように「赤の破線」で表示した。
豪ドル/円は、サポート・ライン「青の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、新たな「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、82.00円近辺まで下落したが、82.00円近辺から反転、急上昇している。
この反転急上昇で、90円台まで大きく反発したが…
+668,670円 南アフリカランド円売買記録 2017年5月攻略戦での2つの課題
4月から続けていた南アフリカランド円売買ポジションを本日全決済しています(参考:ランド円売買開始日記事)。その売買記録と今後の課題についてまとめさせていただきます。南アフリカランド円5月攻略戦売買で使っていたのは業界最狭水準のスプレッドのくりっく365です。
CFDコーン100枚買い 2017年CFDコーン売買本日開始
CFDコーン100枚買いました。100枚というとFX的には100万通貨と聞こえてしまって「もしかして大勝負?」なんて思った方もいるかもしれません。でも、コーンは1枚の証拠金2000円で売買できる銘柄です。100枚の約定代金は約500万円くらいですので、米ドル円で換算すれば4~5万通貨というところです。この買いポジションには売りを仕掛けるための探りの意味もあります。今年のコーン売買、本日より始まりです。GMOクリック証券CFD取引に私が魅了される理由
+146,944円 トライオートFX 半年間設定変更なし 利益率15%ペースで進行中
トライオートFXで儲かったという記事は多いのですが、長期間の運用記録はまだまだ少ないように感じています。私の設定も半年経過したので、実際の記録として記事にまとめておきます。トライオートFX検証ブログ 半自動売買6つのメリット
リピート系自動売買 5つのデメリット(その2~その5)
前回までリピート系自動売買を始める前に必ず理解しておくべき「損失加速のリスク」について説明しました。参考:リピート系自動売買 始める前に知っておくべきリスク 見方を変えれば、この部分を把握して対応していけば、大失敗はほぼ防げます。これ以外にリピート系自動売買のデメリットと思われる部分が4つあります。リピート系自動売買は、どなたにでもすぐに利益を出せる仕組みなっています。ただ、設定次第では「最初から無理な設定だった」ということもあり、失敗してから後悔することにもなります。なので、残り4つのリピート系自動売買のネガティブな部分について書かせていただくことにします。
ドル/円の窓埋めは押し目買いのチャンス!? 商人トランプ氏の手腕で米ドル持ち直すか
■米ドル全体に底打ちの兆し、安値追いは避けたい! トランプ氏の、いわゆるロシアゲート疑惑がくすぶり、米ドル全体も大きく落ち込んできたが、最近底打ちの兆しが現れ始めた。ドルインデックスの値動きから考えると、97の節目割れをもって2017年年初来の反落が一服する可能性が浮上し、夏場に近づくにつれ、米ドル全体の回復が見込めるとみる。
ドルインデックスの2017年年初来の下落は、きれいな下落チャネルを形成し、また、ダブルジグザグ変動構造を示している。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
同チャネルの下限を打診したこと、また、ダブルジグザグ変動構造の完成(Y≒W、c≒a)から考えると、足元は大型調整変動の最終段階にあると思われる。
このような見方が正しければ、足元強い変動を保ち、また、5月23日(火)にて2017年年初来高値を更新したユーロ/米ドルも、すでに頭打ちになったか、近々頭打ちになるだろう。
ユーロ/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
さらに、前回のコラムで指摘したように、ユーロのブル(上昇)トレンドを認定するには、少なくとも昨年(2016年)、トランプ氏が米大統領に当選した11月9日(水)高値の1.13ドル以上の推移が前提条件となるから、目先慎重なスタンスを持ちたい。
結論を強調するなら、米ドルの安値追いを避けたいということに尽きるだろう。
【参考記事】
●トランプ氏が失脚してもしなくてもドル安は続かず。大統領辞任なら大幅なドル高に!(2017年5月19日、陳満咲杜)
