ブログ
今日のテクニカル見通し:トルコリラ/円
トルコリラ/円は、先月に続いて200日線を回復。先月と違うのは、現時点で同線が下値支持として機能している点です。足元で、三角もち合いの一種であるアセンディング・トライアングルのような形が出現する中、目先的には32円ちょうど前後の上値抵抗を突破できるか注目です。
(上記トルコリラ/円日足の外貨ネクストネオのチャートは7/21の11:29現在)
○上値目処について
三角もち合いのような形の上限に当たる、6/29高値(32.033円)にまずは注目です。同水準にボリンジャーバンド+2シグマ(32.076円)や52週線(32.159円)もあり、突破に再際し抵抗が予想されるものの、それだけに超えると上値余地が拡大する公算です。その場合、2015年前半に下抜けてから一度も突破できていない、週足の一目均衡表の雲上限(35.038円)を意識した動きとなる事も考えられます。
○下値目処について
足元で下値を支えている200日線(31.571円)を割ると、5/18と7/6安値を結ぶサポートライン(31.364円)に注目です。すぐ下にある75日線(31.227円)も割ってしまうようならば、下押し局面に入る事も考えられます。その場合は日足の一目均衡表の雲の下限(30.425円)を目指す事も考えられますが、すぐ下にある日足チャート上に開いた窓(4/21高値30.023円-4/24安値30.267円)の存在を考えると、一旦は下値が支えられやすいポイントと見ます。
○上値目処
31.760円(6日線)
31.780円(週足の一目均衡表の雲下限)
32.033円(6/29高値)
32.076円(ボリンジャーバンド+2シグマ)
32.159円(52週線)
33.894円(16年12/8高値)
34.475円(4/14安値28.853円-2/23高値31.664円の下げ幅倍返し)
35.038円(週足の一目均衡表の雲上限)
○下値目処
31.699円(20日線)
31.607円(日足の一目均衡表の転換線)
31.571円(200日線)
31.549円(日足の一目均衡表の基準線)
31.521円(13週線)
31.387円(週足の一目均衡表の転換線)
31.373円(月足の一目均衡表の転換線)
31.364円(5/18と7/6安値を結ぶサポートライン)
31.322円(ボリンジャーバンド-2シグマ)
31.227円(75日線)
31.161円(日足の一目均衡表の雲の上限)
31.064円(7/6安値)
30.968円(26週線)
30.443円(週足の一目均衡表の基準線)
30.425円(日足の一目均衡表の雲の下限)
30.205円(5/18安値)
30.199円(3/27安値)
(上記トルコリラ/円日足の外貨ネクストネオのチャートは7/21の11:29現在)
○上値目処について
三角もち合いのような形の上限に当たる、6/29高値(32.033円)にまずは注目です。同水準にボリンジャーバンド+2シグマ(32.076円)や52週線(32.159円)もあり、突破に再際し抵抗が予想されるものの、それだけに超えると上値余地が拡大する公算です。その場合、2015年前半に下抜けてから一度も突破できていない、週足の一目均衡表の雲上限(35.038円)を意識した動きとなる事も考えられます。
○下値目処について
足元で下値を支えている200日線(31.571円)を割ると、5/18と7/6安値を結ぶサポートライン(31.364円)に注目です。すぐ下にある75日線(31.227円)も割ってしまうようならば、下押し局面に入る事も考えられます。その場合は日足の一目均衡表の雲の下限(30.425円)を目指す事も考えられますが、すぐ下にある日足チャート上に開いた窓(4/21高値30.023円-4/24安値30.267円)の存在を考えると、一旦は下値が支えられやすいポイントと見ます。
○上値目処
31.760円(6日線)
31.780円(週足の一目均衡表の雲下限)
32.033円(6/29高値)
32.076円(ボリンジャーバンド+2シグマ)
32.159円(52週線)
33.894円(16年12/8高値)
34.475円(4/14安値28.853円-2/23高値31.664円の下げ幅倍返し)
35.038円(週足の一目均衡表の雲上限)
○下値目処
31.699円(20日線)
31.607円(日足の一目均衡表の転換線)
31.571円(200日線)
31.549円(日足の一目均衡表の基準線)
31.521円(13週線)
31.387円(週足の一目均衡表の転換線)
31.373円(月足の一目均衡表の転換線)
31.364円(5/18と7/6安値を結ぶサポートライン)
31.322円(ボリンジャーバンド-2シグマ)
31.227円(75日線)
31.161円(日足の一目均衡表の雲の上限)
31.064円(7/6安値)
30.968円(26週線)
30.443円(週足の一目均衡表の基準線)
30.425円(日足の一目均衡表の雲の下限)
