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目先上昇中の豪ドル/円だが大局で下落は 変わらず、上昇が止まってから「売り」で!
■豪ドル/円の月足チャートを分析 今回は豪ドル/円の分析を行なう。まずは、月足チャートをご覧いただきたい。
月足チャートを見ると、一番右のサポート・ライン「緑の破線」に沿った上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」を点灯させて上昇したことがわかる。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この「買いシグナル」で、豪ドル/円は、105円台の高値を付けているが、105円台から86円台にまで大きく急落している。
86円台からは、再び大きく反発(上昇)して、102円台後半の高値を付けている。
俯瞰すると、豪ドル/円は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成したと考える。このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えていた。
豪ドル/円は、まず、右端のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んで、最初の「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、この「売りシグナル」が発せられた時点でのターゲットは、
このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)であったと考える。
■2015年の動きは2007年、2008年頃の値動きに似ている 焦点を2007年、2008年頃の値動きに向ける。豪ドル/円は「ピンクの破線」でボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この頃は、ボックス相場「ピンクの破線」の内側で、サポート・ライン「緑の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を何回か発したのだが、その都度、反発(上昇)している。
しかし、最終的には、ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、明確な「売りシグナル」を発し、その後、大きく下落した。
このボックス相場「ピンクの破線」の値動きと、ボックス相場「赤の破線」の値動きが、よく似ている、と感じていた。つまり、時間が経過すると、ボックス相場「赤の破線」を割り込むことで明確な「売りシグナル」を発することになるのではないか、と考えていたわけだ。
月足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、明確な「売りシグナル」を発したと考える。
難しく考える必要もないので、単純に従来の安値(86.00円近辺)を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えてもかまわない。大きな「ダブル・トップ」を形成して、「売りシグナル」を発した、とも言える。
2番天井の102円台を起点にしたレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。
このレジスタンス・ラインの引き方次第では、このレジスタンス・ラインを上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考えることもできる。
しかし、大局では、トレンド転換は起こっておらず、「下落トレンド」が持続している、と考えるので、このレジスタンス・ライン「緑の破線」の傾きを緩やかに修正した。
そして、ボックス相場「茶色の破線」を表示した。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は91.00円近辺、下限は72.00円近辺、と考える。
ただし、豪ドル/円が高値を更新する場合は、改めてトレンド転換の可能性を考える必要がある。
今のところ、米国大統領選挙後の急上昇で、87円台の高値を付けている。
86.00円近辺が、過去の重要なチャート・ポイントだったので、その水準近辺で、いったん上値を抑えられた格好だ。
■週足では2009年半ばから2012年までボックス相場 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は2009年半ばから2012年までの期間、「緑の破線」で示した「下値72円-上値90円の18円幅のボックス相場」を作った。
豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
上の週足チャートは、2010年の後半頃からの表示だ。つまり、このボックス相場「緑の破線」は、もっと横に長いものである。言い換えれば、かなり期間の長いボックス相場を形成した、ということだ。
2013年の初めに、このボックス相場を上に抜けたことで「買いシグナル」を発して、上昇を始めた。
ボックス相場のセオリーに従うならば、ボックス相場上抜けの場合は、上限からボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。
このケースでは、上限が90.00円、ボックス相場の値幅が18円だから、ターゲットは、108円になる。しかし、すでにこのターゲットは達成したと考える。
この時点での高値は、105円台半ば(105.40円-50円)程度だ。ターゲットは108円程度なので、まだ2円ほど余地がある、と考える人もいることだろう。
しかし、チャート分析でのターゲットは、そのような厳密なものではなく、「だいたいこのくらい」といった「いいかげんなもの、大まかなもの」だ。
■サポートラインとボックス相場下限を割り込み… 豪ドル/円は105円台の高値から下落に転じ、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
そして、ボックス相場「紫の破線」の上限を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
月足チャートに表示したボックス相場「赤の破線」を、週足チャートにも同じように「赤の破線」で表示した。
豪ドル/円は、サポート・ライン「青の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、新たな「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、82.00円近辺まで下落したが、82.00円近辺から反転、急上昇している。
