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昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/19 月)
------------11/16ドル円相場-------------------------- FRB副議長発言でドル売り強まる。中立金利接近と世界景気減速に言及で米長期金利が低下する中、113円台を割り込んで下落。金利低下とドル安に支えられた米株高で112円台後半ではなんとか下げ渋る。 OP113.594 HI113.609 LO112.644 CL112.863 -----------11/16主な出来事--------------------------- 19:00 (ユーロ) 10月消費者物価指数(HICP)・改定値(前年比) +2.2% 前回+2.2% 予想+2.2% 22:30 (加) 9月製造業出荷(前月比) + 0.2% 前回-0.4%(-0.5%) 予想+0.3% 22:47 クラリダFRB副議長 「FRBの正常化に向けた動きは行き過ぎでも速過ぎでもない」 「金利は中立水準に近づいている」 「今後の政策は経済データ次第」 「世界経済の成長鈍化傾向が見られる」 22:53 カプラン米ダラス連銀総裁 「2019?20年の経済成長は今年をいくぶん下回る見通し」 「世界のリスクは下向き」 「FRBは数回追加利上げを実施するだろう」 23:15 (米) 10月鉱工業生産(前月比) +0.1% 前回+0.3%(0.2%) 予想+0.2% 23:15 (米) 10月設備稼働率 78.4%前回78.1%(78.5%) 予想78.2% 25:33 エバンズ米シカゴ連銀総裁 「今年のGDP成長率見通しは3.25%前後。トレンドを上回る」 「経済見通しを考えると、政策金利は3.25%まで引き上げることが合理的」 「インフレ率は2.5%まで上昇しても驚かない」 「世界経済の鈍化を懸念している人々がいるが、それが経済データに基づくかは不明」 「この先6カ月の経済指標がとても重要になる」 26:36 トランプ米大統領 「中国と貿易合意できるだろう」 「中国を悪い状況にしたくない」 「中国製品に対しさらなる関税は不要かもしれない」 30:00 (米) 9月対米証券投資(短期債除く)+308億ドル 前回+1318億ドル(1317億ドル) 予想+627億ドル ---------11/16株式・債券・商品----------------------- 日経平均 21680.34▼123.28豪ASX 5730.551 ▼5.467上海総合 2679.110 △10.940英FT 7013.88▼24.13独DAX 11341▼12.67NYダウ 25413.22△123.95 日10年債利回り 0.1040%▼0.0050豪10年債利回り 2.678%▼0.037英10年債利回り 1.412%△0.039独10年債利回り 0.367%△0.007米2年債利回り 2.7998%▼0.0541米10年債利回り 3.0628%▼0.0475 NY原油 56.46 ±0.00NY金 1223.00△8.00 ------------11/19きょうの注目材料---------------------<国内> 08:50 10月貿易統計(通関ベース) 12:30 黒田日銀総裁、講演 <海外> 06:45 7-9月期ニュージーランド生産者物価指数18:00 9月ユーロ圏経常収支19:00 9月ユーロ圏建設支出 24:00 11月米NAHB住宅市場指数24:45 ウィリアムズ米NY連銀総裁、講演 ------------11/19きょうのひとこと--------------------- クラリダ発言でドル円は日足一目均衡表の雲の中に押し込まれてしまいました。きょうは雲上限が112.892円で、下限が112.160円。113円を回復して雲の上に顔を出せれば、下げ止まり感が出そうですが、戻せないようだと雲下限を睨んだ弱持ち合いに移っていきそうな気配です。 本日もよろしくお願いします。 ---【お知らせ】---- 為替の仕組みを解説する本を書きました。 『いちばんやさしい為替の教本』(インプレス刊) 特別ページで「【Chapter1】為替の基礎知識」をすべて無料公開中です。特別ページ:http://www.gaitamesk.com/sp/book2.html-------------------
心得編その2:相場世界を一般常識の目でみることがなぜ大切なのか