30.205円(5/18安値)
30.199円(3/27安値)
昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/21 金)
----------7/20ドル円相場概況--------------------- OP 111.904HI 112.420LO 111.477CL 111.868 東京市場は、111.80円前後で下げ渋ると、株高の流れに乗って112円台を回復。日銀が物価目標達成時期の見通しを先送りした事もあって午後には112.20円台へと上昇した。欧州市場ではECB理事会を控えてユーロに調整が入るとドルが上昇したため112.420円まで上値を伸ばしたが他力本願型の上昇は続かず。ECBの政策据え置き後はユーロの変動に惑わされて112円台前半で右往左往。NY市場も対ユーロでのドルの動きに翻弄されて112.00-30円台を上下したが、ロシアゲート疑惑に絡む報道が流れるとドル売りに傾いた。米長期金利の低下もあって111.477円まで急落したが、株価が底堅く推移した事で金利もドルも持ち直すと午後には112円前後まで反発するなど、最後まで方向感が定まらなかった。 -----------7/20主な出来事---------------------------- 08:50 (日) 6月貿易収支 +4399億円 前回-2034億円→-2042億円予想 +4880億円 10:30 (豪) 6月就業者数 +1.40万人前回+4.20万人→+3.80万人予想+1.50万人 10:30 (豪) 6月失業率 5.5%(5.6%) 5.6% 5.6% 12:10 (日) 日銀金融政策決定会合・マイナス金利0.1%維持・7対2で金融政策の現状維持を決定・長期国債の買い入れ額は概ね現状程度(年間80兆円増) 12:30 (日) 日銀展望レポート・物価2%達成、2019年度ごろになる可能性が高い 15:00 (独) 6月生産者物価指数 (前年比) +2.4%前回+2.8% 予想+2.3% 15:30 黒田日銀総裁・経済・物価ともに下振れリスクの方が大きい・2%目標に向けモメンタム力強さ欠け注意深く点検必要・経済物価・金融踏まえモメンタム維持に必要な政策調整・現時点でさらなる総括検証が必要とは考えていない・現時点で追加緩和が必要だとは考えていな・ETF購入が副作用生んでいるとも思わない 17:30 (英) 6月小売売上高 (自動車燃料含む:前月比) +0.6%前回-1.2%→-1.1%予想+0.4% 20:45 ECB、政策金利を 0.00%に据え置き 21:30 ドラギECB総裁・月額600億ユーロの資産買入を少なくとも今年12月まで実施。必要なら継続・最近のデータは強い経済を確認・基調的なインフレ圧力はまだ弱い・景気の一層の上振れに向けて勢いは増している・今後数カ月にわたり現行水準程度のインフレ率を見込む・委員会は秋に決定を下す」・ECBはインフレ率が次第に目標に到達することに自信・ついにしっかりした回復を経験しつつある・テーパリングのシナリオは議論されていない・9月会合で何が起きるか議論しなかった 21:30 (米) 新規失業保険申請件数 23.3万件前回24.7万件→24.8万件予想 24.5万件 21:30 (米) 7月フィラデルフィア連銀製造業指数 19.5前回27.6 予想23.0 22:20 (南ア) SARB政策金利を 6.75% に引き下げ 23:00 (ユーロ圏) 7月消費者信頼感・速報 -1.7前回-1.3 予想-1.2 23:30 (ロシアゲート疑惑に絡んで)モラー特別検察官、トランプ米大統領のビジネスに捜査範囲を拡大したようだ-関係者 -----------7/20株式・債券・商品----------------------
---------7/21きょうの注目材料------------------------- <国内>08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース) <海外>11:40 デベルRBA副総裁、講演21:30 6月カナダ消費者物価指数21:30 5月カナダ小売売上高 --------7/21きょうのひとこと------------------------- ドラギ総裁の昨日の発言内容を振り返ると、強気と弱気のミックスで、テーパリングに関しても明確な手掛りは示さなかったと思うのですが、それでもユーロは大きく上昇しました。ドイツの長期金利が低下しているところを見ると、債券市場はドラギ会見をどちらかと言えば「ハト派的」と受け止めた模様で、為替市場の受け止め方と食い違いが見られます。日銀の緩和維持で円は買えない、ドルもだらしない、ポンドも買いにくいという中でユーロに上昇圧力がかかっているのかもしれませんが、ちょっと違和感を感じるユーロ高でした。 本日もよろしくお願いいたします。
