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下げ相場に強いの高金利通貨はどれ? ペソ・ランド・リラ 3通貨比較
高金利通貨は、下げ相場に弱い傾向があります。逆に見れば、下げ相場で下げにくい通貨ペアを選べば安定したスワップ投資もやりやすくなります。そこで、参考資料として現在の下げ相場で、トルコリラ円・メキシコペソ円・南アフリカランド円の高金利人気3通貨ペアがどのような値動きをしているのかをまとめてみました。
今日のテクニカル見通し:ドル/円
前週のドル/円は週足の一目均衡表の基準線で下げ渋りました。日足・週足共に雲の中に位置しており、ちょうど攻防の分岐点に立っていると考えられます。こうした中で反発基調に持ち込めるか、移動平均線が複数集まる111.70円レベルや、週足の一目均衡表の雲上限をクリアできるか注目です。
(上記ドル/円・日足の外貨ネクストネオのチャートは11/27の11:10現在)
○下値目処について
冒頭で触れた週足の一目均衡表の基準線(111.025円)に注目です。すぐ下にボリンジャーバンド-2シグマ(110.969円)もあり、割り込むようならば下押し再開の公算です。その場合、110円ちょうどの心理的節目に近い、9/8安値107.318円-1/6高値114.732円の上げ幅61.8%押し(110.150円)水準が機能するか注目です。
○上値目処について
111.70円台に200日線(111.708円)や6日線(111.735円)、75日線(111.770円)があり、密集しています。まずはこの辺りをクリアできるかが鍵です。次は週足の一目均衡表の雲上限(112.323円)であり、この辺りを超えられれば調整一服との見方が浮上して日足の一目均衡表の雲上限(112.713円)突破に期待が掛かりそうです。
○下値目処
111.410円(月足の一目均衡表の転換線)
111.274円(月足の一目均衡表の基準線)
111.068円(11/23安値)
111.025円(週足の一目均衡表の基準線)
110.969円(ボリンジャーバンド-2シグマ)
110.709円(日足の一目均衡表の雲下限)
110.150円(9/8安値107.318円-1/6高値114.732円の上げ幅61.8%押し)
109.541円(9/15安値)
108.730円(週足の一目均衡表の雲下限)
○上値目処
111.512円(26週線)
111.708円(200日線)
111.735円(6日線)
111.770円(75日線)
112.116円(13週線)
112.281円(日足の一目均衡表の転換線)
112.323円(週足の一目均衡表の雲上限)
112.356円(52週線)
112.713円(日足の一目均衡表の雲上限)
112.900円(週足の一目均衡表の転換線、日足の一目均衡表の基準線)
112.956円(10/31安値)
112.999円(20日線)
(上記ドル/円・日足の外貨ネクストネオのチャートは11/27の11:10現在)
○下値目処について
冒頭で触れた週足の一目均衡表の基準線(111.025円)に注目です。すぐ下にボリンジャーバンド-2シグマ(110.969円)もあり、割り込むようならば下押し再開の公算です。その場合、110円ちょうどの心理的節目に近い、9/8安値107.318円-1/6高値114.732円の上げ幅61.8%押し(110.150円)水準が機能するか注目です。
○上値目処について
111.70円台に200日線(111.708円)や6日線(111.735円)、75日線(111.770円)があり、密集しています。まずはこの辺りをクリアできるかが鍵です。次は週足の一目均衡表の雲上限(112.323円)であり、この辺りを超えられれば調整一服との見方が浮上して日足の一目均衡表の雲上限(112.713円)突破に期待が掛かりそうです。
○下値目処
111.410円(月足の一目均衡表の転換線)
111.274円(月足の一目均衡表の基準線)
111.068円(11/23安値)
111.025円(週足の一目均衡表の基準線)
110.969円(ボリンジャーバンド-2シグマ)
110.709円(日足の一目均衡表の雲下限)