株式・FXに限らず、相場世界では昔からお決まりの誰もがはまる落とし穴があります。その一つが「相場運用を特殊なものと考える」傾向です。成功のためにはこの考えを捨てる必要があります。今回は、この辺を書かせていただきます。
変動率の低かった2018年の米ドル/円、今後 の市況を占うポイント3点を確認してみると…
■2018年の米ドル/円年間変動率は過去約20年の最低タイに!? 2018年も年末に近づき、やはり年間変動率が気になるところである。まず米ドル/円の年間平均変動幅や変動率を見てみたいと思う。
1995年~2017年のデータでは、米ドル/円の平均年間変動幅は17.71円で、平均変動率は約16.43%だった。
そのうち、1998年の36.19円は最も値幅が大きく、2015年の10.01円は最も値幅が小さかった。ちなみに、2011年、2012年も11円未満の値幅だったので、変動率は小さかった。
では、今年(2018年)はどうだろうか。2018年の最安値は3月の104.56円だった。いくら円高派でも2018年年内安値更新の想定は皆無なので、その値から計算すればよい。10月高値114.56円で測るとちょうど10円なので、このままだと2015年と並び、最も変動率の低い年になりそうだ(高安値は出所によって多少の差あり)。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
平均年間変動幅は17.71円なので、平均的な値幅なら今年の高値は122.27円という計算も出来るが、筆者のような米ドル高派でも(2018年年内という前提条件の制約があるから)そこまでの米ドル高はないと思う。
しかし、仮に115円の節目打診があっても、11円未満の値幅なので、2011年、2012年と同じく、変動率が低いという結果は変わらない。
だからこそ、繰り返し指摘してきたとおり、米ドル/円の2018年年内115円節目トライといった見方は、基本的にはかなり保守的で、バイアスによるものではない。
米ドル高の予想なら、または米ドル高予想のバイアスが効いた見方なら、最低でも120円以上の目標でないと「説明がつかない」。
もちろん、相場は変動率のみをもって解釈できるものではなく、上値の予想も変動率のみでは測れないから、あくまで1つの視点として参考程度に留めるべきだが、言いたいのはただ1つ、今の状況は米ドル高ではなく、本格的な米ドル高はむしろこれからのはずだ、ということだ。
■目立つ円買いのニーズが出なかったことも大きなポイント 米ドルの頭を押さえる要素はたくさんあって、今さら枚挙に暇がないが、米ドルの変動率が抑えられているとはいえ、米ドル高・円安のトレンド自体は今年(2018年)のメイントレンドとして観察され、また維持されていることは間違いない。
米中対立、株式市場の波乱などいろんな出来事もあったが、円はリスク回避先として評価されていない、つまり目立つ円買いのニーズが出なかったことも大きいなポイントであることを、再度強調しておきたい。
換言すれば、米ドル高のスピードが抑えられているものの、トレンド自体は維持されており、トレンドの転換を判断するには何か確実なサインが必要で、そのようなサインの点灯なしでは米ドル高の終焉云々は主観的すぎる判断だと思う。
さらに、米ドル全体の値動きを表すドルインデックスは、先週(11月5日~)にて2018年年初来高値の再更新を果たし、米ドル/円のこれからの追随(すなわち、2018年年初来高値の再更新)を示唆している。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
ところで、ドルインデックスの強気変動自体が…
1995年~2017年のデータでは、米ドル/円の平均年間変動幅は17.71円で、平均変動率は約16.43%だった。
そのうち、1998年の36.19円は最も値幅が大きく、2015年の10.01円は最も値幅が小さかった。ちなみに、2011年、2012年も11円未満の値幅だったので、変動率は小さかった。
では、今年(2018年)はどうだろうか。2018年の最安値は3月の104.56円だった。いくら円高派でも2018年年内安値更新の想定は皆無なので、その値から計算すればよい。10月高値114.56円で測るとちょうど10円なので、このままだと2015年と並び、最も変動率の低い年になりそうだ(高安値は出所によって多少の差あり)。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