この反転急上昇で、90円台まで大きく反発したが…
月足チャートを見ると、一番右のサポート・ライン「緑の破線」に沿った上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」を点灯させて上昇したことがわかる。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この「買いシグナル」で、豪ドル/円は、105円台の高値を付けているが、105円台から86円台にまで大きく急落している。
86円台からは、再び大きく反発(上昇)して、102円台後半の高値を付けている。
俯瞰すると、豪ドル/円は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成したと考える。このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えていた。
豪ドル/円は、まず、右端のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んで、最初の「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、この「売りシグナル」が発せられた時点でのターゲットは、
このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)であったと考える。
■2015年の動きは2007年、2008年頃の値動きに似ている 焦点を2007年、2008年頃の値動きに向ける。豪ドル/円は「ピンクの破線」でボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この頃は、ボックス相場「ピンクの破線」の内側で、サポート・ライン「緑の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を何回か発したのだが、その都度、反発(上昇)している。
しかし、最終的には、ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、明確な「売りシグナル」を発し、その後、大きく下落した。
このボックス相場「ピンクの破線」の値動きと、ボックス相場「赤の破線」の値動きが、よく似ている、と感じていた。つまり、時間が経過すると、ボックス相場「赤の破線」を割り込むことで明確な「売りシグナル」を発することになるのではないか、と考えていたわけだ。
月足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、明確な「売りシグナル」を発したと考える。
難しく考える必要もないので、単純に従来の安値(86.00円近辺)を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えてもかまわない。大きな「ダブル・トップ」を形成して、「売りシグナル」を発した、とも言える。
2番天井の102円台を起点にしたレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。
このレジスタンス・ラインの引き方次第では、このレジスタンス・ラインを上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考えることもできる。
しかし、大局では、トレンド転換は起こっておらず、「下落トレンド」が持続している、と考えるので、このレジスタンス・ライン「緑の破線」の傾きを緩やかに修正した。
そして、ボックス相場「茶色の破線」を表示した。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は91.00円近辺、下限は72.00円近辺、と考える。
ただし、豪ドル/円が高値を更新する場合は、改めてトレンド転換の可能性を考える必要がある。
今のところ、米国大統領選挙後の急上昇で、87円台の高値を付けている。
86.00円近辺が、過去の重要なチャート・ポイントだったので、その水準近辺で、いったん上値を抑えられた格好だ。
■週足では2009年半ばから2012年までボックス相場 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は2009年半ばから2012年までの期間、「緑の破線」で示した「下値72円-上値90円の18円幅のボックス相場」を作った。
豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
上の週足チャートは、2010年の後半頃からの表示だ。つまり、このボックス相場「緑の破線」は、もっと横に長いものである。言い換えれば、かなり期間の長いボックス相場を形成した、ということだ。
2013年の初めに、このボックス相場を上に抜けたことで「買いシグナル」を発して、上昇を始めた。
ボックス相場のセオリーに従うならば、ボックス相場上抜けの場合は、上限からボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。
このケースでは、上限が90.00円、ボックス相場の値幅が18円だから、ターゲットは、108円になる。しかし、すでにこのターゲットは達成したと考える。
この時点での高値は、105円台半ば(105.40円-50円)程度だ。ターゲットは108円程度なので、まだ2円ほど余地がある、と考える人もいることだろう。
しかし、チャート分析でのターゲットは、そのような厳密なものではなく、「だいたいこのくらい」といった「いいかげんなもの、大まかなもの」だ。
■サポートラインとボックス相場下限を割り込み… 豪ドル/円は105円台の高値から下落に転じ、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
そして、ボックス相場「紫の破線」の上限を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
月足チャートに表示したボックス相場「赤の破線」を、週足チャートにも同じように「赤の破線」で表示した。
豪ドル/円は、サポート・ライン「青の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、新たな「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、82.00円近辺まで下落したが、82.00円近辺から反転、急上昇している。
この反転急上昇で、90円台まで大きく反発したが…
目先上昇中の豪ドル/円だが大局で下落は 変わらず、上昇が止まってから「売り」で!
