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さらなる米ドル全面安に懐疑的な2つの理由 とは? でも、逆張りの米ドル買いも危険
■米ドル全面安の理由は「有事の米ドル売り」だけではない ドルインデックスは、また安値を更新した。執筆中の現時点では、91の節目手前に迫っており、割り込みそうな勢いを示している。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
相応するように、ユーロ/米ドルはまた高値更新し、米ドル/円は4月安値を一時下回った。
(※編集部注:本記事の寄稿後、編集作業中に米ドル/円は107円台半ばまで下落し、108.10円台の4月安値を完全に下回ったままの状態となっている)
ユーロ/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
8月29日(火)のミサイル発射に続き、9月3日(日)には北朝鮮の核実験が行われ、地政学リスクが増大する一方である。
「有事の米ドル買い」ではなく、「有事の米ドル売り」が最近市場の反応パターンなので、米ドル全体の一段安は「理にかなう」側面もあったが、昨日(9月7日)から再び強まった米ドル売り圧力は米新規失業保険申請件数によるところが大きかった。
■ハリケーンの影響大きく、フィッシャー副議長辞任も追い打ち 9月2日(土)までの統計では、米新規失業保険申請件数(週間)は先週に比べ、6.2万人増の29.8万人となり、2012年11月以来最高の増加率を記録した。米大型ハリケーンの影響が大きく、失業者を押し上げたと見られる。
ハリケーンの影響があまりに大きいので、ウォール街は米第3四半期GDPや9月米雇用統計の下方修正に動いている。一部の見方では、ハリケーンの影響がまだ続いているから、9月米新規雇用者数がマイナスになる可能性さえあるという主張もあり、米ドル安を推し進めていると思われる。
さらに、昨日(9月7日)、フィッシャーFRB(米連邦準備制度理事会)副議長が辞任を発表したことも、要因の1つであろう。
フィッシャー氏は、辞任は個人的な理由としているが、真相はトランプ政権の金融規制緩和への反発であるという見方もある。来年(2018年)早々任期満了を迎えるイエレンFRB議長の後任人事を含め、金融政策の一貫性にも懸念が持たれるようなことになったため、米ドル売りの反応が強まったといえる。
■ハリケーンがもたらした影響には、マイナスではないものも 一方、ハリケーンがもたらした影響は、すべてがマイナスというわけではなさそうだ。トランプ氏が、民主党案を受け入れる形で債務上限の引き上げを「電撃合意」したことは、明らかに、ハリケーンがもたらした損害を前にして、米共和党、民主党の妥協が促進された結果だ。
ただし、共和党内部では、安易な妥協に不満を持つ議員もいると言われ、財政改革案の審議について、トランプ氏が「身内」の反発も覚悟しなければならないと予想される。それゆえ、「電撃合意」が米ドルを支える効果は小さかった。
テクニカルの視点では、ドルインデックスが8月29日(火・北朝鮮ミサイル発射)…
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
相応するように、ユーロ/米ドルはまた高値更新し、米ドル/円は4月安値を一時下回った。
(※編集部注:本記事の寄稿後、編集作業中に米ドル/円は107円台半ばまで下落し、108.10円台の4月安値を完全に下回ったままの状態となっている)
ユーロ/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
8月29日(火)のミサイル発射に続き、9月3日(日)には北朝鮮の核実験が行われ、地政学リスクが増大する一方である。
「有事の米ドル買い」ではなく、「有事の米ドル売り」が最近市場の反応パターンなので、米ドル全体の一段安は「理にかなう」側面もあったが、昨日(9月7日)から再び強まった米ドル売り圧力は米新規失業保険申請件数によるところが大きかった。
■ハリケーンの影響大きく、フィッシャー副議長辞任も追い打ち 9月2日(土)までの統計では、米新規失業保険申請件数(週間)は先週に比べ、6.2万人増の29.8万人となり、2012年11月以来最高の増加率を記録した。米大型ハリケーンの影響が大きく、失業者を押し上げたと見られる。
ハリケーンの影響があまりに大きいので、ウォール街は米第3四半期GDPや9月米雇用統計の下方修正に動いている。一部の見方では、ハリケーンの影響がまだ続いているから、9月米新規雇用者数がマイナスになる可能性さえあるという主張もあり、米ドル安を推し進めていると思われる。
さらに、昨日(9月7日)、フィッシャーFRB(米連邦準備制度理事会)副議長が辞任を発表したことも、要因の1つであろう。
フィッシャー氏は、辞任は個人的な理由としているが、真相はトランプ政権の金融規制緩和への反発であるという見方もある。来年(2018年)早々任期満了を迎えるイエレンFRB議長の後任人事を含め、金融政策の一貫性にも懸念が持たれるようなことになったため、米ドル売りの反応が強まったといえる。