平均年間変動幅は17.71円なので、平均的な値幅なら今年の高値は122.27円という計算も出来るが、筆者のような米ドル高派でも(2018年年内という前提条件の制約があるから)そこまでの米ドル高はないと思う。
しかし、仮に115円の節目打診があっても、11円未満の値幅なので、2011年、2012年と同じく、変動率が低いという結果は変わらない。
だからこそ、繰り返し指摘してきたとおり、米ドル/円の2018年年内115円節目トライといった見方は、基本的にはかなり保守的で、バイアスによるものではない。
米ドル高の予想なら、または米ドル高予想のバイアスが効いた見方なら、最低でも120円以上の目標でないと「説明がつかない」。
もちろん、相場は変動率のみをもって解釈できるものではなく、上値の予想も変動率のみでは測れないから、あくまで1つの視点として参考程度に留めるべきだが、言いたいのはただ1つ、今の状況は米ドル高ではなく、本格的な米ドル高はむしろこれからのはずだ、ということだ。
■目立つ円買いのニーズが出なかったことも大きなポイント 米ドルの頭を押さえる要素はたくさんあって、今さら枚挙に暇がないが、米ドルの変動率が抑えられているとはいえ、米ドル高・円安のトレンド自体は今年(2018年)のメイントレンドとして観察され、また維持されていることは間違いない。
米中対立、株式市場の波乱などいろんな出来事もあったが、円はリスク回避先として評価されていない、つまり目立つ円買いのニーズが出なかったことも大きいなポイントであることを、再度強調しておきたい。
換言すれば、米ドル高のスピードが抑えられているものの、トレンド自体は維持されており、トレンドの転換を判断するには何か確実なサインが必要で、そのようなサインの点灯なしでは米ドル高の終焉云々は主観的すぎる判断だと思う。
さらに、米ドル全体の値動きを表すドルインデックスは、先週(11月5日~)にて2018年年初来高値の再更新を果たし、米ドル/円のこれからの追随(すなわち、2018年年初来高値の再更新)を示唆している。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
ところで、ドルインデックスの強気変動自体が…
変動率の低かった2018年の米ドル/円、今後 の市況を占うポイント3点を確認してみると…
■2018年の米ドル/円年間変動率は過去約20年の最低タイに!? 2018年も年末に近づき、やはり年間変動率が気になるところである。まず米ドル/円の年間平均変動幅や変動率を見てみたいと思う。
1995年~2017年のデータでは、米ドル/円の平均年間変動幅は17.71円で、平均変動率は約16.43%だった。
そのうち、1998年の36.19円は最も値幅が大きく、2015年の10.01円は最も値幅が小さかった。ちなみに、2011年、2012年も11円未満の値幅だったの、変動率は小さかった。
では、今年(2018年)はどうだろうか。2018年の最安値は3月の104.56円だった。いくら円高派でも2018年年内安値更新の想定は皆無なので、その値から計算すればよい。10月高値114.56円で測ると丁度10円なので、このままだと2015年と並び、最も変動率の低い年になりそうだ(高安値は出所によって多少の差あり)。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
平均年間変動幅は17.71円なので、平均的な値幅なら今年の高値は122.27円という計算も出来るが、筆者のような米ドル高派でも(2018年年内という前提条件の制約があるから)そこまでの米ドル高はないと思う。
しかし、仮に115円の節目打診があっても、11円未満の値幅なので、2011年、2012年と同じく、変動率が低いという結果は変わらない。
だからこそ、繰り返し指摘してきたとおり、米ドル/円の2018年年内115円節目トライといった見方は、基本的にはかなり保守的で、バイアスによるものではない。
米ドル高の予想なら、または米ドル高予想のバイアスが効いた見方なら、最低でも120円以上の目標でないと「説明がつかない」。
もちろん、相場は変動率のみをもって解釈できるものではなく、上値の予想も変動率のみでは測れないから、あくまで1つの視点として参考程度に留めるべきだが、言いたいのはただ1つ、今の状況は米ドル高ではなく、本格的な米ドル高はむしろこれからのはずだ、ということだ。