---------7/21きょうの注目材料------------------------- <国内>08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース) <海外>11:40 デベルRBA副総裁、講演21:30 6月カナダ消費者物価指数21:30 5月カナダ小売売上高 --------7/21きょうのひとこと------------------------- ドラギ総裁の昨日の発言内容を振り返ると、強気と弱気のミックスで、テーパリングに関しても明確な手掛りは示さなかったと思うのですが、それでもユーロは大きく上昇しました。ドイツの長期金利が低下しているところを見ると、債券市場はドラギ会見をどちらかと言えば「ハト派的」と受け止めた模様で、為替市場の受け止め方と食い違いが見られます。日銀の緩和維持で円は買えない、ドルもだらしない、ポンドも買いにくいという中でユーロに上昇圧力がかかっているのかもしれませんが、ちょっと違和感を感じるユーロ高でした。 本日もよろしくお願いいたします。
日本がゼロ金利固定の間に欧州や米国は 金利正常化へ! ユーロに優位性あり!
■トランプ政権の政策に疑問符…。米ドルの上値重い みなさん、こんにちは。
今週(7月17日~)は総じて米ドルの上値が重い展開に。
米ドルVS世界の通貨 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
7月18日(火)の米議会上院で、オバマケア代替法案の可決が絶望的になったことがきっかけ。
結果、トランプ政権が掲げる税制改革、インフラ投資、金融規制緩和などの実現性に疑問符がつき、米ドルは、円やユーロに対して下落。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ユーロ/米ドル 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
ただ、多くのマーケット参加者はこの米ドル安の動きを一過性のものと捉えています。
なぜなら現在、多くの市場参加者の目は米国の政治よりも各国の中央銀行の政策に集まっているからです。
【参考記事】
●引き締めに向かう主要国中銀が「密約」? ECB理事会でのテーパリングの行方は…!?(7月17日、西原宏一&大橋ひろこ)
金利正常化に最初に舵を切ったのは米国。
昨年(2016年)末の米国の利上げに向けて、米ドルは大きく上昇し、米ドル/円は一時118.66円という高値をつけました。
そして、追随してECB(欧州中央銀行)、そしてBOC(カナダ銀行[カナダの中央銀行])、加えてRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])と中央銀行がタカ派なスタンスをみせるたびに、その通貨は急騰しています。
【参考記事】
●株式よりも金利の動きが今後もカギに? 米国債利回り上昇なら米ドル/円も続伸!(7月3日、西原宏一&大橋ひろこ)
■日銀がゼロ金利固定の間に欧米は金利正常化へ 一方売られる通貨は、ゼロ金利固定の円ということになります。
これはある意味、円安容認?との誤解も生じやすく、各国から批判があがりそうですが、日銀のみが金利をゼロで固定してくれている間に、米国、欧州が順調に金利正常化を進められるという意味もあり、この点においてはお互い利するところがあるため、この状況がしばらく続くのかもしれません。
結果、直近の加ドル/円、豪ドル/円は急騰しています。
加ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:加ドル/円 日足)
豪ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足)
そして、金利正常化という点においては…
今週(7月17日~)は総じて米ドルの上値が重い展開に。
米ドルVS世界の通貨 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
7月18日(火)の米議会上院で、オバマケア代替法案の可決が絶望的になったことがきっかけ。
結果、トランプ政権が掲げる税制改革、インフラ投資、金融規制緩和などの実現性に疑問符がつき、米ドルは、円やユーロに対して下落。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ユーロ/米ドル 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
ただ、多くのマーケット参加者はこの米ドル安の動きを一過性のものと捉えています。
なぜなら現在、多くの市場参加者の目は米国の政治よりも各国の中央銀行の政策に集まっているからです。
【参考記事】
●引き締めに向かう主要国中銀が「密約」? ECB理事会でのテーパリングの行方は…!?(7月17日、西原宏一&大橋ひろこ)
金利正常化に最初に舵を切ったのは米国。