■ハリケーンがもたらした影響には、マイナスではないものも 一方、ハリケーンがもたらした影響は、すべてがマイナスというわけではなさそうだ。トランプ氏が、民主党案を受け入れる形で債務上限の引き上げを「電撃合意」したことは、明らかに、ハリケーンがもたらした損害を前にして、米共和党、民主党の妥協が促進された結果だ。
ただし、共和党内部では、安易な妥協に不満を持つ議員もいると言われ、財政改革案の審議について、トランプ氏が「身内」の反発も覚悟しなければならないと予想される。それゆえ、「電撃合意」が米ドルを支える効果は小さかった。
テクニカルの視点では、ドルインデックスが8月29日(火・北朝鮮ミサイル発射)…
累積利益20万円乗せ スワップ金利サヤ取り管理簿 2017年9月
アジア情勢は混とんとしているものの、いろんな思惑が絡んでいるせいか一見相場は落ち着いているます。そのお蔭で、資金移動もなくスワップ金利サヤ取りポジションの利益が増えてきています。ただ、一気に大きく動く可能性がある局面なので資金的余裕をかなりもたせたままで運用しているところです。
トライオートFX 2017年9月運用状況
北朝鮮情勢が気になる2017年9月のトライオートFX運用状況です。トライオートFX検証ブログ 半自動売買6つのメリットトライオートFX ここまでの運用成績推移
ドル/円、下がらないけど上がりもしない 理由は? ユーロのカギ握るECBに注目!
■不安感が蔓延、相場が戻らない状態に… 北朝鮮情勢が緊迫化してきました。
9月3日(日)に北朝鮮は、これまでにない大規模な核実験を実施しました。さらに、韓国の李洛淵首相は本日7日(木)、北朝鮮が9日(土)にICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射する可能性があると述べています。
世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
こうした行動に対して、米国は現在、国連で北朝鮮向けの石油禁輸を検討しています。マティス国防長官からは、「平和的な解決を目指す」としながら、「軍事的行動のいくつかのオプションがある」という発言も出始めています。
北朝鮮と米国のチキンレースが、ますます深刻化してきています。これからどうなっていくのか、政府関係者、専門家とて予測不能な状況になってきています。
【参考記事】
●米国と北朝鮮のチキンレースによる円高は一時的。雇用統計後、ドル/円は一段高か?(8月31日、今井雅人)
これまでは、北朝鮮のミサイル発射はある程度のインターバルが空いていたため、市場は一時的に円高になっても、1日たつと元の相場に戻るという反応をしていました。
しかし、事態が緊迫化してきたことで、次がいつ起きるかわからないという不安感が蔓延し、相場が戻らなくなってきています。
■しばらくは北朝鮮情勢の動向に左右される展開に 9月6日(水)に米国のトランプ大統領は、ハリケーン「ハービー」の被害救済法案に、連邦債務の上限適用停止を3カ月延長することと、政府運営資金の確保を抱き合わせることで議会指導部と合意しました。
これにより、米ドルが一時的に買われ、米ドル/円も109円台を回復する動きとなりましたが、やはり戻りは弱いです。
米ドル/円 15分足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 15分足)
北朝鮮情勢が重しになっています。こうなってくると、他の相場要因はあまり意味を持たなくなってしまいます。これからしばらくは、北朝鮮情勢の動向に左右される相場展開が続くでしょう。
■チキンレースが続く間は108円割れを回避しそう ただ、本格的な軍事衝突が起きなければ、それほど大きな動きとはなりません。
今年(2017年)に入って、米ドル/円は108円を割り込んだことがありません。昨日も108円台では、日本の機関投資家がしっかり買いを入れていました。
チキンレースの間は、米ドル/円が108円を割り込むようなことはないと考えています。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
【参考記事】
●ドル/円は108円を割込み「売りシグナル」に!? 米金融政策は重要だが雇用統計は価値低下(9月6日、松田哲)
●北朝鮮にハリケーンなど、トランプ政権は難題山積! 米ドル逆襲のカギを握るのは?(9月4日、西原宏一&大橋ひろこ)
一方で、ここのところの米国の…
9月3日(日)に北朝鮮は、これまでにない大規模な核実験を実施しました。さらに、韓国の李洛淵首相は本日7日(木)、北朝鮮が9日(土)にICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射する可能性があると述べています。
世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
こうした行動に対して、米国は現在、国連で北朝鮮向けの石油禁輸を検討しています。マティス国防長官からは、「平和的な解決を目指す」としながら、「軍事的行動のいくつかのオプションがある」という発言も出始めています。
