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FX手法は一つで十分~勝つためのマイルール
「一つの運用法に集中する」ことは、常日頃から意識しています。その一方でいくつかの投資分野に取り組んでいるのも事実です。私なりの解釈にはなりますが、師の教えに背かないように注意しながらやっています。今回、その基本的な考え方についてまとめています。。今回この連載を読まれるのが初めての方は、第一話から読まれることをお勧めいたします。第1話:凡人の道
+3,203円 ループイフダン2019年3月成績 累計利益率50%に向けて進撃中(2016年3月開始)
コツコツと利益を出し続けてくれるループイフダン、2019年も安全第一で運用中です。現在の設定や安全にやっていくためのコツを公開しています。ループイフダン検証中
外為どっとコム 口座開設のみでキャッシュバック実施中
外為どっとコムで口座開設のみでキャッシュバックを受けられるキャンペーンを実施中です。1月から実施されていたのでご存知の方も多いかもしれません。お知らせが遅れてしまい申し訳ありません(汗)。遅ればせながら、ご紹介させて頂きます。取引高キャンペーンも同時実施中で、トルコリラ円売買が多い方にはお得な内容になっております。外為どっとコム 半自動売買口座としての使い方
メキシコペソ円(MXNJPY)スワップポイント比較 2019年
高金利+高い格付け+安定的な値動きと3拍子揃っているメキシコペソのスワップポイント比較最新版です。2019年度他通貨のスワップポイント比較は以下ページで定期更新中です。スワップポイント比較 2019年版南アフリカランドスプレッドとスワップポイント 2019年版トルコリラ円(TRYJPY)スワップポイント比較 2019年版メキシコペソ円スワップポイント比較 2019年版ポーランドズロチ円(PLNJPY)スワップポイント比較 2019年版過去のスワップポイント比較まとめページ:スワップポイント比較
脳神経科学からみた「FXで失敗しやすい理由と対処法」
FXや株式投資での失敗で意外と知られていない要因があります。それは「いろんな事に手を拡げすぎて失敗」という部分です。スワップ投資やりながらスキャルピングにも手を出し、更に儲かりそうな通貨ペアがあればポジションを取っていく。こういうパターンの運用は、調子が良いときはうまく回っているように見えるのですが、一旦歯車が狂い始めるとボロボロになってしまうことが多いものです。昔の相場師の教えの中にもこういう運用を戒めるものがありましたが、科学的根拠はなく一般的には納得できない感じもありました。最近、脳の研究分野でそれを裏付けるような内容がでてきています。今回は、それをご紹介させていただきます。今回この連載を読まれるのが初めての方は、第一話から読まれることをお勧めいたします。第1話:凡人の道
「米利上げ継続でも円高、米利上げ停止でも 円高」というのはロジック的に矛盾している?
■ハト派だったFOMC声明文について、注意すべき2点 1月30日(日本時間1月31日未明)にリリースされたFOMC(米連邦公開市場委員会)声明文に驚いた市場関係者は多いだろう。
なにしろ、利上げ打ち止めの可能性を示唆した上、バランスシートの縮小ペースを落とすどころか、FRB(米連邦準備制度理事会)の資産拡大の可能性すら示唆する内容だったから、相場はたちまちそれに反応した。株高・米ドル安につながったのも、当然の結果と受け止める。
NYダウ 1時間足(出所:Bloomberg)
米ドル/円 1時間足(出所:Bloomberg)
「FRB議長はトランプ大統領の意向を『忖度』した」だとか、「市場に降伏した決定だ」とかいろいろ言われ、また、解釈されているが、注意しなければならないのは以下の2点ではないかと思う。
まず、声明文は非常にあいまいな文言で書かれ、市場との認識ギャップが今後浮上してもおかしくないこと。
次に、相場のことは相場に聞くべきで、解釈者の見方や市場のコンセンサスも相場の進行によって変わってくる可能性が大きいということである。