■目立つ円買いのニーズが出なかったことも大きなポイント 米ドルの頭を押さえる要素はたくさんあって、今さら枚挙に暇がないが、米ドルの変動率が抑えられているとはいえ、米ドル高・円安のトレンド自体は今年(2018年)のメイントレンドとして観察され、また維持されていることは間違いない。
米中対立、株式市場の波乱などいろんな出来事もあったが、円はリスク回避先として評価されていない、つまり目立つ円買いのニーズが出なかったことも大きいなポイントであることを、再度強調しておきたい。
換言すれば、米ドル高のスピードが抑えられているものの、トレンド自体は維持されており、トレンドの転換を判断するには何か確実なサインが必要で、そのようなサインの点灯なしでは米ドル高の終焉云々は主観的すぎる判断だと思う。
さらに、米ドル全体の値動きを表すドルインデックスは、先週(11月5日~)にて2018年年初来高値の再更新を果たし、米ドル/円のこれからの追随(すなわち、2018年年初来高値の再更新)を示唆している。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
ところで、ドルインデックスの強気変動自体が…
1995年~2017年のデータでは、米ドル/円の平均年間変動幅は17.71円で、平均変動率は約16.43%だった。
そのうち、1998年の36.19円は最も値幅が大きく、2015年の10.01円は最も値幅が小さかった。ちなみに、2011年、2012年も11円未満の値幅だったの、変動率は小さかった。
では、今年(2018年)はどうだろうか。2018年の最安値は3月の104.56円だった。いくら円高派でも2018年年内安値更新の想定は皆無なので、その値から計算すればよい。10月高値114.56円で測ると丁度10円なので、このままだと2015年と並び、最も変動率の低い年になりそうだ(高安値は出所によって多少の差あり)。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
平均年間変動幅は17.71円なので、平均的な値幅なら今年の高値は122.27円という計算も出来るが、筆者のような米ドル高派でも(2018年年内という前提条件の制約があるから)そこまでの米ドル高はないと思う。
しかし、仮に115円の節目打診があっても、11円未満の値幅なので、2011年、2012年と同じく、変動率が低いという結果は変わらない。
だからこそ、繰り返し指摘してきたとおり、米ドル/円の2018年年内115円節目トライといった見方は、基本的にはかなり保守的で、バイアスによるものではない。
米ドル高の予想なら、または米ドル高予想のバイアスが効いた見方なら、最低でも120円以上の目標でないと「説明がつかない」。
もちろん、相場は変動率のみをもって解釈できるものではなく、上値の予想も変動率のみでは測れないから、あくまで1つの視点として参考程度に留めるべきだが、言いたいのはただ1つ、今の状況は米ドル高ではなく、本格的な米ドル高はむしろこれからのはずだ、ということだ。
■目立つ円買いのニーズが出なかったことも大きなポイント 米ドルの頭を押さえる要素はたくさんあって、今さら枚挙に暇がないが、米ドルの変動率が抑えられているとはいえ、米ドル高・円安のトレンド自体は今年(2018年)のメイントレンドとして観察され、また維持されていることは間違いない。
米中対立、株式市場の波乱などいろんな出来事もあったが、円はリスク回避先として評価されていない、つまり目立つ円買いのニーズが出なかったことも大きいなポイントであることを、再度強調しておきたい。
換言すれば、米ドル高のスピードが抑えられているものの、トレンド自体は維持されており、トレンドの転換を判断するには何か確実なサインが必要で、そのようなサインの点灯なしでは米ドル高の終焉云々は主観的すぎる判断だと思う。
さらに、米ドル全体の値動きを表すドルインデックスは、先週(11月5日~)にて2018年年初来高値の再更新を果たし、米ドル/円のこれからの追随(すなわち、2018年年初来高値の再更新)を示唆している。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
ところで、ドルインデックスの強気変動自体が…
含み益154,128円 スワップポイントサヤ取り管理簿
スワップポイント差は、安定気味で推移しています。スワップポイントサヤ取り保有ポジションの管理簿状況と、ここからの運用方針についてまとめました。
英ポンド急落! メイ首相に不信任案も!? 日銀の関係者がマイナス金利撤廃を提言?
