代用有価証券でのFX運用 そのリスクについて

株券を代用有価証券としたFX売買は、どなたにでも簡単にできます。注意点も一般のFX取引とほぼ変わりません。でも、一点だけ充分に注意しておくべきことがあります。それは・・・・「株価暴落時にはFX証拠金も大きく減少する」・・・ということです。 そんな事は言われなくてもわかっている! でも、わかっていても、備えをせずに実際に経験すると怖い想いをすることになります。現在の私の口座で、ご説明しましょう。現在の口座状況代用有価証券運用をしている私のマネーパートナーズ口座の証拠金内訳は以下のようになっています。現金             520,695円・・・A代用有価証券         880,900円FX証拠金としての評価額   616,630円・・・B(掛目70%)合計証拠金(A+B)    1,137,325円単純な金額では、株券+現金で140万円くらいの資金が入っています。でも、FXの証拠金として使用できるのは、代用有価証券を掛目70%で評価した金額ですので、約113万円となります。例えば、この証拠金で米ドル円5万通貨買いポジションを保有していたらこうなります。米ドル円5万通貨必要証拠金 約22万円 これだけなら余裕ある感じですよね。仮に、米ドル円が10円下げると含み損は50万円まで大きくなります。ちょっと辛いですが、大丈夫な感じはするかもしれません。でもですね。もしも、代用有価証券として入れている株券が大きく下げて半分になっていたらどうでしょう。株価半分・FX10円の下落したらどうなるか。FX証拠金計算現金             520,695円・・・A代用有価証券         440,450円FX証拠金としての評価額   308,315円・・・B(掛目70%)合計証拠金(A+B)      829,010円株価が半分になると、先程約113万円あった証拠金が82万円まで減ってしまいます。これで米ドル円5万通貨保有していたら証拠金が22万円必要です。829,010ー22万円=609,010円更にFXポジションが含み損50万円抱えている状況ですので、相当危ないですよね。このパターンは珍しい事例、なんて思っているかもしれません。多分、2つの反論があるだろうと思います。2つの反論株価下落と円高の組み合わせが頻繁に起こるかどうかわからない。株価が半分なんて、そうはない。でも、2つとも油断できないところがあるんです。その1:株価下落と円高は同時に起こりやすい。株とFX、両方やっている人が既にご存じだと思います。「株価下落と円高は同時に起こることが多い」よくあるんです。なので、私のように米ドル円買いや豪ドル円買いが多いタイプは、特に注意しないといけません。その2:マザーズ銘柄は半分もよくある株価が半分なんて日経平均が半分になるようなことが無ければ有り得ない。そんな気持ちになっている方もいるかもしれません。これ、日経225採用銘柄などを中心に売買されていいるような方であれば、ある程度その通りなんです。でも、マザーズ市場など新興市場株では株価半分は珍しくありません。無論、株価2倍というのもあるんですけどね。私も、ここ数年で何銘柄か経験しています。LINKーU    2700円⇒1300円ピアラ       2500円⇒ 800円アンジェス     2200円⇒ 700円ソーシャルワイヤー 1400円⇒ 650円LINKーUとピアラは、マザーズから東証一部に昇格した銘柄です。力のある会社のはずなのですが、それでも株価が半分になるという結果になっています。私がこの値で損きりした訳ではないのですが、結構な痛手を被っています。こういう銘柄を代用有価証券として使う場合は、株価下落は充分に考慮しておく必要があります。具体的には、運用ルールで制御していくことになります。今回のまとめ株価下落局面にはダブルパンチになるかもしれない。それを想定した運用ルールを作り厳守することが大切

参照元:お気楽FX 相場生活入門編

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