110.150円(9/8安値107.318円-1/6高値114.732円の上げ幅61.8%押し)
109.541円(9/15安値)
108.730円(週足の一目均衡表の雲下限)
○上値目処
111.512円(26週線)
111.708円(200日線)
111.735円(6日線)
111.770円(75日線)
112.116円(13週線)
112.281円(日足の一目均衡表の転換線)
112.323円(週足の一目均衡表の雲上限)
112.356円(52週線)
112.713円(日足の一目均衡表の雲上限)
112.900円(週足の一目均衡表の転換線、日足の一目均衡表の基準線)
112.956円(10/31安値)
112.999円(20日線)
24日のドル円相場ときょうのひとこと(11/27 月)
----------11/24ドル円相場概況------------------------- OP-111.193 HI-111.620 LO-111.182 CL-111.523 -----------11/24主な出来事---------------------------- 12:42 安倍首相、本田スイス駐在大使らと官邸で会談 17:20 独第2党SPD、他の政党と連立協議に参加する用意-幹部 18:00 (独) 11月Ifo景況感指数 117.5前回116.7→116.8予想116.7
27:00 S&P500とナスダック(短縮取引)が終値ベースで史上最高値を更新 ------------11/24株式・債券・商品--------------------- ------------11/27きょうの注目材料--------------------- <国内>なし <海外>24:00 10月米新築住宅販売件数25:30 米2年債入札(260億ドル)27:00 米5年債入札(340億ドル) ------------11/27きょうのひとこと--------------------- アメリカの感謝祭は年末商戦が始まる時期でもあります。24日は小売店舗が『黒字』を稼ぎ出す「ブラックフライデー」であり、きょうはオンラインの売り上げが伸びる「サイバーマンデー」です。一部の米報道によると、感謝祭当日と「ブラックフライデー」の売り上げは過去最高を記録した模様です。これをちょっと気取って解説すると、「好調な雇用情勢が、米経済の7割を占める個人消費を押し上げる前向きな流れが続いており、足元では米経済に死角は見当たらない」という事になるのでしょう。 本日もよろしくお願いいたします。
27:00 S&P500とナスダック(短縮取引)が終値ベースで史上最高値を更新 ------------11/24株式・債券・商品--------------------- ------------11/27きょうの注目材料--------------------- <国内>なし <海外>24:00 10月米新築住宅販売件数25:30 米2年債入札(260億ドル)27:00 米5年債入札(340億ドル) ------------11/27きょうのひとこと--------------------- アメリカの感謝祭は年末商戦が始まる時期でもあります。24日は小売店舗が『黒字』を稼ぎ出す「ブラックフライデー」であり、きょうはオンラインの売り上げが伸びる「サイバーマンデー」です。一部の米報道によると、感謝祭当日と「ブラックフライデー」の売り上げは過去最高を記録した模様です。これをちょっと気取って解説すると、「好調な雇用情勢が、米経済の7割を占める個人消費を押し上げる前向きな流れが続いており、足元では米経済に死角は見当たらない」という事になるのでしょう。 本日もよろしくお願いいたします。
くりっく株365 2017年12月仕様変更 メリット・デメリット
くりっく株365にて大きな仕様変更がありました。この変更は、私たちの運用スタイルにも大きな影響を及ぼすものでもあるため、今回はその内容とメリット・デメリットなどについてまとめさせていただきます。この仕様変更は、当ブログでも運用公開中の「くりっく株365サヤ取り」にも影響を与える内容です。くりっく株365サヤ取りについて
米ドル/円下抜けの動きはダマシかも…! ドル安材料見当たらず。押し目買い継続!