要するに、今回のFOMCのハト派スタンスが、どれぐらい市場の構造に大きな影響を与えるかは、今すぐ判定しにくく、また、今すぐ断定しないほうがよさそうだ。
■米利上げ継続でも停止でも円高というのはロジック的に矛盾 今回の決定で株高・米ドル安が続くと言うなら、株高自体はリスクオンの表れなので、少なくとも円高の根拠としては語れない。
換言すれば、ロジック的に首尾一貫していなければ、解釈にしても見通しにしても、FRBのスタンスはあくまで後付けの材料として利用される可能性が大きい。
米ドル/円に限定して言えば、利上げ継続の場合は、株を押し下げるから円高になりやすいと解釈される一方で、利上げ停止の観測が出れば、今度は利上げ停止自体がもっぱら米ドル安、すなわち円高の根拠として語られるというのは、ロジック的に矛盾がある。
■株が上昇相場に復帰すれば、市場の解釈もまた変わる 株の場合も然り。昨年(2018年)、日米株はともに10月にていったん高値更新、その後急落し、また、2019年年初から切り返してきた。その間、FRBの政策やスタンスに関する市場の見方や見通しがいろいろと浮上し、また、市場コンセンサスも二転三転してきた。それらはロジック的に一貫しているとはとても言えず、どちらかというと、相場の後を追う後解釈そのものだった。
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
実際、2019年年初から切り返してきた日米株は、現時点でなおブル(上昇)基調を回復していないから、今回、市場関係者にとってかなりサプライズだったFRBの「思い切ったハト派」スタンスの表明があっても、「株高が続く、日米株はこれから高値更新していく」といった強気の声は逆にあまり聞こえてこない。
むしろ、「世界の景気減速はこれから鮮明になってくるから、FRBのハト派スタンスへの転換は景気減速への対応だろう」というふうに語られることが多い。
もちろん、こういったロジック自体、間違っているとは言えない。どちらかというと正統派の考え方だと認めるが、重要なポイントは、目下、株式市場自体がブルトレンドに復帰していないということだと忘れないでいただきたい。
言い換えれば、株式市場がブルトレンドにあるなら、これから高値更新していくだろうという見通しも当然のように多くなり、また、FRBのハト派スタンスも当然のように株高の根拠として解釈されるだろう。
重要なのは市場自体であり、FRBのスタンスに対する解釈や市場のコンセンサスではないことを認識していただきたい。
為替市場への影響については、今回のFOMCを受け…
なにしろ、利上げ打ち止めの可能性を示唆した上、バランスシートの縮小ペースを落とすどころか、FRB(米連邦準備制度理事会)の資産拡大の可能性すら示唆する内容だったから、相場はたちまちそれに反応した。株高・米ドル安につながったのも、当然の結果と受け止める。
NYダウ 1時間足(出所:Bloomberg)
米ドル/円 1時間足(出所:Bloomberg)
「FRB議長はトランプ大統領の意向を『忖度』した」だとか、「市場に降伏した決定だ」とかいろいろ言われ、また、解釈されているが、注意しなければならないのは以下の2点ではないかと思う。
まず、声明文は非常にあいまいな文言で書かれ、市場との認識ギャップが今後浮上してもおかしくないこと。
次に、相場のことは相場に聞くべきで、解釈者の見方や市場のコンセンサスも相場の進行によって変わってくる可能性が大きいということである。
要するに、今回のFOMCのハト派スタンスが、どれぐらい市場の構造に大きな影響を与えるかは、今すぐ判定しにくく、また、今すぐ断定しないほうがよさそうだ。
■米利上げ継続でも停止でも円高というのはロジック的に矛盾 今回の決定で株高・米ドル安が続くと言うなら、株高自体はリスクオンの表れなので、少なくとも円高の根拠としては語れない。
換言すれば、ロジック的に首尾一貫していなければ、解釈にしても見通しにしても、FRBのスタンスはあくまで後付けの材料として利用される可能性が大きい。