■豪ドル/円の月足チャートを分析 今回は豪ドル/円の分析を行なう。まずは、月足チャートをご覧いただきたい。
月足チャートを見ると、一番右のサポート・ライン「緑の破線」に沿った上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」を点灯させて上昇したことがわかる。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この「買いシグナル」で、豪ドル/円は、105円台の高値を付けているが、105円台から86円台にまで大きく急落している。
86円台からは、再び大きく反発(上昇)して、102円台後半の高値を付けている。
俯瞰すると、豪ドル/円は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成したと考える。このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えていた。
豪ドル/円は、まず、右端のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んで、最初の「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、この「売りシグナル」が発せられた時点でのターゲットは、
このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)であったと考える。
■2015年の動きは2007年、2008年頃の値動きに似ている 焦点を2007年、2008年頃の値動きに向ける。豪ドル/円は「ピンクの破線」でボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この頃は、ボックス相場「ピンクの破線」の内側で、サポート・ライン「緑の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を何回か発したのだが、その都度、反発(上昇)している。
しかし、最終的には、ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、明確な「売りシグナル」を発し、その後、大きく下落した。
このボックス相場「ピンクの破線」の値動きと、ボックス相場「赤の破線」の値動きが、よく似ている、と感じていた。つまり、時間が経過すると、ボックス相場「赤の破線」を割り込むことで明確な「売りシグナル」を発することになるのではないか、と考えていたわけだ。
月足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、明確な「売りシグナル」を発したと考える。
難しく考える必要もないので、単純に従来の安値(86.00円近辺)を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えてもかまわない。大きな「ダブル・トップ」を形成して、「売りシグナル」を発した、とも言える。
2番天井の102円台を起点にしたレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。
このレジスタンス・ラインの引き方次第では、このレジスタンス・ラインを上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考えることもできる。
しかし、大局では、トレンド転換は起こっておらず、「下落トレンド」が持続している、と考えるので、このレジスタンス・ライン「緑の破線」の傾きを緩やかに修正した。
そして、ボックス相場「茶色の破線」を表示した。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は91.00円近辺、下限は72.00円近辺、と考える。
ただし、豪ドル/円が高値を更新する場合は、改めてトレンド転換の可能性を考える必要がある。
今のところ、米国大統領選挙後の急上昇で、87円台の高値を付けている。
86.00円近辺が、過去の重要なチャート・ポイントだったので、その水準近辺で、いったん上値を抑えられた格好だ。
■週足では2009年半ばから2012年までボックス相場 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は2009年半ばから2012年までの期間、「緑の破線」で示した「下値72円-上値90円の18円幅のボックス相場」を作った。
豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
上の週足チャートは、2010年の後半頃からの表示だ。つまり、このボックス相場「緑の破線」は、もっと横に長いものである。言い換えれば、かなり期間の長いボックス相場を形成した、ということだ。
2013年の初めに、このボックス相場を上に抜けたことで「買いシグナル」を発して、上昇を始めた。
ボックス相場のセオリーに従うならば、ボックス相場上抜けの場合は、上限からボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。
このケースでは、上限が90.00円、ボックス相場の値幅が18円だから、ターゲットは、108円になる。しかし、すでにこのターゲットは達成したと考える。
この時点での高値は、105円台半ば(105.40円-50円)程度だ。ターゲットは108円程度なので、まだ2円ほど余地がある、と考える人もいることだろう。
しかし、チャート分析でのターゲットは、そのような厳密なものではなく、「だいたいこのくらい」といった「いいかげんなもの、大まかなもの」だ。
■サポートラインとボックス相場下限を割り込み… 豪ドル/円は105円台の高値から下落に転じ、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
そして、ボックス相場「紫の破線」の上限を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
月足チャートに表示したボックス相場「赤の破線」を、週足チャートにも同じように「赤の破線」で表示した。
豪ドル/円は、サポート・ライン「青の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、新たな「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、82.00円近辺まで下落したが、82.00円近辺から反転、急上昇している。
この反転急上昇で、90円台まで大きく反発したが…
月足チャートを見ると、一番右のサポート・ライン「緑の破線」に沿った上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」を点灯させて上昇したことがわかる。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この「買いシグナル」で、豪ドル/円は、105円台の高値を付けているが、105円台から86円台にまで大きく急落している。
86円台からは、再び大きく反発(上昇)して、102円台後半の高値を付けている。
俯瞰すると、豪ドル/円は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成したと考える。このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えていた。