■揺れる英国。メイ英首相には不信任案!? 英国が揺れています。
現在、英国はEU(欧州連合)離脱に向けた交渉などを続けてきていますが、ここに来て、いよいよ混迷を極めています。
メイ英首相は11月14日(水)、事務レベルで合意した協定案を、臨時閣議で「了承した」と発表しました。
これで、離脱交渉は前進するかと思われましたが、ラーブ英・EU離脱担当大臣が、メイ英首相の対応を不満として辞任しました。
ラーブ氏の辞任後すぐに、マクベイ雇用・年金相も辞任しました。さらに、EU離脱強硬派は、メイ英首相の進めるEUとの妥協案では、英国の自由度が制限されるとして、メイ英首相の不信任案を求める動きを開始しました。
メイ英首相の対応に納得いかず辞任したラーブEU離脱担当大臣(写真左)。その後も主要閣僚が相次いで辞任を表明し、与党議員の強硬派からは不信任案を求める声が聞かれている。協定案を半ば強引にまとめた代償が出てきているというのが今井氏の考え方。いったいこの先、どうなってしまうのか… (C)Thierry Monasse/Getty Images News
メイ英首相は、閣議での了解を取り付けたものの、実態は反対がある中で、半ば強引にまとめてしまったのかもしれません。その代償が、出てきているということでしょう。
■議会通過も困難…!? しばらくは混迷を続けそう しかし、問題はこれに留まりません。閣議を通したからといって、これで終わりではないからです。
メイ英首相は、この案を議会で承認してもらう必要があります。英国の下院は定数が650ですが、与党・保守党は過半数を持っておらず、北アイルランドの少数政党との閣外協力で、過半数を保っている状態です。北アイルランドの少数政党が同意しなれば、下院を通過させることは難しくなります。今後も、しばらくは混迷を続けるでしょう。
主要閣僚の辞任が相次ぎ、不信任案が提出されるかもしれないメイ英首相。ようやく閣議で了承を取り付けた協定案の議会通過も、少数政党の同意が得られなければ難しい状況。今後も離脱問題は混迷を続けそうだ (C)Matt Cardy/Getty Images News
■英ポンド/米ドルは年初来安値が視野に! さて、こうした動きを受けて、英ポンドが急落しています。
対米ドルで見ると、11月に入って一時、1.32ドル台を伺う強さを見せていましたが、一連の混乱で急落。現在は、1.27ドル台となっています。
英ポンド/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
今年(2018年)の年初来安値である、8月15日(水)の1.2662ドルが視野に入ってきています。
英ポンド/円は、年初来安値までは、まだかなりあるものの、下落傾向は鮮明になってきています。
英ポンド/円 日足(出所:Bloomberg)
英ポンド相場は、この問題が解決するまで、不安定な動きをするでしょう。
ユーロ/米ドルですが、これまでなかなか抜けなかった…
現在、英国はEU(欧州連合)離脱に向けた交渉などを続けてきていますが、ここに来て、いよいよ混迷を極めています。
メイ英首相は11月14日(水)、事務レベルで合意した協定案を、臨時閣議で「了承した」と発表しました。
これで、離脱交渉は前進するかと思われましたが、ラーブ英・EU離脱担当大臣が、メイ英首相の対応を不満として辞任しました。
ラーブ氏の辞任後すぐに、マクベイ雇用・年金相も辞任しました。さらに、EU離脱強硬派は、メイ英首相の進めるEUとの妥協案では、英国の自由度が制限されるとして、メイ英首相の不信任案を求める動きを開始しました。
メイ英首相の対応に納得いかず辞任したラーブEU離脱担当大臣(写真左)。その後も主要閣僚が相次いで辞任を表明し、与党議員の強硬派からは不信任案を求める声が聞かれている。協定案を半ば強引にまとめた代償が出てきているというのが今井氏の考え方。いったいこの先、どうなってしまうのか… (C)Thierry Monasse/Getty Images News
メイ英首相は、閣議での了解を取り付けたものの、実態は反対がある中で、半ば強引にまとめてしまったのかもしれません。その代償が、出てきているということでしょう。
■議会通過も困難…!? しばらくは混迷を続けそう しかし、問題はこれに留まりません。閣議を通したからといって、これで終わりではないからです。