北朝鮮と米国のチキンレースが、ますます深刻化してきています。これからどうなっていくのか、政府関係者、専門家とて予測不能な状況になってきています。
【参考記事】
●米国と北朝鮮のチキンレースによる円高は一時的。雇用統計後、ドル/円は一段高か?(8月31日、今井雅人)
これまでは、北朝鮮のミサイル発射はある程度のインターバルが空いていたため、市場は一時的に円高になっても、1日たつと元の相場に戻るという反応をしていました。
しかし、事態が緊迫化してきたことで、次がいつ起きるかわからないという不安感が蔓延し、相場が戻らなくなってきています。
■しばらくは北朝鮮情勢の動向に左右される展開に 9月6日(水)に米国のトランプ大統領は、ハリケーン「ハービー」の被害救済法案に、連邦債務の上限適用停止を3カ月延長することと、政府運営資金の確保を抱き合わせることで議会指導部と合意しました。
これにより、米ドルが一時的に買われ、米ドル/円も109円台を回復する動きとなりましたが、やはり戻りは弱いです。
米ドル/円 15分足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 15分足)
北朝鮮情勢が重しになっています。こうなってくると、他の相場要因はあまり意味を持たなくなってしまいます。これからしばらくは、北朝鮮情勢の動向に左右される相場展開が続くでしょう。
■チキンレースが続く間は108円割れを回避しそう ただ、本格的な軍事衝突が起きなければ、それほど大きな動きとはなりません。
今年(2017年)に入って、米ドル/円は108円を割り込んだことがありません。昨日も108円台では、日本の機関投資家がしっかり買いを入れていました。
チキンレースの間は、米ドル/円が108円を割り込むようなことはないと考えています。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
【参考記事】
●ドル/円は108円を割込み「売りシグナル」に!? 米金融政策は重要だが雇用統計は価値低下(9月6日、松田哲)
●北朝鮮にハリケーンなど、トランプ政権は難題山積! 米ドル逆襲のカギを握るのは?(9月4日、西原宏一&大橋ひろこ)
一方で、ここのところの米国の…
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<i style=”font-style:normal;font-size: 97%;”>ドル/円は108円を割込み「売りシグナル」に!? 米金融政策は重要だが雇用統計は価値低下</i>
■米ドル/円は2016年6月の「英国国民投票」を材料に乱高下 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まず、日足チャートをご覧いただきたい。
昨年(2016年)の6月16日(木)の日銀政策決定会合で、「現状維持(=変更なし)」が発表されると、それまでの安値(105円台ミドル)を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
昨年(2016年)の6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をしている。
「英国の国民投票」の結果が出る直前は、英国がEUに残留するだろう、という思惑が強く、米ドル/円は、106円台後半の高値を付けている。
ところが、英国のEU離脱が確実になると、それを材料に、米ドル/円は急落して、99.00円割れ(98円台後半)を付けた。
99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台までリバウンドして、そして、再度100.00円割れ(99円台後半)を見ている。
この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、米ドル/円は、大きく上昇している。
大きく上昇した理由は、バーナンキ前FRB(米連邦準備制度理事会)議長が来日した際に、同氏が安倍首相、黒田日銀総裁と会談をしたことから、日銀が追加の金融緩和策を打ち出すのではないか、といった思惑が広がったこと、と考える。
いわゆる「ヘリコプター・マネー」を想像したのだろう、と考える。
昨年(2016年)の6月頃からの米ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成していた、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は108.00円近辺、下限は99.00円近辺、と考える。
■ボックス相場上抜け後のターゲットを達成したが… 日足チャートを俯瞰すると、昨年(2016年)の1月下旬以降の相場は、レジスタンス・ライン(1)「赤の破線」に従って下落した、と考える。
を形成していた、と考える。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