豪ドル/円は、まず、右端のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んで、最初の「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、この「売りシグナル」が発せられた時点でのターゲットは、
このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)であったと考える。
■2015年の動きは2007年、2008年頃の値動きに似ている 焦点を2007年、2008年頃の値動きに向ける。豪ドル/円は「ピンクの破線」でボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この頃は、ボックス相場「ピンクの破線」の内側で、サポート・ライン「緑の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を何回か発したのだが、その都度、反発(上昇)している。
しかし、最終的には、ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、明確な「売りシグナル」を発し、その後、大きく下落した。
このボックス相場「ピンクの破線」の値動きと、ボックス相場「赤の破線」の値動きが、よく似ている、と感じていた。つまり、時間が経過すると、ボックス相場「赤の破線」を割り込むことで明確な「売りシグナル」を発することになるのではないか、と考えていたわけだ。
月足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、明確な「売りシグナル」を発したと考える。
難しく考える必要もないので、単純に従来の安値(86.00円近辺)を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えてもかまわない。大きな「ダブル・トップ」を形成して、「売りシグナル」を発した、とも言える。
2番天井の102円台を起点にしたレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。
このレジスタンス・ラインの引き方次第では、このレジスタンス・ラインを上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考えることもできる。
しかし、大局では、トレンド転換は起こっておらず、「下落トレンド」が持続している、と考えるので、このレジスタンス・ライン「緑の破線」の傾きを緩やかに修正した。
そして、ボックス相場「茶色の破線」を表示した。
豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は91.00円近辺、下限は72.00円近辺、と考える。
ただし、豪ドル/円が高値を更新する場合は、改めてトレンド転換の可能性を考える必要がある。
今のところ、米国大統領選挙後の急上昇で、87円台の高値を付けている。
86.00円近辺が、過去の重要なチャート・ポイントだったので、その水準近辺で、いったん上値を抑えられた格好だ。
■週足では2009年半ばから2012年までボックス相場 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は2009年半ばから2012年までの期間、「緑の破線」で示した「下値72円-上値90円の18円幅のボックス相場」を作った。
豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
上の週足チャートは、2010年の後半頃からの表示だ。つまり、このボックス相場「緑の破線」は、もっと横に長いものである。言い換えれば、かなり期間の長いボックス相場を形成した、ということだ。
2013年の初めに、このボックス相場を上に抜けたことで「買いシグナル」を発して、上昇を始めた。
ボックス相場のセオリーに従うならば、ボックス相場上抜けの場合は、上限からボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。
このケースでは、上限が90.00円、ボックス相場の値幅が18円だから、ターゲットは、108円になる。しかし、すでにこのターゲットは達成したと考える。
この時点での高値は、105円台半ば(105.40円-50円)程度だ。ターゲットは108円程度なので、まだ2円ほど余地がある、と考える人もいることだろう。
しかし、チャート分析でのターゲットは、そのような厳密なものではなく、「だいたいこのくらい」といった「いいかげんなもの、大まかなもの」だ。
■サポートラインとボックス相場下限を割り込み… 豪ドル/円は105円台の高値から下落に転じ、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
豪ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
そして、ボックス相場「紫の破線」の上限を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
月足チャートに表示したボックス相場「赤の破線」を、週足チャートにも同じように「赤の破線」で表示した。
豪ドル/円は、サポート・ライン「青の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、新たな「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、82.00円近辺まで下落したが、82.00円近辺から反転、急上昇している。
この反転急上昇で、90円台まで大きく反発したが…
トライオートFX運用資産500万円に増額 設定変更で対応できるのは大きなメリット
トライオートFX口座に290万円弱を入金して運用資金を500万円に増額しました。この場合、他のリピート系自動売買口座では「既存設定停止⇒新設定追加」の手続きが必要となって、既存ポジションが残骸のように残ることもあるのですが、トライオートFXは「既存設定変更」で対応ができます。実際にどうやるのかをご紹介させていただきます。トライオートFX検証ブログ 半自動売買6つのメリット
+41,580円 南アフリカランド円 スワップポイント逆転現象により決済
200万通貨保有していた南アフリカランド円スワップ金利サヤ取りポジションを昨日決済しています。その状況などを記事にまとめさせて頂きます。
カード還元率最大100%って全額キャッシュバツク? マネパカ-ドで前代未聞のキャンペーン開始
2017年7月からマネパカードでカード還元率最大100%=月間カード利用金額全額キャッシュバックというカード業界としては前代未聞のキャンペーンが始まっています。抽選ではなく条件を見たせば全員が対象となります。FXハードユーザーの方なら、この条件をクリアできる方もいるかもしれません。取引無しでFX口座持っているだけでも恩恵ありますよ。。マネパカード+パートナーズFXnano「元手最低0円からのFX」
ドルコスト平均法FX積立 2017年7月分本日実行
ドルコスト平均法FX積立2017年7月分を本日実行しています。今月は、レバレツジ1倍での豪ドル円買いです。最高レバレッジ4倍までの買いが出来るのですが、豪ドル円が上昇するに従いレバレッジを下げていくようにしてあります。ここのところ豪ドル円は86円台まで上昇してきているため、今回は控えめな買いということになった次第です。あと一上げあれば、利益確定水準まで到達するポジションもでてくるかもしれません。なかなか楽しみな状況です。SBIFXトレードを使ったドルコスト平均法運用状況
米ドル軟調も米ドル/円はなぜ堅調なのか? 背景にあるファンダメンタルズ的要因とは?
