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FXトレーダー 成功への3ステップ
売買に自信のあるトレーダーは、自分を信頼し自分のすべきことを躊躇なく実行する。これこそ成功するトレーダーだ。マーケットの気まぐれな値動きを恐れず、不安を助長するような情報に気を取られるよりも収益機会を伝える情報に神経を集中させる能力を身に着けている。~マーク・ダグラスおそらく、「売買に自信のあるトレーダーは、自分を信頼し自分のすべきことを躊躇なく実行する」ということに異論を唱える方はいないでしょう。迷いなく、自分のスタイルで売買を続けることがFXトレード成功の絶対条件であることは間違いありません。毎日のように、エントリーするかどうかで悩み続けているうちは買ったり負けたりが続き、収益も安定しません。大きく勝つことがあっても、それが次のトレードの成功に繋がるものでなければ、その利益はいずれ消えてしまいます。
攻防一体のFX運用体制とは 「攻撃用のFX運用法」「守りのFX運用法」の役割
FXで、利益がガンガンでてリスクも低い運用法を求めていくと、それが破滅の元ともなるときがあります。その理由と勝つための考え方をまとめました。
+6000円 英ポンド円 スワップ金利サヤ取り決済
英ポンド円でのスワップ金利サヤ取りポジションを9月1日に決済しています。スワップポイントに変動があったため、保有1日という短期売買となりました。米ドル円もそうですが、英ポンド円でもスプレッドが狭いFX口座が増えたのでこういう短期変動でも損失を出さずに対応できるのは有難いことです。
くりっく株365サヤ取り2018 第1回
今回より「くりっく株365サヤ取り」の連載を開始します。現在くりっく株365口座は8月利益確定後の「休み」を入れている状況です。参考:くりっく株365サヤ取り一区切り 次のポジションからは、来年を視野に入れたものとなります。この連載で2018年に向けたくりっく株365運用の考え方やルールをまとめていきます。
ビットコインバブルが弾けて米ドルは底打ち!? 複数サイン点灯、確証は今晩雇用統計後!
■米ドル安一服の気配、底打ちのサインも点灯! 米ドル安一服の気配が出ている。
ジャクソンホール会議で米ドル安が一段と進み、今週火曜(8月29日)の朝、北朝鮮のミサイル発射でピークに達したが、当日反転してきた。ドルインデックスも米ドル/円も、まだ初歩的な段階にすぎないが、底打ちのサインが点灯していることは見逃せない。
ドルインデックス 4時間足(出所:Bloomberg)
米ドル/円 4時間足(出所:Bloomberg)
実際、8月29日(火)の北朝鮮の挑発は、まったく想定されなかったサプライズではなかったものの、日本上空(と言っても宇宙空間)を通過し、事前通告なしだったのは19年ぶりの出来事でもあったので、やはり、それなりのショックをもたらした。
いつもの反応パターンである「有事の円買い」、そして、最近の反応パターンである「有事の米ドル売り」が見られたのも自然の成り行きと思われ、さらにこれが進んでいくだろうと思われた。
ゆえに、8月29日(火)当日、米ドル/円は8月安値を再更新してから一転して大幅反騰、また、ユーロ/米ドルは高値更新してから一転陰線で引けたことが、多くの市場参加者にとってややサプライズであったのではないかと思う。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ユーロ/米ドル 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
筆者は8月29日(火)当日、ユーロの頭打ち、すなわち米ドル全体下げ一服の可能性を警戒していた。8月29日(火)18時に配信したレポートの一部は以下のような内容だった。
ユーロ/ドルは1.2関門を乗せ、ブルトレンドの一段高を示唆している。ユーロの強気一辺倒、ドル全体の弱気一辺倒を意味しているが、ドルインデックスの日足を見る限り、強気ダイバージェンスのサインが煮詰まりつつあることが分かる。
