昨日のドル円相場ときょうのひとこと(9/26 火)
2017-09-26
----------9/25ドル円相場概況---------------------
OP 112.173
HI 112.526
LO 111.468
CL 111.713
東京市場は、衆院解散・総選挙とセットの経済対策への期待もあって日本株が上昇する中、112.526円まで上値を伸ばした。しかし、5・10日の仲値公示を通過すると次第に売り優勢の展開となり、112.10円前後へと押し戻された。欧州市場は、安倍首相が衆院解散と追加経済対策を発表したが、事前報道どおりとあって反応薄。むしろ米長期金利が低下する中でドル売りに傾き一時112円台を割り込んだ。NY市場では、112.30円台に値を戻したが、北朝鮮外相の「宣戦布告に相当」発言を受けて急落。株安、長期金利低下、金安のリスク回避の動きと共に円買いが強まり111.468円まで下値を切り下げた。その後は、一時120ドル以上値下がりしていたNYダウが下げ幅を縮める中、111.70円台に小戻して取引を終えた。
-----------9/25主な出来事----------------------------
14:30 黒田日銀総裁
「今後とも強力な金融緩和を粘り強く推進していく方針」
17:00 (独) 9月Ifo景況感指数 115.2
前回115.9
予想116.0
18:00 安倍首相
「新しい政策パッケージを年内に取りまとめる」「2兆円規模の新政策を実施する」「幼児教育無償化を一気に進める」「与党が過半数を取れなければ辞任」「連立政権で233議席が勝敗ライン」「この解散は国難突破解散」
18:19 メルシュ欧州中央銀行(ECB)専務理事
ECBの最優先は物価の安定」「ECBは正当化されるならば用心して政策を調整する」
21:30 ダドリー米ニューヨーク連銀総裁
「一時的で特殊な物価要因は薄れる見通し」「インフレ率は上昇し目標の2%近辺で安定する見通し」「FOMCは緩和政策の段階的解除を継続する見通し」
22:00 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁
「経済の拡大は現在しっかりとしており、ユーロ圏の国々や各分野に幅広く広がっている」「依然としてインフレ見通しにいくぶん不確実性がみられる」「極めて大規模な金融緩和が必要」「為替レートの変動は不透明性の源」
23:50 李容浩北朝鮮外相
「トランプ米大統領の発言は北朝鮮に宣戦布告を行ったもの」「北朝鮮は米国の戦略爆撃機の撃墜を含め、あらゆる対抗手段を講ずる権利を有する」
25:30 エバンズ米シカゴ連銀総裁
「経済ファンダメンタルズは健全であり、米国は完全雇用に近い」「インフレが大幅に強まるリスクは見当たらない」「インフレ期待が低過ぎることを懸念」「追加利上げにはインフレ上昇の明確な兆候が必要」
------------9/25株式・債券・商品----------------------
------------9/26きょうの注目材料---------------------
<国内>
08:50 7月19-20日分の日銀金融政策決定会合議事要旨
<海外>
06:45 NZ8月貿易収支
07:30 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
15:00 独8月輸入物価指数
16:00 リムシェービッチ・ラトビア中銀総裁、講演
18:00 リーカネン・フィンランド中銀総裁、講演
21:00 プラートECB理事、講演
22:00 米7月ケース・シラー住宅価格指数
22:30 メスター米クリーブランド連銀総裁、講演
23:00 米8月新築住宅販売件数
23:00 米9月消費者信頼感指数
23:00 米9月リッチモンド連銀製造業景気指数
23:30 ブレイナード米FRB理事、講演
24:30 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
25:45 イエレン米FRB議長、講演
26:00 米2年債入札(260億ドル)
------------9/26きょうのひとこと----------------------
北朝鮮の「宣戦布告に相当」発言に対して、サンダース・ホワイトハウス報道官は「米国は北朝鮮に宣戦布告などしておらず、率直に言って馬鹿げた主張だ」とコメント。当たり前といえば当たり前のコメントなのですが、米側が「罵り合い」に応じなかった事に少しほっとしています。トランプ米大統領からも、今のところ「宣戦布告」発言についてのツイートはないようです。
本日もよろしくお願いいたします。
参照元:外為どっとコム総合研究所