■ユーロ/円は米ドル/円ではなく、ユーロ/米ドルの牽引で上昇 ユーロ/円は高値トライ、130円の心理的節目打診が視野に入っている。
ユーロ/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
これは筆者の想定どおりだが、背景となるユーロ/米ドルと米ドル/円の値動きについては、以前行った筆者の予測に当たったものと外れたものがあった。
【参考記事】
●今こそ米ドル/円押し目買いの好機!? 今晩の雇用統計が悪くてもさほど売られないかも(2017年6月2日、陳満咲杜)
●過去2回の米利上げ後は米ドル安に…。でも今回は違うとみる! それはなぜか?(2017年6月9日、陳満咲杜)
ユーロ/米ドルは予測が外れ、米ドル/円は正解だったため、ユーロ/円上昇の値動きは当然ではあったが、より強い変動となり、また目先、強気変動が維持されやすいとみる。
というのは、筆者はユーロ/円が早晩130円の節目を打診するだろうという予測を繰り返してきたが、それは主に米ドル/円の上昇を予測の根拠にしていた。
が、6月27日(火)からユーロ/米ドルが大幅上昇し、昨年(2016年)11月9日(水)の高値を突破したから、ユーロ/円の強気変動は、むしろ、ユーロ/米ドルの高値更新がもたらした結果と言える。
ユーロ/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/米ドルはドルインデックスの対極的な存在であり、ユーロ/米ドルの強気変動はそのまま米ドル全体の弱気変動を意味する。
ドルインデックスは、6月14日(水)安値割れをもって、同日のチャートが示したプライスアクションのサインを否定し、一気に昨年(2016年)11月9日(水)安値を割り込み、2017年年初来の米ドル安の流れは一段と深まった。
【参考記事】
●為替相場にトランプ・ラリー再来!? 米ドル続伸のサイン点灯、米国株もまだ崩壊しない!(2017年6月16日、陳満咲杜)
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/米ドルの高値トライが当面想定されやすいなら、米ドル全体の下落、また、弱気変動がしばらく続き、従来の米ドル全体に関する底打ちのシナリオは、完全には否定されていないものの、底打ちのサインなしでは目先、安易に底打ちを認定できないだろう。
■米ドルを続落させた5つのファンダメンタルズ要因 ファンダメンタルズ的には、米ドルを続落、また、安値更新させた材料として、主に以下の5つが挙げられる。
1.ドラギECB(欧州中央銀行)総裁の強気発言
2.IMF(国際通貨基金)の米経済成長見通し下方修正
3.イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の「ハト派」発言
4.米上院での医療改革法案投票の延期
5.FRB投票権をもつ委員による「低インフレ」警戒論
また、さらに追加材料として、英中銀総裁・カーニーさんの発言(利上げ否定から利上げの可能性に言及)も数えられるが、同総裁のあだ名は「頼りにならない彼氏」であるだけに、これを材料視するのはやや性急かと思っているところだ。
【参考記事】
●“頼りにならない彼氏”の裏切りに英ポンド怒りの急落! 続く米雇用統計は果たして!?(2015年11月6日、陳満咲杜)
■ユーロ/米ドルの下落サインは「ダマシ」と化した テクニカル面では、ユーロ/米ドル日足におけるサインが代表的であろう。6月14日(水)の日足は「スパイクハイ」のサインを点灯して頭打ちをいったん示唆していたが、5月30日(火)安値を割りこめず、一転して6月14日(水)高値を更新、同サイン自体が「ダマシ」と化した。
ユーロ/米ドル 日足(出所:FXブロードネット)
「ダマシ」のサインがあったからこそ、トレンドの強気が証左されるわけで、目先、ユーロ/米ドルの強気変動は維持され、また、高値トライしやすい構造にあることが想定される。したがって、ユーロ/米ドルの切り返しはすでに最終段階に入ったものの、同サインの点灯を軽視すべきではないと思う。
ちなみに、6月20日(火)までの押しは、GMMAチャートにおける長期移動平均線のサポートを受けた形で再上昇してきたから、同サインも強気変動における「鰯喰い」(スピード調整)のサインと見られる。換言すれば、ユーロの上昇波はテクニカル上、一貫して維持されてきたから、値ごろ感による判断をすべきではないことが示唆される。
対照的に、米ドル/円におけるサインは有効であった…
