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昨日のドル円相場ときょうのひとこと(12/3 月)
------------11/30ドル円相場-------------------------- 米中首脳会談を翌日に控えて動意は限られたが、トランプ米大統領の発言などでNY午後には楽観的な見方が広がった。米株価が持ち直すと113.70円台に上昇する場面もあった。 OP113.442 HI113.706 LO113.311 CL113.546 -----------11/30主な出来事--------------------------- 08:50 (日) 10月鉱工業生産・速報値(前月比) +2.9%前回-0.4%予想+1.2% 10:00 (中国) 11月製造業PMI 50.0前回50.2 予想50.2 16:00 (独) 10月小売売上高指数(前月比) -0.3%前回+0.1%(-0.3%) 予想+0.3% 16:45 (仏) 11月消費者物価指数(CPI、速報値)(前年同月比) + 1.9%前回+2.2% 予想+2.0% 19:00 (ユーロ) 10月失業率 8.1% 前回8.0%予想8.0% 19:00 (ユーロ) 11月消費者物価指数(HICP)速報値(前年比) +2.0%前回+2.2% 予想+2.0% 22:30 (加) 10月原料価格指数(前月比) -2.4%前回-0.9%(-1.0%) 予想-5.3% 22:30 (加) 10月鉱工業製品価格(前月比) + 0.2% 前回+0.1%(0.2%) 予想-0.5% 22:30 (加) 7-9月期GDP(前期比年率) +2.0% 前回+2.9% 予想+2.0% 22:30 (加) 9月GDP(前月比) -0.1% 前回+0.1% 予想+0.1% 23:45 (米) 11月シカゴ購買部協会景気指数 66.4 前回58.4 予想58.0 25:56 トランプ米大統領「明日の習首席会談控え、良い兆しがある」 ---------11/30株式・債券・商品----------------------- 日経平均 22351.06△88.46豪ASX 5667.157 ▼91.259上海総合 2588.188 △20.745英FT 6980.24▼58.71独DAX 11257.24▼40.99NYダウ 25538.46△199.62 日10年債利回り 0.0920%△0.0100豪10年債利回り 0.0920%△0.0100英10年債利回り 1.364%▼0.004独10年債利回り 0.313%▼0.008米2年債利回り 2.7865%▼0.0222米10年債利回り 2.9879%▼0.0419 NY原油 50.93▼0.52NY金 1226.00▼4.40 ------------12/3きょうの注目材料--------------------- <国内> 特になし <海外> 09:30 10月豪住宅建設許可件数 10:45 11月財新中国製造業・PMI16:00 11月トルコ製造業PMI 16:00 11月トルコ消費者物価指数17:15 10月スイス小売売上高17:30 11月スイスSVME購買部協会景気指数17:50 11月仏製造業PMI改定値17:55 11月独製造業PMI改定値18:00 11月ユーロ圏製造業PMI改定値18:30 11月英製造業PM22:00 クオールズ米FRB副議長、講演 23:15 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、講演 23:45 11月米製造業PMI改定値24:00 10月米建設支出 24:00 11月米ISM製造業景況指数 27:00 カプラン米ダラス連銀総裁、講演 ----- ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル) ------------12/3きょうのひとこと--------------------- 米中貿易戦争「一時停戦」で円売り・ドル売りの流れです。クロス円は上昇が鮮明ですがドル円の上伸力は弱めです。貿易戦争激化でも下値が堅かったので当然なのかもしれません。ドル円にとっては、貿易戦争よりも米金融政策のほうが大事という事でしょう。 本日もよろしくお願いします。 ---【お知らせ】---- 為替の仕組みを解説する本を書きました。 『いちばんやさしい為替の教本』(インプレス刊) 特別ページで「【Chapter1】為替の基礎知識」をすべて無料公開中です。特別ページ:http://www.gaitamesk.com/sp/book2.html -------------------
長く儲けられるFX運用法の特徴:心得編その4
FXでも株式でも、誰もがずっと利益を出し続けていくことを目標としています。運用法には大きく分けて、「複雑な運用法」と「単純な運用法」の2種類あります。この部分においては、実際に利益を出し続けている投資家達にも明確な傾向があるように感じています。今回はその辺についてまとめさせて頂きます。今回初めてこの連載を読まれる方は、第一回から読み始めることをおすすめいたします。FX初心者が利益が出せるようになるために抑えるべきポイント
パウエル発言に小躍りする市場に落とし穴。 米利上げ早期停止観測が間違っていたら…
