ブロックチェーン活用した「卒業後もずっと続く卒アル」の実証実験:NTT Digital×マツモト
NTT Digitalが卒業アルバム大手「マツモト」と協力
株式会社NTT Digtalは2024年7月24日に、ブロックチェーン技術を活用した「卒業後もずっと続く卒アル」の実現に向けて、卒業アルバム大手の株式会社マツモトと実証実験を行うことを発表しました。
NTT Digitalは、Web3関連サービスを手掛けるNTTドコモの子会社であり、電話番号で利用できる仮想通貨ウォレット「scramberry WALLET」などを展開しています。
マツモトは、年間約7,000校の卒業アルバムを制作している1932年創業の印刷会社であり、近年では「変革」を掲げてWeb3の可能性に着目し、卒業アルバムにブロックチェーン技術を掛け合わせた「デジタル卒アル」のプロジェクトを始動しています。
NTT Digitalは「scramberry WALLET」の各機能をAPIで提供する新サービス「scramberry WALLET for Business(仮称)」の提供を予定していますが、今後はこのサービスを導入した児童・生徒向けサービス「新ホームルーム、卒業アルバム with scramberry(仮称)」を小学校・中学校・高等学校を通じて提供していく予定だと報告されています。
スクランベリーウォレットとは?
NFTも活用する「世界に一つだけの卒アル」を発行
新ホームルーム、卒業アルバム with scramberry(仮称)のサービスでは、ブロックチェーン技術を活用して、児童・生徒一人一人に「世界に一つだけの卒アル」が発行される予定です。
このサービスで提供される卒業アルバムは、スマホやタブレットで簡単にアクセスできる「デジタル卒業アルバム」となっており、大事な友達や恩師との絆を紡ぐ”人間関係のハブ”になることを目指していると説明されています。
また、写真データだけでなく、卒業証書・部活動の成果・ボランティア体験などといった学生時代の活動履歴もNFT化し、唯一無二の価値として蓄積することによって、学歴にとどまらない多様な個性を子どもたちが表現・証明しやすいような社会に繋げていく考えもあるとのことです。
今後は実証実験などを通じて「卒業アルバムのデジタル化」が推進される予定で、モデル校と連携して取り組みを進めていくと説明されています。
ブロックチェーン技術を活用したデジタル卒アルの導入は、学校で働く職員の負荷軽減にもつながり、働き方改革の実現にも貢献できると期待されています。
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