Manta Network、トークン発売日にDDoS攻撃被害を受けるも現在は回復済み
Manta NetworkがDDoS攻撃被害を受けるも回復
ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用したアプリケーション向けレイヤー2エコシステム「マンタネットワーク(Manta Network)」のRPCがDDoS攻撃を受けた。同エコシステムの開発チームp0x Labsの共同創業者ケニー・リ(Kenny Li)氏が、1月18日に自身のXにて報告した。
なおRPCとは、ブロックチェーンに対して指示を行う際に使用するプロトコルのことであり、DDoS攻撃はネットワークに偽者のリクエストを大量に送ることでネットワークの遅延や、他のユーザーのアクセスを妨害する攻撃だ。
「マンタネットワーク」は、この攻撃によりネットワークが混雑し、アクセスが少し妨げられ、ガス代が少し高騰したものの、ネットワークが停止するなどの障害を起こすことはなかったという。
さらに現在では、アクセスに関する問題やガス代についても回復している。
同ネットワークはこの問題に対して、ガス代の高騰を受けて0.001ETHを超えるガス代を支払ったユーザーに対して、その余剰分を払い戻すことを発表した。
払い戻しの対象は、協定世界時で2024年1月18日9:30から20日4:30の間のトランザクションのみであり、ユーザーは何もしなくても自動でウォレットに払い戻されるとのことだ。
「マンタネットワーク」上には、ポルカドット(Polkadot)上のL1ブロックチェーンの「マンタアトランティック(Manta Atlantic)」と、セレスティア(Celestia)を使用したイーサリアム(Ethereum)上のL2ブロックチェーン「マンタパシフィック(Manta Pacific)」の2つのネットワークが存在する。
なお「マンタパシフィック」のTVL(総預かり資産額)は現在約14.7億ドル(約2170億円)となっており、BASEを抜きイーサリアムのL2ネットワークの中で3位を記録している。(1/23 L2BEAT調べ)。
また先日「マンタネットワーク」の独自トークンである「MANTA」がリリースされており、バイナンス(Binance)やクーコイン(Kucoin)をはじめとした様々な暗号資産取引所で取引が開始されている。
Gas Fee Reimbursement
— Manta Network (,) #MantaNewParadigm (@MantaNetwork) January 20, 2024
The recent illicit DDoS attack has temporarily impacted gas fees. Any gas payments >0.001 ETH on Manta Pacific from 9:30 UTC on Jan 18, 2024 (the time of TGE) to 4:30 UTC on Jan 20, 2024 will be reimbursed to users.https://t.co/NeJhtl6NhB
関連ニュース
- バイナンスローンチプールでManta Networkの「マンタ(MANTA)」取扱開始
- イーサL2「Manta Pacific」がPolygon CDK採用へ、OP Stackに代わり
- Ledger Connectに脆弱性、複数のDappsが攻撃に利用される。現在は修正済み
- DEX「dYdX」、YFIトークン市場が標的型攻撃を受け証拠金要件を引き上げ
- ソラナのDEX「Synthetify」のガバナンス攻撃による資金不正流出、攻撃者に返還要請
参考:マンタネットワークブログ
images:iStock/LuckyStep48
参照元:ニュース – あたらしい経済