昨年(2016年)末の米国の利上げに向けて、米ドルは大きく上昇し、米ドル/円は一時118.66円という高値をつけました。
そして、追随してECB(欧州中央銀行)、そしてBOC(カナダ銀行[カナダの中央銀行])、加えてRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])と中央銀行がタカ派なスタンスをみせるたびに、その通貨は急騰しています。
【参考記事】
●株式よりも金利の動きが今後もカギに? 米国債利回り上昇なら米ドル/円も続伸!(7月3日、西原宏一&大橋ひろこ)
■日銀がゼロ金利固定の間に欧米は金利正常化へ 一方売られる通貨は、ゼロ金利固定の円ということになります。
これはある意味、円安容認?との誤解も生じやすく、各国から批判があがりそうですが、日銀のみが金利をゼロで固定してくれている間に、米国、欧州が順調に金利正常化を進められるという意味もあり、この点においてはお互い利するところがあるため、この状況がしばらく続くのかもしれません。
結果、直近の加ドル/円、豪ドル/円は急騰しています。
加ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:加ドル/円 日足)
豪ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足)
そして、金利正常化という点においては…
日本がゼロ金利固定の間に欧州や米国は 金利正常化へ! ユーロに優位性あり!
■トランプ政権の政策に疑問符…。米ドルの上値重い みなさん、こんにちは。
今週(7月17日~)は総じて米ドルの上値が重い展開に。
米ドルVS世界の通貨 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
7月18日(火)の米議会上院で、オバマケア代替法案の可決が絶望的になったことがきっかけ。
結果、トランプ政権が掲げる税制改革、インフラ投資、金融規制緩和などの実現性に疑問符がつき、米ドルは、円やユーロに対して下落。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ユーロ/米ドル 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
ただ、多くのマーケット参加者はこの米ドル安の動きを一過性のものと捉えています。
なぜなら現在、多くの市場参加者の目は米国の政治よりも各国の中央銀行の政策に集まっているからです。
【参考記事】
●引き締めに向かう主要国中銀が「密約」? ECB理事会でのテーパリングの行方は…!?(7月17日、西原宏一&大橋ひろこ)
金利正常化に最初に舵を切ったのは米国。
昨年(2016年)末の米国の利上げに向けて、米ドルは大きく上昇し、米ドル/円は一時118.66円という高値をつけました。
そして、追随してECB(欧州中央銀行)、そしてBOC(カナダ銀行[カナダの中央銀行])、加えてRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])と中央銀行がタカ派なスタンスをみせるたびに、その通貨は急騰しています。
【参考記事】
●株式よりも金利の動きが今後もカギに? 米国債利回り上昇なら米ドル/円も続伸!(7月3日、西原宏一&大橋ひろこ)
■日銀がゼロ金利固定の間に欧米は金利正常化へ 一方売られる通貨は、ゼロ金利固定の円ということになります。
これはある意味、円安容認?との誤解も生じやすく、各国から批判があがりそうですが、日銀のみが金利をゼロで固定してくれている間に、米国、欧州が順調に金利正常化を進められるという意味もあり、この点においてはお互い利するところがあるため、この状況がしばらく続くのかもしれません。
結果、直近の加ドル/円、豪ドル/円は急騰しています。
加ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:加ドル/円 日足)
豪ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足)
そして、金利正常化という点においては…
今週(7月17日~)は総じて米ドルの上値が重い展開に。
米ドルVS世界の通貨 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
7月18日(火)の米議会上院で、オバマケア代替法案の可決が絶望的になったことがきっかけ。
結果、トランプ政権が掲げる税制改革、インフラ投資、金融規制緩和などの実現性に疑問符がつき、米ドルは、円やユーロに対して下落。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ユーロ/米ドル 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
ただ、多くのマーケット参加者はこの米ドル安の動きを一過性のものと捉えています。
