スペインで暗号資産ブローカー誘拐と脅迫の疑いで3人が逮捕

英国メディア「Metro」は2月9日、スペインのエステポナで暗号資産ブローカーが誘拐される事件が発生したと報じました。被害者の男性は、誘拐されたアパートのバルコニーから約9メートルの高さを飛び降りて脱出を試み、両足首を骨折したものの、命に別上はないと言います。

事件の発端は、被害者がスペイン・コスタ・デル・ソルの都市マルベーリャで偶然出会った人物からの飲みの誘いを受けたことでした。エステポナ近郊にあるアパートへ招かれた後、犯人たちは被害者を拘束し、顧客の口座から480万円相当の暗号通貨を引き渡すよう強要しました。彼らは要求に応じなければ、拷問または殺害すると脅迫していたとされています。

被害者は、電話を使って顧客のウォレットにアクセスできるコードを聞くふりをし、ヒンディー語でロンドン在住の友人に状況を伝えました。友人はすぐに被害者の母親に連絡し、彼女がスペイン当局へ通報したことで捜査が開始。警察は誘拐の報告を受け、監視を行っていたところ、アパートのバルコニーから脱出を試みる被害者を発見しました。

警察は犯人のアパートを捜索し、2丁の銃と3本のナイフ、1万ユーロ(約160万円)相当の現金、さらに25グラムの「ピンクコカイン」と呼ばれる薬物を押収しました。容疑者3名はイギリス出身の男性であり、誘拐、暴行、犯罪組織への関与、違法な武器所持、薬物密売の疑いで逮捕されました。

この事件は、いわゆる「レンチアタック(wrench attack)」と呼ばれる暗号資産犯罪の一例とされています。レンチアタックとは、物理的な脅迫や暴力を用いて暗号資産の所有者から資産を奪おうとする手口のこと。ブロックチェーン技術の特性上、一度送金された資産は基本的に取り戻すことができないため、こうした犯罪が増加していると指摘されています。

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参照元:NFT Media

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