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日経平均2倍以上なのに円安は少しだけ。 2002~2007年の市況からヒントが得られる?
■芳しくない米雇用統計も、米ドル高基調はキープ 先週末(11月3日)に発表された10月米雇用統計は予想より劣ったものの、米ドル高の基調は総じて保たれた。ドルインデックスは95の節目近くで大引けし、次の上昇余地を示唆していた。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
もっとも、「米12月利上げは規定路線なので、今回の数字がどうであれ、米ドル高のトレンドは不変」というロジックを持っていた筆者からみれば、米雇用統計に関する予想などはまったくといっていいほど当てにならないものだから、予想より云々とか、また、その予想に基づく市場のセンチメント云々ということ自体がおかしい。
ゆえに、いつものように、事後的な解釈は、統計が発表されたあとの値動きに合わせる傾向が強く、たとえ事前の予想とかなりかけ離れていたとしても、その解釈だけを聞くと蓋然性に納得するほどだ。
■ハリケーンの影響を織り込んだ予想が外れたというのに… その好例として、前回(9月米雇用統計)に関する解釈が記憶に新しいだろう。事前予想では、非農業部分雇用者数が8~9万人増だったが、フタを開けてみたら3万3千人減だった。にも関わらず、少なくともその直後、米ドル買いが広がったから、解釈の方もすぐ「ハリケーンがあったから仕方がない」とお茶を濁したのだった。
お茶を濁すという表現は決して意地の悪い揶揄ではない。なにしろ、事前予想はハリケーンの影響を織り込んだ上での予想だったのだ。それでいて、発表されたあとに「ハリケーンがあったから云々」という言い訳は通用しない。
笑えるほど明らかに予想とかけ離れた数字が出たあと、米ドルが売られたのではなく、買われたので、そう言うしかなかったと思われる。
逆に、米ドルが売られていたら、それこそ「想定よりずいぶん悪かったので米ドル売り」といった「真っ当な」解釈が行われていたであろうことが、容易に推測される。
■10月米雇用統計がどうであれドル高トレンド維持は当然だった ところで、今さら9月米雇用統計を検証するつもりはない。言いたいのは以下の2点である。
まず、9月雇用統計をもって米ドル高基調の継続がすでに検証済であったこと。
次に、米利上げが規定路線であり、また、米ドル高基調がすでに検証済であった以上、10月米雇用統計がどうであれ、米ドル高のトレンドが維持されること。
この意味では、先週末(11月3日)は、雇用統計で判断を迷うことはまったくなかったはずだ。要するに米ドル高の継続は当然の成り行きで、米ドル高の加速はむしろこれからだ、ということを指摘しておきたい。
当然のように、米ドル/円もドルインデックスと連動した形で上昇していく公算が高い。
一方、前回のコラムでも述べたように、米ドル/円と日経平均の連動性が薄れているように見える。
【参考記事】
●今からでも遅くない! 米ドルは買い!! 日経平均の上げっぷりにドル/円も追いつく
米ドル/円VS日経平均 週足(出所:Bloomberg)
バブル崩壊後の最高値(1996年の2万2750円)に迫る日経平均のパフォーマンスから考えると、米ドル/円はずいぶん遅れており、日経平均に連動しなくなるのでは…といった懸念も生じてきた。
執筆中の現時点では、米ドル/円は7月高値のブレイクを果たしたとはいえ、まだ115円の節目に乗せられていないから、3月高値が115.50円前後だったことからみれば、日経平均のパフォーマンスとは、なお「雲泥の差」がある印象だ。
しかし、歴史に照らしてみればわかるように、米ドル/円と日経平均…
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
もっとも、「米12月利上げは規定路線なので、今回の数字がどうであれ、米ドル高のトレンドは不変」というロジックを持っていた筆者からみれば、米雇用統計に関する予想などはまったくといっていいほど当てにならないものだから、予想より云々とか、また、その予想に基づく市場のセンチメント云々ということ自体がおかしい。
ゆえに、いつものように、事後的な解釈は、統計が発表されたあとの値動きに合わせる傾向が強く、たとえ事前の予想とかなりかけ離れていたとしても、その解釈だけを聞くと蓋然性に納得するほどだ。
■ハリケーンの影響を織り込んだ予想が外れたというのに… その好例として、前回(9月米雇用統計)に関する解釈が記憶に新しいだろう。事前予想では、非農業部分雇用者数が8~9万人増だったが、フタを開けてみたら3万3千人減だった。にも関わらず、少なくともその直後、米ドル買いが広がったから、解釈の方もすぐ「ハリケーンがあったから仕方がない」とお茶を濁したのだった。
