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らくとら運用試算表 リピート系自動売買リスク計算便利ツール
リピート系自動売買のリスク計算をするのに便利なツールをみつけました。トラリピで提供されている「らくとら運用試算表」です。トラリピ用ですが、ループイフダンなど他のFX口座のものでも基本パターンのものであれば簡易試算ツールとして使えそうですので紹介させていただきます。口座開設者が使えるサービスです。マネースクウェア・ジャパン(m2j) トラリピ検証中
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今日のテクニカル見通し:豪ドル/円
豪ドル/円相場は、4月以降の下押し局面で52週線が下支えするも、上値は13週線で頭打ちとなる展開が続いています。現状を3-4月の下落局面後の中段もち合いと見るのならば、52週線割れで下値模索の動きが再開する可能性があります。
(上記豪ドル/円・週足の外貨ネクストネオのチャートは6/13の10:56現在)
(上記豪ドル/円・日足の外貨ネクストネオのチャートは6/13の10:56現在)
○下値目処
現時点で回復している83円台前半が維持できるか、ポイントです。同水準に200日線(83.169円)や日足の一目均衡表の基準線(83.145円)が位置しているためです。もし割り込むようならば、下押しが浅い場合は足元でサポートとなっている82.50円レベルで下げ止まる可能性があるものの、52週線(81.948円)やボリンジャーバンド-2シグマ(81.943円)、5/18安値(81.780円)が位置する81円台後半が注目されそうです。特に52週線を割るようならば、下押し再開の可能性が出てくるだけに要注意です。
○上値目処
83円台半ばから後半に、昨日高値(83.402円)やボリンジャーバンド+2シグマ(83.741円)があり、まずは注目です。特にバンド上限の線が20日線に向けて急速に収斂する中、バンド上限を押し上げる陽線が出現しないと、一旦反落もあるでしょう。ただし、突破できれば5/2高値(84.546円)や26週線(84.699円)が位置する84円台半ばに向けた一段高も考えられます。
○下値目処
83.169円(200日線)
83.145円(日足の一目均衡表の基準線)
83.020円(週足の一目均衡表の転換線)
83.010円(6日線)
82.842円(20日線)
82.596円(日足の一目均衡表の転換線)
82.482円(月足の一目均衡表の転換線)
82.443円(4/21高値)
82.090円(16年6月安値72.339円-17年2月高値88.117円の上げ幅38.2%押し)
81.948円(52週線)
81.943円(ボリンジャーバンド-2シグマ)
81.780円(5/18安値)
81.495円(4/19安値)
81.591円(週足の一目均衡表の雲上限)
80.228円(16年6月安値72.339円-17年2月高値88.117円の上げ幅1/2押し)
○上値目処
83.300円(13週線)
83.316円(日足の一目均衡表の雲下限)
83.402円(6/12高値)
83.741円(ボリンジャーバンド+2シグマ)
83.879円(5/25高値)
84.494円(日足の一目均衡表の雲上限)
84.546円(5/2高値)
84.699円(26週線)
84.712円(75日線)
84.819円(月足の一目均衡表の基準線)
84.836円(週足の一目均衡表の基準線)
85.758円(3/31高値)
(上記豪ドル/円・週足の外貨ネクストネオのチャートは6/13の10:56現在)
(上記豪ドル/円・日足の外貨ネクストネオのチャートは6/13の10:56現在)
○下値目処