言ってみれば、年初来ドル全体の下落はすでに最終段階におり、対応してユーロ/ドルの上昇も最終段階に入っている。従って、ユーロ/ドルのオーバーボート、またRSIが示している弱気「ダイバージェンス」の築が「ホンモノ」のサインとなり、これからユーロの上値余地を限定しよう。
実際、目先の高値トライがすでに上値ターゲットを達成したか、上値ターゲットに近づいている。1.2077は目先の上限、更なる高値トライがあっても、またオーバーボートの極みで1.2160までの「行き過ぎ」も考えられるが、調整なしの直進はなかろう。いずれにせよ、強気一辺倒の目下だからこそ、頭打ちの可能性を警戒しておきたい。
8月29日(火)当日、ユーロ/米ドルの高値は17時過ぎに付けた1.2070ドルだった。その後反落し、「塔婆」風陰線を引き、そして8月30日(水)は続落した。
ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)(出所:FXブロードネット)
8月28日(月)から「宵の明星」を形成していたのは、上のチャートに示したとおりだ。RSIのダイバージェンスのサインが点灯し、やっと効いてきたといえる。
■米ドル底打ちを見込んでいた、いくつかの判断基準 ところで、時間の制限で当日のレポートに書き尽くせなかったことも多かった。詰まるところ、オシレーター系指標のダイバージェンスのサインが煮詰まりつつあるからと言って必ず効いてくるとは限らないから、当然のように、判断の基準はそれだけではなかった。
ユーロ/米ドルの頭打ち、すなわちドルインデックスの底打ちを見込んでいたポイントは、以下に挙げたようにいくつかあり、また、そちらの方がより重要であった。
まず、ユーロ/米ドルのロングポジションは過大に積み上げられ、直近のCFTC(米商品先物取引委員会)統計では6年ぶりの水準に膨らんでいたこと。
次に、ジャクソンホール会議で欧米とも金融政策に関する示唆がなかったものの、ユーロは惰性的に買われていたこと。
最後に、地政学リスクの浮上で、行きすぎた市況が一段と増していたこと、である。
言い換えれば、北朝鮮のミサイル発射はサプライズだったとはいえ、その効果を最大限に織り込み、行きすぎの上にさらに行きすぎていたのが当日(8月29日)の市況だったので、いったん修正される公算もかなり高かった。ドルインデックスがほぼ一本調子の下落で、一時、2016年安値を割り込んでいたことも大きなサインであった。
ここで強調したいのはジャクソンホール会議中、また、その後の米ドル売りの進行だ。前述のように、これは理由のない惰性的な米ドル売りなので、トレンド進行の強さが示された一方、トレンドの行きすぎ、また、クライマックスに近いことを示唆するサインであった。
よって、地政学リスクの浮上でトレンドをさらに押し進めていく市況自体がクライマックスであり、そのため偏ったポジションの利益確定につながったわけだ。
米ドル/円の状況は、ユーロ/米ドルほどではないとしても…
ジャクソンホール会議で米ドル安が一段と進み、今週火曜(8月29日)の朝、北朝鮮のミサイル発射でピークに達したが、当日反転してきた。ドルインデックスも米ドル/円も、まだ初歩的な段階にすぎないが、底打ちのサインが点灯していることは見逃せない。
ドルインデックス 4時間足(出所:Bloomberg)
米ドル/円 4時間足(出所:Bloomberg)
実際、8月29日(火)の北朝鮮の挑発は、まったく想定されなかったサプライズではなかったものの、日本上空(と言っても宇宙空間)を通過し、事前通告なしだったのは19年ぶりの出来事でもあったので、やはり、それなりのショックをもたらした。
いつもの反応パターンである「有事の円買い」、そして、最近の反応パターンである「有事の米ドル売り」が見られたのも自然の成り行きと思われ、さらにこれが進んでいくだろうと思われた。