メイ英首相は、この案を議会で承認してもらう必要があります。英国の下院は定数が650ですが、与党・保守党は過半数を持っておらず、北アイルランドの少数政党との閣外協力で、過半数を保っている状態です。北アイルランドの少数政党が同意しなれば、下院を通過させることは難しくなります。今後も、しばらくは混迷を続けるでしょう。
主要閣僚の辞任が相次ぎ、不信任案が提出されるかもしれないメイ英首相。ようやく閣議で了承を取り付けた協定案の議会通過も、少数政党の同意が得られなければ難しい状況。今後も離脱問題は混迷を続けそうだ (C)Matt Cardy/Getty Images News
■英ポンド/米ドルは年初来安値が視野に! さて、こうした動きを受けて、英ポンドが急落しています。
対米ドルで見ると、11月に入って一時、1.32ドル台を伺う強さを見せていましたが、一連の混乱で急落。現在は、1.27ドル台となっています。
英ポンド/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
今年(2018年)の年初来安値である、8月15日(水)の1.2662ドルが視野に入ってきています。
英ポンド/円は、年初来安値までは、まだかなりあるものの、下落傾向は鮮明になってきています。
英ポンド/円 日足(出所:Bloomberg)
英ポンド相場は、この問題が解決するまで、不安定な動きをするでしょう。
ユーロ/米ドルですが、これまでなかなか抜けなかった…
英ポンド急落! メイ首相に不信任案も!? 日銀の関係者がマイナス金利撤廃を提言?
■揺れる英国。メイ英首相には不信任案!? 英国が揺れています。
現在、英国はEU(欧州連合)離脱に向けた交渉などを続けてきていますが、ここに来て、いよいよ混迷を極めています。
メイ英首相は11月14日(水)、事務レベルで合意した協定案を、臨時閣議で「了承した」と発表しました。
これで、離脱交渉は前進するかと思われましたが、ラーブ英・EU離脱担当大臣が、メイ英首相の対応を不満として辞任しました。
ラーブ氏の辞任後すぐに、マクベイ雇用・年金相も辞任しました。さらに、EU離脱強硬派は、メイ英首相の進めるEUとの妥協案では、英国の自由度が制限されるとして、メイ英首相の不信任案を求める動きを開始しました。
メイ英首相の対応に納得いかず辞任したラーブEU離脱担当大臣(写真左)。その後も主要閣僚が相次いで辞任を表明し、与党議員の強硬派からは不信任案を求める声が聞かれている。協定案を半ば強引にまとめた代償が出てきているというのが今井氏の考え方。いったいこの先、どうなってしまうのか… (C)Thierry Monasse/Getty Images News
メイ英首相は、閣議での了解を取り付けたものの、実態は反対がある中で、半ば強引にまとめてしまったのかもしれません。その代償が、出てきているということでしょう。
■議会通過も困難…!? しばらくは混迷を続けそう しかし、問題はこれに留まりません。閣議を通したからといって、これで終わりではないからです。
メイ英首相は、この案を議会で承認してもらう必要があります。英国の下院は定数が650ですが、与党・保守党は過半数を持っておらず、北アイルランドの少数政党との閣外協力で、過半数を保っている状態です。北アイルランドの少数政党が同意しなれば、下院を通過させることは難しくなります。今後も、しばらくは混迷を続けるでしょう。
主要閣僚の辞任が相次ぎ、不信任案が提出されるかもしれないメイ英首相。ようやく閣議で了承を取り付けた協定案の議会通過も、少数政党の同意が得られなければ難しい状況。今後も離脱問題は混迷を続けそうだ (C)Matt Cardy/Getty Images News
■英ポンド/米ドルは年初来安値が視野に! さて、こうした動きを受けて、英ポンドが急落しています。
対米ドルで見ると、11月に入って一時、1.32ドル台を伺う強さを見せていましたが、一連の混乱で急落。現在は、1.27ドル台となっています。
英ポンド/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
今年(2018年)の年初来安値である、8月15日(水)の1.2662ドルが視野に入ってきています。
英ポンド/円は、年初来安値までは、まだかなりあるものの、下落傾向は鮮明になってきています。
英ポンド/円 日足(出所:Bloomberg)