■市場はFRBのハト派示唆を待っていた!? ドルインデックスは一昨日(11月28日)、高値再更新の一歩手前で失速した。FRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演を受けた値動きだった。
ドルインデックス 4時間足(出所:Bloomberg)
「これで米ドル高も終わったのでは」という論調が再度強まっているが、前回の本コラムで指摘したように、これは米早期利上げ終了観測の一環であり、このような値動きになったことは、市場関係者の解釈に依存する側面が大きかったとも言える。
【参考記事】
●記録的な外人売りの割に日経平均は大して下がっていない。米ドル/円は現状「割安」!?(2018年11月26日、陳満咲杜)
もっとも、10月から最近まで続いてきた米国株の大型調整が米利上げ見通しからくる圧力と解釈されていた経緯があったことも大きかった。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
換言すれば、米国株の切り返しに何らかの「理由付け」が必要ならば、米利上げ見通しの修正がもっともふさわしく、また、解釈されやすいからだ。
■パウエル発言の出たタインミングが絶妙だった だから、11月28日(水)のパウエルFRB議長の講演が重要であった。
今の政策金利は「中立水準をわずかに下回る」という発言が議長から出ると、マーケットはたちまち米利上げが近く終了するとの観測を広げた。言い換えれば、マーケットはFRBに何らかの「ハト派」示唆を待っていたので、こういった発言のタイミングが絶妙だったと言える。
市場がFRBになんらかの「ハト派」示唆を待っていたところに、絶妙のタイミングでパウエル議長の「中立水準をわずかに下回る」発言が出たと言える (C)Bloomberg/Getty Images News
FOMC(米連邦公開市場委員会)のドットチャートから市場の観測を読む限り、パウエルFRB議長が講演する前は、2018年に1回、2019年に3回の利上げが示唆されていたが、講演後はCMEフェドウォッチツールによると、2019年12月までに合計4回以上利上げする確率は9%程度と、11月27日(火)の12%から急速に低下。また、ひと月前の18%からは半減しており、市場センチメントの急変がうかがえる。
さらに、11月29日(木)に公表した11月FOMC議事要旨では、追加利上げが「間もなく」正当化される公算が大きいとの見解が表明される一方、利上げ打ち止め時期やその伝達方法を巡って議論が始まったことも記録されており、市場センチメントの急変を一段と支持する内容になっていた。
■急変した市場センチメントに大きな「落とし穴」も しかし、急変した市場センチメントには大きな「落とし穴」もあるかと思う。
確かにパウエルFRB議長の発言やFOMC議事録の変動を「ハト派」と捉えても不思議ではないが、これで市場センチメントの大幅急変のすべてを正当化することはできないと思う。
足元の市場センチメントは、明らかに利上げの早期打ち止めに傾いているが、FRBが表明した「本音」よりは、かなり先走りしている模様だ。
パウエルFRB議長は、単に中立金利に近付いてきたことを表明しただけだし、また、FOMC議事録は「機械的な利上げ」から「状況次第の利上げ」へのスタンス変化を表明しただけなのに、利上げの早期打ち止めと解釈されるのは性急であり、また、間違っているリスクも大きいのではないかと思う。
市場センチメントの急変や先走りはよく見られる現象であるだけに、今回もその「不確実性」に注目しておきたい。
まとめてみると、マーケットは米早期利上げ打ち止めを織り込もうとしているが、FRBのこれからのステップを先取りしようとした分、不確実になる可能性が大きい。
逆説的になるが、米利上げのステップがこれから再度強まってくる場合、目下の市場センチメントが大きく裏切られることが推測され、また、値動きも大きくなってくる公算が高い。
さらに注目すべきなのは、米早期利上げ打ち止め観測が強まる今…
ドルインデックス 4時間足(出所:Bloomberg)
「これで米ドル高も終わったのでは」という論調が再度強まっているが、前回の本コラムで指摘したように、これは米早期利上げ終了観測の一環であり、このような値動きになったことは、市場関係者の解釈に依存する側面が大きかったとも言える。
【参考記事】
●記録的な外人売りの割に日経平均は大して下がっていない。米ドル/円は現状「割安」!?(2018年11月26日、陳満咲杜)
もっとも、10月から最近まで続いてきた米国株の大型調整が米利上げ見通しからくる圧力と解釈されていた経緯があったことも大きかった。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
換言すれば、米国株の切り返しに何らかの「理由付け」が必要ならば、米利上げ見通しの修正がもっともふさわしく、また、解釈されやすいからだ。
■パウエル発言の出たタインミングが絶妙だった だから、11月28日(水)のパウエルFRB議長の講演が重要であった。
今の政策金利は「中立水準をわずかに下回る」という発言が議長から出ると、マーケットはたちまち米利上げが近く終了するとの観測を広げた。言い換えれば、マーケットはFRBに何らかの「ハト派」示唆を待っていたので、こういった発言のタイミングが絶妙だったと言える。
市場がFRBになんらかの「ハト派」示唆を待っていたところに、絶妙のタイミングでパウエル議長の「中立水準をわずかに下回る」発言が出たと言える (C)Bloomberg/Getty Images News
