インタビュー:米利上げ影響は限定的、アジア危機再来はない=中尾ADB総裁 News

インタビュー:米利上げ影響は限定的、アジア危機再来はない=中尾ADB総裁

[東京 3日 ロイター] - アジア開発銀行(ADB)の中尾武彦総裁は3日、米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げに踏み切ったとしても、「米金利の上昇は相当市場に織り込まれており、アジア通貨危機時のような混乱にはならない」との見方を示した。その上で、アジア各国に米利上げの影響が出た場合には「必要があれば資金協力していく」と語った。

永遠には国債買えない、限界意識されれば金利上昇=木内日銀委員 News

永遠には国債買えない、限界意識されれば金利上昇=木内日銀委員

[東京 3日 ロイター] - 日銀の木内登英審議委員は3日都内で講演し、年間80兆円(残高ベース)の国債買い入れを「永遠には続けられない」ため、市場で買い入れの限界が意識されれば金利が上昇するリスクがあると警鐘を鳴らした。自身が提案する買い入れ減額の必要性を主張するともに、急激な円高・株安には一時的な大量の資金供給が望ましいとの案を示した。

ECB理事会後にユーロはどう動く? ユーロ/ドルは下値確認後ショートカバーか ブログ

ECB理事会後にユーロはどう動く? ユーロ/ドルは下値確認後ショートカバーか

■月初のユーロ/米ドルは買い戻しの動きに 12月相場となり、いよいよ市場が注目するECB(欧州中央銀行)の追加緩和やFOMC(米連邦公開市場委員会)による金融政策の正常化、つまり、利上げ開始がどのような形で実行されるかが注目されています。

 前回のコラムでは、「米ドル高相場が、ゆっくりではあるが進行する」と予想していましたが、ユーロ/米ドルは先週末、11月27日(金)のロンドン16時(日本時間翌午前1時)のフィキシングにかけて、月末絡みのまとまったユーロ売りが観測されたこともあり、12月の月初は、逆に買い戻しの動きとなりました。

 しかし、戻りも1.0637ドルまでと、かなり限定的な動きに留まりました。

【参考記事】

●ロシア軍機撃墜もリスクオフは限定的。米ドルを買うなら対円よりも対ユーロで!(11月26日、今井雅人)

ユーロ/米ドル 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)

■ECB理事会を控えて、思惑的なユーロ売り その後は、11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が、前月比0.1%と、市場予想の0.2%を下回る弱い数字となったほか、強い米雇用指標を受けた米長期金利の急上昇につれて、ユーロ/米ドルは再び売りが強まる展開に。

 本日、12月3日(木)21時45分には、ECB定例理事会の声明発表を控えており、アジア時間から思惑的な売りが観測されるといった動きとなっています。

ユーロ/米ドル 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)

■追加緩和は織り込み済み。発表後、買い戻しの可能性高い 先週末の英サンデータイムズでも、具体的な追加緩和策が報じられているように、市場では、「中銀預金金利の0.1%引き下げと同時に、資産買取り額を600億ユーロ拡大して買取り対象を広げるほか、期間延長も検討する」とのコンセンサスになっています。

 その後に予定されているドラギECB総裁の定例記者会見では、さらなる詳細や今後の方針などが表明されるはずですが、市場はすでに、かなり織り込み済みの状態になっていると考えられます。

 追加緩和の内容次第ではありますが、いったんは売られるものの、その後はショートカバーから買い戻される可能性も高いでしょう。

 昨日、12月2日(水)のNY市場では…
鉄鉱石価格を筆頭に商品市況は低迷…。 でも、なぜ豪ドルは底堅く推移しているのか ブログ

鉄鉱石価格を筆頭に商品市況は低迷…。 でも、なぜ豪ドルは底堅く推移しているのか

■12月はビッグイベントを多数控える みなさん、こんにちは。

 年末も押し迫った12月は、来年(2016年)の相場展開にも大きな影響を及ぼす、ビッグイベントが控えています。

12月3日 ECB(欧州中央銀行)理事会

12月4日 米雇用統計

12月15日~16日 FOMC(米連邦公開市場委員会)

 そして、本日(12月3日)、最初のビッグイベントであるECB理事会が行われます。

 追加緩和を明言した、10月22日(木)のドラギ総裁の発言内容から考えると、マーケットが想定している以上の緩和策が出てくる可能性が高まっています。ユーロ/米ドルの行方は前回のコラムを参照してください。

【参考記事】

●欧米2大中銀の金融政策が逆行する中、ユーロ/米ドルはパリティ割れも視野に!?(11月26日、西原宏一)

■総じて米ドル高の中、堅調に推移する豪ドル 一方、12月15日~16日に開催されるFOMCで利上げが織り込まれつつある中、ユーロ/米ドルを中心に為替市場は総じて米ドル高に。

米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)

 そんな中、米ドル同様、堅調さを保っているのが豪ドル。

 豪ドルの中期の流れを振り返ってみると、鉄鉱石価格を筆頭に商品相場が低迷する中、9月初旬まで豪ドルは軟調な展開が続いていました。

NYMEXの鉄鉱石価格 日足(出所:CQG)

豪ドル/円 日足(出所:CQG)

 豪ドル/円は200週移動平均線を何度か割り込むものの、終値ベースでは割り込めない展開が続いていましたが、チャイナショックをきっかけに、このサポートが決壊。

 一気に81.93円まで急落します。

豪ドル/円 週足(出所:CQG)

 しかし、チャイナショック以降、中国当局の対策もあり、上海株が反発するのを横目に豪ドル/円も上昇開始。

【参考記事】

●上海株暴落で中国警察当局が動いた! ビル・グロス氏もビビる驚きの対応とは?(7月9日、西原宏一)

 豪ドル/円は、75日移動平均線が何度も上値を抑えていましたが、11月12日(木)にこのレジスタンスを上抜けると上昇が加速しました。

豪ドル/円 日足(出所:CQG)

 NYダウ、日経平均が堅調に推移していることもサポートとなり、一時、90.49円まで上昇しました。

 豪ドルは対円のみならず、対米ドルでも値を上げていますが、注目は…