テクニカル指標

テクニカル指標とは、FX取引に関するデータを見やすく指標化したもので、様々な種類が存在します。トレンドを把握しやすいようになっており、トレンド継続や転換期を早い段階で見極める為に、多くのトレーダーが使っています。

 

トレンドフォロー系指標
上昇トレンドなのか下降トレンドなのかを把握する為に用いられる指標になります。

○移動平均線
最もポピュラーな指標になります。この指標の使い方の多くは、平均線より高いか低いかによって、上昇トレンドなのか下降トレンドなのかを見極めることになります。平均線より上の場合は上昇トレンド、逆に平均線より下の場合は下降トレンドと捉えることができます。
また、平均線を組み合わせることによりトレンド変化を見極めることにも使われます。平均線の組みわせは人それぞれですが、短期の移動平均線と長期の移動平均線が交わるポイントで、買いシグナルや売りシグナルを判断することにより、トレンドに合わせた取引をすることができます。
短期の移動平均線が長期の移動平均線を上に超える場合は、下降トレンドから上昇トレンドへの転換時として「買い」を入れたり、逆に短期の移動平均線が長期の移動平均線を下にいく場合は、上昇トレンドから下降トレンドへの転換時として「売り」を入れるサインとして使われます。

○MADA
MADA(Moving Average Convergence Divergence 移動平均収束拡散法)とは、指数平滑移動平均と呼ばれる機関の違う平均線を二つ用いた指標になります。
指標平滑移動平均とは平均を取る期間で、新しいものを比重が高くなるような計算を入れた平均になります。つまり、新しければ新しいほど先の値動きに影響を与えるだろうという考え方になります。 これらの指標平滑移動平均線の短期平均と長期平均の差がMDCAラインと呼び、指標の基本線として使います。
長期平均線が短期平均線より上にある時は、下降トレンドとなります。その幅が広ければ広いほど下降速度が高まっており、狭まれば下降速度が低くなるという指標になります。そして、長期平均線をクロスして短期平均線が下になった場合は、上昇トレンドに転換したと考えます。下降トレンドと同じく幅が広ければ広いほど上昇速度が高まったおり、狭ばれば狭まるほど上昇速度は低くなるという指標になります。
移動平均線と時と同じく、長期平均線と短期平均線がクロスするタイミングが「買い」「売り」のタイミングとして捉えます。

 

 

オシレーター系指標
買われ過ぎ、売られ過ぎを把握する為に用いられる指標になります。

○RSI
RSI(Relative Strength Index 相対力指数)とは、値が上がる力と値が下がる力がどのくらい強いかを見る指標になります。買われ過ぎ、売られ過ぎを示すものと使われ、逆張りにポジションを取る時に使われることが多いです。
前日終値に比べていくら上昇したか、下降したかを元に計算されます。値は50%を中心として0から100までの範囲で動き、一定期間中の価格が全て前日比上ならば値は100になり、逆に全ての日が前日比下ならば値は0になり、前日比が同じならば50という数値になります。
数値は0から100までしか動きませんので、数値が100に近い場合はいずれ値は下がり、0に近い場合は値が上がるという考えになります。つまり、0または100に近い数値の場合は逆張りのタイミングとして捉えることが考えられます。
逆張りのタイミングとしてよく使われますが、逆張りには注意が必要です。トレンドが出始めたらトレンドが一方向に止まらないこともよくあるからです。トレンドの勢いを見極めることも重要になってきます。