■為替市場は全体的な米ドル安 この1週間、為替市場では全体的に米ドル安が進行しました。
米ドルVS世界の通貨 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
特に、一時、114円台まで上昇していた米ドル/円は、111円台前半まで下落しました。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■米ドル/円が下落した2つの要因とは? その原因の1つとなっているのが、日本株の伸び悩みです。日経平均は一時、2万3000円を上回る展開となった後、上昇トレンドが終わり、現在は2万2000円台半ばの推移となっています。
【参考記事】
●上抜けたはずのドル/円が失速した理由は? 難しい局面はポジティブキャリーで対処を!(11月9日、今井雅人)
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
日経平均が高値圏で乱高下したことを嫌気して、米ドル/円も反落したという面がありました。
さらにもう1つの理由は、米国の長期金利がなかなか上昇しないことです。米国債の10年物利回りも、2.3%台で膠着してしまいました。
【参考記事】
●米ドル安は投機的な動き?構造的な問題? 米ドルの運命を左右するものとは…!?(11月24日、陳満咲杜)
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
■来年の米利上げペースはかなり緩慢になるかも… そんな中、11月22日(水)に、10月31日(火)~11月1日(水)開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が発表されました。
その議事録の中では、「今後入手する情報で中期的な見通しがおおむね変らなければ、FF(フェデラル・ファンド)金利誘導目標レンジのもう一段の引き上げが近い将来に正当化される可能性が高いと、多くの参加者は判断した」と書かれており、12月の利上げはほぼ確実なことが確認されました。
しかし、それ自体は、ほぼ市場に織り込み済みであったために、市場への影響は、ほとんどなかったといってよいと考えています。
一方、議事録の中にあった「多くの参加者は低インフレについて一過性の要因だけではなく、より持続性のある状況の影響を反映している可能性がある」という表現は、来年以降の利上げのペースがかなり緩慢になるのではないかという印象を市場関係者に与えました。
ほぼ時期を同じくして、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が講演の中で同様の発言をしたことが、より印象を強くさせる要因となりました。
その結果、市場は米ドル安という反応をし、米ドル/円は直近のサポートレベルを下に抜けて、一気に111円台前半まで下落。ユーロ/米ドルは、一気に1.18ドル台に上昇し、ユーロ高・米ドル安が進行しました。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
ユーロ/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
実は、米ドル/円に関しては、112.00円から…
米ドルVS世界の通貨 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
特に、一時、114円台まで上昇していた米ドル/円は、111円台前半まで下落しました。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■米ドル/円が下落した2つの要因とは? その原因の1つとなっているのが、日本株の伸び悩みです。日経平均は一時、2万3000円を上回る展開となった後、上昇トレンドが終わり、現在は2万2000円台半ばの推移となっています。
【参考記事】
●上抜けたはずのドル/円が失速した理由は? 難しい局面はポジティブキャリーで対処を!(11月9日、今井雅人)
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
日経平均が高値圏で乱高下したことを嫌気して、米ドル/円も反落したという面がありました。
さらにもう1つの理由は、米国の長期金利がなかなか上昇しないことです。米国債の10年物利回りも、2.3%台で膠着してしまいました。
【参考記事】
●米ドル安は投機的な動き?構造的な問題? 米ドルの運命を左右するものとは…!?(11月24日、陳満咲杜)
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
■来年の米利上げペースはかなり緩慢になるかも… そんな中、11月22日(水)に、10月31日(火)~11月1日(水)開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が発表されました。
その議事録の中では、「今後入手する情報で中期的な見通しがおおむね変らなければ、FF(フェデラル・ファンド)金利誘導目標レンジのもう一段の引き上げが近い将来に正当化される可能性が高いと、多くの参加者は判断した」と書かれており、12月の利上げはほぼ確実なことが確認されました。
しかし、それ自体は、ほぼ市場に織り込み済みであったために、市場への影響は、ほとんどなかったといってよいと考えています。
一方、議事録の中にあった「多くの参加者は低インフレについて一過性の要因だけではなく、より持続性のある状況の影響を反映している可能性がある」という表現は、来年以降の利上げのペースがかなり緩慢になるのではないかという印象を市場関係者に与えました。
ほぼ時期を同じくして、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が講演の中で同様の発言をしたことが、より印象を強くさせる要因となりました。
その結果、市場は米ドル安という反応をし、米ドル/円は直近のサポートレベルを下に抜けて、一気に111円台前半まで下落。ユーロ/米ドルは、一気に1.18ドル台に上昇し、ユーロ高・米ドル安が進行しました。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
ユーロ/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
実は、米ドル/円に関しては、112.00円から…
米ドル/円は111円割れなら108円へ下落も! 不気味な米ドルの売り手の正体とは!?