現時点で回復している83円台前半が維持できるか、ポイントです。同水準に200日線(83.169円)や日足の一目均衡表の基準線(83.145円)が位置しているためです。もし割り込むようならば、下押しが浅い場合は足元でサポートとなっている82.50円レベルで下げ止まる可能性があるものの、52週線(81.948円)やボリンジャーバンド-2シグマ(81.943円)、5/18安値(81.780円)が位置する81円台後半が注目されそうです。特に52週線を割るようならば、下押し再開の可能性が出てくるだけに要注意です。
○上値目処
83円台半ばから後半に、昨日高値(83.402円)やボリンジャーバンド+2シグマ(83.741円)があり、まずは注目です。特にバンド上限の線が20日線に向けて急速に収斂する中、バンド上限を押し上げる陽線が出現しないと、一旦反落もあるでしょう。ただし、突破できれば5/2高値(84.546円)や26週線(84.699円)が位置する84円台半ばに向けた一段高も考えられます。
○下値目処
83.169円(200日線)
83.145円(日足の一目均衡表の基準線)
83.020円(週足の一目均衡表の転換線)
83.010円(6日線)
82.842円(20日線)
82.596円(日足の一目均衡表の転換線)
82.482円(月足の一目均衡表の転換線)
82.443円(4/21高値)
82.090円(16年6月安値72.339円-17年2月高値88.117円の上げ幅38.2%押し)
81.948円(52週線)
81.943円(ボリンジャーバンド-2シグマ)
81.780円(5/18安値)
81.495円(4/19安値)
81.591円(週足の一目均衡表の雲上限)
80.228円(16年6月安値72.339円-17年2月高値88.117円の上げ幅1/2押し)
○上値目処
83.300円(13週線)
83.316円(日足の一目均衡表の雲下限)
83.402円(6/12高値)
83.741円(ボリンジャーバンド+2シグマ)
83.879円(5/25高値)
84.494円(日足の一目均衡表の雲上限)
84.546円(5/2高値)
84.699円(26週線)
84.712円(75日線)
84.819円(月足の一目均衡表の基準線)
84.836円(週足の一目均衡表の基準線)
85.758円(3/31高値)
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過去2回の米利上げ後は米ドル安に…。 でも今回は違うとみる! それはなぜか?
■米雇用統計結果不振で米ドル売りだが、利上げには影響なし 先週末(6月2日)の米雇用統計は、予想をずいぶん下回った。事前のADP民間雇用者数がよかっただけに、マーケットはサプライズの反応を示し、米ドル売りがさらに進んだ。
ただし、ドルインデックスは97の節目割れがあっても、下落モメンタムが一段と強まりはしなかった。ユーロ/米ドルにしても、やはり昨年(2016年)11月9日(トランプ氏当選日)の高値(1.13ドル)を上回っていない。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
5月雇用統計の不振で、米利上げ中止の観測も一部には出ているが、市場センチメントは「今月(6月)の利上げは確実、その後は状況次第」といったところだ。
9月利上げがなくなり、12月まで待たなければならないというゴールドマン・サックスさんの予測が今のコンセンサスを代弁しているように聞こえるが、状況は流動的で、米雇用統計に限っては、ウォール街の猛者でも大した根拠を持たないようだ。
為替業界に身を投じて以来、あらゆる修羅場をくぐってきたが、米雇用統計だけは予測すべきでないことを悟ってきた。これはもはや投資業界の常識といえるぐらいだが、その予測を生業としている方も多いから、あえてそれを口にできないところも大きい。
いずれにせよ、予測完全不可能とは言い切れないものの、基本的に確率が非常に低いものにあれこれ頭を使ってもしょうがないから、米雇用統計云々を根拠にした米利上げ中止といった予測はまじめに捉えなくてもよいと言い切れる。