FOMC(米連邦公開市場委員会)のドットチャートから市場の観測を読む限り、パウエルFRB議長が講演する前は、2018年に1回、2019年に3回の利上げが示唆されていたが、講演後はCMEフェドウォッチツールによると、2019年12月までに合計4回以上利上げする確率は9%程度と、11月27日(火)の12%から急速に低下。また、ひと月前の18%からは半減しており、市場センチメントの急変がうかがえる。
さらに、11月29日(木)に公表した11月FOMC議事要旨では、追加利上げが「間もなく」正当化される公算が大きいとの見解が表明される一方、利上げ打ち止め時期やその伝達方法を巡って議論が始まったことも記録されており、市場センチメントの急変を一段と支持する内容になっていた。
■急変した市場センチメントに大きな「落とし穴」も しかし、急変した市場センチメントには大きな「落とし穴」もあるかと思う。
確かにパウエルFRB議長の発言やFOMC議事録の変動を「ハト派」と捉えても不思議ではないが、これで市場センチメントの大幅急変のすべてを正当化することはできないと思う。
足元の市場センチメントは、明らかに利上げの早期打ち止めに傾いているが、FRBが表明した「本音」よりは、かなり先走りしている模様だ。
パウエルFRB議長は、単に中立金利に近付いてきたことを表明しただけだし、また、FOMC議事録は「機械的な利上げ」から「状況次第の利上げ」へのスタンス変化を表明しただけなのに、利上げの早期打ち止めと解釈されるのは性急であり、また、間違っているリスクも大きいのではないかと思う。
市場センチメントの急変や先走りはよく見られる現象であるだけに、今回もその「不確実性」に注目しておきたい。
まとめてみると、マーケットは米早期利上げ打ち止めを織り込もうとしているが、FRBのこれからのステップを先取りしようとした分、不確実になる可能性が大きい。
逆説的になるが、米利上げのステップがこれから再度強まってくる場合、目下の市場センチメントが大きく裏切られることが推測され、また、値動きも大きくなってくる公算が高い。
さらに注目すべきなのは、米早期利上げ打ち止め観測が強まる今…
パウエル発言に小躍りする市場に落とし穴。 米利上げ早期停止観測が間違っていたら…
■市場はFRBのハト派示唆を待っていた!? ドルインデックスは一昨日(11月28日)、高値再更新の一歩手前で失速した。FRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演を受けた値動きだった。
ドルインデックス 4時間足(出所:Bloomberg)
「これで米ドル高も終わったのでは」という論調が再度強まっているが、前回の本コラムで指摘したように、これは米早期利上げ終了観測の一環であり、このような値動きになったことは、市場関係者の解釈に依存する側面が大きかったとも言える。
【参考記事】
●記録的な外人売りの割に日経平均は大して下がっていない。米ドル/円は現状「割安」!?(2018年11月26日、陳満咲杜)
もっとも、10月から最近まで続いてきた米国株の大型調整が米利上げ見通しからくる圧力と解釈されていた経緯があったことも大きかった。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
換言すれば、米国株の切り返しに何らかの「理由付け」が必要ならば、米利上げ見通しの修正がもっともふさわしく、また、解釈されやすいからだ。
■パウエル発言の出たタインミングが絶妙だった だから、11月28日(水)のパウエルFRB議長の講演が重要であった。
今の政策金利は「中立水準をわずかに下回る」という発言が議長から出ると、マーケットはたちまち米利上げが近く終了するとの観測を広げた。言い換えれば、マーケットはFRBに何らかの「ハト派」示唆を待っていたので、こういった発言のタイミングが絶妙だったと言える。
市場がFRBになんらかの「ハト派」示唆を待っていたところに、絶妙のタイミングでパウエル議長の「中立水準をわずかに下回る」発言が出たと言える (C)Bloomberg/Getty Images News
FOMC(米連邦公開市場委員会)のドットチャートから市場の観測を読む限り、パウエルFRB議長が講演する前は、2018年に1回、2019年に3回の利上げが示唆されていたが、講演後はCMEフェドウォッチツールによると、2019年12月までに合計4回以上利上げする確率は9%程度と、11月27日(火)の12%から急速に低下。また、ひと月前の18%からは半減しており、市場センチメントの急変がうかがえる。
さらに、11月29日(木)に公表した11月FOMC議事要旨では、追加利上げが「間もなく」正当化される公算が大きいとの見解が表明される一方、利上げ打ち止め時期やその伝達方法を巡って議論が始まったことも記録されており、市場センチメントの急変を一段と支持する内容になっていた。
■急変した市場センチメントに大きな「落とし穴」も しかし、急変した市場センチメントには大きな「落とし穴」もあるかと思う。
確かにパウエルFRB議長の発言やFOMC議事録の変動を「ハト派」と捉えても不思議ではないが、これで市場センチメントの大幅急変のすべてを正当化することはできないと思う。
足元の市場センチメントは、明らかに利上げの早期打ち止めに傾いているが、FRBが表明した「本音」よりは、かなり先走りしている模様だ。