ユーロ/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
これは筆者の想定どおりだが、背景となるユーロ/米ドルと米ドル/円の値動きについては、以前行った筆者の予測に当たったものと外れたものがあった。
【参考記事】
●今こそ米ドル/円押し目買いの好機!? 今晩の雇用統計が悪くてもさほど売られないかも(2017年6月2日、陳満咲杜)
●過去2回の米利上げ後は米ドル安に…。でも今回は違うとみる! それはなぜか?(2017年6月9日、陳満咲杜)
ユーロ/米ドルは予測が外れ、米ドル/円は正解だったため、ユーロ/円上昇の値動きは当然ではあったが、より強い変動となり、また目先、強気変動が維持されやすいとみる。
というのは、筆者はユーロ/円が早晩130円の節目を打診するだろうという予測を繰り返してきたが、それは主に米ドル/円の上昇を予測の根拠にしていた。
が、6月27日(火)からユーロ/米ドルが大幅上昇し、昨年(2016年)11月9日(水)の高値を突破したから、ユーロ/円の強気変動は、むしろ、ユーロ/米ドルの高値更新がもたらした結果と言える。
ユーロ/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/米ドルはドルインデックスの対極的な存在であり、ユーロ/米ドルの強気変動はそのまま米ドル全体の弱気変動を意味する。
ドルインデックスは、6月14日(水)安値割れをもって、同日のチャートが示したプライスアクションのサインを否定し、一気に昨年(2016年)11月9日(水)安値を割り込み、2017年年初来の米ドル安の流れは一段と深まった。
【参考記事】
●為替相場にトランプ・ラリー再来!? 米ドル続伸のサイン点灯、米国株もまだ崩壊しない!(2017年6月16日、陳満咲杜)
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/米ドルの高値トライが当面想定されやすいなら、米ドル全体の下落、また、弱気変動がしばらく続き、従来の米ドル全体に関する底打ちのシナリオは、完全には否定されていないものの、底打ちのサインなしでは目先、安易に底打ちを認定できないだろう。
■米ドルを続落させた5つのファンダメンタルズ要因 ファンダメンタルズ的には、米ドルを続落、また、安値更新させた材料として、主に以下の5つが挙げられる。
1.ドラギECB(欧州中央銀行)総裁の強気発言
2.IMF(国際通貨基金)の米経済成長見通し下方修正
3.イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の「ハト派」発言
4.米上院での医療改革法案投票の延期
5.FRB投票権をもつ委員による「低インフレ」警戒論
また、さらに追加材料として、英中銀総裁・カーニーさんの発言(利上げ否定から利上げの可能性に言及)も数えられるが、同総裁のあだ名は「頼りにならない彼氏」であるだけに、これを材料視するのはやや性急かと思っているところだ。
【参考記事】
●“頼りにならない彼氏”の裏切りに英ポンド怒りの急落! 続く米雇用統計は果たして!?(2015年11月6日、陳満咲杜)
■ユーロ/米ドルの下落サインは「ダマシ」と化した テクニカル面では、ユーロ/米ドル日足におけるサインが代表的であろう。6月14日(水)の日足は「スパイクハイ」のサインを点灯して頭打ちをいったん示唆していたが、5月30日(火)安値を割りこめず、一転して6月14日(水)高値を更新、同サイン自体が「ダマシ」と化した。
ユーロ/米ドル 日足(出所:FXブロードネット)
「ダマシ」のサインがあったからこそ、トレンドの強気が証左されるわけで、目先、ユーロ/米ドルの強気変動は維持され、また、高値トライしやすい構造にあることが想定される。したがって、ユーロ/米ドルの切り返しはすでに最終段階に入ったものの、同サインの点灯を軽視すべきではないと思う。
ちなみに、6月20日(火)までの押しは、GMMAチャートにおける長期移動平均線のサポートを受けた形で再上昇してきたから、同サインも強気変動における「鰯喰い」(スピード調整)のサインと見られる。換言すれば、ユーロの上昇波はテクニカル上、一貫して維持されてきたから、値ごろ感による判断をすべきではないことが示唆される。
対照的に、米ドル/円におけるサインは有効であった…
米ドル軟調も米ドル/円はなぜ堅調なのか? 背景にあるファンダメンタルズ的要因とは?