■過去2回の利上げ後に米ドル高にならなかった理由とは? 6月利上げは確実だから、これからの焦点はやはり、利上げ後の米ドルの反応だ。
昨年(2016年)年末の利上げも、今年(2017年)3月の利上げも、その後は米ドル高ではなく、米ドル安が続いたから、6月利上げも同様になると思われる節は確かにある。しかし、よく点検すれば、今回は違ってくる可能性があることを見逃せない。
利上げ後の米ドル安に関しては、後づけで解釈することも実は簡単ではない。なにしろ、市場はあらゆるファンダメンタルズや市場参加者たちの思惑を織り込んで価格を形成しているから、たやすくまとめることはできないのだ。
一方、複雑な物事だからこそ、本質的にシンプルに捉えるべきだと思うから、ポイントを指摘するなら、以下の理由が挙げられるのではないだろうか。
まず、昨年(2016年)12月14日(水)の利上げ後に結局は米ドル安になったのは、いわゆる「トランプ・ラリー」の「行きすぎ」、すなわち、米ドル高の「行きすぎ」が明らかな時期と重なっていたからだ。利上げ後に米ドルは一段高を演じたものの、それは長くは続かなかったのである。
次に、今年(2017年)3月16日(木)の利上げ直後に米ドル安が進んだのは、FRB声明文やイエレン議長の話が効いた側面が大きかったからだ。
マーケットは昨年(2016年)12月時点のものより、経済見通しは明るくなり、今後の金利引き上げペースは早まると予想していたが、FRBは経済見通しを据え置き、また、今後の利上げペースを早めなかった。マーケットの期待は裏切られる形となったのである。
言ってみれば、3月利上げ後の米ドル安は、事前に市場予想が良すぎたところに起因していたといえる。
■過去2回と違い、米ドルのマイナス材料はかなり織込み済み だからこそ、今回は違ってくるのではないかと思われる。
なにしろ、6月利上げ観測は維持されているものの、これからの利上げペースは早まるのではなく、緩やかになると、今は市場参加者が予想しているから、いわゆる「失望売り」が出にくい。
詰まるところ、2017年年初来、米ドル全体の大幅反落が続いてきたからこそ、米ドルのマイナス材料はかなり織り込まれており、これ以上の下落余地は逆に小さいといえる。
当然のように、このような思惑は「トランプ・ラリー」がもたらした米ドルの全上昇幅がほぼ帳消しにされたからこそ言える側面も大きい。
また単純な話で、テクニカルの視点では、昨年(2016年)年末の利上げは「トランプ・ラリー」の最終段階、また、今年(2017年)3月の利上げは同ラリーに対する修正の途中といった位置づけができる。だから、利上げでも米ドル高が続かなかったわけであり、また、これは利上げ直後の米ドル安を理解するカギとして重要な視点だと思う。
トランプ氏のロシアゲート疑惑が続いていることも…
ただし、ドルインデックスは97の節目割れがあっても、下落モメンタムが一段と強まりはしなかった。ユーロ/米ドルにしても、やはり昨年(2016年)11月9日(トランプ氏当選日)の高値(1.13ドル)を上回っていない。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
5月雇用統計の不振で、米利上げ中止の観測も一部には出ているが、市場センチメントは「今月(6月)の利上げは確実、その後は状況次第」といったところだ。
9月利上げがなくなり、12月まで待たなければならないというゴールドマン・サックスさんの予測が今のコンセンサスを代弁しているように聞こえるが、状況は流動的で、米雇用統計に限っては、ウォール街の猛者でも大した根拠を持たないようだ。
為替業界に身を投じて以来、あらゆる修羅場をくぐってきたが、米雇用統計だけは予測すべきでないことを悟ってきた。これはもはや投資業界の常識といえるぐらいだが、その予測を生業としている方も多いから、あえてそれを口にできないところも大きい。
いずれにせよ、予測完全不可能とは言い切れないものの、基本的に確率が非常に低いものにあれこれ頭を使ってもしょうがないから、米雇用統計云々を根拠にした米利上げ中止といった予測はまじめに捉えなくてもよいと言い切れる。