パウエルFRB議長は、単に中立金利に近付いてきたことを表明しただけだし、また、FOMC議事録は「機械的な利上げ」から「状況次第の利上げ」へのスタンス変化を表明しただけなのに、利上げの早期打ち止めと解釈されるのは性急であり、また、間違っているリスクも大きいのではないかと思う。
市場センチメントの急変や先走りはよく見られる現象であるだけに、今回もその「不確実性」に注目しておきたい。
まとめてみると、マーケットは米早期利上げ打ち止めを織り込もうとしているが、FRBのこれからのステップを先取りしようとした分、不確実になる可能性が大きい。
逆説的になるが、米利上げのステップがこれから再度強まってくる場合、目下の市場センチメントが大きく裏切られることが推測され、また、値動きも大きくなってくる公算が高い。
さらに注目すべきなのは、米早期利上げ打ち止め観測が強まる今…
ドルインデックス 4時間足(出所:Bloomberg)
「これで米ドル高も終わったのでは」という論調が再度強まっているが、前回の本コラムで指摘したように、これは米早期利上げ終了観測の一環であり、このような値動きになったことは、市場関係者の解釈に依存する側面が大きかったとも言える。
【参考記事】
●記録的な外人売りの割に日経平均は大して下がっていない。米ドル/円は現状「割安」!?(2018年11月26日、陳満咲杜)
もっとも、10月から最近まで続いてきた米国株の大型調整が米利上げ見通しからくる圧力と解釈されていた経緯があったことも大きかった。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
換言すれば、米国株の切り返しに何らかの「理由付け」が必要ならば、米利上げ見通しの修正がもっともふさわしく、また、解釈されやすいからだ。
■パウエル発言の出たタインミングが絶妙だった だから、11月28日(水)のパウエルFRB議長の講演が重要であった。
今の政策金利は「中立水準をわずかに下回る」という発言が議長から出ると、マーケットはたちまち米利上げが近く終了するとの観測を広げた。言い換えれば、マーケットはFRBに何らかの「ハト派」示唆を待っていたので、こういった発言のタイミングが絶妙だったと言える。
市場がFRBになんらかの「ハト派」示唆を待っていたところに、絶妙のタイミングでパウエル議長の「中立水準をわずかに下回る」発言が出たと言える (C)Bloomberg/Getty Images News
FOMC(米連邦公開市場委員会)のドットチャートから市場の観測を読む限り、パウエルFRB議長が講演する前は、2018年に1回、2019年に3回の利上げが示唆されていたが、講演後はCMEフェドウォッチツールによると、2019年12月までに合計4回以上利上げする確率は9%程度と、11月27日(火)の12%から急速に低下。また、ひと月前の18%からは半減しており、市場センチメントの急変がうかがえる。
さらに、11月29日(木)に公表した11月FOMC議事要旨では、追加利上げが「間もなく」正当化される公算が大きいとの見解が表明される一方、利上げ打ち止め時期やその伝達方法を巡って議論が始まったことも記録されており、市場センチメントの急変を一段と支持する内容になっていた。
■急変した市場センチメントに大きな「落とし穴」も しかし、急変した市場センチメントには大きな「落とし穴」もあるかと思う。
確かにパウエルFRB議長の発言やFOMC議事録の変動を「ハト派」と捉えても不思議ではないが、これで市場センチメントの大幅急変のすべてを正当化することはできないと思う。
足元の市場センチメントは、明らかに利上げの早期打ち止めに傾いているが、FRBが表明した「本音」よりは、かなり先走りしている模様だ。
パウエルFRB議長は、単に中立金利に近付いてきたことを表明しただけだし、また、FOMC議事録は「機械的な利上げ」から「状況次第の利上げ」へのスタンス変化を表明しただけなのに、利上げの早期打ち止めと解釈されるのは性急であり、また、間違っているリスクも大きいのではないかと思う。
市場センチメントの急変や先走りはよく見られる現象であるだけに、今回もその「不確実性」に注目しておきたい。
まとめてみると、マーケットは米早期利上げ打ち止めを織り込もうとしているが、FRBのこれからのステップを先取りしようとした分、不確実になる可能性が大きい。
逆説的になるが、米利上げのステップがこれから再度強まってくる場合、目下の市場センチメントが大きく裏切られることが推測され、また、値動きも大きくなってくる公算が高い。
さらに注目すべきなのは、米早期利上げ打ち止め観測が強まる今…
米中首脳会議どうなる? 上昇下落どちらでも利益 大きく動きそうな時に使えるFXオプション
世界中が注目している米中首脳会議、どういう流れになるにせよ相場は大きく動きそうです。上げ下げの予測は難しいですよね。こんな時に利益を狙える方法をご紹介します。上げるか下げるかわからないけれど大きく動きそう。FXオプションを使えば、こういう時でも利益を狙えます。
昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/30 金)
