ヘスター・ピアース委員、多くのミームコイン「SECの管轄外」となる可能性=報道
ミームコインはSECの管轄外に?
米大手メディアのブルームバーグは2025年2月12日に、SEC(米国証券取引委員会)のヘスター・ピアース委員が「多くのミームコインがSECの規制対象外となる可能性が高い」との見解を示したことを報じました。
ヘスター・ピアース氏は「クリプトママ」としても知られる仮想通貨擁護派のSEC委員です。同氏は旧SECの厳格な規制方針に以前から反対しており、仮想通貨に友好的な人物として知られています。
ブルームバーグのインタビューで、ピアース委員はミームコインについて以下のように語っています。
SECは現在、存在するトークンの調査を進めています。ミームコインの保有者が増えている状況を踏まえ、検討を進める必要があります。
ただし、これらの多くは証券には該当しないため、SEC管轄ではなく、CFTC(米商品先物取引委員会)が取り組むべきことかもしれません。
SECはこれまで仮想通貨への規制方針を明確に示さず、個別案件ごとに対応してきました。しかし、ピアース委員は「証券ではない資産に対してSECが過度に関与することは適切ではない」との見解を示しています。
注目されるCFTCの対応
今回の報道は、ミームコインなど一部の仮想通貨について、SECではなくCFTCが監督機関となる可能性を示唆するものとして注目を集めています。
CFTCはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)をコモディティ(商品)として位置づけ、監督してきました。ピアース委員の発言を受け、ミームコインも同様の扱いとなる可能性が出てきました。
報道によると、SECは現在、どの仮想通貨が証券に該当し、どの分野が管轄外となるのかを明確にするための基準作りを進めていると伝えられています。
業界では、SECがミームコインを規制対象外とする可能性を示唆したことで、CFTCが今後示す方針に関心が集まっています。
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Souce:bloomberg
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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