OpenSeaの「OS2」プライベートβ版、一部の参加者からは非難の声が…
NFTマーケットプレイス最大手のOpenSeaが現在公開中の「OS2」プライベートβ版について、一部の参加者からは「Blurの仕様に酷似している」との批判が寄せられています。
OpenSeaは2024年12月にOpenSea2.0の発表を行い、先月28日にGemesis NFT保有者を対象としたOS2のブライベートベータ版を公開したことで話題になりました。
Snapshot complete.
— OpenSea (@opensea) January 27, 2025
Block: 21712313
Eligible wallets: 49,785
If you were holding a Gemesis NFT on 1/26/25 at 7:38pm ET, you now have access to the OS2 private beta.
Head to: https://t.co/Fw7YfEee0B pic.twitter.com/p7mC3Q9Eb0
これに対して、βテスト参加者の間では「Blurとほぼ同じ取引システムではないか?」との指摘が相次ぎ、SNS上で議論が巻き起こっています。
特に批判を集めているのは、Blurが採用していたロイヤルティスコアやXPシステムといったポイントプログラムです。
ベータ版では、取引のアクティブ度をスコア化し、上位ユーザーには2.5倍の報酬を与える仕組みが導入されており、Blurが過去に導入した手法と酷似しているとの指摘が出ています。また、UIについてもBlurに似たものとなっており、「OpenSeaは独自の革新をせず、Blurのシステムをそのまま真似ている」との声が上がっている模様です。
This is pretty wild.
— Stats (@punk9059) January 27, 2025
OpenSea is full-on cloning the Blur farming system.
Loyalty scores, top 10 get 2.5x rewards, points for bidding but not buying etc.
Can't tell if they weren't paying attention to what happened, are trolling us, or are just being too lazy to innovate and… pic.twitter.com/R5euRRmLmh
上記の投稿では、「OpenSeaはBlurのファーミングシステムを完全にコピーしている。ロイヤルティスコア、入札でのポイント付与、上位10人への特別報酬…これはさすがに驚いた。」とコメントしています。これに対して、OpenSeaの共同創業者兼CEOであるdfinzer氏は「OS2の報酬システムにはもっと多くの要素がある。これはあくまでプライベートβテストの初期段階だ」と反論しました。
there's a lot more to our rewards system. keep in mind this is the early access leaderboard for our private beta users
— dfinzer.eth | opensea (@dfinzer) January 27, 2025
also rewards is just one part of OS2
さらに、OpenSeaのCTOであるNadav Hollander氏も「報酬プログラムそのものよりも、その設計や市場への影響が重要だ」と語り、Blurのシステムと単純に同一視するのは早計だと主張。ただ、多くのユーザーがBlurとの類似点を指摘しているのも事実であり、今後の正式リリースに向けてOpenSeaがどのような調整を行うのかが注目されています。
一方で、ベータ版を高く評価する人も多く見られました。
I just got access to the beta test of @opensea v2, and I must say, I’m pleasantly surprised. Everything looks very sleek, user-friendly, without unnecessary details, and no lags like I used to experience on Opensea.
— SailasAR (@sailasAR_) January 25, 2025
The page has everything you need right away.
Sales chart, depth,… pic.twitter.com/3CkJzcIQdq
上記のSailasAR氏は、以下の点を評価・強調しています。
- 充実した取引ツール:価格チャート、オーダーブック、ソート機能などが統合
- 法定通貨とETHの切り替え:ワンクリックで価格表示を変更可能
- Blurとのリスティング統合:異なるマーケットのデータが一元化され、利便性が向上
- プロジェクトトークンの売買:NFT関連のトークン(例えば$ANIMEなど)を直接売買できる
- コレクターモード搭載:トレード重視のUIと、従来のUIを簡単に切り替え可能
これに加え、同氏はAbstractチェーンへのアクセスが容易な点も高く評価していました。
OpenSeaとBlurは、現在NFT取引市場で熾烈な争いを繰り広げています。
Blurは直近30日間の取引量で全体の約5割を占める一方、ユニークユーザー数や売上高では依然としてOpenSeaがリードしています。今後、OS2が正式リリースされれば、この市場シェア争いに大きな変化をもたらす可能性があります。
OS2が正式リリースされる時期はまだ明らかになっていないものの、βテストのフィードバックを受けて調整が行われるでしょう。
OS2がBlurとの差別化をどのように打ち出していくのか、引き続き注目が集まりそうです。
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参照元:NFT Media