【墨汁速報】イーサリアム2.0開始テストの結果は?Spadinaテストネット開始が無事完了
32ETHでステーキングできるイーサリアム2.0のローンチテストを行うSpadinaテストネットが29日無事ローンチした。SpadinaではETHユーザー用のUIである”ローンチパッド”が使用でき、イーサリアム発明者のVitalik氏やコアデベロッパー達が見守る中、各種チェックが行われた。
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Spadina ETH2テストネット開始
Spadina ETH2テストネットは、イーサリアム2.0(セレニティ)の記念すべき開始のテストを行う一時的なテストネットだ。一般的なバリデータテストを行うMedallaテストネットと平行して別のテスト環境として一時的にローンチされており、開始から3日間ほどデベロッパー向けに運用が行われる予定だ。
日本時間2020年9月29日21時、Spadinaは無事ローンチし0番目のジェネシススロットが生成され、イーサリアム発明者のVitalik氏やイーサリアム2.0リサーチャー達が見守る中テストが無事開始された。
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— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) September 29, 2020
Beacon Chainローンチのチェック項目
Spadinaでは予めチェック項目が用意されていた。主なものとしては下記のものとなる
Epoch0
・スロット3までに最初のブロックが提案
・バリデータの参加率80%以上
Epoch1
・スロット2(33)までにブロックが提案
・バリデータの参加率80%以上
Epoch2
・バリデータの参加率80%以上
・Epoch1が確定
・Epoch2の決定
Epoch3
・バリデータの参加率80%以上
・Epoch2が確定
・Epoch3の決定
主にBeacon Chainローンチ後は、バリデータのオンライン率や32スロットの期間を表す”Epoch”の確定とバリデータの投票によるフォーク先の決定のチェックとなっている。
Spadinaでのテスト結果
スロット3までにブロックを提案するというチェック項目では、スロット3でバリデータ0x8e006がブロックを提案した。対してローンチ時のEpoch0におけるバリデータのオンライン率は34.07%と低い水準となり、80%の目標に到達しなかった。
またEpoch1ではスロット2までにブロックが提案できたものの、オンライン率は2.9%増加し80%の半分に届かなかった結果となっている。
バリデータのオンライン率は低い結果に
最終的な結果としてSpadinaのEpoch3までのオンライン率はEpoch6まで40%を超えることはできず、チェック項目の80%以上のオンライン率はクリアできない結果となった。現在Epochは96~を推移しているものの、オンライン率は70%前後となっており80%には届いない。
また次のEpochの決定、つまりフォークチョイスは成功しているものの、Epoch0以外はまだファイナライズされていない結果となった。これはバリデータが32ETHをステーキングだけし、ジェネシスバリデータとしてアクティベートされてはいたものの、Beacon Nodeを起動していなかったことが原因だ。
ステーキングは事前準備ができるため簡単ではあるが、Beacon Nodeの起動は時差や認識のズレなどがあるため、このテスト結果がローンチに影響することは低いと見られるだろう。
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参照元:CoinChoice