暗号資産取引所「Zaif(ザイフ)」とは?基本情報・特徴・メリットなどを解説
暗号資産取引所「Zaif Exchange(ザイフ・エクスチェンジ)」の基本情報やサービスの概要、取り扱う仮想通貨・特徴・メリット・デメリットなどを初心者向けにわかりやすく解説します。
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Zaif(ザイフ)とは
Zaif Exchange(ザイフ・エクスチェンジ)とは、 2014年4月12日に設立された「株式会社フィスコ仮想通貨取引所」が運営している日本の暗号資産取引所(近畿財務局長 第00001号)です。
Zaifは元々「テックビューロ株式会社」が運営しており、「株式会社フィスコ仮想通貨取引所」は”フィスコ仮想通貨取引所”として暗号資産交換業を運営していましたが、2018年11月にはフィスコ仮想通貨取引所がテックビューロからZaif事業を譲り受け、2020年2月に両社取引所のシステム統合が行われたことによって顧客対応の一本化が実現し「Zaif Exchange」へと生まれ変わりしました。
同社は「暗号資産取引サービス」だけでなく「仮想通貨決済」や「暗号資産積立」などのサービスも提供しており、主流の暗号資産に加えて同社のグループ会社が発行しているトークンの売買サービスも提供しています。
取り扱う暗号資産
Zaif(ザイフ)が取り扱っている暗号資産は、2020年10月時点で以下の11種類となっています。
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・ネム(NEM/XEM)
・モナコイン(Monacoin/MONA)
・ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
・コムサトークン(COMSA Token/CMS)
・カウンターパーティー(CounterParty/XCP)
・ゼン(Zen/JPYZ)
・フィスココイン(FSCC)
・カイカコイン(CICC)
・ネクスコイン(NCXC)
サービスの種類・概要
Orderbook trading
「Orderbook trading」は、ユーザー間で現物暗号資産の取引を行うことができるトレーダー向けのサービスです。このサービスでは「価格チャート」や「オーダーブック(取引板)」に加えて「チャット機能」も提供されているため、他のユーザーとチャットで会話しながら暗号資産を取引することができます。
チャートには「移動平均線(MA)」や「ボリンジャーバンド」などをはじめとする様々なインジケーターを表示することもでき、注文を出す際には「成行注文・指値注文」のどちらか好きなものを選択できる他、設定した価格に達した時点で自動的に売買を行う「リミット売り・リミット買い」を設定することも可能です。
販売所取引
「販売所取引サービス」は、シンプルな画面で簡単に暗号資産を取引することができる初心者向けのサービスです。取引画面では「チャート・注文画面・チャット画面」などが提供されており、取引したい暗号資産を選択して、取引したい数量・金額を入力して「購入」または「売却」ボタンを選択するだけで簡単に暗号資産を取引することができます。
「Orderbook trading」に比べると機能は少ないものの、簡単かつ素早く暗号資産を取引することができるようになっているため、すぐに暗号資産を取引したい方や初心者の方に最適な取引サービスとなっています。
AirFX取引
「AirFX取引サービス」は、証拠金を預け入れることによって最大4倍のビットコインレバレッジ取引を行うことができるサービスです。ビットコインAirFX取引の取引手数料は「0%」となっているため、取引手数料を気にすることなくレバレッジ取引を行うことが可能です。
未解消ポジションの含み損失額が証拠金額に達した場合には、その時点で反対売買を実行して当該ポジションが強制的に解消される仕組みが導入されているため、証拠金以上の損失が出ないように設計されています。
AirFX取引ではより大きな利益を期待することができますが、大きな損失を生む可能性もあるため、実際に利用する場合にはそのようなリスクを十分に理解する必要があります。
信用取引
「信用取引サービス」は、日本円・BTC・XEM・MONAなどの資産を担保として預けることによって、レバレッジを利用して担保価格の最大4倍の取引を行うことができる暗号資産取引サービスです。このサービスでは保証金の追加担保請求(追証)がないため、口座残高の範囲内で安心して取引することができるようになっています。
※このサービスは2020年10月時点で”一時停止”となっており、サービス再開日は未定とされています。
Zaifコイン積立
「Zaifコイン積立サービス」は、購入したい暗号資産と数量を事前に設定することによって、毎月自動的に暗号資産を購入することができる暗号資産積立サービスです。
暗号資産を購入する際には、”価格が上がったときは高値掴みを避けて少ない量を買い、価格が下がったときは安く多くの量を買う手法”である「ドルコスト平均法」に基づいて買い付けが行われるため、比較的低リスクで暗号資産を購入することができるようになっています。
※このサービスは2020年10月時点で”一時停止”となっており、サービス再開日は未定とされています。
Zaica(ザイカ)
Zaica(ザイカ)とは、ブロックチェーン技術を用いた暗号資産やトークンの発行支援サービスです。
ソーシャルチップ
「ソーシャルチップ」とは、全てのTwitterユーザーに対して暗号資産を手数料無料で送金することができるサービスです。利用する場合には自分のTwitterアカウントをZaifアカウントと連携する必要があり、設定を完了した後は「BTC・MONA・XEM」などの暗号資産を送受信することができるようになっています。
各種手数料
口座管理維持手数料
Zaif(ザイフ)では「本人確認」を完了していないユーザーに対して以下のような口座管理維持手数料を請求しています。これらの手数料は毎月1日0時時点の保有残高をもとに手数料を計算し、同月15日に対象者の残高から差し引かれることになっています。