------------11/29ドル円相場-------------------------- 前日のパウエル砲を引きずりドル売り先行。FRB重視のPCEコアデフレーター減速で113.185円まで下押し。その後の買戻しは113.50円台で一巡。米中首脳会談待ちに傾く。 OP113.612 HI113.657 LO113.185 CL113.458 -----------11/29主な出来事--------------------------- 09:30 (豪) 7-9月期四半期民間設備投資(前期比) -0.5%前回-2.5%(-0.9%) 予想+1.0% 17:19 バルニエ欧州連合(EU)首席交渉官 「ブレグジットの交渉は終わった」 「今示されている案が唯一取引き可能な案」 17:55 (独) 11月失業率 5.0%前回5.1%予想5.1% (独) 11月失業者数(前月比) -1.6万人前回-1.1万人(-1.2万人) 予想-1.0万人 22:00 (独) 11月消費者物価指数・速報値(前年比) +2.3%前回+2.5%予想+2.4% 22:30 (米) 10月個人消費支出(PCE)(前月比) +0.6% 前回+0.4%(0.2%) 予想+0.4% (米) 10月個人所得(前月比) +0.5%前回+0.2% 予想+0.4% (米) 10月コアPCEデフレーター(前年比) +1.8%前回+2.0%(+1.9%)予想+1.9% 22:30 (米) 前週分新規失業保険申請件数 23.4万件前回22.4万件 予想22.0万件 24:00 (米) 10月住宅販売保留指数(前月比) -2.6%前回0.5%(0.7%) 予想0.5% 28:00 (米) FOMC議事要旨 「ほとんどのメンバーは早期利上げは正当化されると認識」 「漸進的な利上げとの文言変更を議論」 「数人のメンバーは利上げ時期について懸念を表明」 「貿易政策の先行き不透明感の強まりに懸念」 「債務や低いインフレ期待のリスクに言及」 ---------11/29株式・債券・商品----------------------- 日経平均 22262.6△85.58豪ASX 5758.416 △33.338上海総合 2567.443 ▼34.294英FT 7038.95△34.43独DAX 11298.23▼0.65NYダウ 25338.84▼27.59 日10年債利回り 0.0820%▼0.0180豪10年債利回り 2.601%▼0.019英10年債利回り 1.367%▼0.009独10年債利回り 0.321%▼0.029米2年債利回り 2.8086%±0.0000米10年債利回り 3.0298%▼0.0292 NY原油 51.45 △1.16NY金 1230.40△0.60 ------------11/30きょうの注目材料--------------------- <国内> 08:30 10月完全失業率 08:30 10月有効求人倍率 08:50 10月鉱工業生産速報14:00 池田日銀理事、あいさつ 19:00 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績) <海外> 06:45 10月NZ住宅建設許可件数 10:00 11月中国製造業PMI16:00 11月英ネーションワイド住宅価格指数16:00 10月トルコ貿易収支16:00 10月独小売売上高指数16:00 10月独輸入物価指数16:45 10月仏卸売物価指数16:45 11月仏消費者物価指数(CPI)速報値 17:00 11月スイスKOF景気先行指数18:00 11月ノルウェー失業率19:00 10月ユーロ圏失業率19:00 11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値19:00 メルシュECB専務理事、講演 21:00 10月南アフリカ貿易収支21:45 クーレECB理事、講演 22:30 9月カナダGDP22:30 7-9月期カナダGDP22:30 10月カナダ鉱工業製品価格22:30 10月カナダ原料価格指数23:00 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、講演 23:45 11月米シカゴ購買部協会景気指数----- G20首脳会議(ブエノスアイレス、12月1日まで) ----- 12月1日 米中首脳会談 ------------11/30きょうのひとこと--------------------- FOMC議事録で「漸進的な利上げとの文言変更を議論」した事が明らかとなりましたが、これを「利上げ打ち止め議論」と報じるメディアがあった事にややオドロキました。次(12月)の利上げで中立金利レンジ(2.5-3.5%)に到達するので、今後はこれまでのように3カ月に1回の定期的な利上げではなく、データ次第で柔軟に利上げするかしないかを決めるという事だと思いますが・・・まあ、そのあたりは市場も解っているようで、FOMC議事録に対するドルの反応は小さなものでした。これで、1日の米中首脳会談待ちは確定ですね。 本日もよろしくお願いします。 ---【お知らせ】---- 為替の仕組みを解説する本を書きました。 『いちばんやさしい為替の教本』(インプレス刊) 特別ページで「【Chapter1】為替の基礎知識」をすべて無料公開中です。特別ページ:http://www.gaitamesk.com/sp/book2.html -------------------
FRB議長などのハト派発言で米ドル下落! 英ポンドは、合意なき離脱なら25%急落か!?