■予算教書リリースで政治リスクが緩和 ファンダメンタルズ面では、トランプ氏が弾劾されるリスクが低下している。トランプ米政権が5月23日(火)に2018年度予算教書の概要をリリースしたことで政治リスクがやわらぎ、米国株の回復から考えると、マーケットはリスクオンのムードに復帰した可能性が大きい。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
予算教書では、今後10年で3兆5630億ドルという過去最大規模の歳出削減が提案され、低所得者向け医療保険や生活保護も減らす上、医療保険制度改革法(オバマケア)の見直しや政府機関の再編などを通じて支出の圧縮を図るとされている。
一方、個人所得税率の簡素化や法人税率の大幅引き下げ(35%~15%)など大胆な税収改革を宣言、経済成長率を3%に高めることをめざし、財政収支を黒字転換させる目標も掲げられている。
■トランプ氏の政策はほとんどが米ドル高を誘導するもの トランプ氏の主張どおりの過去最大規模の歳出削減と大型減税は、見通しの甘さが指摘されている上、皮肉にもトランプ氏のコア支持者(低所得層)に不利、富裕層に有利とされるこの予算案に対する批判も多いが、仮に全部ではなく、一部が実現されても景気に大きなプラス要素であることは間違いない。
たびたび指摘してきたように、トランプ政権は米ドル高を牽制しているものの、推進する経済政策のほとんどが米ドル高を誘導する内容であり、事実上、米ドルの支えになるはずだ。
【参考記事】
●トランプ氏が失脚してもしなくてもドル安は続かず。大統領辞任なら大幅なドル高に!(2017年5月19日、陳満咲杜)
特に企業に対する大型減税は、米経済成長を刺激するだけでなく、「米企業が海外で稼いだ多額な利益を海外に留まらせず、米本土に回帰させる」という今まで問題となってきた点を解消する意味で大きなインパクトを持つ。トランプ氏が商人としての本領を発揮するなら、ここは勝負どころだと思われる。
今後10年間で2000億ドルのインフラ投資も提案されており、インフラ投資が盛んになれば、米ドルも自然に強くなっていくことが想定される。
今のところ、予算教書は「たたき台」にすぎないが、米上下院に正式に提出されていることは見逃せない。トランプ氏が当選したあとの「トランプ・ラリー」、その背景が氏の経済政策に対する期待であったなら、現在やっとその中身が見えてきたのだから、マーケットはそろそろ評価してくるのではないだろうか。
ロシアゲートで政治リスクばかり注目されてきたが、弾劾リスク自体の後退で、トランプ政権が押し進める経済政策に対する評価も徐々に持ち直してくるだろう。この意味では、米ドル全体の持ち直しは間近だと思う。
■マンチェスターテロ後の金の値動きからわかること2点 5月22日(日本では23日朝)に、イギリスのマンチェスターにてテロ事件が発生したが、金(ゴールド)の切り返しは鈍かった。
金(ゴールド)価格 日足(出所:Bloomberg)
金の値動きから考えると、少なくとも以下の2点を認識できるのではないだろうか。
まず1点は、今はリスクオフの局面ではないこと、次に、米ドルはだいぶ安くなっているのでこれ以上は下げにくいことだ。
ところで、米ドル全体の底打ち、また、切り返しがあれば…
ドルインデックスの2017年年初来の下落は、きれいな下落チャネルを形成し、また、ダブルジグザグ変動構造を示している。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
同チャネルの下限を打診したこと、また、ダブルジグザグ変動構造の完成(Y≒W、c≒a)から考えると、足元は大型調整変動の最終段階にあると思われる。
このような見方が正しければ、足元強い変動を保ち、また、5月23日(火)にて2017年年初来高値を更新したユーロ/米ドルも、すでに頭打ちになったか、近々頭打ちになるだろう。
ユーロ/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
さらに、前回のコラムで指摘したように、ユーロのブル(上昇)トレンドを認定するには、少なくとも昨年(2016年)、トランプ氏が米大統領に当選した11月9日(水)高値の1.13ドル以上の推移が前提条件となるから、目先慎重なスタンスを持ちたい。
結論を強調するなら、米ドルの安値追いを避けたいということに尽きるだろう。
【参考記事】
●トランプ氏が失脚してもしなくてもドル安は続かず。大統領辞任なら大幅なドル高に!(2017年5月19日、陳満咲杜)