昨年(2016年)の(10月)初旬の値動きで、米ドル/円が上昇して、このレジスタンス・ライン(1)「赤の破線(細線)」を上に抜けた。「買いシグナル」を発した、と考える。「売り方」(=米ドル売り・円買いのポジション)は、いったん撤退と考える。
ただし、この時点では引き続き、米ドル/円はボックス相場「茶色の破線」を形成中だ。
このボックス相場に着目すれば、上値のメドは108.00円近辺だが、米ドル/円の上値抵抗も強いだろう、と考えていた。
ところが、日足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「茶色の破線」の上限(108.00円近辺)を上抜けして、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、相場は大きく急騰している。
ボックス相場を上抜けした場合のセオリーでは、ボックス相場の上限から、ボックス相場の値幅分を上昇したところがターゲットになる。
ボックス相場「茶色の破線」の上限が108.00円近辺で、ボックス相場「茶色の破線」の値幅が約9円であるから、ターゲットは、117.00円近辺になる。
日足チャートを見てのとおりに、すでにターゲットを達成した(「茶色の破線(両端矢印)」で表示した)。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
米ドル/円は、上述のターゲットを達成してからも上昇を続けて、118円台の高値を付けている。
■トランプ政権の貿易不均衡是正が米ドル安・円高圧力に しかし、118円台の高値を付けてからの米ドル/円は、下落に転じている。
米国のトランプ政権が、貿易不均衡を是正するために、米ドル安・円高政策を採るのではないか、といった思惑が働いていた、と考える。
米ドル/円は、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「ピンクの破線」の上限は118円台ミドル程度、下限は111円台ミドル程度、と考える。
米ドル/円は、このボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、米ドル/円は、108.00円近辺まで下落した。しかし、108.00円近辺からは、反発(上昇)に転じている。
109円台では、「窓(Gap)」を開けて、上昇している。
それで、現在の米ドル/円は、一回り大きなボックス相場「青の破線(太線)」を形成中、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「青の破線(太線)」の上限は118円台ミドル程度、下限は108.00円近辺、と考える。
そして、ボックス相場「青の破線」の内側で、米ドル/円はボックス相場「緑の破線」を形成中、と考える。
ボックス相場「緑の破線」の上限は114円台ミドル程度、下限は108.00近辺、と考える。
このボックス相場「緑の破線」に注目すれば良い、と考える。
つまり、このボックス相場「緑の破線」の上限近くで「売り」、下限近くで「買い」、そして、上限を上に抜ける場合は「買いシグナル」、下限を下に抜ける場合は「売りシグナル」、と考える。
サポート・ライン「ピンクの破線」を…
昨年(2016年)の6月16日(木)の日銀政策決定会合で、「現状維持(=変更なし)」が発表されると、それまでの安値(105円台ミドル)を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
昨年(2016年)の6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をしている。
「英国の国民投票」の結果が出る直前は、英国がEUに残留するだろう、という思惑が強く、米ドル/円は、106円台後半の高値を付けている。
ところが、英国のEU離脱が確実になると、それを材料に、米ドル/円は急落して、99.00円割れ(98円台後半)を付けた。
99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台までリバウンドして、そして、再度100.00円割れ(99円台後半)を見ている。
この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、米ドル/円は、大きく上昇している。
大きく上昇した理由は、バーナンキ前FRB(米連邦準備制度理事会)議長が来日した際に、同氏が安倍首相、黒田日銀総裁と会談をしたことから、日銀が追加の金融緩和策を打ち出すのではないか、といった思惑が広がったこと、と考える。
いわゆる「ヘリコプター・マネー」を想像したのだろう、と考える。
昨年(2016年)の6月頃からの米ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成していた、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は108.00円近辺、下限は99.00円近辺、と考える。