■日経平均トップアウト。米ドル/円は調整局面入り 米国出張から戻ってきました。引き続き、よろしくお願いします。
11月9日(木)の当コラムでもご紹介させていただきましたが、日経平均と米ドル/円は11月9日(木)でトップアウトし、調整局面入り。
【参考記事】
●日経平均は2万3000円突破で過熱気味?ドル/円は日本株反落による調整に警戒!(11月9日、西原宏一)
日経平均は、一部マーケット参加者から3万円の声が出るほどの加熱感を伴い、一時2万3000円を超えたところでトップアウト。
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
2万3000円は、1989年12月高値と2008年10月安値の50%戻しに位置します。
日経平均は、一時このラインを突破し、多くのマーケット参加者が極端なブル(強気)に傾いたあと、何の材料もなく急反落しているため、調整局面入りした公算がさらに高まっています。
米ドル/円も、115.00円に届かず。
懸念していたように、高値は114.73円止まりで急反落しています。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■米ドル/円はレジスタンスに阻まれ、115円突破ならず ここで、米ドル/円の値動きを週足チャートで確認してみましょう。
米ドル/円 週足(出所:Bloomberg)
米ドル/円は、2017年年初の118円台から急落して以降、何度も115円レベルにトライしています。
5月に反発したときの高値が114.37円。7月の反発が114.49円。そして、今月11月の反発が114.73円と、3度、115円ブレイクに向けて上昇するも3度とも失敗。
加えて、当コラムでも何度かご紹介させていただいている2015年6月の高値125.86円と2016年12月の高値118.66円を結んだレジスタンスである114円台ミドルのブレイクに、今回も失敗しています。
つまり、過去2年半に渡るレジスタンスを、今回もブレイクできなかったということになります。
【参考記事】
●米ドル/円は重要レジスタンス突破に注目!株急騰にいち早く反応した通貨ペアとは…!?(11月2日、西原宏一)
米ドル/円 週足(再掲載)(出所:Bloomberg)
特に、今月11月9日(木)の115.00円へのトライは、NYダウの急騰や日経平均の続伸という好材料があったにも関わらず、失敗。
では、日米の株の急騰というリスクオンでも上がらない米ドル/円は、どういう材料があれば115.00円をブレイクして続伸できるのか?ということがマーケットで疑問視されています。
■米ドル/円が115円をブレイクするために必要な材料は? マーケットで1番に取り上げられている材料の1つが、米長期金利(米10年物国債の利回り)の上昇。
米長期金利(10年物国債の利回り) 日足(出所:Bloomberg)
米長期金利さえ上がれば、米ドル/円は115.00円を超えて続伸するという意見もありますが、仮に、米長期金利が3%に向けて高騰すると、米株の調整を誘引します。
米株が急反落すれば、米ドル/円は躊躇なく追随し、反落すると考えられています。
結果、米ドル/円が115.00円を超え、120.00円に向けて上値を追うのは、かなり難しいのではないかと、現時点では想定しています。
話題を短期の話に戻すと…
11月9日(木)の当コラムでもご紹介させていただきましたが、日経平均と米ドル/円は11月9日(木)でトップアウトし、調整局面入り。
【参考記事】
●日経平均は2万3000円突破で過熱気味?ドル/円は日本株反落による調整に警戒!(11月9日、西原宏一)
日経平均は、一部マーケット参加者から3万円の声が出るほどの加熱感を伴い、一時2万3000円を超えたところでトップアウト。
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
2万3000円は、1989年12月高値と2008年10月安値の50%戻しに位置します。
日経平均は、一時このラインを突破し、多くのマーケット参加者が極端なブル(強気)に傾いたあと、何の材料もなく急反落しているため、調整局面入りした公算がさらに高まっています。
