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ファンド勢は米ドル安政策への転換を察知 していた!? 今後は神経質な動きに警戒を!
■米ドルが全面安。目先の懸念材料はなくなったのに… 今週(1月22日~)は、再び米ドルが全面安となっています。
1月20日(土)から、米政府機関の一部が閉鎖されることになりましたが、22日(月)に米共和党が一歩譲歩したことで成立した米暫定予算案を受けて、ようやく目先の懸念材料がなくなることになりました。
しかし、市場の米ドル買いでの反応は一時的に終わり、その後は、再び米ドル売りを加速させています。
米ドルVS世界の通貨 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
■トランプ政権が通商問題で強固な姿勢に!? 前回のコラムでもお伝えしているように、今年(2018年)に入ってからというもの、ファンド勢がユーロ/米ドルを中心に、米ドルの売り仕掛けを行ってきています。
【参考記事】
●米ドル/円のさらなる下落は考えにくい! ここからは緩やかな円安に戻っていくか(1月18日、今井雅人)
ECB(欧州中央銀行)による早期のガイダンス再検討への期待や、メルケル独政権の連立協議の進展など、ユーロ買いにつながる材料も、ユーロ/米ドルの上昇を後押ししています。
ユーロ/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
また、米ドル/円については、日銀が超長期債を対象にした国債買取りオペを少額、減額させたことをきっかけにした「テーパリング(※)」期待が売りを後押ししました。
(※編集部注:「テーパリング」とは、量的緩和政策により、進められてきた資産買い取りを徐々に減少し、最終的に購入額をゼロにしていこうとすること)
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
そして、その動きも一巡したかに思われた1月22日(月)、米政府は洗濯機と太陽光パネルにセーフガード(緊急輸入制限)を発動するという措置に出ました。これは、明らかに中国へ圧力をかける動きです。
市場に、「トランプ政権は通商問題で強固な姿勢を取り始めた」との憶測が台頭したことは否めません。
【参考記事】
●米通商問題が争点となり米ドル安が進む。ドル/円は110円が決壊! 次は105円へ…!?(1月25日、西原宏一)
■ムニューシン発言で米ドル安が加速! そんななか、1月24日(水)の欧州時間に、世界経済フォーラム年次総会、いわゆる「ダボス会議」に出席しているムニューシン米財務長官から、「米ドルはもっとも市場で流動性を備え持っている。短期的な米ドルの水準には全く懸念していない。米ドル安は貿易やさまざまな機会にとって良いことだ」との発言が飛び込んできました。
「これまでずっと言及してきているとおり」という前置きを添えてはいましたが、市場は一気に米ドルを売り浴びせる反応。米ドル/円は109.50円に設定されていた、まとまったストップロスの売りを巻き込む形で下げ足を速め、一時109.00円を割り込む水準まで売り込まれました。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
また、ユーロ/米ドルは、一気に1.2415ドルまで急騰する反応となりました。
【参考記事】
●ユーロ/米ドルはまだまだ上昇!?ターゲットは短期的には1.265ドル、ゆくゆくは1.31ドル台!?(1月17日、松田哲)
ユーロ/米ドル 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)
これまで当コラムで何度もお伝えしているとおり、この間も…
1月20日(土)から、米政府機関の一部が閉鎖されることになりましたが、22日(月)に米共和党が一歩譲歩したことで成立した米暫定予算案を受けて、ようやく目先の懸念材料がなくなることになりました。
しかし、市場の米ドル買いでの反応は一時的に終わり、その後は、再び米ドル売りを加速させています。
米ドルVS世界の通貨 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
■トランプ政権が通商問題で強固な姿勢に!? 前回のコラムでもお伝えしているように、今年(2018年)に入ってからというもの、ファンド勢がユーロ/米ドルを中心に、米ドルの売り仕掛けを行ってきています。
【参考記事】