■予算教書リリースで政治リスクが緩和 ファンダメンタルズ面では、トランプ氏が弾劾されるリスクが低下している。トランプ米政権が5月23日(火)に2018年度予算教書の概要をリリースしたことで政治リスクがやわらぎ、米国株の回復から考えると、マーケットはリスクオンのムードに復帰した可能性が大きい。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
予算教書では、今後10年で3兆5630億ドルという過去最大規模の歳出削減が提案され、低所得者向け医療保険や生活保護も減らす上、医療保険制度改革法(オバマケア)の見直しや政府機関の再編などを通じて支出の圧縮を図るとされている。
一方、個人所得税率の簡素化や法人税率の大幅引き下げ(35%~15%)など大胆な税収改革を宣言、経済成長率を3%に高めることをめざし、財政収支を黒字転換させる目標も掲げられている。
■トランプ氏の政策はほとんどが米ドル高を誘導するもの トランプ氏の主張どおりの過去最大規模の歳出削減と大型減税は、見通しの甘さが指摘されている上、皮肉にもトランプ氏のコア支持者(低所得層)に不利、富裕層に有利とされるこの予算案に対する批判も多いが、仮に全部ではなく、一部が実現されても景気に大きなプラス要素であることは間違いない。
たびたび指摘してきたように、トランプ政権は米ドル高を牽制しているものの、推進する経済政策のほとんどが米ドル高を誘導する内容であり、事実上、米ドルの支えになるはずだ。
【参考記事】
●トランプ氏が失脚してもしなくてもドル安は続かず。大統領辞任なら大幅なドル高に!(2017年5月19日、陳満咲杜)
特に企業に対する大型減税は、米経済成長を刺激するだけでなく、「米企業が海外で稼いだ多額な利益を海外に留まらせず、米本土に回帰させる」という今まで問題となってきた点を解消する意味で大きなインパクトを持つ。トランプ氏が商人としての本領を発揮するなら、ここは勝負どころだと思われる。
今後10年間で2000億ドルのインフラ投資も提案されており、インフラ投資が盛んになれば、米ドルも自然に強くなっていくことが想定される。
今のところ、予算教書は「たたき台」にすぎないが、米上下院に正式に提出されていることは見逃せない。トランプ氏が当選したあとの「トランプ・ラリー」、その背景が氏の経済政策に対する期待であったなら、現在やっとその中身が見えてきたのだから、マーケットはそろそろ評価してくるのではないだろうか。
ロシアゲートで政治リスクばかり注目されてきたが、弾劾リスク自体の後退で、トランプ政権が押し進める経済政策に対する評価も徐々に持ち直してくるだろう。この意味では、米ドル全体の持ち直しは間近だと思う。
■マンチェスターテロ後の金の値動きからわかること2点 5月22日(日本では23日朝)に、イギリスのマンチェスターにてテロ事件が発生したが、金(ゴールド)の切り返しは鈍かった。
金(ゴールド)価格 日足(出所:Bloomberg)
金の値動きから考えると、少なくとも以下の2点を認識できるのではないだろうか。
まず1点は、今はリスクオフの局面ではないこと、次に、米ドルはだいぶ安くなっているのでこれ以上は下げにくいことだ。
ところで、米ドル全体の底打ち、また、切り返しがあれば…
ドル/円の窓埋めは押し目買いのチャンス!? 商人トランプ氏の手腕で米ドル持ち直すか
■米ドル全体に底打ちの兆し、安値追いは避けたい! トランプ氏の、いわゆるロシアゲート疑惑がくすぶり、米ドル全体も大きく落ち込んできたが、最近底打ちの兆しが現れ始めた。ドルインデックスの値動きから考えると、97の節目割れをもって2017年年初来の反落が一服する可能性が浮上し、夏場に近づくにつれ、米ドル全体の回復が見込めるとみる。
ドルインデックスの2017年年初来の下落は、きれいな下落チャネルを形成し、また、ダブルジグザグ変動構造を示している。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
同チャネルの下限を打診したこと、また、ダブルジグザグ変動構造の完成(Y≒W、c≒a)から考えると、足元は大型調整変動の最終段階にあると思われる。
このような見方が正しければ、足元強い変動を保ち、また、5月23日(火)にて2017年年初来高値を更新したユーロ/米ドルも、すでに頭打ちになったか、近々頭打ちになるだろう。