お茶を濁すという表現は決して意地の悪い揶揄ではない。なにしろ、事前予想はハリケーンの影響を織り込んだ上での予想だったのだ。それでいて、発表されたあとに「ハリケーンがあったから云々」という言い訳は通用しない。
笑えるほど明らかに予想とかけ離れた数字が出たあと、米ドルが売られたのではなく、買われたので、そう言うしかなかったと思われる。
逆に、米ドルが売られていたら、それこそ「想定よりずいぶん悪かったので米ドル売り」といった「真っ当な」解釈が行われていたであろうことが、容易に推測される。
■10月米雇用統計がどうであれドル高トレンド維持は当然だった ところで、今さら9月米雇用統計を検証するつもりはない。言いたいのは以下の2点である。
まず、9月雇用統計をもって米ドル高基調の継続がすでに検証済であったこと。
次に、米利上げが規定路線であり、また、米ドル高基調がすでに検証済であった以上、10月米雇用統計がどうであれ、米ドル高のトレンドが維持されること。
この意味では、先週末(11月3日)は、雇用統計で判断を迷うことはまったくなかったはずだ。要するに米ドル高の継続は当然の成り行きで、米ドル高の加速はむしろこれからだ、ということを指摘しておきたい。
当然のように、米ドル/円もドルインデックスと連動した形で上昇していく公算が高い。
一方、前回のコラムでも述べたように、米ドル/円と日経平均の連動性が薄れているように見える。
【参考記事】
●今からでも遅くない! 米ドルは買い!! 日経平均の上げっぷりにドル/円も追いつく
米ドル/円VS日経平均 週足(出所:Bloomberg)
バブル崩壊後の最高値(1996年の2万2750円)に迫る日経平均のパフォーマンスから考えると、米ドル/円はずいぶん遅れており、日経平均に連動しなくなるのでは…といった懸念も生じてきた。
執筆中の現時点では、米ドル/円は7月高値のブレイクを果たしたとはいえ、まだ115円の節目に乗せられていないから、3月高値が115.50円前後だったことからみれば、日経平均のパフォーマンスとは、なお「雲泥の差」がある印象だ。
しかし、歴史に照らしてみればわかるように、米ドル/円と日経平均…
2日に1回の配当相当額 NYダウ(くりっく株365)2017年11月配当祭り始まる
くりっく株365NYダウの大型配当相当額週間が始まっています。まず、第一段として、本日月曜日に1枚188円の配当相当額がありました。今週からどんな具合で配当相当額発生していくのかを参考までにご紹介させていただきます。くりっく株365 高配当と安定性 私の使い方
サヤ取り 成功者がもつべきたった一つの心構え
くりっく株365サヤ取りの連載も今回が最終回です。最後に、サヤ取りで成功するために重要となる「たった一つの心構え」について書かせていただきます。この連載記事を読むのが初めての方は、最初から読み直すことをお勧めいたします。NYダウ配当金生活 当初の予定と運用記録くりっく株365サヤ取り2018 連載バックナンバー
昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/3 金)
----------11/2ドル円相場概況--------------------- OP 114.142HI 114.214LO 113.540CL 114.061 東京市場のドル円は、114円台をキープできずに113.70円台まで反落。その後は、日本株が堅調に推移する中で下げ渋った。欧州市場はドルが強含んだ流れに沿って114円台を回復。NY市場に入り新規失業保険の好結果を受けて114.214円の高値を付けた。しかし、トランプ税制改革の法案が公表されるとドル売りに傾斜。出尽くし売りか仕掛け的な売りかあるいは住宅市場への打撃を警戒しての動きか判然としないが、少なくとも財源への不透明感はぬぐえず年内の成立も難しいとの見方が支配的。株式市場でも発表直後にダウが下落するなど神経質に反応しており、ドル円も一時113.540円まで下落した。ただ、その後は株価が値を戻し、長期金利も持ち直す中、114円台を回復する「往って来い」の展開となった。 -----------11/2主な出来事---------------------------- 09:30(豪) 9月貿易収支+17.45億AUD前回+9.89億AUD(+8.73億AUD)予想+12.00億AUD 09:30(豪) 9月住宅建設許可 (前月比)+1.5%前回+0.4%(+0.1%)予想-1.0% 17:55(独) 10月失業者数-1.1万人前回-2.3万人(-2.2万人)予想-1.0万人 17:55(独) 10月失業率5.6%前回5.6%予想5.6% 18:30(英) 10月建設業PMI50.8前回48.1予想48.5 20:30(米) 10月チャレンジャー人員削減予定数 (前年比)-3.0%前回-27.0% 21:00(英) BOE政策金利0.25%に維持 21:00(英) BOE議事録・政策金利は7対2で引き上げ・カンリフ副総裁とラムスデン副総裁が据え置きを主張・資産購入枠を4350億ポンドで据え置くことを決定 21:00(英) BOE四半期インフレレポート・2017年GDP予想1.6%、従来1.7%・2018年GDP予想1.6%、従来1.6%・2019年GDP予想1.7%、従来1.8%・インフレ率は17年10月に3.2%付近でピークと見込む・2018年インフレ予想2.37%、従来2.58%・2019年インフレ予想2.21%、従来2.19%・2020年インフレ予想2.15%、従来2.22% 21:30 カーニー英中銀(BOE)総裁「インフレが利上げなしに目標へ戻る可能性は低い」「国内物価上昇圧力、今後数年で高まる公算大」「アクセルから足を離す時が来た」「最初の利上げはいくらか不確実性を生み出すが、影響が通常より大きいと考える理由はない」「利上げは政策金利の控えめな調整」「CPIは2度の利上げでも2020年に目標をやや上回るだろう」 21:30(米) 新規失業保険申請件数22.9万件前回23.3万件(23.4万件)予想23.5万件 21:30(米) 7-9月期非農業部門労働生産性・速報 (前期比年率)+3.0%前回+1.5%予想+2.6% 21:30(米) 7-9月期単位労働コスト・速報 (前期比年率)+0.5%前回+0.2%(+0.3%)予想+0.4% 23:00 米共和党、税制改革法案を公表・法人税率を現行の35%から20%へ・パススルー企業に対する税率を最高39.6%から25%へ・所得税の税率区分を現行の7区分から4区分に簡素化・高額所得者に対する最高税率は39.6%で据え置き・401KやIRA(個人退職年金)への課税は変更無し・住宅ローン減税適用の住宅価格を100万ドルから50万ドルへ 25:57 ムニューシン米財務長官「税制改革案は米国に大規模な資本投資を呼び込む」「税制改革案は何兆ドルもの米国への資金還流を保証する」 28:00 トランプ大統領、パウエル氏を次期FRB議長に指名 28:15 パウエル次期議長候補「FRB2大責務の達成を目指す決意」「米金融当局は市場の変化を引き続き警戒へ」 ------------11/2株式・債券・商品----------------------日経平均 22539.12 +19.04上海総合 3383.309 -12.604 英FT 7555.32 +67.36独DAX 134440.93 -24.58NYダウ 23516.26 +81.25 日10年債利回り 0.550%英10年債利回り 1.260%独10年債利回り 0.372%米2年債利回り 1.6080%米10年債利回り 2.3450% NY原油 54.54 +0.24NY金 1278.10 +0.80------------11/3きょうの注目材料--------------------- <国内>文化の日で休場 <海外>07:15 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演09:30 9月豪小売売上高10:45 10月財新中国サービス業PMI18:30 10月英サービス業PMI19:30 ノボトニー・オーストリア中銀総裁、講演21:30 9月カナダ貿易収支21:30 10月カナダ雇用統計21:30 9月米貿易収支21:30 10月米雇用統計23:00 10月米ISM非製造業指数23:00 9月米製造業新規受注25:15 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演29:15 クーレECB理事、講演 ------------11/3きょうのひとこと---------------------- 更新が遅くなりましたが、きょうは米10月雇用統計に注目です。前回(9月分)は、非農業部門雇用者数が7年ぶりにマイナスを記録した一方、失業率は16年ぶりの低水準に改善、平均時給も今年最高の伸びを示すなど、まさにハリケーンの影響で風向きが定まりませんでした。今回は、その吹き戻し的な予想となっており、非農業部門雇用者数は31.3万人増が見込まれています。なお、失業率は横ばいの4.2%、平均時給は前月比+0.2%、前年比+2.7%に減速の予想と、吹き戻しも風向きが一定ではなさそうです。 本日もよろしくお願いいたします。
ドル/円を取巻く環境はサンドイッチ状態!? トランプ大統領来日へ。北朝鮮の動向注意