米ドル/円も、115.00円に届かず。
懸念していたように、高値は114.73円止まりで急反落しています。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■米ドル/円はレジスタンスに阻まれ、115円突破ならず ここで、米ドル/円の値動きを週足チャートで確認してみましょう。
米ドル/円 週足(出所:Bloomberg)
米ドル/円は、2017年年初の118円台から急落して以降、何度も115円レベルにトライしています。
5月に反発したときの高値が114.37円。7月の反発が114.49円。そして、今月11月の反発が114.73円と、3度、115円ブレイクに向けて上昇するも3度とも失敗。
加えて、当コラムでも何度かご紹介させていただいている2015年6月の高値125.86円と2016年12月の高値118.66円を結んだレジスタンスである114円台ミドルのブレイクに、今回も失敗しています。
つまり、過去2年半に渡るレジスタンスを、今回もブレイクできなかったということになります。
【参考記事】
●米ドル/円は重要レジスタンス突破に注目!株急騰にいち早く反応した通貨ペアとは…!?(11月2日、西原宏一)
米ドル/円 週足(再掲載)(出所:Bloomberg)
特に、今月11月9日(木)の115.00円へのトライは、NYダウの急騰や日経平均の続伸という好材料があったにも関わらず、失敗。
では、日米の株の急騰というリスクオンでも上がらない米ドル/円は、どういう材料があれば115.00円をブレイクして続伸できるのか?ということがマーケットで疑問視されています。
■米ドル/円が115円をブレイクするために必要な材料は? マーケットで1番に取り上げられている材料の1つが、米長期金利(米10年物国債の利回り)の上昇。
米長期金利(10年物国債の利回り) 日足(出所:Bloomberg)
米長期金利さえ上がれば、米ドル/円は115.00円を超えて続伸するという意見もありますが、仮に、米長期金利が3%に向けて高騰すると、米株の調整を誘引します。
米株が急反落すれば、米ドル/円は躊躇なく追随し、反落すると考えられています。
結果、米ドル/円が115.00円を超え、120.00円に向けて上値を追うのは、かなり難しいのではないかと、現時点では想定しています。
話題を短期の話に戻すと…
米ドル安は投機的な動き?構造的な問題? 米ドルの運命を左右するものとは…!?
■米感謝祭を挟み、米ドルは一段安に 米感謝祭を挟んで、為替市場は動いた。米ドルの一段安だ。
ドルインデックス 1時間足(出所:Bloomberg)
薄商いに突っ込んだ投機的な動きなのか、それとも構造的な問題なのか。
肝心なのは、前回のコラムでも強調したように、米ドルの運命を左右するのは、やはり米長期金利(米10年物国債の利回り)の動向ということだ。換言すれば、「その他は二の次」という見方が、重要である。
【参考記事】
●米ドル高値トライ「三度目の正直」は失敗なのか? 米長期金利から真相を読み解く!(2017年11月17日、陳満咲杜)
実際、米ドルのユーロ、円、英ポンドなどの主要通貨に対する値動きと、米長期金利との相関性は、1990年代以降でもっとも高い水準にある、という統計が算出されているほどだ。
ゆえに、11月FOMC(米連邦公開市場委員会)におけるインフレ見通しの懸念、米税収改革案審議の遅れ、また、日銀早期「出口」戦略模索などの材料は、変動率は拡大させるものの、メイントレンドを決定するには至らないはずだ。米ドルの高安を決定するのはあくまで米長期金利であることを再度提言しておきたい。
■米ドル全体の反落が許容範囲であると考える2つの理由 最近の米ドル全体の強弱は、米長期金利の低下とほぼ連動しているから、今週(11月20日~)のドルインデックスの続落は「理屈どおり」だと思う。したがって、米ドルの反落自体はサプライズではなく、また、米ドル全体の反落があっても、なお許容範囲だと言える。
許容範囲にあるという結論は、以下の2つの視点において証左されよう。