■過去2回の利上げ後に米ドル高にならなかった理由とは? 6月利上げは確実だから、これからの焦点はやはり、利上げ後の米ドルの反応だ。
昨年(2016年)年末の利上げも、今年(2017年)3月の利上げも、その後は米ドル高ではなく、米ドル安が続いたから、6月利上げも同様になると思われる節は確かにある。しかし、よく点検すれば、今回は違ってくる可能性があることを見逃せない。
利上げ後の米ドル安に関しては、後づけで解釈することも実は簡単ではない。なにしろ、市場はあらゆるファンダメンタルズや市場参加者たちの思惑を織り込んで価格を形成しているから、たやすくまとめることはできないのだ。
一方、複雑な物事だからこそ、本質的にシンプルに捉えるべきだと思うから、ポイントを指摘するなら、以下の理由が挙げられるのではないだろうか。
まず、昨年(2016年)12月14日(水)の利上げ後に結局は米ドル安になったのは、いわゆる「トランプ・ラリー」の「行きすぎ」、すなわち、米ドル高の「行きすぎ」が明らかな時期と重なっていたからだ。利上げ後に米ドルは一段高を演じたものの、それは長くは続かなかったのである。
次に、今年(2017年)3月16日(木)の利上げ直後に米ドル安が進んだのは、FRB声明文やイエレン議長の話が効いた側面が大きかったからだ。
マーケットは昨年(2016年)12月時点のものより、経済見通しは明るくなり、今後の金利引き上げペースは早まると予想していたが、FRBは経済見通しを据え置き、また、今後の利上げペースを早めなかった。マーケットの期待は裏切られる形となったのである。
言ってみれば、3月利上げ後の米ドル安は、事前に市場予想が良すぎたところに起因していたといえる。
■過去2回と違い、米ドルのマイナス材料はかなり織込み済み だからこそ、今回は違ってくるのではないかと思われる。
なにしろ、6月利上げ観測は維持されているものの、これからの利上げペースは早まるのではなく、緩やかになると、今は市場参加者が予想しているから、いわゆる「失望売り」が出にくい。
詰まるところ、2017年年初来、米ドル全体の大幅反落が続いてきたからこそ、米ドルのマイナス材料はかなり織り込まれており、これ以上の下落余地は逆に小さいといえる。
当然のように、このような思惑は「トランプ・ラリー」がもたらした米ドルの全上昇幅がほぼ帳消しにされたからこそ言える側面も大きい。
また単純な話で、テクニカルの視点では、昨年(2016年)年末の利上げは「トランプ・ラリー」の最終段階、また、今年(2017年)3月の利上げは同ラリーに対する修正の途中といった位置づけができる。だから、利上げでも米ドル高が続かなかったわけであり、また、これは利上げ直後の米ドル安を理解するカギとして重要な視点だと思う。
トランプ氏のロシアゲート疑惑が続いていることも…
過去2回の米利上げ後は米ドル安に…。 でも今回は違うとみる! それはなぜか?
■米雇用統計結果不振で米ドル売りだが、利上げには影響なし 先週末(6月2日)の米雇用統計は、予想をずいぶん下回った。事前のADP民間雇用者数がよかっただけに、マーケットはサプライズの反応を示し、米ドル売りがさらに進んだ。
ただし、ドルインデックスは97の節目割れがあっても、下落モメンタムが一段と強まりはしなかった。ユーロ/米ドルにしても、やはり昨年(2016年)11月9日(トランプ氏当選日)の高値(1.13ドル)を上回っていない。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
5月雇用統計の不振で、米利上げ中止の観測も一部には出ているが、市場センチメントは「今月(6月)の利上げは確実、その後は状況次第」といったところだ。
9月利上げがなくなり、12月まで待たなければならないというゴールドマン・サックスさんの予測が今のコンセンサスを代弁しているように聞こえるが、状況は流動的で、米雇用統計に限っては、ウォール街の猛者でも大した根拠を持たないようだ。