米ドル/円に限定して言えば、利上げ継続の場合は、株を押し下げるから円高になりやすいと解釈される一方で、利上げ停止の観測が出れば、今度は利上げ停止自体がもっぱら米ドル安、すなわち円高の根拠として語られるというのは、ロジック的に矛盾がある。
■株が上昇相場に復帰すれば、市場の解釈もまた変わる 株の場合も然り。昨年(2018年)、日米株はともに10月にていったん高値更新、その後急落し、また、2019年年初から切り返してきた。その間、FRBの政策やスタンスに関する市場の見方や見通しがいろいろと浮上し、また、市場コンセンサスも二転三転してきた。それらはロジック的に一貫しているとはとても言えず、どちらかというと、相場の後を追う後解釈そのものだった。
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
実際、2019年年初から切り返してきた日米株は、現時点でなおブル(上昇)基調を回復していないから、今回、市場関係者にとってかなりサプライズだったFRBの「思い切ったハト派」スタンスの表明があっても、「株高が続く、日米株はこれから高値更新していく」といった強気の声は逆にあまり聞こえてこない。
むしろ、「世界の景気減速はこれから鮮明になってくるから、FRBのハト派スタンスへの転換は景気減速への対応だろう」というふうに語られることが多い。
もちろん、こういったロジック自体、間違っているとは言えない。どちらかというと正統派の考え方だと認めるが、重要なポイントは、目下、株式市場自体がブルトレンドに復帰していないということだと忘れないでいただきたい。
言い換えれば、株式市場がブルトレンドにあるなら、これから高値更新していくだろうという見通しも当然のように多くなり、また、FRBのハト派スタンスも当然のように株高の根拠として解釈されるだろう。
重要なのは市場自体であり、FRBのスタンスに対する解釈や市場のコンセンサスではないことを認識していただきたい。
為替市場への影響については、今回のFOMCを受け…
+12,950円合成ポジション解消 FX積立2019年2月
毎月続けているFX積立、2019年2月はレバレッジ3倍での買いポジションを作成しています。今月の運用状況に変化がでてきたら、このページで追加更新していきます。最新版は2月4日です。
FOMCのハト派的な内容に市場は驚き!? 米ドル/円は104円に向けて下落再開へ
■FOMCは極めてハト派的な内容に みなさん、こんにちは。
本日(1月31日)未明に、注目のFOMCが開催されました。
【参考記事】
●注目のFOMCは「バイ・ザ・ファクト」に注意! 6週連続陽線のポンド/ドル、1.40ドルへ!?(1月28日、西原宏一&大橋ひろこ)
今回のFOMCの注目度が高かったのは、先週(1月21日~)末、ウォール・ストリート・ジャーナルが下記のような報道をしていたためです。
FRBのバランスシート縮小、想定より早期終了か
米連邦準備制度理事会(FRB)は、2年前に開始したバランスシートの縮小を予想よりも早い段階で終了することを決める調整に入っている模様だ。最終的なバランスシートの規模も、当初の想定を上回る水準となりそうだ。
出所:WSJ
この記事を受けて、先週(1月21日~)末のマーケットでは、米ドルが全面安、米国株は急反発しています。
こうした環境下、日本時間本日(1月31日)未明に発表された、FRB(米連邦準備制度理事会)のスタンスは極めてハト派的なもので、マーケットを驚かせました。
FOMCでは、FF金利(※)を2.25-2.50%のレンジで据え置き。
将来の金利変更の判断においては、「Persevere=辛抱強くなる」と表明。
(※編集部注:「FF金利」とは、フェデラルファンド金利のことで、FFレートとも呼ばれる。米国の政策金利)
(Bloombergのデータを基にザイFX!編集部が作成)
■米国の経済状況によっては量的緩和再開も? マーケットが注目したのが、バランスシートの正常化について、利下げだけでは金融緩和が十分ではない場合には、「バランスシートの規模や構成内容を変更すること(altering the size and composition of its balance sheet)を含めて、すべての緩和手段を講じる用意がある」との文言。
