バイナンス創設者、愛犬「ブロッコリー」紹介でミームコイン市場が大騒動
CZ氏の投稿でミームコイン市場が一時パニックに
2025年2月14日、大手仮想通貨取引所Binanceの創設者であるチャンポン・ジャオ(CZ)氏が、X(旧Twitter)上で自身の愛犬の名前が「ブロッコリー」であることを明かしました。
Broccoli's Story
A year and a half ago, I casually chatted with a friend who owned a (real) zoo in Dubai. Curious, I asked what dog breed is adapted to the Dubai summer heat. I had no plans to get a dog.
Later that evening, my doorbell rang, and a young Belgian Malinois showed… pic.twitter.com/vSLiHiS4fC
— CZ
BNB (@cz_binance) February 13, 2025
Bから始まり、緑を感じさせる名前が欲しかったので「ブロッコリー」と名付けました。ブロックチェーンを連想させる”ブロック”という響きもあります。やっぱり仮想通貨からは離れられませんね(笑)
この投稿により、仮想通貨市場では「ブロッコリー」をテーマにしたミームコインが次々と誕生し、大騒動となりました。
ソラナ(Solana)基盤のミームコイン発行プラットフォーム「Pump.fun」や、BNBスマートチェーン上の「Four.Meme」では、わずか数分のうちにブロッコリーに関連するミームコインが多数作成されました。
ソラナ上では480種類以上、BNBスマートチェーンでは300種類以上の「CZ氏の犬」関連ミームコインが確認されており、一部のコインは短時間での急騰を見せました。特に、ソラナ上の「ブロッコリー」ミームコインの1つは、発表直後に時価総額が15億ドル(約2,280億円)に達したことが明らかになっています。
こうした市場の動きを受け「次のシバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)になるのではないか」という期待が広がり、短期利益を狙う投資家が急増しました。分散型取引所(DEX)では「Broccoli」「CZ’s Dog」「BROCCO」といった名称のコインが取引され、一部のDEXでは取引量の急増により遅延が発生したと伝えられています。
今回の騒動を受け、CZ氏はX上で「私はミームコインを発行していないし、関与もしていない」と述べており、自身が推奨しているものではないことを強調しています。
For those asking for a CA (contract address) from me, no, I am NOT issuing a meme coin. I am just posting a photo of my dog and his name, as some of your requested.
I also took advice from this thread yesterday. Let the best meme coin in the community win.
https://t.co/dTe1izCwJW
— CZ
BNB (@cz_binance) February 13, 2025
コントラクトアドレス(CA)を聞いてくる人へ。
私はミームコインを発行していません。ただ、リクエストがあったため、愛犬の写真と名前を投稿しただけです。
ミームコイン市場の過熱とリスクの高まり
BNBチェーンは2025年のロードマップにおいて、ミームエコシステムの支援を継続することを発表しており、多くのミームツールプロバイダーが「BNBチェーンと統合していることを歓迎し、2025年以降も支援を続ける」との方針を示しています。
一方、昨今のミームコインブームの中で、これまでに多数の詐欺コインが確認されています。特に、一部のトークンは短時間で数千%以上の価格上昇を記録した後、開発者による資金持ち逃げする『ラグプル』と呼ばれる詐欺に巻き込まれる事例が報告されています。
このような状況から、投資リスクの高まりにも注意が必要です。特に、ミームコインは短期間で急騰・急落する特徴があるため、投資には慎重な判断が求められます。
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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