なぜなら現在、多くの市場参加者の目は米国の政治よりも各国の中央銀行の政策に集まっているからです。
【参考記事】
●引き締めに向かう主要国中銀が「密約」? ECB理事会でのテーパリングの行方は…!?(7月17日、西原宏一&大橋ひろこ)
金利正常化に最初に舵を切ったのは米国。
昨年(2016年)末の米国の利上げに向けて、米ドルは大きく上昇し、米ドル/円は一時118.66円という高値をつけました。
そして、追随してECB(欧州中央銀行)、そしてBOC(カナダ銀行[カナダの中央銀行])、加えてRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])と中央銀行がタカ派なスタンスをみせるたびに、その通貨は急騰しています。
【参考記事】
●株式よりも金利の動きが今後もカギに? 米国債利回り上昇なら米ドル/円も続伸!(7月3日、西原宏一&大橋ひろこ)
■日銀がゼロ金利固定の間に欧米は金利正常化へ 一方売られる通貨は、ゼロ金利固定の円ということになります。
これはある意味、円安容認?との誤解も生じやすく、各国から批判があがりそうですが、日銀のみが金利をゼロで固定してくれている間に、米国、欧州が順調に金利正常化を進められるという意味もあり、この点においてはお互い利するところがあるため、この状況がしばらく続くのかもしれません。
結果、直近の加ドル/円、豪ドル/円は急騰しています。
加ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:加ドル/円 日足)
豪ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足)
そして、金利正常化という点においては…
ドル/円がレンジ相場入りしている理由は? 日本の金融政策だけ別方向。円売り模索か
■米ドル高になりきれず114円台で失速する米ドル/円 ここ最近、為替相場は通貨によって、少しバラつきのある動きをしているので、整理してみたいと思います。
まず、米ドル/円ですが、5月に一度114円台をつけたあと、失速して110円を割り込みました。その後、7月になって、もう一度114円台に乗せましたが、やはりそこでも失速して、現在は111円台と112円台をウロウロしています。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
結局、米ドル高になりきれなかったということなのですが、そこには、どのような背景があるのでしょうか。それを考えるにあたって、まず、米国の状況を考えてみたいと思います。
■株高なのに米ドル安、その原因はトランプ政権!? 現在の米国の金融市場は、非常にねじれた状況になっています。
NYダウはここ最近、史上最高値を再び更新しました。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
その一方で、米ドル相場は冴えません。どちらかといえば、米ドルは下落傾向が続いています。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
これを、どう考えればいいかということなのですが、まず、その原因の一番はトランプ政権への不安が底辺にあると思います。
【参考記事】
●トランプ政権への不安がドル/円の重し!? たとえ戻りがあっても、頭は重くなりそう(3月23日、今井雅人)
●ドル高にならないのは長期金利が原因! 利上げでも米国債が買われる理由は?(6月22日、今井雅人)
本来は、株価もその影響を受けてもおかしくないのですが、企業業績が好調なので、株価は強い状態となっています。
一方で、為替市場ではトランプ政権の不安定さから、米ドルより他の通貨のほうが好まれているという状況にあります。
ロシア疑惑に関しては、トランプ大統領の長男が関与していたという報道が出てきたりしており、まだ先がまったく読めません。オバマケアの代替案も議会を通過する見通しが立たない状況が続いており、今後の経済政策も本当に進んでいくのか、大きな疑問符がつけられています。こうした状況が、米ドルへの下落圧力となっています。
■米ドル/円以外をみれば、米ドルの弱さは一目瞭然 また、インフレ傾向が強まらず、米10年物国債の利回りは再び2.2%台へ低下してきています。長期金利が伸び悩んでいることが、株価にとってはプラス、一方、米ドルにとってはマイナスという状況を生み出しています。
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
米ドル/円だけを見ているとわかりませんが、たとえば、豪ドルや加ドルなどの対米ドルでの動きを見ると、米ドルが一方的に下落してきているのがよくわかります。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
ユーロ/米ドルを見ても、豪ドルや加ドルほどではありませんが、米ドル安傾向、つまりユーロ/米ドルは上昇傾向になっています。