●米ドル/円のさらなる下落は考えにくい! ここからは緩やかな円安に戻っていくか(1月18日、今井雅人)
ECB(欧州中央銀行)による早期のガイダンス再検討への期待や、メルケル独政権の連立協議の進展など、ユーロ買いにつながる材料も、ユーロ/米ドルの上昇を後押ししています。
ユーロ/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
また、米ドル/円については、日銀が超長期債を対象にした国債買取りオペを少額、減額させたことをきっかけにした「テーパリング(※)」期待が売りを後押ししました。
(※編集部注:「テーパリング」とは、量的緩和政策により、進められてきた資産買い取りを徐々に減少し、最終的に購入額をゼロにしていこうとすること)
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
そして、その動きも一巡したかに思われた1月22日(月)、米政府は洗濯機と太陽光パネルにセーフガード(緊急輸入制限)を発動するという措置に出ました。これは、明らかに中国へ圧力をかける動きです。
市場に、「トランプ政権は通商問題で強固な姿勢を取り始めた」との憶測が台頭したことは否めません。
【参考記事】
●米通商問題が争点となり米ドル安が進む。ドル/円は110円が決壊! 次は105円へ…!?(1月25日、西原宏一)
■ムニューシン発言で米ドル安が加速! そんななか、1月24日(水)の欧州時間に、世界経済フォーラム年次総会、いわゆる「ダボス会議」に出席しているムニューシン米財務長官から、「米ドルはもっとも市場で流動性を備え持っている。短期的な米ドルの水準には全く懸念していない。米ドル安は貿易やさまざまな機会にとって良いことだ」との発言が飛び込んできました。
「これまでずっと言及してきているとおり」という前置きを添えてはいましたが、市場は一気に米ドルを売り浴びせる反応。米ドル/円は109.50円に設定されていた、まとまったストップロスの売りを巻き込む形で下げ足を速め、一時109.00円を割り込む水準まで売り込まれました。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
また、ユーロ/米ドルは、一気に1.2415ドルまで急騰する反応となりました。
【参考記事】
●ユーロ/米ドルはまだまだ上昇!?ターゲットは短期的には1.265ドル、ゆくゆくは1.31ドル台!?(1月17日、松田哲)
ユーロ/米ドル 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)
これまで当コラムで何度もお伝えしているとおり、この間も…
今夜の注目材料は 1/25
東京市場のドル/円は、ムニューシン米財務長官のドル安歓迎発言の余韻が残る中で弱含む展開となりました。一時108.70円台まで下落して昨年9月11日以来の安値を更新しています。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。 1/25(木)18:00 ☆独1月Ifo企業景況感指数18:00 ノルウェー中銀政策金利発表18:30 南アフリカ12月生産者物価指数21:45 ☆ECB政策金利発表22:30 ☆ドラギECB総裁、会見22:30 米新規失業保険申請件数22:30 カナダ11月小売売上高24:00 米12月新築住宅販売件数24:00 米12月景気先行指標総合指数27:00 米7年債入札(280億ドル)30:00 米インテル10-12月期決算発表---- ☆世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議、26日まで)---- ☆NAFTA再交渉第6回会合(モントリオール、29日まで) ※☆は特に注目の材料 今夜は欧州中銀(ECB)に注目です。ドル安の発端はECBの緩和縮小観測によるユーロ高との見方もありますから、ドラギ総裁の発言などにユーロがどのような反応を示すか気になるところです。また、昨日のムニューシン発言は世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で飛び出したものです。トランプ米大統領の講演は明朝(現地25日夜)になる模様ですが、米国に限らず各国政府や中銀の要人が多数参加しているだけに、どんな発言が飛び出すのか気が抜けません。
米通商問題が争点となり米ドル安が進む。 ドル/円は110円が決壊! 次は105円へ…!?