これは経済状況によっては、「量的緩和の再開」も示唆するといったもの。
結果、当面、FRBはFF金利だけの金融政策、そして、金融政策の方向性は中立に。
OIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)での利上げ予測は、5月までわずか1.00%に低下。
極めて、ハト派的なトーン。
呼応して米国株は上昇し、NYダウは434ドルの反発となりました。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
米ドル/円は108.80円近辺、ユーロ/米ドルは1.15ドル台へと、米ドルは総じて軟調な展開に。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
ユーロ/米ドル 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)
1月31日(木)のマーケットで、一部のトレーダーの間で話題に…
本日(1月31日)未明に、注目のFOMCが開催されました。
【参考記事】
●注目のFOMCは「バイ・ザ・ファクト」に注意! 6週連続陽線のポンド/ドル、1.40ドルへ!?(1月28日、西原宏一&大橋ひろこ)
今回のFOMCの注目度が高かったのは、先週(1月21日~)末、ウォール・ストリート・ジャーナルが下記のような報道をしていたためです。
FRBのバランスシート縮小、想定より早期終了か
米連邦準備制度理事会(FRB)は、2年前に開始したバランスシートの縮小を予想よりも早い段階で終了することを決める調整に入っている模様だ。最終的なバランスシートの規模も、当初の想定を上回る水準となりそうだ。
出所:WSJ
この記事を受けて、先週(1月21日~)末のマーケットでは、米ドルが全面安、米国株は急反発しています。
こうした環境下、日本時間本日(1月31日)未明に発表された、FRB(米連邦準備制度理事会)のスタンスは極めてハト派的なもので、マーケットを驚かせました。
FOMCでは、FF金利(※)を2.25-2.50%のレンジで据え置き。
将来の金利変更の判断においては、「Persevere=辛抱強くなる」と表明。
(※編集部注:「FF金利」とは、フェデラルファンド金利のことで、FFレートとも呼ばれる。米国の政策金利)
(Bloombergのデータを基にザイFX!編集部が作成)
■米国の経済状況によっては量的緩和再開も? マーケットが注目したのが、バランスシートの正常化について、利下げだけでは金融緩和が十分ではない場合には、「バランスシートの規模や構成内容を変更すること(altering the size and composition of its balance sheet)を含めて、すべての緩和手段を講じる用意がある」との文言。
これは経済状況によっては、「量的緩和の再開」も示唆するといったもの。
結果、当面、FRBはFF金利だけの金融政策、そして、金融政策の方向性は中立に。
OIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)での利上げ予測は、5月までわずか1.00%に低下。
極めて、ハト派的なトーン。
呼応して米国株は上昇し、NYダウは434ドルの反発となりました。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
米ドル/円は108.80円近辺、ユーロ/米ドルは1.15ドル台へと、米ドルは総じて軟調な展開に。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
ユーロ/米ドル 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)
1月31日(木)のマーケットで、一部のトレーダーの間で話題に…
利上げ方針変更のFOMCで米ドル全面安! でも、米ドル安は長く続かないかも…?