【参考記事】
●ユーロ/ドルは心理的節目1.15ドルを突破! 明日のECB理事会で今後のスタンスに注目(7月19日、松田哲)
チャートだけを見ると、ユーロ/米ドルは2015年8月に1.17ドル台まで上昇したことがあるので、そのあたりまでの上昇は期待できるのではないでしょうか。
ユーロ/米ドル 週足(出所:Bloomberg)
米/ドル円に関しては、端的に言えば…
まず、米ドル/円ですが、5月に一度114円台をつけたあと、失速して110円を割り込みました。その後、7月になって、もう一度114円台に乗せましたが、やはりそこでも失速して、現在は111円台と112円台をウロウロしています。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
結局、米ドル高になりきれなかったということなのですが、そこには、どのような背景があるのでしょうか。それを考えるにあたって、まず、米国の状況を考えてみたいと思います。
■株高なのに米ドル安、その原因はトランプ政権!? 現在の米国の金融市場は、非常にねじれた状況になっています。
NYダウはここ最近、史上最高値を再び更新しました。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
その一方で、米ドル相場は冴えません。どちらかといえば、米ドルは下落傾向が続いています。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
これを、どう考えればいいかということなのですが、まず、その原因の一番はトランプ政権への不安が底辺にあると思います。
【参考記事】
●トランプ政権への不安がドル/円の重し!? たとえ戻りがあっても、頭は重くなりそう(3月23日、今井雅人)
●ドル高にならないのは長期金利が原因! 利上げでも米国債が買われる理由は?(6月22日、今井雅人)
本来は、株価もその影響を受けてもおかしくないのですが、企業業績が好調なので、株価は強い状態となっています。
一方で、為替市場ではトランプ政権の不安定さから、米ドルより他の通貨のほうが好まれているという状況にあります。
ロシア疑惑に関しては、トランプ大統領の長男が関与していたという報道が出てきたりしており、まだ先がまったく読めません。オバマケアの代替案も議会を通過する見通しが立たない状況が続いており、今後の経済政策も本当に進んでいくのか、大きな疑問符がつけられています。こうした状況が、米ドルへの下落圧力となっています。
■米ドル/円以外をみれば、米ドルの弱さは一目瞭然 また、インフレ傾向が強まらず、米10年物国債の利回りは再び2.2%台へ低下してきています。長期金利が伸び悩んでいることが、株価にとってはプラス、一方、米ドルにとってはマイナスという状況を生み出しています。
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
米ドル/円だけを見ているとわかりませんが、たとえば、豪ドルや加ドルなどの対米ドルでの動きを見ると、米ドルが一方的に下落してきているのがよくわかります。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
ユーロ/米ドルを見ても、豪ドルや加ドルほどではありませんが、米ドル安傾向、つまりユーロ/米ドルは上昇傾向になっています。
【参考記事】
●ユーロ/ドルは心理的節目1.15ドルを突破! 明日のECB理事会で今後のスタンスに注目(7月19日、松田哲)
チャートだけを見ると、ユーロ/米ドルは2015年8月に1.17ドル台まで上昇したことがあるので、そのあたりまでの上昇は期待できるのではないでしょうか。
ユーロ/米ドル 週足(出所:Bloomberg)
米/ドル円に関しては、端的に言えば…
ドル/円がレンジ相場入りしている理由は? 日本の金融政策だけ別方向。円売り模索か
■米ドル高になりきれず114円台で失速する米ドル/円 ここ最近、為替相場は通貨によって、少しバラつきのある動きをしているので、整理してみたいと思います。
まず、米ドル/円ですが、5月に一度114円台をつけたあと、失速して110円を割り込みました。その後、7月になって、もう一度114円台に乗せましたが、やはりそこでも失速して、現在は111円台と112円台をウロウロしています。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
結局、米ドル高になりきれなかったということなのですが、そこには、どのような背景があるのでしょうか。それを考えるにあたって、まず、米国の状況を考えてみたいと思います。
■株高なのに米ドル安、その原因はトランプ政権!? 現在の米国の金融市場は、非常にねじれた状況になっています。
NYダウはここ最近、史上最高値を再び更新しました。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
