世界最大手のオークションハウスがNFTデジタルアートの競売を開始
世界的な大手オークションハウスであるクリスティーズ(Christies)が16日、NFTの競売を行うことを発表した。クリスティーズによると、従来のオークションハウスがブロックチェーンに管理された純粋なデジタルアートワークを取り扱うことは初だという。
最大規模のオークションハウスがNFTを競売に
今回クリスティーズの出品する作品は、デジタルアーティストであるビープル(Beeple)の作品だ。同氏は2007年5月以来5,000日連続して自分の作品をオンラインで投稿しており、これらの作品をコラージュ化したものを「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」という題で出品する。競売は2月25日から3月11日までオンラインのみで行われ、入札額は100ドル(約1万600円)から開始となっている。
Christie's is proud to offer "Everydays – The First 5000 Days" by @beeple as the first purely digital work of art ever offered by a major auction house. Bidding will be open from Feb 25-Mar 11.
Learn more here https://t.co/srx95HCE0o | NFT issued in partnership w/ @makersplaceco pic.twitter.com/zymq2DSjy7
— Christie's (@ChristiesInc) February 16, 2021
同氏のInstagramには180万人のフォロワーがおり、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)やナイキ(Nike,)といったブランド、ケイティ・ペリー(Katy Perry)やチャイルディッシュ・ガンビーノ(Childish Gambino) といったアーティストともコラボを行っている。
着々と行われるNFTのデジタルオークション
クリスティーズによると、デジタルアートの起源は1960年代にまでさかのぼる。だが複製が容易であるため、作品の経緯や価値を割り当てることはほぼ不可能だったという。
2018年11月にイーサリアムを利用したアートリー(Artory)のブロックチェーン上で、総額3億2,200万ドル(約341兆円)を超える実業家バーニー・A.・エブスワース(Barney A. Ebsworth)氏のコレクションが登録された。この価値水準の芸術品がデジタルで記録されたのは初となった。
2020年10月にはアートデイセールの一環としてロバート・アリス(Robert Alice)の作品が出品された。この作品は。従来のオークションハウスで取り扱う中で、NFTが組み込まれた最初の芸術作品となり、見積もり額のおよそ11倍で競り落とされている。
これまでビープルの作品は、ブロックチェーンによって裏打ちされた市場にのみ出品されてきた。そのため落札価格は記録を塗り替えている。2020年12月に行われたビープル作品20点からなる「ザ・コンプリートMFコレクション(The Complete MF Collection)」は、1週間のうちに総額350万ドル(約37億円)で競り落とされている。
(文:かにたま)
参考
・Beeple’s Opus
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参照元:CoinChoice