■ユーロ/円は米ドル/円ではなく、ユーロ/米ドルの牽引で上昇 ユーロ/円は高値トライ、130円の心理的節目打診が視野に入っている。
ユーロ/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
これは筆者の想定どおりだが、背景となるユーロ/米ドルと米ドル/円の値動きについては、以前行った筆者の予測に当たったものと外れたものがあった。
【参考記事】
●今こそ米ドル/円押し目買いの好機!? 今晩の雇用統計が悪くてもさほど売られないかも(2017年6月2日、陳満咲杜)
●過去2回の米利上げ後は米ドル安に…。でも今回は違うとみる! それはなぜか?(2017年6月9日、陳満咲杜)
ユーロ/米ドルは予測が外れ、米ドル/円は正解だったため、ユーロ/円上昇の値動きは当然ではあったが、より強い変動となり、また目先、強気変動が維持されやすいとみる。
というのは、筆者はユーロ/円が早晩130円の節目を打診するだろうという予測を繰り返してきたが、それは主に米ドル/円の上昇を予測の根拠にしていた。
が、6月27日(火)からユーロ/米ドルが大幅上昇し、昨年(2016年)11月9日(水)の高値を突破したから、ユーロ/円の強気変動は、むしろ、ユーロ/米ドルの高値更新がもたらした結果と言える。
ユーロ/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/米ドルはドルインデックスの対極的な存在であり、ユーロ/米ドルの強気変動はそのまま米ドル全体の弱気変動を意味する。
ドルインデックスは、6月14日(水)安値割れをもって、同日のチャートが示したプライスアクションのサインを否定し、一気に昨年(2016年)11月9日(水)安値を割り込み、2017年年初来の米ドル安の流れは一段と深まった。
【参考記事】
●為替相場にトランプ・ラリー再来!? 米ドル続伸のサイン点灯、米国株もまだ崩壊しない!(2017年6月16日、陳満咲杜)
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/米ドルの高値トライが当面想定されやすいなら、米ドル全体の下落、また、弱気変動がしばらく続き、従来の米ドル全体に関する底打ちのシナリオは、完全には否定されていないものの、底打ちのサインなしでは目先、安易に底打ちを認定できないだろう。
■米ドルを続落させた5つのファンダメンタルズ要因 ファンダメンタルズ的には、米ドルを続落、また、安値更新させた材料として、主に以下の5つが挙げられる。
1.ドラギECB(欧州中央銀行)総裁の強気発言
2.IMF(国際通貨基金)の米経済成長見通し下方修正
3.イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の「ハト派」発言
4.米上院での医療改革法案投票の延期
5.FRB投票権をもつ委員による「低インフレ」警戒論
また、さらに追加材料として、英中銀総裁・カーニーさんの発言(利上げ否定から利上げの可能性に言及)も数えられるが、同総裁のあだ名は「頼りにならない彼氏」であるだけに、これを材料視するのはやや性急かと思っているところだ。
【参考記事】
●“頼りにならない彼氏”の裏切りに英ポンド怒りの急落! 続く米雇用統計は果たして!?(2015年11月6日、陳満咲杜)
■ユーロ/米ドルの下落サインは「ダマシ」と化した テクニカル面では、ユーロ/米ドル日足におけるサインが代表的であろう。6月14日(水)の日足は「スパイクハイ」のサインを点灯して頭打ちをいったん示唆していたが、5月30日(火)安値を割りこめず、一転して6月14日(水)高値を更新、同サイン自体が「ダマシ」と化した。
ユーロ/米ドル 日足(出所:FXブロードネット)
「ダマシ」のサインがあったからこそ、トレンドの強気が証左されるわけで、目先、ユーロ/米ドルの強気変動は維持され、また、高値トライしやすい構造にあることが想定される。したがって、ユーロ/米ドルの切り返しはすでに最終段階に入ったものの、同サインの点灯を軽視すべきではないと思う。
ちなみに、6月20日(火)までの押しは、GMMAチャートにおける長期移動平均線のサポートを受けた形で再上昇してきたから、同サインも強気変動における「鰯喰い」(スピード調整)のサインと見られる。換言すれば、ユーロの上昇波はテクニカル上、一貫して維持されてきたから、値ごろ感による判断をすべきではないことが示唆される。