■パウエルFRB議長などのハト派発言で米ドル反落 みなさん、こんにちは。
前回のコラムで、FRB(米連邦準備制度理事会)が「中立金利」とした時点から米ドルは反落するということと、その可能性が近づいていることをご紹介させていただきましたが、日本時間本日(11月29日)未明に行われた講演において、パウエル議長が極めてハト派的なコメントをしたため、米ドルが反落しています。
【参考記事】
●米ドルは早晩ピークアウトする!? 2019年にかけて、米ドル弱気派が急増するワケは?(11月22日、西原宏一)
米ドルVS世界の通貨 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
パウエル議長の過去の発言を確認すると、10月3日(水)の講演では「中立金利には程遠い」とコメントしていました。
そして、同じ人物が、わずか2カ月弱経過した11月28日(水)の講演では、「中立金利をわずかに下回る」と発言しています。
10月3日の講演では「中立金利には程遠い」と発言していたパウエル議長だが、11月28日の講演では「中立金利をわずかに下回る」と発言し、内容がガラリと様変わりした (C)Bloomberg/Getty Images News
パウエル議長の講演内容が様変わりしたのは、もちろん原油の急落の影響もありますが、このところの米国の住宅市況の低迷も大きく影響していると想定されます。
【参考記事】
●衝撃的な原油価格急落が金融危機を招く!? ドル安進行を見込んで米ドル/円は戻り売り(11月26日、西原宏一&大橋ひろこ)
米中古住宅販売件数の推移(出所:Bloomberg)
米新築住宅販売件数の推移(出所:Bloomberg)
■原油急落はトランプ大統領のコメントとは関係ない 余談になりますが、マーケットには、あたかもトランプ大統領が何度も不満を表明し、原油価格を下げさせたことでFRBの「利上げを止めた」かのような論調もあります。
しかし、米国の大統領が不満を表明する程度で原油が急落することはありません。
したがって、原油価格の動向にトランプ大統領のコメントが影響することはありません。
WTI原油先物 日足(出所:Bloomberg)
むしろパウエル議長が粛々と利上げを続けてきたことで、インフレ抑制に効果が出てきたということでしょうか?
この「中立金利をわずかに下回る」という…
前回のコラムで、FRB(米連邦準備制度理事会)が「中立金利」とした時点から米ドルは反落するということと、その可能性が近づいていることをご紹介させていただきましたが、日本時間本日(11月29日)未明に行われた講演において、パウエル議長が極めてハト派的なコメントをしたため、米ドルが反落しています。
【参考記事】
●米ドルは早晩ピークアウトする!? 2019年にかけて、米ドル弱気派が急増するワケは?(11月22日、西原宏一)
米ドルVS世界の通貨 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
パウエル議長の過去の発言を確認すると、10月3日(水)の講演では「中立金利には程遠い」とコメントしていました。
そして、同じ人物が、わずか2カ月弱経過した11月28日(水)の講演では、「中立金利をわずかに下回る」と発言しています。
10月3日の講演では「中立金利には程遠い」と発言していたパウエル議長だが、11月28日の講演では「中立金利をわずかに下回る」と発言し、内容がガラリと様変わりした (C)Bloomberg/Getty Images News
パウエル議長の講演内容が様変わりしたのは、もちろん原油の急落の影響もありますが、このところの米国の住宅市況の低迷も大きく影響していると想定されます。
【参考記事】
●衝撃的な原油価格急落が金融危機を招く!? ドル安進行を見込んで米ドル/円は戻り売り(11月26日、西原宏一&大橋ひろこ)
米中古住宅販売件数の推移(出所:Bloomberg)
米新築住宅販売件数の推移(出所:Bloomberg)
■原油急落はトランプ大統領のコメントとは関係ない 余談になりますが、マーケットには、あたかもトランプ大統領が何度も不満を表明し、原油価格を下げさせたことでFRBの「利上げを止めた」かのような論調もあります。
しかし、米国の大統領が不満を表明する程度で原油が急落することはありません。
したがって、原油価格の動向にトランプ大統領のコメントが影響することはありません。
WTI原油先物 日足(出所:Bloomberg)
むしろパウエル議長が粛々と利上げを続けてきたことで、インフレ抑制に効果が出てきたということでしょうか?
この「中立金利をわずかに下回る」という…
FRB議長などのハト派発言で米ドル下落! 英ポンドは、合意なき離脱なら25%急落か!?