ユーロ/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
さらに、前回のコラムで指摘したように、ユーロのブル(上昇)トレンドを認定するには、少なくとも昨年(2016年)、トランプ氏が米大統領に当選した11月9日(水)高値の1.13ドル以上の推移が前提条件となるから、目先慎重なスタンスを持ちたい。
結論を強調するなら、米ドルの安値追いを避けたいということに尽きるだろう。
【参考記事】
●トランプ氏が失脚してもしなくてもドル安は続かず。大統領辞任なら大幅なドル高に!(2017年5月19日、陳満咲杜)
■予算教書リリースで政治リスクが緩和 ファンダメンタルズ面では、トランプ氏が弾劾されるリスクが低下している。トランプ米政権が5月23日(火)に2018年度予算教書の概要をリリースしたことで政治リスクがやわらぎ、米国株の回復から考えると、マーケットはリスクオンのムードに復帰した可能性が大きい。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
予算教書では、今後10年で3兆5630億ドルという過去最大規模の歳出削減が提案され、低所得者向け医療保険や生活保護も減らす上、医療保険制度改革法(オバマケア)の見直しや政府機関の再編などを通じて支出の圧縮を図るとされている。
一方、個人所得税率の簡素化や法人税率の大幅引き下げ(35%~15%)など大胆な税収改革を宣言、経済成長率を3%に高めることをめざし、財政収支を黒字転換させる目標も掲げられている。
■トランプ氏の政策はほとんどが米ドル高を誘導するもの トランプ氏の主張どおりの過去最大規模の歳出削減と大型減税は、見通しの甘さが指摘されている上、皮肉にもトランプ氏のコア支持者(低所得層)に不利、富裕層に有利とされるこの予算案に対する批判も多いが、仮に全部ではなく、一部が実現されても景気に大きなプラス要素であることは間違いない。
たびたび指摘してきたように、トランプ政権は米ドル高を牽制しているものの、推進する経済政策のほとんどが米ドル高を誘導する内容であり、事実上、米ドルの支えになるはずだ。
【参考記事】
●トランプ氏が失脚してもしなくてもドル安は続かず。大統領辞任なら大幅なドル高に!(2017年5月19日、陳満咲杜)
特に企業に対する大型減税は、米経済成長を刺激するだけでなく、「米企業が海外で稼いだ多額な利益を海外に留まらせず、米本土に回帰させる」という今まで問題となってきた点を解消する意味で大きなインパクトを持つ。トランプ氏が商人としての本領を発揮するなら、ここは勝負どころだと思われる。
今後10年間で2000億ドルのインフラ投資も提案されており、インフラ投資が盛んになれば、米ドルも自然に強くなっていくことが想定される。
今のところ、予算教書は「たたき台」にすぎないが、米上下院に正式に提出されていることは見逃せない。トランプ氏が当選したあとの「トランプ・ラリー」、その背景が氏の経済政策に対する期待であったなら、現在やっとその中身が見えてきたのだから、マーケットはそろそろ評価してくるのではないだろうか。
ロシアゲートで政治リスクばかり注目されてきたが、弾劾リスク自体の後退で、トランプ政権が押し進める経済政策に対する評価も徐々に持ち直してくるだろう。この意味では、米ドル全体の持ち直しは間近だと思う。
■マンチェスターテロ後の金の値動きからわかること2点 5月22日(日本では23日朝)に、イギリスのマンチェスターにてテロ事件が発生したが、金(ゴールド)の切り返しは鈍かった。
金(ゴールド)価格 日足(出所:Bloomberg)
金の値動きから考えると、少なくとも以下の2点を認識できるのではないだろうか。
まず1点は、今はリスクオフの局面ではないこと、次に、米ドルはだいぶ安くなっているのでこれ以上は下げにくいことだ。
ところで、米ドル全体の底打ち、また、切り返しがあれば…
ドルインデックスの2017年年初来の下落は、きれいな下落チャネルを形成し、また、ダブルジグザグ変動構造を示している。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
同チャネルの下限を打診したこと、また、ダブルジグザグ変動構造の完成(Y≒W、c≒a)から考えると、足元は大型調整変動の最終段階にあると思われる。