為替業界に身を投じて以来、あらゆる修羅場をくぐってきたが、米雇用統計だけは予測すべきでないことを悟ってきた。これはもはや投資業界の常識といえるぐらいだが、その予測を生業としている方も多いから、あえてそれを口にできないところも大きい。
いずれにせよ、予測完全不可能とは言い切れないものの、基本的に確率が非常に低いものにあれこれ頭を使ってもしょうがないから、米雇用統計云々を根拠にした米利上げ中止といった予測はまじめに捉えなくてもよいと言い切れる。
■過去2回の利上げ後に米ドル高にならなかった理由とは? 6月利上げは確実だから、これからの焦点はやはり、利上げ後の米ドルの反応だ。
昨年(2016年)年末の利上げも、今年(2017年)3月の利上げも、その後は米ドル高ではなく、米ドル安が続いたから、6月利上げも同様になると思われる節は確かにある。しかし、よく点検すれば、今回は違ってくる可能性があることを見逃せない。
利上げ後の米ドル安に関しては、後づけで解釈することも実は簡単ではない。なにしろ、市場はあらゆるファンダメンタルズや市場参加者たちの思惑を織り込んで価格を形成しているから、たやすくまとめることはできないのだ。
一方、複雑な物事だからこそ、本質的にシンプルに捉えるべきだと思うから、ポイントを指摘するなら、以下の理由が挙げられるのではないだろうか。
まず、昨年(2016年)12月14日(水)の利上げ後に結局は米ドル安になったのは、いわゆる「トランプ・ラリー」の「行きすぎ」、すなわち、米ドル高の「行きすぎ」が明らかな時期と重なっていたからだ。利上げ後に米ドルは一段高を演じたものの、それは長くは続かなかったのである。
次に、今年(2017年)3月16日(木)の利上げ直後に米ドル安が進んだのは、FRB声明文やイエレン議長の話が効いた側面が大きかったからだ。
マーケットは昨年(2016年)12月時点のものより、経済見通しは明るくなり、今後の金利引き上げペースは早まると予想していたが、FRBは経済見通しを据え置き、また、今後の利上げペースを早めなかった。マーケットの期待は裏切られる形となったのである。
言ってみれば、3月利上げ後の米ドル安は、事前に市場予想が良すぎたところに起因していたといえる。
■過去2回と違い、米ドルのマイナス材料はかなり織込み済み だからこそ、今回は違ってくるのではないかと思われる。
なにしろ、6月利上げ観測は維持されているものの、これからの利上げペースは早まるのではなく、緩やかになると、今は市場参加者が予想しているから、いわゆる「失望売り」が出にくい。
詰まるところ、2017年年初来、米ドル全体の大幅反落が続いてきたからこそ、米ドルのマイナス材料はかなり織り込まれており、これ以上の下落余地は逆に小さいといえる。
当然のように、このような思惑は「トランプ・ラリー」がもたらした米ドルの全上昇幅がほぼ帳消しにされたからこそ言える側面も大きい。
また単純な話で、テクニカルの視点では、昨年(2016年)年末の利上げは「トランプ・ラリー」の最終段階、また、今年(2017年)3月の利上げは同ラリーに対する修正の途中といった位置づけができる。だから、利上げでも米ドル高が続かなかったわけであり、また、これは利上げ直後の米ドル安を理解するカギとして重要な視点だと思う。
トランプ氏のロシアゲート疑惑が続いていることも…
ただし、ドルインデックスは97の節目割れがあっても、下落モメンタムが一段と強まりはしなかった。ユーロ/米ドルにしても、やはり昨年(2016年)11月9日(トランプ氏当選日)の高値(1.13ドル)を上回っていない。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
5月雇用統計の不振で、米利上げ中止の観測も一部には出ているが、市場センチメントは「今月(6月)の利上げは確実、その後は状況次第」といったところだ。