その一方で、米ドル相場は冴えません。どちらかといえば、米ドルは下落傾向が続いています。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
これを、どう考えればいいかということなのですが、まず、その原因の一番はトランプ政権への不安が底辺にあると思います。
【参考記事】
●トランプ政権への不安がドル/円の重し!? たとえ戻りがあっても、頭は重くなりそう(3月23日、今井雅人)
●ドル高にならないのは長期金利が原因! 利上げでも米国債が買われる理由は?(6月22日、今井雅人)
本来は、株価もその影響を受けてもおかしくないのですが、企業業績が好調なので、株価は強い状態となっています。
一方で、為替市場ではトランプ政権の不安定さから、米ドルより他の通貨のほうが好まれているという状況にあります。
ロシア疑惑に関しては、トランプ大統領の長男が関与していたという報道が出てきたりしており、まだ先がまったく読めません。オバマケアの代替案も議会を通過する見通しが立たない状況が続いており、今後の経済政策も本当に進んでいくのか、大きな疑問符がつけられています。こうした状況が、米ドルへの下落圧力となっています。
■米ドル/円以外をみれば、米ドルの弱さは一目瞭然 また、インフレ傾向が強まらず、米10年物国債の利回りは再び2.2%台へ低下してきています。長期金利が伸び悩んでいることが、株価にとってはプラス、一方、米ドルにとってはマイナスという状況を生み出しています。
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
米ドル/円だけを見ているとわかりませんが、たとえば、豪ドルや加ドルなどの対米ドルでの動きを見ると、米ドルが一方的に下落してきているのがよくわかります。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
ユーロ/米ドルを見ても、豪ドルや加ドルほどではありませんが、米ドル安傾向、つまりユーロ/米ドルは上昇傾向になっています。
【参考記事】
●ユーロ/ドルは心理的節目1.15ドルを突破! 明日のECB理事会で今後のスタンスに注目(7月19日、松田哲)
チャートだけを見ると、ユーロ/米ドルは2015年8月に1.17ドル台まで上昇したことがあるので、そのあたりまでの上昇は期待できるのではないでしょうか。
ユーロ/米ドル 週足(出所:Bloomberg)
米/ドル円に関しては、端的に言えば…
まず、米ドル/円ですが、5月に一度114円台をつけたあと、失速して110円を割り込みました。その後、7月になって、もう一度114円台に乗せましたが、やはりそこでも失速して、現在は111円台と112円台をウロウロしています。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
結局、米ドル高になりきれなかったということなのですが、そこには、どのような背景があるのでしょうか。それを考えるにあたって、まず、米国の状況を考えてみたいと思います。
■株高なのに米ドル安、その原因はトランプ政権!? 現在の米国の金融市場は、非常にねじれた状況になっています。
NYダウはここ最近、史上最高値を再び更新しました。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
その一方で、米ドル相場は冴えません。どちらかといえば、米ドルは下落傾向が続いています。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
これを、どう考えればいいかということなのですが、まず、その原因の一番はトランプ政権への不安が底辺にあると思います。
【参考記事】
●トランプ政権への不安がドル/円の重し!? たとえ戻りがあっても、頭は重くなりそう(3月23日、今井雅人)
●ドル高にならないのは長期金利が原因! 利上げでも米国債が買われる理由は?(6月22日、今井雅人)
本来は、株価もその影響を受けてもおかしくないのですが、企業業績が好調なので、株価は強い状態となっています。
一方で、為替市場ではトランプ政権の不安定さから、米ドルより他の通貨のほうが好まれているという状況にあります。
ロシア疑惑に関しては、トランプ大統領の長男が関与していたという報道が出てきたりしており、まだ先がまったく読めません。オバマケアの代替案も議会を通過する見通しが立たない状況が続いており、今後の経済政策も本当に進んでいくのか、大きな疑問符がつけられています。こうした状況が、米ドルへの下落圧力となっています。
■米ドル/円以外をみれば、米ドルの弱さは一目瞭然 また、インフレ傾向が強まらず、米10年物国債の利回りは再び2.2%台へ低下してきています。長期金利が伸び悩んでいることが、株価にとってはプラス、一方、米ドルにとってはマイナスという状況を生み出しています。