■米通商問題が早くも争点に! 米ドル/円は110円が決壊! みなさん、こんにちは。
今年(2018年)に入ってからの米ドル/円相場は、極めて特異な動きをしています。
これまでと相違し、日経平均の暴騰にも、米10年債利回りの急騰にも連動せず、上値が極めて重い展開が続いています。
【参考記事】
●米ドル/円、株や米長期金利の上昇に追随できず…。111円割れなら107円台も視野!(1月11日、西原宏一)
●日銀会合で黒田総裁は「出口」をどう語る?何をしても上がらないドル/円は売り継続で(1月22日、西原宏一&大橋ひろこ)
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
この上値の重い米ドル/円の背景には、「米国の通商問題が横たわっているのではないか?」とこのコラムでも懸念していたのですが、今週(1月22日~)は、その通商問題がマーケットの前面に出て、貿易戦争に発展しそうな勢い。
【参考記事】
●2018年初頭に注目したいのはユーロ/円! 米中間選挙に向けて米ドル/円は105円へ(2017年12月21日、西原宏一)
きっかけは、トランプ大統領によるセーフガードの発動。
米政権、洗濯機と太陽パネルのセーフガード発動 アジア・欧州で反発高まる
トランプ米大統領は23日、洗濯機と太陽光パネルに輸入関税をかける大統領令に署名した。
米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は前日の声明で、トランプ大統領が家庭用大型洗濯機のほか、太陽電池および太陽電池モジュールに対し、輸入を制限するための関税を課すことを承認したと明らかにしていた。米通商法201条に基づく緊急輸入制限(セーフガード)発動はトランプ政権で初めてとなる。
こうした措置に対し中国と韓国などから批判が相次いでいるが、トランプ大統領はこれにより通商戦争が引き起こされるわけではないとし、「雇用が回復し、われわれは自分たちの製品を自ら製造することになる。こうしたことは長らくなかった」と述べた。
出所:ロイター
トランプ大統領は、就任当初から通商政策には強硬的な姿勢を見せており、これが保護主義的だと言われています。
大統領就任直後には、TPP(環太平洋連携協定)撤退に加え、NAFTA(北米自由貿易協定)からも手を引く考えを示唆。
しかし、大統領就任1年目の彼は、オバマケアの撤廃と税制改革に注力しており、2017年の彼の政策にはマーケットが懸念していたほど保護主義的な通商政策はみられませんでした。
そして、今年2018年は米連邦議会の中間選挙を控えています。
その影響なのか、2018年初頭からトランプ大統領は通商問題の解決に向け、早くも動き出した模様。
■モルガン・スタンレーも米通商リスクに警鐘 この動きを察知したのか? 米大手モルガン・スタンレーも米通商リスクに警鐘を鳴らしています。
1月22日(月)、米大手のモルガン・スタンレーが「米通商問題」に対して興味深いレポートを出しているので、紹介させていただきます。
モルガン・スタンレー、米通商リスクに警鐘鳴らす-ヘッジ呼び掛け
モルガン・スタンレーのストラテジストは、米国市場における通商リスクはもはや仮定の問題ではなく、投資家は十分に注意を払うべきだと指摘した。
2016年の米大統領選中のトランプ氏の発言が通商政策に対する国民の想像を膨らませたと見られるが、トランプ政権の1年目はこうした発言よりも実際の行動は少なかった。
一方、中国との一触即発状態の紛争や現在行われている北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉など、通商政策の多くで判断の期限が迫りつつあり、こうした問題がマーケットに一層大きく影響し始める可能性がある。保護貿易の兆候を示唆する最新の動きでは、米国が22日に太陽光パネルの輸入品に関税を課す決定を下した。
マイケル・ジーザス氏らモルガン・スタンレーのストラテジストは22日のリポートで、「NAFTA再交渉を進める一方、関税など保護主義的措置を規定した米国法に基づく勧告に対して米政権は行動を起こすのか、あるいは行動を起こさないのか、当面の期限が迫っている」と指摘。「これはNAFTA再交渉やより広範な保護主義的措置で一層厳しい姿勢を取るという懸念をあおる恐れがある」と述べた。
同ストラテジストらは、現状維持か一時的な通商紛争、強硬な保護主義的措置の3つの通商シナリオを想定。一時的な紛争は市場で短期的にリスク回避の動きを呼び起こす一方、輸入抑制へ全力を挙げるようなら影響が長引く可能性があるとみる。
こうしたリスクを回避する手段として、為替と株式に関するモルガン・スタンレーの助言は以下の通り:
●ヘッジとして韓国ウォンに対し円をロング(買い持ち)する
●年内はメキシコ・ペソとカナダ・ドルのコアショート(売り持ち)を維持
ジーザス氏は「関税措置の発動決定は近年の米国史で例がないわけではないものの、米国の従来の自由貿易スタンスが大きく転換したことはない」と説明。「ただ、現行の自由貿易政策を米国は堅持するのかどうかについて投資家の見方が関税措置によって揺らぐ恐れがあることを、われわれは認識しておかなければならない」と記した。
出所:Bloomberg
個人的にも、今年(2018年)は米国の通商問題が焦点になると考え、その時期は、中間選挙に向けて年後半かと想定していましたが、このモルガン・スタンレーのレポートにもあるように、年初から「通商問題」がマーケットの焦点となり、米ドル/円は上値の重い展開を続けています。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
また、NAFTA(北米自由貿易協定)では、おもにメキシコがターゲットとなりそうですが、カナダも米国をWTO(世界貿易機関)に提訴しており、保護主義が進む可能性が出てきています。