■ボックス相場上抜け後のターゲットを達成したが… 日足チャートを俯瞰すると、昨年(2016年)の1月下旬以降の相場は、レジスタンス・ライン(1)「赤の破線」に従って下落した、と考える。
を形成していた、と考える。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
昨年(2016年)の(10月)初旬の値動きで、米ドル/円が上昇して、このレジスタンス・ライン(1)「赤の破線(細線)」を上に抜けた。「買いシグナル」を発した、と考える。「売り方」(=米ドル売り・円買いのポジション)は、いったん撤退と考える。
ただし、この時点では引き続き、米ドル/円はボックス相場「茶色の破線」を形成中だ。
このボックス相場に着目すれば、上値のメドは108.00円近辺だが、米ドル/円の上値抵抗も強いだろう、と考えていた。
ところが、日足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「茶色の破線」の上限(108.00円近辺)を上抜けして、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、相場は大きく急騰している。
ボックス相場を上抜けした場合のセオリーでは、ボックス相場の上限から、ボックス相場の値幅分を上昇したところがターゲットになる。
ボックス相場「茶色の破線」の上限が108.00円近辺で、ボックス相場「茶色の破線」の値幅が約9円であるから、ターゲットは、117.00円近辺になる。
日足チャートを見てのとおりに、すでにターゲットを達成した(「茶色の破線(両端矢印)」で表示した)。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
米ドル/円は、上述のターゲットを達成してからも上昇を続けて、118円台の高値を付けている。
■トランプ政権の貿易不均衡是正が米ドル安・円高圧力に しかし、118円台の高値を付けてからの米ドル/円は、下落に転じている。
米国のトランプ政権が、貿易不均衡を是正するために、米ドル安・円高政策を採るのではないか、といった思惑が働いていた、と考える。
米ドル/円は、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「ピンクの破線」の上限は118円台ミドル程度、下限は111円台ミドル程度、と考える。
米ドル/円は、このボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、米ドル/円は、108.00円近辺まで下落した。しかし、108.00円近辺からは、反発(上昇)に転じている。
109円台では、「窓(Gap)」を開けて、上昇している。
それで、現在の米ドル/円は、一回り大きなボックス相場「青の破線(太線)」を形成中、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「青の破線(太線)」の上限は118円台ミドル程度、下限は108.00円近辺、と考える。
そして、ボックス相場「青の破線」の内側で、米ドル/円はボックス相場「緑の破線」を形成中、と考える。
ボックス相場「緑の破線」の上限は114円台ミドル程度、下限は108.00近辺、と考える。
このボックス相場「緑の破線」に注目すれば良い、と考える。
つまり、このボックス相場「緑の破線」の上限近くで「売り」、下限近くで「買い」、そして、上限を上に抜ける場合は「買いシグナル」、下限を下に抜ける場合は「売りシグナル」、と考える。
サポート・ライン「ピンクの破線」を…
<i style=”font-style:normal;font-size: 97%;”>ドル/円は108円を割込み「売りシグナル」に!? 米金融政策は重要だが雇用統計は価値低下</i>
■米ドル/円は2016年6月の「英国国民投票」を材料に乱高下 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まず、日足チャートをご覧いただきたい。
昨年(2016年)の6月16日(木)の日銀政策決定会合で、「現状維持(=変更なし)」が発表されると、それまでの安値(105円台ミドル)を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
昨年(2016年)の6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をしている。
「英国の国民投票」の結果が出る直前は、英国がEUに残留するだろう、という思惑が強く、米ドル/円は、106円台後半の高値を付けている。
ところが、英国のEU離脱が確実になると、それを材料に、米ドル/円は急落して、99.00円割れ(98円台後半)を付けた。
99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台までリバウンドして、そして、再度100.00円割れ(99円台後半)を見ている。
この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、米ドル/円は、大きく上昇している。