なお「口座管理維持手数料」は本人確認が完了しているユーザーからは徴収されないため、本人確認手続きは早めに完了させるようにすると良いでしょう。
保有残高 | 手数料 |
1万円未満 | 固定100円 |
1万円以上10万円未満 | 3% |
10万円以上50万円未満 | 5% |
50万円以上100万円未満 | 7% |
100万円以上 | 10% |
Orderbook tradingの取引手数料
取引ペア | maker | taker |
BTC/JPY | 0% | 0% |
FSCC/JPY | 0% | 0.1% |
FSCC/BTC | 0% | 0.1% |
XEM/JPY | 0% | 0.1% |
XEM/BTC | 0% | 0.1% |
MONA/JPY | 0% | 0.1% |
MONA/BTC | 0% | 0.1% |
BCH/JPY | 0% | 0.3% |
BCH/BTC | 0% | 0.3% |
ETH/JPY | 0% | 0.1% |
ETH/BTC | 0% | 0.1% |
XCP/JPY | 0% | 0.1% |
XCP/BTC | 0% | 0.1% |
CICC/JPY | 0% | 0.1% |
CICC/BTC | 0% | 0.1% |
NCXC/JPY | 0% | 0.1% |
NCXC/BTC | 0% | 0.1% |
CMS:XEM/JPY | 0% | 0.1% |
CMS:XEM/BTC | 0% | 0.1% |
CMS:ETH/JPY | 0% | 0.1% |
CMS:ETH/BTC | 0% | 0.1% |
信用取引の手数料
取引手数料/決済 | 0% |
借入手数料/日 | 0.039% |
利益手数料/決済 | 0.7% |
AirFX取引の手数料
取引手数料/決済 | 0% |
日次手数料/日 | 0.039% |
スワップ手数料/2時間毎 | 最大±0.375% |
日本円の入出金手数料
【銀行振込(入金手数料)】
・振込み手数料はユーザー負担
【コンビニ入金】
30,000円未満:495円
30,000円以上:605円
【ペイジー入金】
30,000円未満:495円
30,000円以上:605円
【銀行振込(出金手数料)】
30,000円未満:385円
30,000円以上:770円
暗号資産の入出金手数料
BTC送金手数料/出金 | 0.0001 〜 0.01 BTC |
XEM送金手数料/出金 | 2 〜 20 XEM |
MONA送金手数料/出金 | 0.001 〜 0.1 MONA |
XCP送金手数料/出金 | 0.001 〜 0.1 BTC |
BCH送金手数料/出金 | 0.001 〜 0.01 BCH |
ETH送金手数料/出金 | 0.01 〜 0.05 ETH |
CMS:XEM送金手数料/出金 | 5 〜 25 XEM |
CMS:ETH送金手数料/出金 | 0.01 〜 0.05 ETH |
ERC20トークン送金手数料/出金 | 0.01 〜 0.05 ETH |
※入金金額が5万円以上になる場合には、別途印紙税200円が必要となります
コイン積立銀行引落手数料
積立金額 | 手数料 |
1千円~2千円 | 一律100円 |
3千円~9千円 | 3.5% |
1万円~2万9千円 | 2.5% |
3万円~4万9千円 | 2% |
5万円以上 | 1.5% |
Zaif(ザイフ)のメリット
他社では取引できない暗号資産を取引できる
Zaif(ザイフ)は日本国内のその他の暗号資産取引所では取り扱われていない「フィスココイン(FSCC)・カイカコイン(CICC)・ネクスコイン(NCXC)」などの暗号資産を取り扱っているため、他社では取引できない暗号資産を取引できるという利点を有しています。
チャット機能が提供されている
Zaif(ザイフ)の暗号資産取引サービスでは「チャット機能」が提供されているため、他のユーザーと意見交換を行いながら暗号資産を取引することができます。各ユーザーの投稿には「いいね!」をすることもできるようになっているため、他のユーザーの意見を参考にしながら取引したい方には魅力的なサービスとなっています。
魅力的な独自キャンペーンが豊富
Zaif(ザイフ)はこれまでに「Zaif大根カレーが当たるキャンペーン」や「Zaif時計byフランク三浦が当たるキャンペーン」などといった、独自のキャンペーンを多数開催しています。
「新規口座開設キャンペーン」などはその他の暗号資産取引所でも開催されていますが、Zaifでは「限定グッズプレゼント」などの個性的なキャンペーンが多数開催されるため、今後新たに開催されるキャンペーンにも注目です。
Zaif(ザイフ)のデメリット
サービス内容がやや複雑
Zaif(ザイフ)では複数のサービスが提供されているものの、現在は一部サービスが”一時停止”の状態となっている他、本人確認を完了するまでは「口座管理維持手数料」がかかるなど、やや複雑に感じる点が多数存在するため、初心者の方が最初に利用する場合には『少し難しい』と感じる可能性があると考えられます。
取引画面なども一般的な暗号資産取引所とは異なるデザインとなっているため、使い方に慣れるまでは多少苦労する可能性があると予想されます。
過去にハッキング被害を受けている
Zaif(ザイフ)では2018年9月にハッキング攻撃を受けたことによって数十億円相当の暗号資産が盗まれる被害が発生しているため『セキュリティ面でやや不安が残る』というデメリットがあります。
ただし同社は事件後に業務改善を行なっており、2020年8月末には「金融庁への業務改善報告義務」が解除されたことも報告されているため、現在は安全面でも十分な対策がなされていると予想されます。
同社は「金融庁への業務改善報告義務が解除されたこと」を報告した際に『本報告義務終了後も、経営管理態勢や内部統制の充足、改善を図り、法令遵守態勢を維持・継続、向上させていく』と説明しています。