英ポンド相場は、この問題が解決するまで、不安定な動きをするでしょう。
ユーロ/米ドルですが、これまでなかなか抜けなかった…
現在、英国はEU(欧州連合)離脱に向けた交渉などを続けてきていますが、ここに来て、いよいよ混迷を極めています。
メイ英首相は11月14日(水)、事務レベルで合意した協定案を、臨時閣議で「了承した」と発表しました。
これで、離脱交渉は前進するかと思われましたが、ラーブ英・EU離脱担当大臣が、メイ英首相の対応を不満として辞任しました。
ラーブ氏の辞任後すぐに、マクベイ雇用・年金相も辞任しました。さらに、EU離脱強硬派は、メイ英首相の進めるEUとの妥協案では、英国の自由度が制限されるとして、メイ英首相の不信任案を求める動きを開始しました。
メイ英首相の対応に納得いかず辞任したラーブEU離脱担当大臣(写真左)。その後も主要閣僚が相次いで辞任を表明し、与党議員の強硬派からは不信任案を求める声が聞かれている。協定案を半ば強引にまとめた代償が出てきているというのが今井氏の考え方。いったいこの先、どうなってしまうのか… (C)Thierry Monasse/Getty Images News
メイ英首相は、閣議での了解を取り付けたものの、実態は反対がある中で、半ば強引にまとめてしまったのかもしれません。その代償が、出てきているということでしょう。
■議会通過も困難…!? しばらくは混迷を続けそう しかし、問題はこれに留まりません。閣議を通したからといって、これで終わりではないからです。
メイ英首相は、この案を議会で承認してもらう必要があります。英国の下院は定数が650ですが、与党・保守党は過半数を持っておらず、北アイルランドの少数政党との閣外協力で、過半数を保っている状態です。北アイルランドの少数政党が同意しなれば、下院を通過させることは難しくなります。今後も、しばらくは混迷を続けるでしょう。
主要閣僚の辞任が相次ぎ、不信任案が提出されるかもしれないメイ英首相。ようやく閣議で了承を取り付けた協定案の議会通過も、少数政党の同意が得られなければ難しい状況。今後も離脱問題は混迷を続けそうだ (C)Matt Cardy/Getty Images News
■英ポンド/米ドルは年初来安値が視野に! さて、こうした動きを受けて、英ポンドが急落しています。
対米ドルで見ると、11月に入って一時、1.32ドル台を伺う強さを見せていましたが、一連の混乱で急落。現在は、1.27ドル台となっています。
英ポンド/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
今年(2018年)の年初来安値である、8月15日(水)の1.2662ドルが視野に入ってきています。
英ポンド/円は、年初来安値までは、まだかなりあるものの、下落傾向は鮮明になってきています。
英ポンド/円 日足(出所:Bloomberg)
英ポンド相場は、この問題が解決するまで、不安定な動きをするでしょう。
ユーロ/米ドルですが、これまでなかなか抜けなかった…
昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/16 金)
------------11/15ドル円相場-------------------------- ポンドの乱調に巻き込まれて113.10円まで下落するも、米中貿易戦争沈静化期待で113.70円に持ち直すなど、方向感定まらず。 OP113.550 HI113.704 LO113.100 CL113.616 -----------11/15主な出来事--------------------------- 08:00 パウエルFRB議長 「経済の状態にとても満足している」 「経済が引き続きポジティブな方向に進む正当な理由がある」 「経済界では懸念を表明しているが、FRBは通商論争での影響は今のところあまり見えていない」 「FRBは両サイドの行き過ぎたリスクを真剣に見なければいけない。