ゆえに、8月29日(火)当日、米ドル/円は8月安値を再更新してから一転して大幅反騰、また、ユーロ/米ドルは高値更新してから一転陰線で引けたことが、多くの市場参加者にとってややサプライズであったのではないかと思う。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ユーロ/米ドル 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
筆者は8月29日(火)当日、ユーロの頭打ち、すなわち米ドル全体下げ一服の可能性を警戒していた。8月29日(火)18時に配信したレポートの一部は以下のような内容だった。
ユーロ/ドルは1.2関門を乗せ、ブルトレンドの一段高を示唆している。ユーロの強気一辺倒、ドル全体の弱気一辺倒を意味しているが、ドルインデックスの日足を見る限り、強気ダイバージェンスのサインが煮詰まりつつあることが分かる。
言ってみれば、年初来ドル全体の下落はすでに最終段階におり、対応してユーロ/ドルの上昇も最終段階に入っている。従って、ユーロ/ドルのオーバーボート、またRSIが示している弱気「ダイバージェンス」の築が「ホンモノ」のサインとなり、これからユーロの上値余地を限定しよう。
実際、目先の高値トライがすでに上値ターゲットを達成したか、上値ターゲットに近づいている。1.2077は目先の上限、更なる高値トライがあっても、またオーバーボートの極みで1.2160までの「行き過ぎ」も考えられるが、調整なしの直進はなかろう。いずれにせよ、強気一辺倒の目下だからこそ、頭打ちの可能性を警戒しておきたい。
8月29日(火)当日、ユーロ/米ドルの高値は17時過ぎに付けた1.2070ドルだった。その後反落し、「塔婆」風陰線を引き、そして8月30日(水)は続落した。
ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)(出所:FXブロードネット)
8月28日(月)から「宵の明星」を形成していたのは、上のチャートに示したとおりだ。RSIのダイバージェンスのサインが点灯し、やっと効いてきたといえる。
■米ドル底打ちを見込んでいた、いくつかの判断基準 ところで、時間の制限で当日のレポートに書き尽くせなかったことも多かった。詰まるところ、オシレーター系指標のダイバージェンスのサインが煮詰まりつつあるからと言って必ず効いてくるとは限らないから、当然のように、判断の基準はそれだけではなかった。
ユーロ/米ドルの頭打ち、すなわちドルインデックスの底打ちを見込んでいたポイントは、以下に挙げたようにいくつかあり、また、そちらの方がより重要であった。
まず、ユーロ/米ドルのロングポジションは過大に積み上げられ、直近のCFTC(米商品先物取引委員会)統計では6年ぶりの水準に膨らんでいたこと。
次に、ジャクソンホール会議で欧米とも金融政策に関する示唆がなかったものの、ユーロは惰性的に買われていたこと。
最後に、地政学リスクの浮上で、行きすぎた市況が一段と増していたこと、である。
言い換えれば、北朝鮮のミサイル発射はサプライズだったとはいえ、その効果を最大限に織り込み、行きすぎの上にさらに行きすぎていたのが当日(8月29日)の市況だったので、いったん修正される公算もかなり高かった。ドルインデックスがほぼ一本調子の下落で、一時、2016年安値を割り込んでいたことも大きなサインであった。
ここで強調したいのはジャクソンホール会議中、また、その後の米ドル売りの進行だ。前述のように、これは理由のない惰性的な米ドル売りなので、トレンド進行の強さが示された一方、トレンドの行きすぎ、また、クライマックスに近いことを示唆するサインであった。
よって、地政学リスクの浮上でトレンドをさらに押し進めていく市況自体がクライマックスであり、そのため偏ったポジションの利益確定につながったわけだ。
米ドル/円の状況は、ユーロ/米ドルほどではないとしても…
ビットコインバブルが弾けて米ドルは底打ち!? 複数サイン点灯、確証は今晩雇用統計後!