■金利据え置きは予想どおり。でも… 注目のFOMC(米連邦公開市場委員会)が、開催されました(1月29日~30日)。
主要政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)レートの誘導目標を、これまでの2.25~2.50%に据え置くという決定をしたところまでは従来どおりであったものの、今後の方針に関する部分において、大きな変化がありました。
※FF金利誘導目標レンジの上限を掲載
※FRBのデータをもとにザイFX!が作成
■今年2回の利上げ方針が変更。状況次第で利下げも? まず、第1に、声明文の中に前回まであった、「いくらかの更なる段階的な利上げが適切である」との文言を削除し、代わりに「忍耐強く」経済動向を分析して対応するという表現としました。
つまり、これまで段階的に利上げをしてきましたが、今後はしばらく様子を見て、金利は据え置く。そして、状況によっては利上げ、利下げどちらの可能性もあるということを示唆しています。
これまでは、2019年は、あと2回の利上げをすることを想定していましたが、その方針を変えたということです。
2018年12月FOMCで示されたドットチャート(出所:FRB)
その理由として、米中の貿易交渉やBrexit(英国のEU離脱)の行方が不透明であることなどを挙げています。
【参考記事】
●ダウ急落。数年間の株価上昇は行き過ぎ! 米ドル/円は110円程度まで下落の可能性(2018年12月21日、今井雅人)
●2019年の米利上げは1回程度で終了かも!? 12月FOMCに加えて米中首脳会談にも注目(2018年11月29日、今井雅人)
■保有資産の縮小計画も見直される!? もう1点は、量的緩和についてです。
FRB(米連邦準備制度理事会)はこれまで、金融危機後に買い込んでいた米国債などの保有資産を段階的に縮小する計画を立てて実行してきました。
しかし、今回、声明文とは別のペーパー(声明)をわざわざ用意して、この縮小計画を見直す用意があると説明しました。
金融政策の実施とバランスシートの正常化に関する声明(出所:FRB)
つまり、量的な金融の引き締めに関しても、今後、緩和する可能性があることを示したということです。
■金融市場はオーソドックスな反応 さて、この決定を受けた市場の反応ですが、まず、米国の長期金利は低下。10年物米国債の利回りは、2.67%台まで低下しました。
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
米ドル相場は、当然のように米ドル安に反応。
米ドルVS世界の通貨 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
そして、株式市場は、金利の上昇がストップするということを好感して、上昇しています。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
極めて、オーソドックスな反応を見せています。
ただ、この流れがずっと続くとは限りません。それは…
主要政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)レートの誘導目標を、これまでの2.25~2.50%に据え置くという決定をしたところまでは従来どおりであったものの、今後の方針に関する部分において、大きな変化がありました。
※FF金利誘導目標レンジの上限を掲載
※FRBのデータをもとにザイFX!が作成
■今年2回の利上げ方針が変更。状況次第で利下げも? まず、第1に、声明文の中に前回まであった、「いくらかの更なる段階的な利上げが適切である」との文言を削除し、代わりに「忍耐強く」経済動向を分析して対応するという表現としました。
つまり、これまで段階的に利上げをしてきましたが、今後はしばらく様子を見て、金利は据え置く。そして、状況によっては利上げ、利下げどちらの可能性もあるということを示唆しています。
これまでは、2019年は、あと2回の利上げをすることを想定していましたが、その方針を変えたということです。
2018年12月FOMCで示されたドットチャート(出所:FRB)
その理由として、米中の貿易交渉やBrexit(英国のEU離脱)の行方が不透明であることなどを挙げています。
【参考記事】
●ダウ急落。数年間の株価上昇は行き過ぎ! 米ドル/円は110円程度まで下落の可能性(2018年12月21日、今井雅人)
●2019年の米利上げは1回程度で終了かも!? 12月FOMCに加えて米中首脳会談にも注目(2018年11月29日、今井雅人)
■保有資産の縮小計画も見直される!? もう1点は、量的緩和についてです。
FRB(米連邦準備制度理事会)はこれまで、金融危機後に買い込んでいた米国債などの保有資産を段階的に縮小する計画を立てて実行してきました。
しかし、今回、声明文とは別のペーパー(声明)をわざわざ用意して、この縮小計画を見直す用意があると説明しました。
金融政策の実施とバランスシートの正常化に関する声明(出所:FRB)
つまり、量的な金融の引き締めに関しても、今後、緩和する可能性があることを示したということです。
■金融市場はオーソドックスな反応 さて、この決定を受けた市場の反応ですが、まず、米国の長期金利は低下。10年物米国債の利回りは、2.67%台まで低下しました。
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
米ドル相場は、当然のように米ドル安に反応。
米ドルVS世界の通貨 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
そして、株式市場は、金利の上昇がストップするということを好感して、上昇しています。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
極めて、オーソドックスな反応を見せています。
ただ、この流れがずっと続くとは限りません。それは…