ブロックチェーン基盤の「仮想発電所」展開へ:蓄電池メーカー大手sonnen


石油大手「Royal Dutch Shell(ロイヤル・ダッチ・シェル)」の子会社である大手蓄電池メーカーの「sonnen(ゾンネン)」は、2020年3月12日にブロックチェーン技術を活用した仮想発電所(Virtual Power Plant/VPP)の構築に取り組んでいることを明らかにしました。

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再生可能エネルギーを効率的に供給

大手蓄電池メーカーとして知られる「sonnen(ゾンネン)」は2020年3月12日の発表で、同社がドイツ北東部で展開している仮想発電所(Virtual Power Plant/VPP)がエネルギー関連のブロックチェーンプラットフォームを展開している「エネルギーウェブ財団(Energy Web Foundation/EWF)」のブロックチェーン技術を活用していることを明らかにしました。

バーチャルパワープラント(Virtual Power Plant/VPP)とは、太陽光発電・風力発電・蓄電池・電気自動車などといった小規模電源を集めて一括制御することによって”発電所”のように機能させる技術のことであり、日本では「仮想発電所」として知られています。

「sonnen」が提供するVPPは、風力発電で得られた余剰エネルギーを同社の「sonnenBatteries」に保存することによって、電力を効率的に供給する仕組みとなっており、電力の取引記録はスマートコントラクトの技術を用いてブロックチェーン上に記録されるようになっています。

同社はこれによって全ての関係者にセキュリティと透明性を提供しつつ、再生可能エネルギーの無駄をなくし、CO2(二酸化炭素)排出量の削減にも繋がると説明しています。なお、トランザクション手数料の支払いにはステーブルコインである「ダイ(DAI)」が使用されるとのことです。

電力取引をブロックチェーン上で管理するプロジェクトは世界中で進められており、日本でも「関西電力・みんな電力・東京大学・トヨタ・TRENDE・ホンダ」など様々な企業がブロックチェーン技術を用いた電力取引関連のプロジェクトに取り組んでいます。

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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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