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
米ドル/円だけを見ているとわかりませんが、たとえば、豪ドルや加ドルなどの対米ドルでの動きを見ると、米ドルが一方的に下落してきているのがよくわかります。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
ユーロ/米ドルを見ても、豪ドルや加ドルほどではありませんが、米ドル安傾向、つまりユーロ/米ドルは上昇傾向になっています。
【参考記事】
●ユーロ/ドルは心理的節目1.15ドルを突破! 明日のECB理事会で今後のスタンスに注目(7月19日、松田哲)
チャートだけを見ると、ユーロ/米ドルは2015年8月に1.17ドル台まで上昇したことがあるので、そのあたりまでの上昇は期待できるのではないでしょうか。
ユーロ/米ドル 週足(出所:Bloomberg)
米/ドル円に関しては、端的に言えば…
ユーロ/ドル、ECBの姿勢に関心集中
先月27日に欧州中銀(ECB)のドラギ総裁が「すべての兆候はユーロ圏の景気回復の強まりと広がりを示しています。デフレ圧力はリフレに変わった」などとタカ派的発言を行いました。これをきっかけとしてECBの緩和縮小観測が強まると、ユーロ/ドルは今月18日に1.1580ドル台まで上昇して昨年5月高値(1.16160ドル)に迫りました。こうした中で迎える本日のECB理事会に、市場の関心が集まっています。ECBは今年12月までの期限で毎月600億ユーロの資産買い入れを実施しているが、来年1月以降の具体的なスケジュールについては9月の理事会で発表するとの見方が大勢となっています。したがって、本日の理事会では買い入れ縮小に向けた地ならしが行われるかに注目です。「見通しが悪化すれば緩和を追加」との文言を削除するなど「タカ派的」な内容となれば、ユーロ買いが一段と活発化する公算です。昨年5月高値を突破すると、2015年8月高値(1.17127ドル)が否応なく意識されると見ます。
ただ、シカゴIMMでのユーロのロングポジションが2011年5月以来の高水準となる83788枚まで積みあがるなど、ユーロ上昇に過熱感も窺えます。そうした中、ドラギECB総裁がユーロ高けん制発言を行ったり、早急な出口論に慎重な見方を示すようならば、前のめりの緩和縮小期待が巻き戻される事もあり得ます。思惑が交錯する中、直後は荒れた展開となる可能性が高そうです。
ただ、シカゴIMMでのユーロのロングポジションが2011年5月以来の高水準となる83788枚まで積みあがるなど、ユーロ上昇に過熱感も窺えます。そうした中、ドラギECB総裁がユーロ高けん制発言を行ったり、早急な出口論に慎重な見方を示すようならば、前のめりの緩和縮小期待が巻き戻される事もあり得ます。思惑が交錯する中、直後は荒れた展開となる可能性が高そうです。
今夜の注目材料は?7/20
東京市場のドル/円は、112円台を回復するなど堅調に推移しました。日銀がインフレ目標達成時期の見通しを先延ばしにした事で円売りが強まる場面もありました。欧米市場に入る前に注目イベントを確認しておきましょう。 7/20(木)17:00 ユーロ圏5月経常収支17:30 英6月小売売上高指数20:45☆ ECB政策金利発表21:30☆ ドラギECB総裁、会見21:30☆ 米新規失業保険申請件数21:30 米7月フィラデルフィア連銀製造業指数23:00 ユーロ圏7月消費者信頼感・速報値23:00 米6月景気先行指数未定 南ア中銀政策金利発表 ※☆は特に注目の材料
日銀は、予想通りに大規模緩和の維持を決定。黒田日銀総裁の会見がこれから始まりますが、大きな波乱を呼ぶ可能性は低く、市場の関心は欧州中銀(ECB)に向かいそうです。ECBについても政策変更の可能性はほぼゼロと見られていますが、量的緩和(QE)縮小に向けたヒントが出るか注目が集まっています。ドラギ総裁の会見などを通じてECBの政策スタンスが市場に「タカ派的」と受け止められれば、ユーロ/円経由でドル/円にも上昇圧力がかかる可能性もあります。
日銀は、予想通りに大規模緩和の維持を決定。黒田日銀総裁の会見がこれから始まりますが、大きな波乱を呼ぶ可能性は低く、市場の関心は欧州中銀(ECB)に向かいそうです。ECBについても政策変更の可能性はほぼゼロと見られていますが、量的緩和(QE)縮小に向けたヒントが出るか注目が集まっています。ドラギ総裁の会見などを通じてECBの政策スタンスが市場に「タカ派的」と受け止められれば、ユーロ/円経由でドル/円にも上昇圧力がかかる可能性もあります。
含み益50万円台 運用資産600万円もそろそろ見えそう 純ドルコスト平均法積立状況
純ドルコスト平均法積立を続けているSBIFXトレードの含み益が50万円台に入りました。天井近い動きになってきているのですが決済はまだ先なので記念の意味も含めて画像を取っておくことにしました。SBIFXトレードを使ったドルコスト平均法運用状況