OpenSeaの「OS2」プライベートβ版、一部の参加者からは非難の声が…

NFTマーケットプレイス最大手のOpenSeaが現在公開中の「OS2」プライベートβ版について、一部の参加者からは「Blurの仕様に酷似している」との批判が寄せられています。

OpenSeaは2024年12月にOpenSea2.0の発表を行い、先月28日にGemesis NFT保有者を対象としたOS2のブライベートベータ版を公開したことで話題になりました。

これに対して、βテスト参加者の間では「Blurとほぼ同じ取引システムではないか?」との指摘が相次ぎ、SNS上で議論が巻き起こっています。

特に批判を集めているのは、Blurが採用していたロイヤルティスコアやXPシステムといったポイントプログラムです。

ベータ版では、取引のアクティブ度をスコア化し、上位ユーザーには2.5倍の報酬を与える仕組みが導入されており、Blurが過去に導入した手法と酷似しているとの指摘が出ています。また、UIについてもBlurに似たものとなっており、「OpenSeaは独自の革新をせず、Blurのシステムをそのまま真似ている」との声が上がっている模様です。

上記の投稿では、「OpenSeaはBlurのファーミングシステムを完全にコピーしている。ロイヤルティスコア、入札でのポイント付与、上位10人への特別報酬…これはさすがに驚いた。」とコメントしています。これに対して、OpenSeaの共同創業者兼CEOであるdfinzer氏は「OS2の報酬システムにはもっと多くの要素がある。これはあくまでプライベートβテストの初期段階だ」と反論しました。

さらに、OpenSeaのCTOであるNadav Hollander氏も「報酬プログラムそのものよりも、その設計や市場への影響が重要だ」と語り、Blurのシステムと単純に同一視するのは早計だと主張。ただ、多くのユーザーがBlurとの類似点を指摘しているのも事実であり、今後の正式リリースに向けてOpenSeaがどのような調整を行うのかが注目されています。

一方で、ベータ版を高く評価する人も多く見られました。

上記のSailasAR氏は、以下の点を評価・強調しています。

  • 充実した取引ツール:価格チャート、オーダーブック、ソート機能などが統合
  • 法定通貨とETHの切り替え:ワンクリックで価格表示を変更可能
  • Blurとのリスティング統合:異なるマーケットのデータが一元化され、利便性が向上
  • プロジェクトトークンの売買:NFT関連のトークン(例えば$ANIMEなど)を直接売買できる
  • コレクターモード搭載:トレード重視のUIと、従来のUIを簡単に切り替え可能

これに加え、同氏はAbstractチェーンへのアクセスが容易な点も高く評価していました。

OpenSeaとBlurは、現在NFT取引市場で熾烈な争いを繰り広げています。

Blurは直近30日間の取引量で全体の約5割を占める一方、ユニークユーザー数や売上高では依然としてOpenSeaがリードしています。今後、OS2が正式リリースされれば、この市場シェア争いに大きな変化をもたらす可能性があります。

OS2が正式リリースされる時期はまだ明らかになっていないものの、βテストのフィードバックを受けて調整が行われるでしょう。

OS2がBlurとの差別化をどのように打ち出していくのか、引き続き注目が集まりそうです。

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参照元:NFT Media

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