そして、トランプ大統領は、就任前には日本に対しても貿易不均衡を主張していたので、ヘッジとしての円ロングが必要な時期に入ったのかもしれません。
こうした動きの中、1月24日(水)にはムニューシン米財務長官の…
今年(2018年)に入ってからの米ドル/円相場は、極めて特異な動きをしています。
これまでと相違し、日経平均の暴騰にも、米10年債利回りの急騰にも連動せず、上値が極めて重い展開が続いています。
【参考記事】
●米ドル/円、株や米長期金利の上昇に追随できず…。111円割れなら107円台も視野!(1月11日、西原宏一)
●日銀会合で黒田総裁は「出口」をどう語る?何をしても上がらないドル/円は売り継続で(1月22日、西原宏一&大橋ひろこ)
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
この上値の重い米ドル/円の背景には、「米国の通商問題が横たわっているのではないか?」とこのコラムでも懸念していたのですが、今週(1月22日~)は、その通商問題がマーケットの前面に出て、貿易戦争に発展しそうな勢い。
【参考記事】
●2018年初頭に注目したいのはユーロ/円! 米中間選挙に向けて米ドル/円は105円へ(2017年12月21日、西原宏一)
きっかけは、トランプ大統領によるセーフガードの発動。
米政権、洗濯機と太陽パネルのセーフガード発動 アジア・欧州で反発高まる
トランプ米大統領は23日、洗濯機と太陽光パネルに輸入関税をかける大統領令に署名した。
米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は前日の声明で、トランプ大統領が家庭用大型洗濯機のほか、太陽電池および太陽電池モジュールに対し、輸入を制限するための関税を課すことを承認したと明らかにしていた。米通商法201条に基づく緊急輸入制限(セーフガード)発動はトランプ政権で初めてとなる。
こうした措置に対し中国と韓国などから批判が相次いでいるが、トランプ大統領はこれにより通商戦争が引き起こされるわけではないとし、「雇用が回復し、われわれは自分たちの製品を自ら製造することになる。こうしたことは長らくなかった」と述べた。
出所:ロイター
トランプ大統領は、就任当初から通商政策には強硬的な姿勢を見せており、これが保護主義的だと言われています。
大統領就任直後には、TPP(環太平洋連携協定)撤退に加え、NAFTA(北米自由貿易協定)からも手を引く考えを示唆。
しかし、大統領就任1年目の彼は、オバマケアの撤廃と税制改革に注力しており、2017年の彼の政策にはマーケットが懸念していたほど保護主義的な通商政策はみられませんでした。
そして、今年2018年は米連邦議会の中間選挙を控えています。
その影響なのか、2018年初頭からトランプ大統領は通商問題の解決に向け、早くも動き出した模様。
■モルガン・スタンレーも米通商リスクに警鐘 この動きを察知したのか? 米大手モルガン・スタンレーも米通商リスクに警鐘を鳴らしています。
1月22日(月)、米大手のモルガン・スタンレーが「米通商問題」に対して興味深いレポートを出しているので、紹介させていただきます。
モルガン・スタンレー、米通商リスクに警鐘鳴らす-ヘッジ呼び掛け
モルガン・スタンレーのストラテジストは、米国市場における通商リスクはもはや仮定の問題ではなく、投資家は十分に注意を払うべきだと指摘した。
2016年の米大統領選中のトランプ氏の発言が通商政策に対する国民の想像を膨らませたと見られるが、トランプ政権の1年目はこうした発言よりも実際の行動は少なかった。
一方、中国との一触即発状態の紛争や現在行われている北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉など、通商政策の多くで判断の期限が迫りつつあり、こうした問題がマーケットに一層大きく影響し始める可能性がある。保護貿易の兆候を示唆する最新の動きでは、米国が22日に太陽光パネルの輸入品に関税を課す決定を下した。
マイケル・ジーザス氏らモルガン・スタンレーのストラテジストは22日のリポートで、「NAFTA再交渉を進める一方、関税など保護主義的措置を規定した米国法に基づく勧告に対して米政権は行動を起こすのか、あるいは行動を起こさないのか、当面の期限が迫っている」と指摘。「これはNAFTA再交渉やより広範な保護主義的措置で一層厳しい姿勢を取るという懸念をあおる恐れがある」と述べた。
同ストラテジストらは、現状維持か一時的な通商紛争、強硬な保護主義的措置の3つの通商シナリオを想定。一時的な紛争は市場で短期的にリスク回避の動きを呼び起こす一方、輸入抑制へ全力を挙げるようなら影響が長引く可能性があるとみる。
こうしたリスクを回避する手段として、為替と株式に関するモルガン・スタンレーの助言は以下の通り:
●ヘッジとして韓国ウォンに対し円をロング(買い持ち)する
●年内はメキシコ・ペソとカナダ・ドルのコアショート(売り持ち)を維持
ジーザス氏は「関税措置の発動決定は近年の米国史で例がないわけではないものの、米国の従来の自由貿易スタンスが大きく転換したことはない」と説明。「ただ、現行の自由貿易政策を米国は堅持するのかどうかについて投資家の見方が関税措置によって揺らぐ恐れがあることを、われわれは認識しておかなければならない」と記した。
出所:Bloomberg
個人的にも、今年(2018年)は米国の通商問題が焦点になると考え、その時期は、中間選挙に向けて年後半かと想定していましたが、このモルガン・スタンレーのレポートにもあるように、年初から「通商問題」がマーケットの焦点となり、米ドル/円は上値の重い展開を続けています。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
また、NAFTA(北米自由貿易協定)では、おもにメキシコがターゲットとなりそうですが、カナダも米国をWTO(世界貿易機関)に提訴しており、保護主義が進む可能性が出てきています。