9月利上げがなくなり、12月まで待たなければならないというゴールドマン・サックスさんの予測が今のコンセンサスを代弁しているように聞こえるが、状況は流動的で、米雇用統計に限っては、ウォール街の猛者でも大した根拠を持たないようだ。
為替業界に身を投じて以来、あらゆる修羅場をくぐってきたが、米雇用統計だけは予測すべきでないことを悟ってきた。これはもはや投資業界の常識といえるぐらいだが、その予測を生業としている方も多いから、あえてそれを口にできないところも大きい。
いずれにせよ、予測完全不可能とは言い切れないものの、基本的に確率が非常に低いものにあれこれ頭を使ってもしょうがないから、米雇用統計云々を根拠にした米利上げ中止といった予測はまじめに捉えなくてもよいと言い切れる。
■過去2回の利上げ後に米ドル高にならなかった理由とは? 6月利上げは確実だから、これからの焦点はやはり、利上げ後の米ドルの反応だ。
昨年(2016年)年末の利上げも、今年(2017年)3月の利上げも、その後は米ドル高ではなく、米ドル安が続いたから、6月利上げも同様になると思われる節は確かにある。しかし、よく点検すれば、今回は違ってくる可能性があることを見逃せない。
利上げ後の米ドル安に関しては、後づけで解釈することも実は簡単ではない。なにしろ、市場はあらゆるファンダメンタルズや市場参加者たちの思惑を織り込んで価格を形成しているから、たやすくまとめることはできないのだ。
一方、複雑な物事だからこそ、本質的にシンプルに捉えるべきだと思うから、ポイントを指摘するなら、以下の理由が挙げられるのではないだろうか。
まず、昨年(2016年)12月14日(水)の利上げ後に結局は米ドル安になったのは、いわゆる「トランプ・ラリー」の「行きすぎ」、すなわち、米ドル高の「行きすぎ」が明らかな時期と重なっていたからだ。利上げ後に米ドルは一段高を演じたものの、それは長くは続かなかったのである。
次に、今年(2017年)3月16日(木)の利上げ直後に米ドル安が進んだのは、FRB声明文やイエレン議長の話が効いた側面が大きかったからだ。
マーケットは昨年(2016年)12月時点のものより、経済見通しは明るくなり、今後の金利引き上げペースは早まると予想していたが、FRBは経済見通しを据え置き、また、今後の利上げペースを早めなかった。マーケットの期待は裏切られる形となったのである。
言ってみれば、3月利上げ後の米ドル安は、事前に市場予想が良すぎたところに起因していたといえる。
■過去2回と違い、米ドルのマイナス材料はかなり織込み済み だからこそ、今回は違ってくるのではないかと思われる。
なにしろ、6月利上げ観測は維持されているものの、これからの利上げペースは早まるのではなく、緩やかになると、今は市場参加者が予想しているから、いわゆる「失望売り」が出にくい。
詰まるところ、2017年年初来、米ドル全体の大幅反落が続いてきたからこそ、米ドルのマイナス材料はかなり織り込まれており、これ以上の下落余地は逆に小さいといえる。
当然のように、このような思惑は「トランプ・ラリー」がもたらした米ドルの全上昇幅がほぼ帳消しにされたからこそ言える側面も大きい。
また単純な話で、テクニカルの視点では、昨年(2016年)年末の利上げは「トランプ・ラリー」の最終段階、また、今年(2017年)3月の利上げは同ラリーに対する修正の途中といった位置づけができる。だから、利上げでも米ドル高が続かなかったわけであり、また、これは利上げ直後の米ドル安を理解するカギとして重要な視点だと思う。
トランプ氏のロシアゲート疑惑が続いていることも…
スワップポイント差縮小傾向 ここからの売買方針
スワップポイント差の縮小傾向が続いています。毎日更新しているスワップ金利サヤ取り(異業者両建)のここのところの推移異業者両建て(スワップ金利サヤ取り) 過去データを見るとトルコリラ円以外は明らかな縮小傾向となっています。トルコリラ円も売りの口座筆頭のトライオートFX口座に変動の兆しが見えてきているので要注意です。参考までに、私のこれからの方針についてまとめさせて頂きます。