大きく上昇した理由は、バーナンキ前FRB(米連邦準備制度理事会)議長が来日した際に、同氏が安倍首相、黒田日銀総裁と会談をしたことから、日銀が追加の金融緩和策を打ち出すのではないか、といった思惑が広がったこと、と考える。
いわゆる「ヘリコプター・マネー」を想像したのだろう、と考える。
昨年(2016年)の6月頃からの米ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成していた、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は108.00円近辺、下限は99.00円近辺、と考える。
■ボックス相場上抜け後のターゲットを達成したが… 日足チャートを俯瞰すると、昨年(2016年)の1月下旬以降の相場は、レジスタンス・ライン(1)「赤の破線」に従って下落した、と考える。
を形成していた、と考える。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
昨年(2016年)の(10月)初旬の値動きで、米ドル/円が上昇して、このレジスタンス・ライン(1)「赤の破線(細線)」を上に抜けた。「買いシグナル」を発した、と考える。「売り方」(=米ドル売り・円買いのポジション)は、いったん撤退と考える。
ただし、この時点では引き続き、米ドル/円はボックス相場「茶色の破線」を形成中だ。
このボックス相場に着目すれば、上値のメドは108.00円近辺だが、米ドル/円の上値抵抗も強いだろう、と考えていた。
ところが、日足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「茶色の破線」の上限(108.00円近辺)を上抜けして、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、相場は大きく急騰している。
ボックス相場を上抜けした場合のセオリーでは、ボックス相場の上限から、ボックス相場の値幅分を上昇したところがターゲットになる。
ボックス相場「茶色の破線」の上限が108.00円近辺で、ボックス相場「茶色の破線」の値幅が約9円であるから、ターゲットは、117.00円近辺になる。
日足チャートを見てのとおりに、すでにターゲットを達成した(「茶色の破線(両端矢印)」で表示した)。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
米ドル/円は、上述のターゲットを達成してからも上昇を続けて、118円台の高値を付けている。
■トランプ政権の貿易不均衡是正が米ドル安・円高圧力に しかし、118円台の高値を付けてからの米ドル/円は、下落に転じている。
米国のトランプ政権が、貿易不均衡を是正するために、米ドル安・円高政策を採るのではないか、といった思惑が働いていた、と考える。
米ドル/円は、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「ピンクの破線」の上限は118円台ミドル程度、下限は111円台ミドル程度、と考える。
米ドル/円は、このボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、米ドル/円は、108.00円近辺まで下落した。しかし、108.00円近辺からは、反発(上昇)に転じている。
109円台では、「窓(Gap)」を開けて、上昇している。
それで、現在の米ドル/円は、一回り大きなボックス相場「青の破線(太線)」を形成中、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「青の破線(太線)」の上限は118円台ミドル程度、下限は108.00円近辺、と考える。
そして、ボックス相場「青の破線」の内側で、米ドル/円はボックス相場「緑の破線」を形成中、と考える。
ボックス相場「緑の破線」の上限は114円台ミドル程度、下限は108.00近辺、と考える。
このボックス相場「緑の破線」に注目すれば良い、と考える。
つまり、このボックス相場「緑の破線」の上限近くで「売り」、下限近くで「買い」、そして、上限を上に抜ける場合は「買いシグナル」、下限を下に抜ける場合は「売りシグナル」、と考える。
サポート・ライン「ピンクの破線」を…
昨年(2016年)の6月16日(木)の日銀政策決定会合で、「現状維持(=変更なし)」が発表されると、それまでの安値(105円台ミドル)を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
昨年(2016年)の6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をしている。
「英国の国民投票」の結果が出る直前は、英国がEUに残留するだろう、という思惑が強く、米ドル/円は、106円台後半の高値を付けている。
ところが、英国のEU離脱が確実になると、それを材料に、米ドル/円は急落して、99.00円割れ(98円台後半)を付けた。