そして、トランプ大統領は、就任前には日本に対しても貿易不均衡を主張していたので、ヘッジとしての円ロングが必要な時期に入ったのかもしれません。
こうした動きの中、1月24日(水)にはムニューシン米財務長官の…
含み益427、816円 スワップポイントサヤ取り管理簿 2018年1月状況
2018年に入ってから最初のスワップポイントサヤ取り管理簿状況です。少しペースは落ちているものの、今年もコツコツと利益を積み上げています。
昨日のドル円相場ときょうのひとこと(1/25 木)
----------1/24ドル円相場------------------------ 米財務長官のドル安誘導発言で下げが加速 OP110.255 HI110.334 LO108.965 CL109.235 -----------1/24主な出来事--------------------------- 08:50 (日) 12月貿易収支 +3590億円前回+1134億円→+1122億円予想+5350億円 17:00 (仏) 1月製造業PMI・速報 58.1前回58.8 予想58.6 17:30 (独) 1月製造業PMI・速報 61.2前回63.3 予想63.0 17:30 ムニューシン米財務長官「明らかにドル安はわれわれにとり良いことだ。貿易や各種機会に関わるからだ」 18:00 (ユーロ圏) 1月製造業PMI・速報 59.6 前回60.6 予想60.3 18:00 (ユーロ圏) 1月サービス業PMI・速報 57.6 前回56.6 予想56.4 18:30 (英) 12月失業者数 +0.86万人前回+0.59万人→+1.22万人 18:30 (英) 12月失業率 2.4%前回2.3% 18:30 (英) 9-11月週平均賃金(前年比9+2.55予想+2.5%前回+2.5% 24:00 (米) 12月中古住宅販売件数 557万件前回581万件→578万件予想 570万件 27:30 ロス商務長官「真の保護主義者は中国であり米国ではない」 30:45 (NZ) 10-12月期消費者物価指数 (前年比) +1.6%前回+1.9% 予想+1.9% ------------1/24株式・債券・商品--------------------- 日経平均 23940.78▼183.37豪ASX 6054.658 △17.696上海総合 3559.465 △12.960英FT 7643.43▼88.40独DAX 13414.74▼144.86NYダウ 26252.12△41.31 日10年債利回り 0.0840%△0.0080豪10年債利回り 2.826%▼0.005英10年債利回り 1.407%△0.054独10年債利回り 0.588%△0.027米2年債利回り 2.0762%△0.0358米10年債利回り 2.6465%△0.0334 NY原油 65.61 △1.14NY金 1361.40△19.70 ------------1/25きょうの注目材料--------------------- <国内>08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース) <海外>06:45 10-12月期NZ消費者物価指数16:00 2月独Gfk消費者信頼感指数18:00 1月独Ifo企業景況感指数18:00 ノルウェー中銀政策金利発表18:30 12月南アフリカ卸売物価指数21:45 ECB理事会政策金利発表22:30 ドラギECB総裁、記者会見22:30 米新規失業保険申請件数22:30 11月カナダ小売売上高24:00 12月米新築住宅販売件数24:00 12月米景気先行指標総合指数27:00 米7年債入札(280億ドル)30:00 インテル第4四半期決算---- 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議、26日まで)----- NAFTA再交渉第6回会合(モントリオール、29日まで) ------------1/25きょうのひとこと---------------------- ここにきて米国の保護主義志向が市場のメインテーマに浮上しており、ドルを敬遠する動きが強まっています。ただ、昨日ドル安歓迎発言を行ったムニューシン財務長官も、長期的な視点でのドル高にはコミットしています。ロス商務長官も「(財務長官は)長年にわたる『強いドル政策』の転換を唱えたわけでは全くない」と述べて「市場は過剰に反応した」と指摘しています。つまり、米政権としてここからドルをさらに押し下げようとする意図がある訳ではないのでしょう。察するに、大規模減税やインフラ投資(トランプ大統領は昨日1.7兆ドルに上ると発言)の効果でドルが上昇しやすい環境なので、これを最小限に食い止めたいという意向なのではないでしょうか。 本日もよろしくお願いいたします。
メキシコペソ円スワップポイント ヒロセ通商の頑張り状況 2018年1月
メキシコペソ円スワップポイントで15円と最高水準提供を目指すヒロセ通商、現実の頑張り状況についてまとめました。ヒロセ通商 体験談と評価
今夜の注目材料は?
東京市場のドル/円は、米国の保護貿易主義に対する懸念からドル安が進むと、約4カ月ぶり安値水準である109.80円前後まで下落しました。欧米市場に入る前に注目イベントを確認しておきましょう。 1/24(水) 17:30☆1月独製造業PMI・速報17:30 1月独サービス業PMI・速報18:00☆1月ユーロ圏製造業PMI・速報18:00 1月ユーロ圏サービス業PMI・速報18:30☆12月英雇用統計23:00 11月米住宅価格指数24:00☆12月米中古住宅販売件数24:30 米EIA週間原油在庫統計30:45☆10-12月期NZ消費者物価指数--:--☆NAFTA再交渉第6回会合(?29日)※☆は特に注目の材料 米国でのつなぎ予算成立や黒田日銀総裁のハト派的発言にもかかわらず、ドル/円は軟調に推移しています。米保護貿易主義が懸念される間は、海外市場でもドル売り圧力が掛かりやすい展開が続く見通しです。なお、本日の英12月雇用統計について、注目の平均賃金は前年比+2.5%と前月並みの伸びが見込まれています。