回復を遅れさせたり、インフレがコントロールが出来ないようになってはいけない」 「バランスシートの正常化は非常に順調だが、適切な終了時期はまだ分からない」 「経済は貿易で利益を得ている、貿易は自由で公平であるべき」 「全ての米連邦公開市場委員会(FOMC)がこれからライブになる」 09:30 (豪) 10月失業率 5.0%前回5.0% 予想5.1% (豪) 10月新規雇用者数 +3.28万人前回+0.56万人(0.78万人) 予想+2.00万人 17:54 ラーブ英EU離脱担当相が辞任 18:30 (英) 10月小売売上高指数(前月比) -0.5%前回-0.8%(-0.4%) 予想+0.2% 19:00 マクベイ英雇用・年金相が辞任 19:00 (ユーロ) 9月貿易収支 +131億ユーロ 前回+117億ユーロ 22:30 (米) 10月小売売上高(前月比) +0.8% +0.1%(-0.1%) 予想+0.5% (米) 10月小売売上高(除自動車)(前月比) + 0.7%前回-0.1% 予想+0.5% 22:30 (米) 11月ニューヨーク連銀製造業景気指数 23.3前回21.1 予想20.0 22:30 (米) 11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 12.9前回22.2 予想20.0 22:30 (米) 前週分新規失業保険申請件数 21.6万件 前回21.4万件 予想21.2万件 24:00 (米) 9月企業在庫(前月比)+0.3%前回+0.5% 予想+0.3% 28:00 (メキシコ) メキシコ中銀、政策金利を7.75%から 8.00%に引き上げ ---------11/15株式・債券・商品----------------------- 日経平均 21803.62▼42.86豪ASX 5736.018 △3.247上海総合 2668.170 △35.928英FT 7038.01△4.22独DAX 11353.67▼58.86NYダウ 25289.27△208.77 日10年債利回り 0.1090%▼0.0020豪10年債利回り 2.715%△0.015英10年債利回り 1.373%▼0.133独10年債利回り 0.360%▼0.038米2年債利回り 2.8539%▼0.0124米10年債利回り 3.1103%▼0.0147 NY原油 56.46 △0.21NY金 1215.00△4.90 ------------11/16きょうの注目材料--------------------- <国内> 特になし <海外> 16:00 10月独卸売物価指数16:00 9月トルコ鉱工業生産17:30 7-9月期香港GDP17:30 ドラギECB総裁、講演 19:00 10月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値 22:00 バイトマン独連銀総裁、講演 22:30 9月対カナダ証券投資 22:30 9月カナダ製造業出荷 23:15 10月米鉱工業生産指数23:15 10月米設備稼働率) 25:30 エバンズ米シカゴ連銀総裁、講演 30:00 9月対米証券投資動向 ------------11/16きょうのひとこと--------------------- ポンドは対ドルで今年最大の下げを記録したそうです。英・EUが合意したブレグジット協定に反対する閣僚が相次いで辞任するなど、メイ政権の迷走が重しとなりました。ただ、英国株は小幅高、英国債も買われており、為替以外のマーケットにパニック的な動きは見られません。ドル円もポンド円の下落に113.10円までつれ安しましたが、米国株の反発ですかさず113円台後半に値を戻しています。ブレグジットについては今後の展開次第の面もありますが、いまのところは為替(ポンド)の「独り合点」という見方でよいのではないでしょうか。 本日もよろしくお願いします。 ---【お知らせ】---- 為替の仕組みを解説する本を書きました。 『いちばんやさしい為替の教本』(インプレス刊) 特別ページで「【Chapter1】為替の基礎知識」をすべて無料公開中です。特別ページ:http://www.gaitamesk.com/sp/book2.html -------------------
+371,400円 NYダウ月足の形が「三尊天井」近づいている気がする。
NYダウサヤ取り売買、11月もコツコツ継続中です。現在の売買状況と最近気になっているNYダウ月足の形について記事にまとめました。2018年11月16日、NYダウ月足の形が「三尊天井」近づいている気がしています。もしも、そうであれば、ここからの単純なNYダウ買いは相当用心すべきところです。くりっく株365 高配当と安定性 私の使い方