対照的に、米ドル/円におけるサインは有効であった…
ユーロ/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
これは筆者の想定どおりだが、背景となるユーロ/米ドルと米ドル/円の値動きについては、以前行った筆者の予測に当たったものと外れたものがあった。
【参考記事】
●今こそ米ドル/円押し目買いの好機!? 今晩の雇用統計が悪くてもさほど売られないかも(2017年6月2日、陳満咲杜)
●過去2回の米利上げ後は米ドル安に…。でも今回は違うとみる! それはなぜか?(2017年6月9日、陳満咲杜)
ユーロ/米ドルは予測が外れ、米ドル/円は正解だったため、ユーロ/円上昇の値動きは当然ではあったが、より強い変動となり、また目先、強気変動が維持されやすいとみる。
というのは、筆者はユーロ/円が早晩130円の節目を打診するだろうという予測を繰り返してきたが、それは主に米ドル/円の上昇を予測の根拠にしていた。
が、6月27日(火)からユーロ/米ドルが大幅上昇し、昨年(2016年)11月9日(水)の高値を突破したから、ユーロ/円の強気変動は、むしろ、ユーロ/米ドルの高値更新がもたらした結果と言える。
ユーロ/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/米ドルはドルインデックスの対極的な存在であり、ユーロ/米ドルの強気変動はそのまま米ドル全体の弱気変動を意味する。
ドルインデックスは、6月14日(水)安値割れをもって、同日のチャートが示したプライスアクションのサインを否定し、一気に昨年(2016年)11月9日(水)安値を割り込み、2017年年初来の米ドル安の流れは一段と深まった。
【参考記事】
●為替相場にトランプ・ラリー再来!? 米ドル続伸のサイン点灯、米国株もまだ崩壊しない!(2017年6月16日、陳満咲杜)
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/米ドルの高値トライが当面想定されやすいなら、米ドル全体の下落、また、弱気変動がしばらく続き、従来の米ドル全体に関する底打ちのシナリオは、完全には否定されていないものの、底打ちのサインなしでは目先、安易に底打ちを認定できないだろう。
■米ドルを続落させた5つのファンダメンタルズ要因 ファンダメンタルズ的には、米ドルを続落、また、安値更新させた材料として、主に以下の5つが挙げられる。
1.ドラギECB(欧州中央銀行)総裁の強気発言
2.IMF(国際通貨基金)の米経済成長見通し下方修正
3.イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の「ハト派」発言
4.米上院での医療改革法案投票の延期
5.FRB投票権をもつ委員による「低インフレ」警戒論
また、さらに追加材料として、英中銀総裁・カーニーさんの発言(利上げ否定から利上げの可能性に言及)も数えられるが、同総裁のあだ名は「頼りにならない彼氏」であるだけに、これを材料視するのはやや性急かと思っているところだ。
【参考記事】
●“頼りにならない彼氏”の裏切りに英ポンド怒りの急落! 続く米雇用統計は果たして!?(2015年11月6日、陳満咲杜)
■ユーロ/米ドルの下落サインは「ダマシ」と化した テクニカル面では、ユーロ/米ドル日足におけるサインが代表的であろう。6月14日(水)の日足は「スパイクハイ」のサインを点灯して頭打ちをいったん示唆していたが、5月30日(火)安値を割りこめず、一転して6月14日(水)高値を更新、同サイン自体が「ダマシ」と化した。
ユーロ/米ドル 日足(出所:FXブロードネット)
「ダマシ」のサインがあったからこそ、トレンドの強気が証左されるわけで、目先、ユーロ/米ドルの強気変動は維持され、また、高値トライしやすい構造にあることが想定される。したがって、ユーロ/米ドルの切り返しはすでに最終段階に入ったものの、同サインの点灯を軽視すべきではないと思う。
ちなみに、6月20日(火)までの押しは、GMMAチャートにおける長期移動平均線のサポートを受けた形で再上昇してきたから、同サインも強気変動における「鰯喰い」(スピード調整)のサインと見られる。換言すれば、ユーロの上昇波はテクニカル上、一貫して維持されてきたから、値ごろ感による判断をすべきではないことが示唆される。
対照的に、米ドル/円におけるサインは有効であった…