ユーロ/円はすでに上昇トレンドになってる!? 下落しても調整なので「売り」は適宜利確を
■2011年以降のユーロ/円週足を分析 今回はユーロ/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。週足チャートに「94.00円-112.00円のボックス相場」(赤の破線)を表示した。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。
そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。
■149.75-80円水準の高値をつけた後は下落に転じる この高値(145円台)をつけてからのユーロ/円は、調整局面を迎えて、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「紫の破線」の上限は145円台ミドル、下限は134.00円、と考える。
2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。
ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」の上限(145円台ミドル)を上に抜けて、この時点での最高値を更新して「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、上昇して、149.75-80円水準の高値をつけている。
ユーロ/円が、高値を更新したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。
ユーロ/円は149.75-80円水準の高値をつけてから、下落に転じている。それで、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していると考えた。
ユーロ/円は急落してサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
■売りシグナル点灯後、GWの特殊な状況の影響で反発 そして、134.00円を割り込んだので、ボックス相場「緑の破線」を下にブレイクし、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場のセオリーは、「ボックス相場の下限を割り込む場合は、下限から、その値幅分下落する」である。
つまり、下限は134.00円近辺、ボックス相場の値幅は16円だから、ターゲットは118.00円近辺になる。「緑の破線(両端矢印)」で表示しているのが、その値幅だ。
週足チャートを見てのとおりに、上述のターゲットは、ほぼ達成した。
ユーロ/円は、134.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、130円台前半(安値は130.10-15円水準)にまで急落したが、いったんそこから反発している。
この反発で、136円台の戻り高値をつけたが、再度急落して、今度は130.00円を割り込み、新値を更新した。
ユーロ/円は、126.00円近辺に急落したが、126.00円近辺から、反転急騰している。
2015年のゴールデン・ウィークの直前あたりからは、ポジション調整による「ユーロの買戻し」が出ていた、と考える。
2015年のゴールデン・ウィークが始まると、市場参加者が極端に少ない中で、スパイラルに急上昇した、と考える。
ユーロ/円が上昇を続けたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。
このサポート・ライン(3)「ピンクの破線」がこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」が、有効な間は、(=このラインを割り込まない場合は、)ユーロ/円が、高値圏での保ち合いを続けている、と判断した。
この時点でのユーロ/円は、ボックス相場「青の破線」を形成した、と考える。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「青の破線」の上限は141.00円近辺、下限は126.00円近辺、と考える。
そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/円はこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
2016年1月29日(金)の日銀政策決定会合で…
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。
そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。
■149.75-80円水準の高値をつけた後は下落に転じる この高値(145円台)をつけてからのユーロ/円は、調整局面を迎えて、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「紫の破線」の上限は145円台ミドル、下限は134.00円、と考える。
2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。
ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」の上限(145円台ミドル)を上に抜けて、この時点での最高値を更新して「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、上昇して、149.75-80円水準の高値をつけている。