■パウエルFRB議長などのハト派発言で米ドル反落 みなさん、こんにちは。
前回のコラムで、FRB(米連邦準備制度理事会)が「中立金利」とした時点から米ドルは反落するということと、その可能性が近づいていることをご紹介させていただきましたが、日本時間本日(11月29日)未明に行われた講演において、パウエル議長が極めてハト派的なコメントをしたため、米ドルが反落しています。
【参考記事】
●米ドルは早晩ピークアウトする!? 2019年にかけて、米ドル弱気派が急増するワケは?(11月22日、西原宏一)
米ドルVS世界の通貨 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
パウエル議長の過去の発言を確認すると、10月3日(水)の講演では「中立金利には程遠い」とコメントしていました。
そして、同じ人物が、わずか2カ月弱経過した11月28日(水)の講演では、「中立金利をわずかに下回る」と発言しています。
10月3日の講演では「中立金利には程遠い」と発言していたパウエル議長だが、11月28日の講演では「中立金利をわずかに下回る」と発言し、内容がガラリと様変わりした (C)Bloomberg/Getty Images News
パウエル議長の講演内容が様変わりしたのは、もちろん原油の急落の影響もありますが、このところの米国の住宅市況の低迷も大きく影響していると想定されます。
【参考記事】
●衝撃的な原油価格急落が金融危機を招く!? ドル安進行を見込んで米ドル/円は戻り売り(11月26日、西原宏一&大橋ひろこ)
米中古住宅販売件数の推移(出所:Bloomberg)
米新築住宅販売件数の推移(出所:Bloomberg)
■原油急落はトランプ大統領のコメントとは関係ない 余談になりますが、マーケットには、あたかもトランプ大統領が何度も不満を表明し、原油価格を下げさせたことでFRBの「利上げを止めた」かのような論調もあります。
しかし、米国の大統領が不満を表明する程度で原油が急落することはありません。
したがって、原油価格の動向にトランプ大統領のコメントが影響することはありません(トランプ大統領が石油の備蓄を放逐すれば話は別ですが…)。
WTI原油先物 日足(出所:Bloomberg)
むしろパウエル議長が粛々と利上げを続けてきたことで、インフレ抑制に効果が出てきたということでしょうか?
この「中立金利をわずかに下回る」という…
前回のコラムで、FRB(米連邦準備制度理事会)が「中立金利」とした時点から米ドルは反落するということと、その可能性が近づいていることをご紹介させていただきましたが、日本時間本日(11月29日)未明に行われた講演において、パウエル議長が極めてハト派的なコメントをしたため、米ドルが反落しています。
【参考記事】
●米ドルは早晩ピークアウトする!? 2019年にかけて、米ドル弱気派が急増するワケは?(11月22日、西原宏一)
米ドルVS世界の通貨 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
パウエル議長の過去の発言を確認すると、10月3日(水)の講演では「中立金利には程遠い」とコメントしていました。
そして、同じ人物が、わずか2カ月弱経過した11月28日(水)の講演では、「中立金利をわずかに下回る」と発言しています。
10月3日の講演では「中立金利には程遠い」と発言していたパウエル議長だが、11月28日の講演では「中立金利をわずかに下回る」と発言し、内容がガラリと様変わりした (C)Bloomberg/Getty Images News
パウエル議長の講演内容が様変わりしたのは、もちろん原油の急落の影響もありますが、このところの米国の住宅市況の低迷も大きく影響していると想定されます。
【参考記事】
●衝撃的な原油価格急落が金融危機を招く!? ドル安進行を見込んで米ドル/円は戻り売り(11月26日、西原宏一&大橋ひろこ)
米中古住宅販売件数の推移(出所:Bloomberg)
米新築住宅販売件数の推移(出所:Bloomberg)
■原油急落はトランプ大統領のコメントとは関係ない 余談になりますが、マーケットには、あたかもトランプ大統領が何度も不満を表明し、原油価格を下げさせたことでFRBの「利上げを止めた」かのような論調もあります。
しかし、米国の大統領が不満を表明する程度で原油が急落することはありません。
したがって、原油価格の動向にトランプ大統領のコメントが影響することはありません(トランプ大統領が石油の備蓄を放逐すれば話は別ですが…)。
WTI原油先物 日足(出所:Bloomberg)
むしろパウエル議長が粛々と利上げを続けてきたことで、インフレ抑制に効果が出てきたということでしょうか?