■米ドル安一服の気配、底打ちのサインも点灯! 米ドル安一服の気配が出ている。
ジャクソンホール会議で米ドル安が一段と進み、今週火曜(8月29日)の朝、北朝鮮のミサイル発射でピークに達したが、当日反転してきた。ドルインデックスも米ドル/円も、まだ初歩的な段階にすぎないが、底打ちのサインが点灯していることは見逃せない。
ドルインデックス 4時間足(出所:Bloomberg)
米ドル/円 4時間足(出所:Bloomberg)
実際、8月29日(火)の北朝鮮の挑発は、まったく想定されなかったサプライズではなかったものの、日本上空(と言っても宇宙空間)を通過し、事前通告なしだったのは19年ぶりの出来事でもあったので、やはり、それなりのショックをもたらした。
いつもの反応パターンである「有事の円買い」、そして、最近の反応パターンである「有事の米ドル売り」が見られたのも自然の成り行きと思われ、さらにこれが進んでいくだろうと思われた。
ゆえに、8月29日(火)当日、米ドル/円は8月安値を再更新してから一転して大幅反騰、また、ユーロ/米ドルは高値更新してから一転陰線で引けたことが、多くの市場参加者にとってややサプライズであったのではないかと思う。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
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筆者は8月29日(火)当日、ユーロの頭打ち、すなわち米ドル全体下げ一服の可能性を警戒していた。8月29日(火)18時に配信したレポートの一部は以下のような内容だった。
ユーロ/ドルは1.2関門を乗せ、ブルトレンドの一段高を示唆している。ユーロの強気一辺倒、ドル全体の弱気一辺倒を意味しているが、ドルインデックスの日足を見る限り、強気ダイバージェンスのサインが煮詰まりつつあることが分かる。
言ってみれば、年初来ドル全体の下落はすでに最終段階におり、対応してユーロ/ドルの上昇も最終段階に入っている。従って、ユーロ/ドルのオーバーボート、またRSIが示している弱気「ダイバージェンス」の築が「ホンモノ」のサインとなり、これからユーロの上値余地を限定しよう。
実際、目先の高値トライがすでに上値ターゲットを達成したか、上値ターゲットに近づいている。1.2077は目先の上限、更なる高値トライがあっても、またオーバーボートの極みで1.2160までの「行き過ぎ」も考えられるが、調整なしの直進はなかろう。いずれにせよ、強気一辺倒の目下だからこそ、頭打ちの可能性を警戒しておきたい。
8月29日(火)当日、ユーロ/米ドルの高値は17時過ぎに付けた1.2070ドルだった。その後反落し、「塔婆」風陰線を引き、そして8月30日(水)は続落した。
ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)(出所:FXブロードネット)
8月28日(月)から「宵の明星」を形成していたのは、上のチャートに示したとおりだ。RSIのダイバージェンスのサインが点灯し、やっと効いてきたといえる。
■米ドル底打ちを見込んでいた、いくつかの判断基準 ところで、時間の制限で当日のレポートに書き尽くせなかったことも多かった。詰まるところ、オシレーター系指標のダイバージェンスのサインが煮詰まりつつあるからと言って必ず効いてくるとは限らないから、当然のように、判断の基準はそれだけではなかった。
ユーロ/米ドルの頭打ち、すなわちドルインデックスの底打ちを見込んでいたポイントは、以下に挙げたようにいくつかあり、また、そちらの方がより重要であった。
まず、ユーロ/米ドルのロングポジションは過大に積み上げられ、直近のCFTC(米商品先物取引委員会)統計では6年ぶりの水準に膨らんでいたこと。
次に、ジャクソンホール会議で欧米とも金融政策に関する示唆がなかったものの、ユーロは惰性的に買われていたこと。
最後に、地政学リスクの浮上で、行きすぎた市況が一段と増していたこと、である。
言い換えれば、北朝鮮のミサイル発射はサプライズだったとはいえ、その効果を最大限に織り込み、行きすぎの上にさらに行きすぎていたのが当日(8月29日)の市況だったので、いったん修正される公算もかなり高かった。ドルインデックスがほぼ一本調子の下落で、一時、2016年安値を割り込んでいたことも大きなサインであった。
ここで強調したいのはジャクソンホール会議中、また、その後の米ドル売りの進行だ。前述のように、これは理由のない惰性的な米ドル売りなので、トレンド進行の強さが示された一方、トレンドの行きすぎ、また、クライマックスに近いことを示唆するサインであった。
よって、地政学リスクの浮上でトレンドをさらに押し進めていく市況自体がクライマックスであり、そのため偏ったポジションの利益確定につながったわけだ。