ユーロ/円が、高値を更新したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。
ユーロ/円は149.75-80円水準の高値をつけてから、下落に転じている。それで、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していると考えた。
ユーロ/円は急落してサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
■売りシグナル点灯後、GWの特殊な状況の影響で反発 そして、134.00円を割り込んだので、ボックス相場「緑の破線」を下にブレイクし、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場のセオリーは、「ボックス相場の下限を割り込む場合は、下限から、その値幅分下落する」である。
つまり、下限は134.00円近辺、ボックス相場の値幅は16円だから、ターゲットは118.00円近辺になる。「緑の破線(両端矢印)」で表示しているのが、その値幅だ。
週足チャートを見てのとおりに、上述のターゲットは、ほぼ達成した。
ユーロ/円は、134.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、130円台前半(安値は130.10-15円水準)にまで急落したが、いったんそこから反発している。
この反発で、136円台の戻り高値をつけたが、再度急落して、今度は130.00円を割り込み、新値を更新した。
ユーロ/円は、126.00円近辺に急落したが、126.00円近辺から、反転急騰している。
2015年のゴールデン・ウィークの直前あたりからは、ポジション調整による「ユーロの買戻し」が出ていた、と考える。
2015年のゴールデン・ウィークが始まると、市場参加者が極端に少ない中で、スパイラルに急上昇した、と考える。
ユーロ/円が上昇を続けたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。
このサポート・ライン(3)「ピンクの破線」がこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」が、有効な間は、(=このラインを割り込まない場合は、)ユーロ/円が、高値圏での保ち合いを続けている、と判断した。
この時点でのユーロ/円は、ボックス相場「青の破線」を形成した、と考える。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「青の破線」の上限は141.00円近辺、下限は126.00円近辺、と考える。
そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/円はこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
2016年1月29日(金)の日銀政策決定会合で…
ユーロ/円はすでに上昇トレンドになってる!? 下落しても調整なので「売り」は適宜利確を
■2011年以降のユーロ/円週足を分析 今回はユーロ/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。週足チャートに「94.00円-112.00円のボックス相場」(赤の破線)を表示した。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。
そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。
■149.75-80円水準の高値をつけた後は下落に転じる この高値(145円台)をつけてからのユーロ/円は、調整局面を迎えて、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「紫の破線」の上限は145円台ミドル、下限は134.00円、と考える。
2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。
ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」の上限(145円台ミドル)を上に抜けて、この時点での最高値を更新して「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、上昇して、149.75-80円水準の高値をつけている。
ユーロ/円が、高値を更新したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。
ユーロ/円は149.75-80円水準の高値をつけてから、下落に転じている。それで、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していると考えた。
ユーロ/円は急落してサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
■売りシグナル点灯後、GWの特殊な状況の影響で反発 そして、134.00円を割り込んだので、ボックス相場「緑の破線」を下にブレイクし、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場のセオリーは、「ボックス相場の下限を割り込む場合は、下限から、その値幅分下落する」である。
つまり、下限は134.00円近辺、ボックス相場の値幅は16円だから、ターゲットは118.00円近辺になる。「緑の破線(両端矢印)」で表示しているのが、その値幅だ。
週足チャートを見てのとおりに、上述のターゲットは、ほぼ達成した。