■日経平均は絶好調。でも円安にならないのはなぜ? 日経平均が連日、年初来高値を更新していて絶好調です。
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
ところが、今までの動きでは、株高と円安はセットでしたが、今回はそういう動きになってきていません。
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
こうした状況の原因はいろいろ考えられますが、私は、その大きな原因の1つは、日銀によるETF(上場投資信託)の購入ではないかと考えています。
つまり、日銀が断続的にETFを購入していることで、株式市場の需給をタイトにしていることが、株価の上昇に寄与しているということです。これが続く限り、日経平均は下落トレンドに向かうことはないのではないかと考えています。
株式市場は、このような特殊事情があって上昇を続けていますが、残念ながら為替市場には断続的な円売りをするような要因がなかったために、株式市場と円相場の間で、かい離が生じるようになってきたということでしょう。
【参考記事】
●米ドル/円は重要レジスタンス突破に注目! 株急騰にいち早く反応した通貨ペアとは…!?(11月2日、西原宏一)
●今からでも遅くない! 米ドルは買い!! 日経平均の上げっぷりにドル/円も追いつく(10月27日、陳満咲杜)
■米ドル/円は買いと売りに挟まれたサンドイッチ状態 さて、現在、米ドル/円を取り巻く環境は、いわばサンドイッチ状態です。
日本の機関投資家、特に生命保険会社はこの下半期から、オープン型の外債投資を積極化する方針を打ち出しています。
【参考記事】
●ドル/円は118円への上昇過程! 注目は…!? NZドルを反落させたネガティブ材料とは?(10月26日、西原宏一)
●テイラー氏がFRB議長でもドル高は一時的!?米大統領の訪日迫る。ポジション整理へ!(10月27日、今井雅人)
すでに、113円台半ばから下の水準には、断続的な買い注文も出てきているようです。
一方、直近では自動車を中心とした大手輸出企業が、米ドル売り・円買いをしています。特に、114円台になると、そういう動きが、より活発になっているようです。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
こうしたフローが、米ドル/円をレンジの中に押し込んでしまっているのかもしれません。
さらに、チャートを見てみると、米ドル/円は114円台半ばの…
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
ところが、今までの動きでは、株高と円安はセットでしたが、今回はそういう動きになってきていません。
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
こうした状況の原因はいろいろ考えられますが、私は、その大きな原因の1つは、日銀によるETF(上場投資信託)の購入ではないかと考えています。
つまり、日銀が断続的にETFを購入していることで、株式市場の需給をタイトにしていることが、株価の上昇に寄与しているということです。これが続く限り、日経平均は下落トレンドに向かうことはないのではないかと考えています。
株式市場は、このような特殊事情があって上昇を続けていますが、残念ながら為替市場には断続的な円売りをするような要因がなかったために、株式市場と円相場の間で、かい離が生じるようになってきたということでしょう。
【参考記事】
●米ドル/円は重要レジスタンス突破に注目! 株急騰にいち早く反応した通貨ペアとは…!?(11月2日、西原宏一)
●今からでも遅くない! 米ドルは買い!! 日経平均の上げっぷりにドル/円も追いつく(10月27日、陳満咲杜)
■米ドル/円は買いと売りに挟まれたサンドイッチ状態 さて、現在、米ドル/円を取り巻く環境は、いわばサンドイッチ状態です。
日本の機関投資家、特に生命保険会社はこの下半期から、オープン型の外債投資を積極化する方針を打ち出しています。
【参考記事】
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すでに、113円台半ばから下の水準には、断続的な買い注文も出てきているようです。
一方、直近では自動車を中心とした大手輸出企業が、米ドル売り・円買いをしています。特に、114円台になると、そういう動きが、より活発になっているようです。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
こうしたフローが、米ドル/円をレンジの中に押し込んでしまっているのかもしれません。
