コラム:国際政策協調、同時ゼロ金利のすすめ=重見吉徳氏 News

コラム:国際政策協調、同時ゼロ金利のすすめ=重見吉徳氏

[東京 18日] - 今月下旬に上海で開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を前に、多方面から政策協調を求める声が上がっている。しかし、新しい政策協調など必要ない。なぜならば、すでに政策協調の枠組みがあり、主要国は長年これを実施してきたからである。

日銀マイナス金利導入が円高・株安誘引!? ドル/円急落の裏で何が起こっていたのか? ブログ

日銀マイナス金利導入が円高・株安誘引!? ドル/円急落の裏で何が起こっていたのか?

■黒田総裁の切り札「マイナス金利」の評判は芳しくない 黒田日銀総裁が切り札として投入した「マイナス金利」ですが、マーケットの評判は芳しくありません…。

【参考記事】

●日銀のマイナス金利導入で相場大荒れ! 米ドル/円は急上昇→急反落→ジリ上げ

黒田総裁が切り札として繰り出した「マイナス金利」だったが、マーケットの評判は芳しくない…。マイナス金利導入が急激な「株安・円高」を誘引したとの報道も多くなっている (C)Bloomberg

 過去のコラムでも触れましたが、1月29日(金)という時期に発表されたこともあり、多くの運用担当者は、2016年度の運用計画を大幅に見直す必要に迫られ、会議の連続…。

【参考記事】

●日銀のマイナス金利の効果は賛否両論。円安・株高は中長期マネーがカギを握る(2月4日、西原宏一)

 また、外資系銀行はECB(欧州中央銀行)がすでにマイナス金利を導入しているため問題ないようですが、邦銀、とくに地方銀行はマイナス金利を入力できるよう、システム面での対応を急遽迫られています。

 加えて、こうした金融機関の労力にも関わらず、「マイナス金利導入」が急激な「株安・円高」を誘引したとの報道が多く、「マイナス金利」の評判をさらに落とす結果になっています。

■ヘッジファンドの狙い撃ちで「急速な株安・円高」を誘引 ただ、米ドル/円の115円からの急落は、2月の日経225オプションのSQ(※)を利用して、ヘッジファンドに狙い撃ちされたと言われています。

(※編集部注:「SQ」とは日経225先物などの株価指数先物や株価指数オプションといった取引の最終決済を行なうための価格のこと。株価指数先物は3月、6月、9月、12月の第2金曜日、オプション取引は毎月第2金曜日がSQ算出日となっている)

【参考記事】

●3月株価暴落をジム・ロジャーズが警鐘!NYダウ下落なら本格的なリスクオフ相場に(2月16日、西原宏一&松崎美子)

 2月12日(金)は日経225オプションのSQ。

 SQ前日はマーケットが荒れる傾向にあるのですが、今回のSQ前日は日本市場は建国記念の日の祝日で休場、中国も春節(旧正月)で休場であったため、流動性が枯渇する中、ヘッジファンド勢に狙い撃ちされ、急速な株安・円高を誘引したと言われています。

 実際、今回、日経平均のSQ値は1万5156円という安値で終わっています。そしてSQ値が安値で決まったあとは、日経平均と米ドル/円が反発しました。

米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

 ただ、今回の「急速な株安・円高」の流れは、「日銀のマイナス金利導入」後に起こっていることも確かであるため、当局も対応に追われています。

 前回のコラムでご紹介したように「介入」を示唆するコメントも多数。

【参考記事】

●行き詰まったアベノミクス。ヘッド&ショルダー完成のドル/円は105円台へ下落の公算(2月12日、西原宏一)

 加えて、本邦年金と思われる大口の日本株の買いが持ち込まれ、前述のヘッジファンド勢の買い戻しも加わり、「日経平均と米ドル/円」はなんとか値を戻しています。

日経平均 日足(出所:株マップ.com)

  こうしたセンチメントの悪化を改善するには、本邦当局の単独介入という一時的な措置ではなく…
マイナス金利、実体経済とリスク資産投資への効果は限定的=石田日銀委員 News

マイナス金利、実体経済とリスク資産投資への効果は限定的=石田日銀委員

[福岡市 18日 ロイター] - 日銀の石田浩二審議委員は18日、福岡市内で会見し、日銀が1月29日に決定したマイナス金利の導入に反対票を投じた理由について、現時点で導入しても設備投資など実体経済や、リスク資産投資を促すポートフォリオ・リバランスへの効果は限定的と判断したと語った。

日経平均は大幅反発、一時500円超高 1週間ぶり水準に回復 News

日経平均は大幅反発、一時500円超高 1週間ぶり水準に回復

[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は前日比360円高となり、大幅反発した。終値は2月8日以来、約1週間ぶりの水準を回復した。原油相場の上昇や欧米株高などを背景にリスク回避姿勢が後退し、序盤から幅広く買い戻しが入った。後場に上げ幅は一時500円を超えたが、高値圏では戻り待ちの売りに押された。