この「中立金利をわずかに下回る」という…
2019年の米利上げは1回程度で終了かも!? 12月FOMCに加えて米中首脳会談にも注目
■米利上げは2019年で終了!? FRB(米連邦準備制度理事会)の今後の金融政策の行方に、市場の関心が集まっています。
11月27日(火)に、FRBのクラリダ副議長が、「引き続き緩やかな利上げを継続する必要がある」と表明しましたが、市場関係者はこの発言を、今後も利上げは続けるというメッセージと捉えました。
ところが、翌日の28日(水)、パウエルFRB議長はニューヨークでの講演の中で、「FF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標は、米経済成長を加速も減速もさせない、経済にとって中立となる水準の幅広い推定レンジをわずかに下回っている」と発言しました。
11月28日(水)の講演で、現在のFF金利の誘導目標は中立水準をわずかに下回っていると発言したパウエルFRB議長。市場では2019年に1回程度の利上げで、米国の利上げサイクルが終わるとの見方が広がった。写真は2018年9月のFOMC終了後に行われた記者会見時のもの (C)Bloomberg/Getty Images News
この発言を受けて、市場では来年(2019年)1回程度で、利上げが停止されるのではないかという観測が広がりました。
【参考記事】
●米ドル/円は12月中旬に下がりやすい傾向!? ユーロ/ドルは1.13ドル割れ見据え、戻り売り(11月27日、バカラ村)
■パウエルFRB議長の真意は…? パウエルFRB議長は10月3日(水)に、「われわれは中立を超えるかもしれない。しかし、現時点では恐らく、中立金利まで長い道のりがある」と発言しており、そのときに比べると、急に弱気の発言をしたと捉えられました。
この中立という金利水準は、政策金利の3%という水準であると考えて良いでしょう。その上で、FRBは、中立金利に幅を持たせて考えるということを、パウエルFRB議長は言いかったようです。
幅をプラスマイナス0.5%と考えると、中立のレベルは2.5%~3.5%ということになります。10月の時点で中立を超えるという話をしていたときは、3%を超えるかもしれないという趣旨の話ではなかったかと思います。
※FF金利誘導目標レンジの上限を掲載
※FRBのデータをもとにザイFX!が作成
しかし、今回は、中立の幅の下限である2.5%に対して、現在の政策金利の目標レンジ上限が2.25%なので、推定レンジを「わずかに下回っているだけだ」と言っているのだと思います。
■12月のFOMCがより重要に これだけの内容を見ると、たしかにパウエルFRB議長は利上げに対して、若干、トーンダウンしているように聞こえます。一部からは、「トランプ米大統領からの圧力に屈したのではないか」という観測さえ聞こえてきています。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
米ドルVS世界の通貨 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
ただ、まだ本心はよくわかりません。
仮に、利上げのペースを以前より弱めるということであれば、米ドル高シナリオを見直す必要も出てきますが、現段階では、断定的なことは言えません。
12月18日(火)~19日(水)に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)が、今後を占うにあたって、より重要になってきたことだけは間違いありません。
当面はFOMCに向けて、さまざまな憶測が市場を駆け巡るのではないかと思います。当面、為替相場は、より方向感を失ってくるのではないかと考えています。
さて、それ以外に関して、今週(11月26日~)の注目は…
11月27日(火)に、FRBのクラリダ副議長が、「引き続き緩やかな利上げを継続する必要がある」と表明しましたが、市場関係者はこの発言を、今後も利上げは続けるというメッセージと捉えました。
ところが、翌日の28日(水)、パウエルFRB議長はニューヨークでの講演の中で、「FF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標は、米経済成長を加速も減速もさせない、経済にとって中立となる水準の幅広い推定レンジをわずかに下回っている」と発言しました。
11月28日(水)の講演で、現在のFF金利の誘導目標は中立水準をわずかに下回っていると発言したパウエルFRB議長。市場では2019年に1回程度の利上げで、米国の利上げサイクルが終わるとの見方が広がった。写真は2018年9月のFOMC終了後に行われた記者会見時のもの (C)Bloomberg/Getty Images News
この発言を受けて、市場では来年(2019年)1回程度で、利上げが停止されるのではないかという観測が広がりました。
【参考記事】
●米ドル/円は12月中旬に下がりやすい傾向!? ユーロ/ドルは1.13ドル割れ見据え、戻り売り(11月27日、バカラ村)
■パウエルFRB議長の真意は…? パウエルFRB議長は10月3日(水)に、「われわれは中立を超えるかもしれない。しかし、現時点では恐らく、中立金利まで長い道のりがある」と発言しており、そのときに比べると、急に弱気の発言をしたと捉えられました。
この中立という金利水準は、政策金利の3%という水準であると考えて良いでしょう。その上で、FRBは、中立金利に幅を持たせて考えるということを、パウエルFRB議長は言いかったようです。
幅をプラスマイナス0.5%と考えると、中立のレベルは2.5%~3.5%ということになります。10月の時点で中立を超えるという話をしていたときは、3%を超えるかもしれないという趣旨の話ではなかったかと思います。
※FF金利誘導目標レンジの上限を掲載
※FRBのデータをもとにザイFX!が作成
しかし、今回は、中立の幅の下限である2.5%に対して、現在の政策金利の目標レンジ上限が2.25%なので、推定レンジを「わずかに下回っているだけだ」と言っているのだと思います。
■12月のFOMCがより重要に これだけの内容を見ると、たしかにパウエルFRB議長は利上げに対して、若干、トーンダウンしているように聞こえます。一部からは、「トランプ米大統領からの圧力に屈したのではないか」という観測さえ聞こえてきています。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
米ドルVS世界の通貨 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
ただ、まだ本心はよくわかりません。
仮に、利上げのペースを以前より弱めるということであれば、米ドル高シナリオを見直す必要も出てきますが、現段階では、断定的なことは言えません。
12月18日(火)~19日(水)に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)が、今後を占うにあたって、より重要になってきたことだけは間違いありません。
当面はFOMCに向けて、さまざまな憶測が市場を駆け巡るのではないかと思います。当面、為替相場は、より方向感を失ってくるのではないかと考えています。
さて、それ以外に関して、今週(11月26日~)の注目は…