米ドル/円の状況は、ユーロ/米ドルほどではないとしても…
ジャクソンホール会議で米ドル安が一段と進み、今週火曜(8月29日)の朝、北朝鮮のミサイル発射でピークに達したが、当日反転してきた。ドルインデックスも米ドル/円も、まだ初歩的な段階にすぎないが、底打ちのサインが点灯していることは見逃せない。
ドルインデックス 4時間足(出所:Bloomberg)
米ドル/円 4時間足(出所:Bloomberg)
実際、8月29日(火)の北朝鮮の挑発は、まったく想定されなかったサプライズではなかったものの、日本上空(と言っても宇宙空間)を通過し、事前通告なしだったのは19年ぶりの出来事でもあったので、やはり、それなりのショックをもたらした。
いつもの反応パターンである「有事の円買い」、そして、最近の反応パターンである「有事の米ドル売り」が見られたのも自然の成り行きと思われ、さらにこれが進んでいくだろうと思われた。
ゆえに、8月29日(火)当日、米ドル/円は8月安値を再更新してから一転して大幅反騰、また、ユーロ/米ドルは高値更新してから一転陰線で引けたことが、多くの市場参加者にとってややサプライズであったのではないかと思う。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
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筆者は8月29日(火)当日、ユーロの頭打ち、すなわち米ドル全体下げ一服の可能性を警戒していた。8月29日(火)18時に配信したレポートの一部は以下のような内容だった。
ユーロ/ドルは1.2関門を乗せ、ブルトレンドの一段高を示唆している。ユーロの強気一辺倒、ドル全体の弱気一辺倒を意味しているが、ドルインデックスの日足を見る限り、強気ダイバージェンスのサインが煮詰まりつつあることが分かる。
言ってみれば、年初来ドル全体の下落はすでに最終段階におり、対応してユーロ/ドルの上昇も最終段階に入っている。従って、ユーロ/ドルのオーバーボート、またRSIが示している弱気「ダイバージェンス」の築が「ホンモノ」のサインとなり、これからユーロの上値余地を限定しよう。
実際、目先の高値トライがすでに上値ターゲットを達成したか、上値ターゲットに近づいている。1.2077は目先の上限、更なる高値トライがあっても、またオーバーボートの極みで1.2160までの「行き過ぎ」も考えられるが、調整なしの直進はなかろう。いずれにせよ、強気一辺倒の目下だからこそ、頭打ちの可能性を警戒しておきたい。
8月29日(火)当日、ユーロ/米ドルの高値は17時過ぎに付けた1.2070ドルだった。その後反落し、「塔婆」風陰線を引き、そして8月30日(水)は続落した。
ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)(出所:FXブロードネット)
8月28日(月)から「宵の明星」を形成していたのは、上のチャートに示したとおりだ。RSIのダイバージェンスのサインが点灯し、やっと効いてきたといえる。
■米ドル底打ちを見込んでいた、いくつかの判断基準 ところで、時間の制限で当日のレポートに書き尽くせなかったことも多かった。詰まるところ、オシレーター系指標のダイバージェンスのサインが煮詰まりつつあるからと言って必ず効いてくるとは限らないから、当然のように、判断の基準はそれだけではなかった。
ユーロ/米ドルの頭打ち、すなわちドルインデックスの底打ちを見込んでいたポイントは、以下に挙げたようにいくつかあり、また、そちらの方がより重要であった。
まず、ユーロ/米ドルのロングポジションは過大に積み上げられ、直近のCFTC(米商品先物取引委員会)統計では6年ぶりの水準に膨らんでいたこと。
次に、ジャクソンホール会議で欧米とも金融政策に関する示唆がなかったものの、ユーロは惰性的に買われていたこと。
最後に、地政学リスクの浮上で、行きすぎた市況が一段と増していたこと、である。
言い換えれば、北朝鮮のミサイル発射はサプライズだったとはいえ、その効果を最大限に織り込み、行きすぎの上にさらに行きすぎていたのが当日(8月29日)の市況だったので、いったん修正される公算もかなり高かった。ドルインデックスがほぼ一本調子の下落で、一時、2016年安値を割り込んでいたことも大きなサインであった。
ここで強調したいのはジャクソンホール会議中、また、その後の米ドル売りの進行だ。前述のように、これは理由のない惰性的な米ドル売りなので、トレンド進行の強さが示された一方、トレンドの行きすぎ、また、クライマックスに近いことを示唆するサインであった。
よって、地政学リスクの浮上でトレンドをさらに押し進めていく市況自体がクライマックスであり、そのため偏ったポジションの利益確定につながったわけだ。
米ドル/円の状況は、ユーロ/米ドルほどではないとしても…
今夜の注目材料は?