さらに、チャートを見てみると、米ドル/円は114円台半ばの…
ポンド/円、BOE10年ぶり利上げへ
本日の英中銀(BOE)理事会について、四半期インフレレポートの発表やカーニーBOE総裁会見もある「スーパーサーズデー」である事から、普段以上に注目が集まっています。また、前回9月の理事会議事録で「経済が引き続き成長し、インフレ圧力が上昇し続ければ、今後数カ月以内に利上げを実施する必要がある」との見解が明らかとなった事や、10月に発表された最新のインフレ率がBOEのインフレ目標(2%)を大幅に上回っている事などから、市場では0.25%の利上げが確実視されています。
そうした中、市場の関心は今後の利上げペースにも集まっています。以下、主な注目点です。
(1)金利先物市場では、今後1年間で2回の利上げが想定されています。今回利上げすると後1回の計算である。ブレグジット交渉難航の影響が懸念される中、カーニー総裁会見などからBOEの今後の政策スタンスを読み解く事となるでしょう。
(2)四半期インフレレポートについて、前回8月は、経済成長率見通しについては、2017年1.7%、18年1.6%、19年1.8%としました。また、インフレについては2017年10月に3%付近でピークを迎えるとの見通しを示し、18年2.6%、19年2.2%としました。前回と比べ変化がないか注目です。
(3)今後のBOEの政策を読む上で、利上げ反対者数も見逃せません。市場予想は9名中1?3名となっており、仮に4人となった場合は追加利上げ期待が後退してポンド買い一巡後に急反落するリスクにも備えが必要と見ます。
注目点の多い中、発表直後は神経質な値動きが見込まれます。
そうした中、市場の関心は今後の利上げペースにも集まっています。以下、主な注目点です。
(1)金利先物市場では、今後1年間で2回の利上げが想定されています。今回利上げすると後1回の計算である。ブレグジット交渉難航の影響が懸念される中、カーニー総裁会見などからBOEの今後の政策スタンスを読み解く事となるでしょう。
(2)四半期インフレレポートについて、前回8月は、経済成長率見通しについては、2017年1.7%、18年1.6%、19年1.8%としました。また、インフレについては2017年10月に3%付近でピークを迎えるとの見通しを示し、18年2.6%、19年2.2%としました。前回と比べ変化がないか注目です。
(3)今後のBOEの政策を読む上で、利上げ反対者数も見逃せません。市場予想は9名中1?3名となっており、仮に4人となった場合は追加利上げ期待が後退してポンド買い一巡後に急反落するリスクにも備えが必要と見ます。
注目点の多い中、発表直後は神経質な値動きが見込まれます。
今夜から明朝の注目材料は?11/2
東京市場のドル/円は、114円台を維持できずに一時113.70円台まで反落。その後は日本株の堅調推移を眺めて下げ渋りましたが114円台は回復できていません。欧州市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。 11/2(木)17:15 スイス9月小売売上高17:50 仏10月製造業PMI改定値17:55☆ 独10月雇用統計17:55 独10月製造業PMI改定値18:00 ユーロ圏10月製造業PMI改定値18:30 英10月建設業PMI20:30 米10月チャレンジャー人員削減数21:00☆ BOE政策金利発表21:00☆ BOE議事録21:00☆ BOE四半期インフレリポート21:30☆ カーニーBOE総裁、記者会見21:30☆ パウエル米FRB理事、講演21:30☆ 米新規失業保険申請件数21:30 米7-9月期非農業部門労働生産性・速報値22:00☆ 米共和党、税制改革法案を公表25:20☆ ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、講演28:00☆ ホワイトハウス、次期FRB議長を指名29:30☆ アップル7-9月期決算 11/3(金)09:30☆ 豪9月小売売上高 ※☆は特に注目の材料 米国では、税制改革法案の公表や次期FRB議長の指名など政治絡みの重要イベントが予定されています。次期FRB議長候補の最右翼であるパウエルFRB理事の講演も気になるところです。これらの材料を消化して、ドル/円が節目の114.50円を越えられるか要注目です。 その他、市場は「BOEスーパーサーズデー」にも関心を寄せています。10年ぶりの利上げが濃厚と見られていますが、今回の利上げは9割がた織り込み済みです。今後のスタンスを探るためにも、BOE四半期インフレレポートやカーニーBOE総裁の会見が重要です。
米ドル/円は重要レジスタンス突破に注目! 株急騰にいち早く反応した通貨ペアとは…!?