ユーロ/円は、134.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、130円台前半(安値は130.10-15円水準)にまで急落したが、いったんそこから反発している。
この反発で、136円台の戻り高値をつけたが、再度急落して、今度は130.00円を割り込み、新値を更新した。
ユーロ/円は、126.00円近辺に急落したが、126.00円近辺から、反転急騰している。
2015年のゴールデン・ウィークの直前あたりからは、ポジション調整による「ユーロの買戻し」が出ていた、と考える。
2015年のゴールデン・ウィークが始まると、市場参加者が極端に少ない中で、スパイラルに急上昇した、と考える。
ユーロ/円が上昇を続けたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。
このサポート・ライン(3)「ピンクの破線」がこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」が、有効な間は、(=このラインを割り込まない場合は、)ユーロ/円が、高値圏での保ち合いを続けている、と判断した。
この時点でのユーロ/円は、ボックス相場「青の破線」を形成した、と考える。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「青の破線」の上限は141.00円近辺、下限は126.00円近辺、と考える。
そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/円はこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
2016年1月29日(金)の日銀政策決定会合で…
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。
そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。
■149.75-80円水準の高値をつけた後は下落に転じる この高値(145円台)をつけてからのユーロ/円は、調整局面を迎えて、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「紫の破線」の上限は145円台ミドル、下限は134.00円、と考える。
2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。
ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」の上限(145円台ミドル)を上に抜けて、この時点での最高値を更新して「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、上昇して、149.75-80円水準の高値をつけている。
ユーロ/円が、高値を更新したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。
ユーロ/円は149.75-80円水準の高値をつけてから、下落に転じている。それで、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していると考えた。
ユーロ/円は急落してサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
■売りシグナル点灯後、GWの特殊な状況の影響で反発 そして、134.00円を割り込んだので、ボックス相場「緑の破線」を下にブレイクし、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場のセオリーは、「ボックス相場の下限を割り込む場合は、下限から、その値幅分下落する」である。
つまり、下限は134.00円近辺、ボックス相場の値幅は16円だから、ターゲットは118.00円近辺になる。「緑の破線(両端矢印)」で表示しているのが、その値幅だ。
週足チャートを見てのとおりに、上述のターゲットは、ほぼ達成した。
ユーロ/円は、134.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、130円台前半(安値は130.10-15円水準)にまで急落したが、いったんそこから反発している。
この反発で、136円台の戻り高値をつけたが、再度急落して、今度は130.00円を割り込み、新値を更新した。
ユーロ/円は、126.00円近辺に急落したが、126.00円近辺から、反転急騰している。
2015年のゴールデン・ウィークの直前あたりからは、ポジション調整による「ユーロの買戻し」が出ていた、と考える。
2015年のゴールデン・ウィークが始まると、市場参加者が極端に少ない中で、スパイラルに急上昇した、と考える。
ユーロ/円が上昇を続けたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。
このサポート・ライン(3)「ピンクの破線」がこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」が、有効な間は、(=このラインを割り込まない場合は、)ユーロ/円が、高値圏での保ち合いを続けている、と判断した。
この時点でのユーロ/円は、ボックス相場「青の破線」を形成した、と考える。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「青の破線」の上限は141.00円近辺、下限は126.00円近辺、と考える。
そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/円はこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
2016年1月29日(金)の日銀政策決定会合で…