99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台までリバウンドして、そして、再度100.00円割れ(99円台後半)を見ている。
この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、米ドル/円は、大きく上昇している。
大きく上昇した理由は、バーナンキ前FRB(米連邦準備制度理事会)議長が来日した際に、同氏が安倍首相、黒田日銀総裁と会談をしたことから、日銀が追加の金融緩和策を打ち出すのではないか、といった思惑が広がったこと、と考える。
いわゆる「ヘリコプター・マネー」を想像したのだろう、と考える。
昨年(2016年)の6月頃からの米ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成していた、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は108.00円近辺、下限は99.00円近辺、と考える。
■ボックス相場上抜け後のターゲットを達成したが… 日足チャートを俯瞰すると、昨年(2016年)の1月下旬以降の相場は、レジスタンス・ライン(1)「赤の破線」に従って下落した、と考える。
を形成していた、と考える。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
昨年(2016年)の(10月)初旬の値動きで、米ドル/円が上昇して、このレジスタンス・ライン(1)「赤の破線(細線)」を上に抜けた。「買いシグナル」を発した、と考える。「売り方」(=米ドル売り・円買いのポジション)は、いったん撤退と考える。
ただし、この時点では引き続き、米ドル/円はボックス相場「茶色の破線」を形成中だ。
このボックス相場に着目すれば、上値のメドは108.00円近辺だが、米ドル/円の上値抵抗も強いだろう、と考えていた。
ところが、日足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「茶色の破線」の上限(108.00円近辺)を上抜けして、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、相場は大きく急騰している。
ボックス相場を上抜けした場合のセオリーでは、ボックス相場の上限から、ボックス相場の値幅分を上昇したところがターゲットになる。
ボックス相場「茶色の破線」の上限が108.00円近辺で、ボックス相場「茶色の破線」の値幅が約9円であるから、ターゲットは、117.00円近辺になる。
日足チャートを見てのとおりに、すでにターゲットを達成した(「茶色の破線(両端矢印)」で表示した)。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
米ドル/円は、上述のターゲットを達成してからも上昇を続けて、118円台の高値を付けている。
■トランプ政権の貿易不均衡是正が米ドル安・円高圧力に しかし、118円台の高値を付けてからの米ドル/円は、下落に転じている。
米国のトランプ政権が、貿易不均衡を是正するために、米ドル安・円高政策を採るのではないか、といった思惑が働いていた、と考える。
米ドル/円は、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「ピンクの破線」の上限は118円台ミドル程度、下限は111円台ミドル程度、と考える。
米ドル/円は、このボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、米ドル/円は、108.00円近辺まで下落した。しかし、108.00円近辺からは、反発(上昇)に転じている。
109円台では、「窓(Gap)」を開けて、上昇している。
それで、現在の米ドル/円は、一回り大きなボックス相場「青の破線(太線)」を形成中、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「青の破線(太線)」の上限は118円台ミドル程度、下限は108.00円近辺、と考える。
そして、ボックス相場「青の破線」の内側で、米ドル/円はボックス相場「緑の破線」を形成中、と考える。
ボックス相場「緑の破線」の上限は114円台ミドル程度、下限は108.00近辺、と考える。
このボックス相場「緑の破線」に注目すれば良い、と考える。
つまり、このボックス相場「緑の破線」の上限近くで「売り」、下限近くで「買い」、そして、上限を上に抜ける場合は「買いシグナル」、下限を下に抜ける場合は「売りシグナル」、と考える。
サポート・ライン「ピンクの破線」を…
FXトレード成功の境界:「同じような行動」と「同じ行動」がうみだす大きな差
皆さんの運用は、毎日一貫性のあるものとなっていますでしょうか?今回はこのテクニカル指標が良さそうだ。昨日は1時間足を使ったが今日は4時間足を使ってみようか。こんな具合に、毎日のように売買方針や戦略が変更になったりはしていませんでしょうか?もしも、思い当たるところがあれば今回の記事はお役に立てるかもしれません。