■日経平均の上値余地はさらに拡大中? みなさん、こんにちは。
年末に向けての日経平均は、誰もが想像しなかった16連騰を記録。
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
過去のコラムでご紹介させていただいたとおり、昨年(2016年)に続き、今年(2017年)も北朝鮮問題を筆頭にリスクオフに傾斜する報道が盛りだくさんでしたが、そのリスクオフポジションの反動が加速した展開。
【参考記事】
●米大型減税の行方がマーケットの関心事。米ドル/円118円上昇のカギを握るのは…!?(10月19日、西原宏一)
加えて、欧米投資家の動向を大きく変えさせたのが日本の総選挙でした。
当初、与党の劣勢が伝えられていたため、欧米短期筋は日経平均をショートにしていた模様。
それが徐々に与党の優勢が伝わり、選挙は与党の圧勝という結果に。
【参考記事】
●与党圧勝で海外勢の日本株買いが再開? 米ドル/円は目先114円台半ば突破がカギに(10月23日、西原宏一&大橋ひろこ)
欧米勢は国内の機関投資家以上に「アベノミクス」の行方を気にしています。
今回の総選挙での与党の圧勝により、アベノミクスの継続を確認した欧米勢は投資スタンスを大きく変更。
つまり、日本株のショートからロングに方針を変更したため、10月は連日、欧米勢からの日本株の買いがマーケットに投入されます。
これが、驚愕の日経平均の連騰につながります。
加えて、今月(11月)に入り、新規マネーが入ったのか国内機関投資家の日本株買いも入り、日経平均はあっさり2万2000円台を回復します。
次の日経平均のターゲットは、2万2750円。
これは1996年6月、つまり今から21年前につけた高値となります。
現在、2万2750円のコール(買う権利)オプションの価値は急騰しており、日経平均の上値余地はさらに拡大中。
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
一方、米ドル/円は依然、114.50円のレジスタンスに阻まれ、上値を伸ばせないでいます。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
株の急騰は、いわゆるリスクオン、つまり…
年末に向けての日経平均は、誰もが想像しなかった16連騰を記録。
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
過去のコラムでご紹介させていただいたとおり、昨年(2016年)に続き、今年(2017年)も北朝鮮問題を筆頭にリスクオフに傾斜する報道が盛りだくさんでしたが、そのリスクオフポジションの反動が加速した展開。
【参考記事】
●米大型減税の行方がマーケットの関心事。米ドル/円118円上昇のカギを握るのは…!?(10月19日、西原宏一)
加えて、欧米投資家の動向を大きく変えさせたのが日本の総選挙でした。
当初、与党の劣勢が伝えられていたため、欧米短期筋は日経平均をショートにしていた模様。
それが徐々に与党の優勢が伝わり、選挙は与党の圧勝という結果に。
【参考記事】
●与党圧勝で海外勢の日本株買いが再開? 米ドル/円は目先114円台半ば突破がカギに(10月23日、西原宏一&大橋ひろこ)
欧米勢は国内の機関投資家以上に「アベノミクス」の行方を気にしています。
今回の総選挙での与党の圧勝により、アベノミクスの継続を確認した欧米勢は投資スタンスを大きく変更。
つまり、日本株のショートからロングに方針を変更したため、10月は連日、欧米勢からの日本株の買いがマーケットに投入されます。
これが、驚愕の日経平均の連騰につながります。
加えて、今月(11月)に入り、新規マネーが入ったのか国内機関投資家の日本株買いも入り、日経平均はあっさり2万2000円台を回復します。
次の日経平均のターゲットは、2万2750円。
これは1996年6月、つまり今から21年前につけた高値となります。
現在、2万2750円のコール(買う権利)オプションの価値は急騰しており、日経平均の上値余地はさらに拡大中。
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
一方、米ドル/円は依然、114.50円のレジスタンスに阻まれ、上値を伸ばせないでいます。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
株の急騰は、いわゆるリスクオン、つまり…