まずは米ドル/円と米長期金利との比較だ。
米ドル/円VS米長期金利(10年物国債利回り) 週足(出所:Bloomberg)
比較チャートが示しているように、両者は2016年7月からほぼ連動して動いてきた。目先の米ドル/円の「深押し」も、米長期金利の反落とほぼ連動しており、これからも関連性を深めていくだろうと推測される。
もう1つは、ドルインデックスの代わりに、ユーロ/米ドルの週足チャートを確認しておきたい。なにしろ、ユーロ/米ドルはほぼドルインデックスと逆相関の関係にあるから、チャート上のポイントや示唆が逆の意味合いでほぼ同じだ。
ユーロ/米ドルは9月高値から先々週(11月6日~)安値まで反落してきたものの、先々週(11月6日~)の陽線引けを皮切りに反騰してきた。
ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:FXブロードネット)
今週(11月20日~)も陽線引けの公算が高く、そうなれば、連続3週の上昇を果たすから、ブル(上昇)トレンドへ復帰する印象が強いのも事実である。
換言すれば、ドルインデックスがベア(下落)トレンドへ復帰する恐れがあるから、市場関係者は米ドルのロングに躊躇している状況が示唆される。
■週足では、米ドルの上昇基調を確認できない こういったセンチメントにつながるファンダメンタルズ上の材料以外に、やはりテクニカル上のポイントによるところも大きかった。
先々週(11月6日~)のユーロ/米ドルの安値は、GMMAの長期移動平均線グループ(ピンク)を意識しているように見え、また、2015年8月最終週の週足や2016年5月最初週の週足のローソク足が示した「上ひげ」の部分にいったん突っ込んだものの、その後反騰してきたから、元メインレジスタンスゾーンがサポートゾーンと化した、という見方につながる。
ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)
(出所:FXブロードネット)
要するに、週足ではユーロ/米ドルのベアトレンドを確認できないから、米ドル全体におけるブル基調も確認できないわけだ。
ブル基調を確認できないなら、米ドルを「押し目買い」するのではなく、「戻り売り」の方へ回るのも「理屈に合う」判断と言える。
さらに、ウォール街が総じて米ドルに対する弱気見通しを…
ドルインデックス 1時間足(出所:Bloomberg)
薄商いに突っ込んだ投機的な動きなのか、それとも構造的な問題なのか。
肝心なのは、前回のコラムでも強調したように、米ドルの運命を左右するのは、やはり米長期金利(米10年物国債の利回り)の動向ということだ。換言すれば、「その他は二の次」という見方が、重要である。
【参考記事】
●米ドル高値トライ「三度目の正直」は失敗なのか? 米長期金利から真相を読み解く!(2017年11月17日、陳満咲杜)
実際、米ドルのユーロ、円、英ポンドなどの主要通貨に対する値動きと、米長期金利との相関性は、1990年代以降でもっとも高い水準にある、という統計が算出されているほどだ。
ゆえに、11月FOMC(米連邦公開市場委員会)におけるインフレ見通しの懸念、米税収改革案審議の遅れ、また、日銀早期「出口」戦略模索などの材料は、変動率は拡大させるものの、メイントレンドを決定するには至らないはずだ。米ドルの高安を決定するのはあくまで米長期金利であることを再度提言しておきたい。
■米ドル全体の反落が許容範囲であると考える2つの理由 最近の米ドル全体の強弱は、米長期金利の低下とほぼ連動しているから、今週(11月20日~)のドルインデックスの続落は「理屈どおり」だと思う。したがって、米ドルの反落自体はサプライズではなく、また、米ドル全体の反落があっても、なお許容範囲だと言える。
許容範囲にあるという結論は、以下の2つの視点において証左されよう。
まずは米ドル/円と米長期金利との比較だ。
米ドル/円VS米長期金利(10年物国債利回り) 週足(出所:Bloomberg)
比較チャートが示しているように、両者は2016年7月からほぼ連動して動いてきた。目先の米ドル/円の「深押し」も、米長期金利の反落とほぼ連動しており、これからも関連性を深めていくだろうと推測される。