このような見方が正しければ、足元強い変動を保ち、また、5月23日(火)にて2017年年初来高値を更新したユーロ/米ドルも、すでに頭打ちになったか、近々頭打ちになるだろう。
ユーロ/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
さらに、前回のコラムで指摘したように、ユーロのブル(上昇)トレンドを認定するには、少なくとも昨年(2016年)、トランプ氏が米大統領に当選した11月9日(水)高値の1.13ドル以上の推移が前提条件となるから、目先慎重なスタンスを持ちたい。
結論を強調するなら、米ドルの安値追いを避けたいということに尽きるだろう。
【参考記事】
●トランプ氏が失脚してもしなくてもドル安は続かず。大統領辞任なら大幅なドル高に!(2017年5月19日、陳満咲杜)
■予算教書リリースで政治リスクが緩和 ファンダメンタルズ面では、トランプ氏が弾劾されるリスクが低下している。トランプ米政権が5月23日(火)に2018年度予算教書の概要をリリースしたことで政治リスクがやわらぎ、米国株の回復から考えると、マーケットはリスクオンのムードに復帰した可能性が大きい。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
予算教書では、今後10年で3兆5630億ドルという過去最大規模の歳出削減が提案され、低所得者向け医療保険や生活保護も減らす上、医療保険制度改革法(オバマケア)の見直しや政府機関の再編などを通じて支出の圧縮を図るとされている。
一方、個人所得税率の簡素化や法人税率の大幅引き下げ(35%~15%)など大胆な税収改革を宣言、経済成長率を3%に高めることをめざし、財政収支を黒字転換させる目標も掲げられている。
■トランプ氏の政策はほとんどが米ドル高を誘導するもの トランプ氏の主張どおりの過去最大規模の歳出削減と大型減税は、見通しの甘さが指摘されている上、皮肉にもトランプ氏のコア支持者(低所得層)に不利、富裕層に有利とされるこの予算案に対する批判も多いが、仮に全部ではなく、一部が実現されても景気に大きなプラス要素であることは間違いない。
たびたび指摘してきたように、トランプ政権は米ドル高を牽制しているものの、推進する経済政策のほとんどが米ドル高を誘導する内容であり、事実上、米ドルの支えになるはずだ。
【参考記事】
●トランプ氏が失脚してもしなくてもドル安は続かず。大統領辞任なら大幅なドル高に!(2017年5月19日、陳満咲杜)
特に企業に対する大型減税は、米経済成長を刺激するだけでなく、「米企業が海外で稼いだ多額な利益を海外に留まらせず、米本土に回帰させる」という今まで問題となってきた点を解消する意味で大きなインパクトを持つ。トランプ氏が商人としての本領を発揮するなら、ここは勝負どころだと思われる。
今後10年間で2000億ドルのインフラ投資も提案されており、インフラ投資が盛んになれば、米ドルも自然に強くなっていくことが想定される。
今のところ、予算教書は「たたき台」にすぎないが、米上下院に正式に提出されていることは見逃せない。トランプ氏が当選したあとの「トランプ・ラリー」、その背景が氏の経済政策に対する期待であったなら、現在やっとその中身が見えてきたのだから、マーケットはそろそろ評価してくるのではないだろうか。
ロシアゲートで政治リスクばかり注目されてきたが、弾劾リスク自体の後退で、トランプ政権が押し進める経済政策に対する評価も徐々に持ち直してくるだろう。この意味では、米ドル全体の持ち直しは間近だと思う。
■マンチェスターテロ後の金の値動きからわかること2点 5月22日(日本では23日朝)に、イギリスのマンチェスターにてテロ事件が発生したが、金(ゴールド)の切り返しは鈍かった。
金(ゴールド)価格 日足(出所:Bloomberg)
金の値動きから考えると、少なくとも以下の2点を認識できるのではないだろうか。
まず1点は、今はリスクオフの局面ではないこと、次に、米ドルはだいぶ安くなっているのでこれ以上は下げにくいことだ。
ところで、米ドル全体の底打ち、また、切り返しがあれば…
複利運用が破滅の引き金? スワップ投資での複利運用の考え方
複利運用には陽と陰の2つの面があります。トレードで得た利益をもとにポジションを増やしていけば、運用資産増加スピードは加速します。でも、裏を返せば「破滅のきっかけ」になることもあります。特にスワップ投資では、複利運用を仕掛けていくタイミングはとても重要です。