月: 2016年6月

第1四半期の英経常赤字は過去最大水準、GDP確報変わらず News

第1四半期の英経常赤字は過去最大水準、GDP確報変わらず

[ロンドン 30日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した第1・四半期の経常収支は、325億9300万ポンドの赤字となり、赤字額は前期の339億6300万ポンド(改定値)から縮小した。ただロイターがまとめたエコノミストの予想(271億ポンドの赤字)ほどは縮小しなかった。

中国人民銀行、国有銀行通じてドル売り・人民元買い介入=市場筋 News

中国人民銀行、国有銀行通じてドル売り・人民元買い介入=市場筋

[上海 30日 ロイター] - 複数のトレーダーの情報によると、中国人民銀行(中央銀行)は30日、オンショア市場で、国有銀行を通じて米ドル売り/人民元買い介入を実施しているもようだ。ロイターは同日、中国人民銀行が人民元を今年、米ドルに対して6.8元程度まで下落させる意向だと報じている。

英ポンドよりユーロを売りたい理由とは? ユーロ/米ドルはパリティ、対円では100円!? ブログ

英ポンドよりユーロを売りたい理由とは? ユーロ/米ドルはパリティ、対円では100円!?

■キャメロン首相の後任選出は9月、英EU離脱は2年後 先週末(日本時間6月23日~24日)に行われた英国国民投票に対する市場の反応が、1日で激し過ぎたので、今週(6月27日~)は、その反動が起きています。

【参考記事】

●20%近い下落! EU離脱ショックは1日で織り込まれた。もう深追いすべきではない(6月24日、今井雅人)

世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)

 確かに、歴史的な、大変大きな出来事ではあるものの、選挙後のEU(欧州連合)サミットで、新しい英首相が選出される2016年9月まで、正式な離脱宣言ができないことが確認されたほか、実際に離脱するのは2年後ということを市場も冷静に認識したため、落ち着いてきたということです。

■市場環境はもともと厳しかった! 米利上げ期待後退も… しかし、ここから大きく戻っていくかと言えば、そうは考えていません。戻りもそれほど強くないと思っています。

 その1番の理由は、そもそも、この問題がなかったとしても、市場を取り巻く環境は厳しかったということです。

 米国では、直近の5月雇用統計で、非農業部門雇用者数が3.8万人に留まるなど、信じられないほど悪かったため、7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、利上げは見送られるであろうという見方が大半となってきていました。

 年内の利上げすらできない、という見方もあります。

【参考記事】

●6月に日銀追加緩和の可能性高し!! その理由は? 追加緩和あれば円安へ!(6月9日、今井雅人)

米雇用統計(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)

■日本の投資家は、損失を抱えて身動きが取れない状況 日本の景気も腰折れしてきて、アベノミクスの限界も露呈してきています。

 6月30日(木)に発表された5月の鉱工業生産も前月比マイナス2.3%と、予想のマイナス0.2%を大きく下回っています。

 日本の投資家は、かなりの損失を抱え、身動きが取れない状況となっています。どの道、円高のリスクは存在していたということです。

 米ドル/円も104円、105円と上昇していくのは至難の業でありましょう。

米ドル/円 4時間足 (リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)

■ナショナリズム台頭。英国国民投票の結果は波及するかも さて、英国のEU離脱の影響を、今後どう考えれば良いでしょうか?

 すでにスコットランドがEUに残留したいとの意思を表明し、英連邦王国を離脱する可能性が出てきました。北アイルランドでも、アイルランドとの統合を希望する声が上がってきました。

 英国は、政治的にますます、不安定になるでしょう。

 一方、EU諸国も同様です。ここ数年、欧州ではナショナリズムが台頭してきています。

 英国の国民投票の結果が、欧州大陸に波及する可能性は、十分にあります。

 IMF(国際通貨基金)は…
英国人はEU離脱決定を後悔(=Bregret)。 英中銀が公式サイトで英ポンド安を容認!? ブログ

英国人はEU離脱決定を後悔(=Bregret)。 英中銀が公式サイトで英ポンド安を容認!?

■米ドル/円は100円割れ定着予想が急増 みなさん、こんにちは。

 驚愕のBrexit(英国のEU離脱)ショックによる急激な「株安・円高」もいったん沈静化。

【参考記事】

●EU離脱ショックで英ポンド暴落! 米7月利下げ観測も浮上! ドル/円、次は95円へ(6月24日、西原宏一)

世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)

日経平均 日足(出所:株マップ.com)

 しかし、中期の米ドル/円は100円割れ定着予想が急増しています。

米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)

 それは、Brexitによるマーケットの混乱で、米ドル/円の米ドル高予想を支えてきた米利上げ観測が大きく後退したことによるものです。

■米国の次の一手は「利上げ」ではなく「利下げ」という声も 英国国民投票前は、米国の7月利上げ予測がコンセンサスになりつつありましたが、Brexitにより、これらの予測は霧散。

 マーケットが極めて不透明なため、2016年年内の利上げすら疑問視されてきています。

 一部の参加者の間では、米国の次の一手は「利上げ」ではなく「利下げ」という意見も台頭。

【参考記事】

●EU離脱ショックで英ポンド暴落! 米7月利下げ観測も浮上! ドル/円、次は95円へ(6月24日、西原宏一)

 繰り返しになりますが、米ドル/円の100.60円はアベノミクス相場の50%戻しのレベル。

【参考記事】

●ドル/円は105円決壊で100.60円へ下落中! 英ポンド/円は1カ月以内に30%乱高下!?(6月16日、西原宏一)

 終値ベースではこのレベルを割り込んでいないため、当面は100~105円のレンジ圏でのもみ合いが続くのでしょうが、一度、米ドル/円が二桁(90円台)を覗いた為替市場では、反発時には本邦輸出企業からの米ドル売り注文が並びやすく、戻りは限定的。

米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

 米ドル/円は依然として、アベノミクス相場の61.8%戻しである95円を目指す過程に。

米ドル/円 月足(出所:CQG)

  今週(6月27日~)は英ポンドもいったん調整中…
日経平均は小幅に4日続伸、戻り売りで伸び悩む News

日経平均は小幅に4日続伸、戻り売りで伸び悩む

[東京 30日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に4日続伸。欧米株が連日で上昇するなど、外部環境の持ち直しを背景に市場心理が改善。東京市場は朝方から買い優勢となり、日経平均は一時200円を超す上昇となった。ただ買い戻しが一巡すると次第に戻り待ちの売りに押され、日経平均は引けにかけて上げ幅を縮小し安値引け。TOPIXは小幅安に転じた。