もう1つは、ドルインデックスの代わりに、ユーロ/米ドルの週足チャートを確認しておきたい。なにしろ、ユーロ/米ドルはほぼドルインデックスと逆相関の関係にあるから、チャート上のポイントや示唆が逆の意味合いでほぼ同じだ。
ユーロ/米ドルは9月高値から先々週(11月6日~)安値まで反落してきたものの、先々週(11月6日~)の陽線引けを皮切りに反騰してきた。
ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:FXブロードネット)
今週(11月20日~)も陽線引けの公算が高く、そうなれば、連続3週の上昇を果たすから、ブル(上昇)トレンドへ復帰する印象が強いのも事実である。
換言すれば、ドルインデックスがベア(下落)トレンドへ復帰する恐れがあるから、市場関係者は米ドルのロングに躊躇している状況が示唆される。
■週足では、米ドルの上昇基調を確認できない こういったセンチメントにつながるファンダメンタルズ上の材料以外に、やはりテクニカル上のポイントによるところも大きかった。
先々週(11月6日~)のユーロ/米ドルの安値は、GMMAの長期移動平均線グループ(ピンク)を意識しているように見え、また、2015年8月最終週の週足や2016年5月最初週の週足のローソク足が示した「上ひげ」の部分にいったん突っ込んだものの、その後反騰してきたから、元メインレジスタンスゾーンがサポートゾーンと化した、という見方につながる。
ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)
(出所:FXブロードネット)
要するに、週足ではユーロ/米ドルのベアトレンドを確認できないから、米ドル全体におけるブル基調も確認できないわけだ。
ブル基調を確認できないなら、米ドルを「押し目買い」するのではなく、「戻り売り」の方へ回るのも「理屈に合う」判断と言える。
さらに、ウォール街が総じて米ドルに対する弱気見通しを…
今夜の注目材料は?
東京市場のドル/円は、日経平均がプラス圏を回復する中で111.50円台まで持ち直したとはいえ、値幅はわずか30銭程度に留まりました。欧米市場に入る前に注目イベントを確認しておきましょう。
11/24(金)
18:00 独11月Ifo景況感指数
21:30 コンスタンシオECB副総裁、講演
27:15 クーレECB理事、講演
未 定☆S&P、ムーディーズによる南ア格付け見直し
※☆は特に注目の材料
週末である上に米国が感謝祭明けである事から、突発的な材料が出ない限りドル/円は引き続きこう着した展開が見込まれます。
また、格付け会社S&Pとムーディーズが南アフリカの格付けを見直す予定です。今年4月にフィッチが同国債の格付けを投機的水準に引き下げており、両社が追随するか焦点です。仮に両社が格下げすると、世界国債インデックス(WGBI)から除外される事となります。それにより機関投資家からの南ア国債売りが出て一段のランド安を招く可能性があり、注意が必要です。
11/24(金)
18:00 独11月Ifo景況感指数
21:30 コンスタンシオECB副総裁、講演
27:15 クーレECB理事、講演
未 定☆S&P、ムーディーズによる南ア格付け見直し
※☆は特に注目の材料
週末である上に米国が感謝祭明けである事から、突発的な材料が出ない限りドル/円は引き続きこう着した展開が見込まれます。
また、格付け会社S&Pとムーディーズが南アフリカの格付けを見直す予定です。今年4月にフィッチが同国債の格付けを投機的水準に引き下げており、両社が追随するか焦点です。仮に両社が格下げすると、世界国債インデックス(WGBI)から除外される事となります。それにより機関投資家からの南ア国債売りが出て一段のランド安を招く可能性があり、注意が必要です。
含み益331,937円 累計利益そろそろ430万円 スワップポイントサヤ取り管理簿 2017年11月
20日ぶりにスワップポイントサヤ取り管理簿の現況入力をしました。為替変動が小さいお蔭で資金移動も必要なく、手間がほとんどかからずに利益が増えています。有難いことです。