東京市場のドル/円は、米8月雇用統計待ちで手控えムードが強い中、109.90円台から110.10円台での小動きとなりました。欧米市場に入る前に注目イベントを確認しておきましょう。
9/1(金)
17:30☆8月英製造業PMI
18:15 コンスタンシオECB副総裁、講演
21:30☆8月米雇用統計
23:00☆8月米ISM製造業景況指数
23:00 7月米建設支出
23:00 8月米ミシガン大消費者信頼感指数・確報
※☆は特に注目の材料
本日は、米8月雇用統計が最大の焦点です。事前予想は失業率が4.3%、非農業部門雇用者数は18.0万人増、平均時給は前月比+0.2%、前年比+2.6%となっています。予想外に弱い結果となった昨日の米7月コアPCEデフレーターなどを受け、米国のインフレ鈍化が懸念される中、インフレと関連が深い平均時給の伸びが注目されます。
また、米雇用統計発表後に8月米ISM製造業景況指数の発表があり、こちらも注意が必要です。
9/1(金)
17:30☆8月英製造業PMI
18:15 コンスタンシオECB副総裁、講演
21:30☆8月米雇用統計
23:00☆8月米ISM製造業景況指数
23:00 7月米建設支出
23:00 8月米ミシガン大消費者信頼感指数・確報
※☆は特に注目の材料
本日は、米8月雇用統計が最大の焦点です。事前予想は失業率が4.3%、非農業部門雇用者数は18.0万人増、平均時給は前月比+0.2%、前年比+2.6%となっています。予想外に弱い結果となった昨日の米7月コアPCEデフレーターなどを受け、米国のインフレ鈍化が懸念される中、インフレと関連が深い平均時給の伸びが注目されます。
また、米雇用統計発表後に8月米ISM製造業景況指数の発表があり、こちらも注意が必要です。
昨日のドル円相場ときょうのひとこと(9/1 金)
----------8/31ドル円相場概況--------------------- OP 110.226HI 110.670LO 109.881CL 109.967 東京市場は、前日NY市場でドルが買われた流れを引き継いで買いが先行。月末仲値公示で売られる場面もあったが総じて堅調を維持し、110.60円台へと上昇。欧州市場も底堅く推移。米長期金利の上昇と歩調を合わせて110.670円の高値を示現。NY市場に入ると、冴えないコアPCEデフレーター(1年7カ月ぶりの低い伸び)を受けて長期金利が低下するとドル売りに傾いた。ムニューシン財務長官のドル安歓迎発言もあって110円台を割り込むと、終盤には109.881円の安値を付けた。 -----------8/31主な出来事---------------------------- 08:50 (日) 7月鉱工業生産・速報 (前月比) -0.8% 前回+2.2% 予想-0.3% 10:00 (中国) 8月製造業PMI 51.7前回51.4 予想51.3 10:00 (中国) 8月非製造業PMI 53.4前回54.5 15:00 (独) 7月小売売上高指数 (前月比) -1.2%前回+1.1%→+1.3%予想-0.6% 16:55 (独) 8月失業者数 -0.5万人前回-0.9万人→-0.8万人予想-0.6万人 (独) 8月失業率 5.7% 前回5.7% 予想5.7% 18:00 (ユーロ圏) 7月失業率 9.1%前回9.1% 予想9.1% 18:00 (ユーロ圏) 8月消費者物価指数(HICP)・速報 (前年比) +1.5% 前回+1.3% 予想+1.4% 20:30 (米) 8月チャレンジャー人員削減予定数 (前年比) +5.1%前回-37.6% 21:30 (加) 6月GDP (前月比) +0.3%前回+0.6% 予想+0.1% (加) 4-6月期GDP (前期比年率) +4.5% 前回+3.7%予想 +3.7% 21:30 (米) 新規失業保険申請件数 23.6万件 前回23.4万件→23.5万件予想23.8万件 