FX取引はいくつかの取引スタイルがあります。
自分に合った取引スタイルで取引ができるのも、FXの魅力の一つになります。

○デイトレード
1日の中での為替変動を利用して行う取引方法です。つまり、1日で取引を完結させます。
寝る前に決済をして、寝ている間の相場変動による影響を受けないようにする方法です。世界は24時間動いています。寝ている間に、為替に影響を与える発表があったりすることも多くあります。朝起きたらロスカットされてるなどのリスク回避にもなります。
何より、安心して眠ることができます。

・デイトレードをうまくやるコツ
　しっかりとルールを決めて厳格に守ること。
　まずは、「買い」で始めるのか「売り」で始めるのかを決めて、エントリーするレートや利益確定レート、損切りレートを決めること。あとはこれを厳格に守って行うことがうまくいくことが多いです。
　一旦ポジションを持ったら、相場にかじりつくようなことはせずに、時々見るくらいが良いと思います。相場の変動をみていると、一旦決めたルールを破り目標地点まで到達する前に決済をしたり、変なところでポジションを持ったりしてしまいます。ルールに則り、じっくり待つことが重要になります。
　デイトレードには以下の時間帯が向いています。

　AM1:00　ロンドンフィキング・・・大口取引によって市場に大きな変化が生まれやすい。
　AM5：00　ニュージーランド指標発表・・・ドル円など円が底をつくことが多いです。
　AM8：00　東京指標発表・・・ドルや円が買われやすいです。
　PM3：00　東京オプション取引・・・市場に大きな変化が生まれやすい。
　PM4：00　ロンドン市場・・・ヨーロッパ組みが参加し、トレンド変化のタイミングになりやすい。
　PM10:00　ニューヨーク市場・・・ニューヨーク組みが参加し、市場に大きな変化が生まれやすい。

※9：00～11：00、16：00～18：00、22：00～0：00の時間帯が向いているとされてます。

チャート参考は日足、1時間足、5分足をトータルでみながら判断をする方が良いです。1日の全体の流れをみながら5分足で決断をして下さい。

・デイトレードに適している通貨ペア
良く動き、スプレッドが小さいのがおすすめです。
値幅の大きい、ユーロ/円、ポンド/円、米ドル/円、豪/円などがおすすめです。

○スキャルピング
スキャルピングとは最小の時間単位で利益を少しでももぎ取ろうという取引になります。
スキャルプングの言葉の由来は、インディアンが「頭の皮を剥ぐ」という行動から来ています。数秒から数分での取引が中心になり、トレード期間の最短の取引と言ってもよいです。

・スキャルピングをうまくやるコツ
　短い時間帯で一定方向に動くところの利益を取ります。1回辺りの利益は少ないですが、薄い利益をコツコツと積み重ねていくことが重要です。
　相場の動きに瞬時に反応してポジションを持ったり、決済をしたりしますので、決断を早めにすることが重要になってきます。トレードをしている間は相場に張り付くことになりますので、集中力が維持できない場合は、一旦休憩をするくらいの余裕を持つことが大切です。
　スキャルピングをするのはデイトレードと同じく相場が動きやすい時間帯がおすすめです。持った相場が予測通り上がれば良いですが、予測と反してしまった場合は、すぐに損切りをして逃げることが重要になります。

※9：00～11：00、16：00～18：00、22：00～0：00の時間帯が向いているとされてます。

　ただし、大きな変動が起きる可能性がある米雇用統計発表などの場合は、初心者の間は避けていたほうがよいです。

・スキャルピングに適している通貨ペア
値動きが一定以上あり、コストが少ない通貨ペアがおすすめです。
ユーロ/ドル、ポンド/ドル、ドル/円などがおすすめです。

○スイングトレード
取引期間としては、デイトレードより長く数日から数週間単位の取引になります。
相場には周期がありますので、その一周期を考えておこなう取引になります。

・スイングトレードをうまくやるコツ
中期的な取引になりますので、レバレッジは低めの5～10倍程度にします。初心者の方でしたら2倍からでも良いと思います。ポジションをもったあとは、じっくり待つことになります。
　比較的安心感のある取引方法ですが、急激な相場変動に備えてストップロスを入れることは忘れないで下さい。

・スイングトレードに適している通貨ペア
比較的長いトレンドがでやすい通貨ペアがおすすめです。
豪ドル/円、ドル/円などがおすすめです。

○ポジショントレード
取引期間としては、スイングトレードより更に長く数週間から数ヶ月単位の取引になります。
日頃、相場をあまり見ることができない人におすすめで、相場差益だけでなくスワップ金利も得ることが可能になります。

・ポジショントレードをうまくやるコツ
頻繁に取引をする訳ではないので、レバレッジは1～5倍程度に抑えると良いと思います。
長期的にポジションを持つので、それなりに損失も出てきますのでストップロスは比較的広めに設定をしておくことをおすすめします。買いや売りのポイントは大まかな層を決めてすすめます。金融信用収縮時などの大きく売られて時に買うという戦略などもあります。
レバレッジが低めだからと安心せずに、突然の事件などに備えてストップロスは必ず入れておきましょう。
相場変動によってストップロスを上げ下げすることもお勧めします。

・ポジショントレードに適している通貨ペア
スワップ金利が高くメジャー通貨でトレンドが発生しやすい通貨ペアがおすすめです。
基本は自分が得意な通貨ペアで取引をして下さい。
豪ドル/円、豪ドル/米ドルなどがおすすめです。

自分に合ったスタイルを探して下さいね。