21:30 (米) 7月個人消費支出 (前月比) +0.3%前回+0.1%→+0.2%予想+0.4% (米) 7月コアPCEデフレーター (前年比) +1.5% +1.4% +1.4% 22:45 (米) 8月シカゴ購買部協会景気指数 58.9 58.5 58.9 23:00 (米) 7月中古住宅販売保留件数指数 (前月比) +1.5%(+1.3%) +0.3% -0.8% 19:00 ECB関係筋「2017年末までを期限としている量的緩和に関する討議は始まったばかりで、9月7日の次回理事会で何らかの決定をする可能性は非常に低い」「ユーロ高がインフレを抑制し、輸出への影響から成長を阻害することを懸念する一部当局者から、資産買い入れペース縮小を急速なものではなく緩慢なペースで行うことを求める圧力が高まっている」 24:40 ムニューシン米財務長官「トランプ陣営は詳細な税制改革の計画を準備している」「依然として年末までの税制改革実現に向けた過程にある」「議会との話し合いで、債務上限の引き上げを確信している」「ドル安が米貿易にとって有利な点はある」「長期的にみたドル高は米信頼感の表れ」 -----------8/31株式・債券・商品-----------------------
---------9/1きょうの注目材料------------------------- <国内>08:50 4-6月期法人企業統計調査(法人季報、ソフトウェアを含む設備投資額) <海外>10:45 8月財新中国製造業PMI15:30 ノボトニー・オーストリア中銀総裁、講演16:15 7月スイス小売売上高16:30 8月スイスSVME購買部協会景気指数16:50 8月仏製造業PMI改定値16:55 8月独製造業PMI改定値17:00 8月ユーロ圏製造業PMI改定値17:30 8月英製造業PMI18:15 コンスタンシオECB副総裁、講演21:30 8月米雇用統計23:00 8月米ISM製造業景気指数23:00 7月米建設支出23:00 8月米ミシガン大消費者態度指数・確報値 --------9/1きょうのひとこと------------------------- 早いものできょうから9月。今年もすでに3分の2が終わった事になります。さて、今年のドル円は月初の第1営業日に上昇する傾向が見られます。1-8月のうち、第1営業日の日足が陰線だったのは、ロシア・サンクトペテルブルクで地下鉄爆発事故が起きた4月3日だけです。まあ、今月は米8月雇用統計次第ということでしょう。 今月もよろしくお願いいたします。
---------9/1きょうの注目材料------------------------- <国内>08:50 4-6月期法人企業統計調査(法人季報、ソフトウェアを含む設備投資額) <海外>10:45 8月財新中国製造業PMI15:30 ノボトニー・オーストリア中銀総裁、講演16:15 7月スイス小売売上高16:30 8月スイスSVME購買部協会景気指数16:50 8月仏製造業PMI改定値16:55 8月独製造業PMI改定値17:00 8月ユーロ圏製造業PMI改定値17:30 8月英製造業PMI18:15 コンスタンシオECB副総裁、講演21:30 8月米雇用統計23:00 8月米ISM製造業景気指数23:00 7月米建設支出23:00 8月米ミシガン大消費者態度指数・確報値 --------9/1きょうのひとこと------------------------- 早いものできょうから9月。今年もすでに3分の2が終わった事になります。さて、今年のドル円は月初の第1営業日に上昇する傾向が見られます。1-8月のうち、第1営業日の日足が陰線だったのは、ロシア・サンクトペテルブルクで地下鉄爆発事故が起きた4月3日だけです。まあ、今月は米8月雇用統計次第ということでしょう。 今月もよろしくお願いいたします。